人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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視点:


【人】 『箱庭の神』 ヴェルト

 


  “ ……悲しい? ”



[ そう言われて>>4:201神は首を傾げました。
  神の脳裏に、いつかの箱庭が
  壊れてしまった時のことが浮かびます。

  悲しい。そうなのかもしれません。
  愛したものに否定されたこと、
  愛していたものを捨ててたこと。 ]



  “ そうなのかも、しれないな ”



[ 世界が壊されないなら箱庭に来てもいい。
  そういう子もいるのかと神は思いましたが、
  しかし神が扉を開いているのが、
  誰か来てくれるかもしれないという未練なのでしょう。
  そういえば、他にもそう言っている子が居たことを、
  神は思い出しました。 ]
 
(9) 2022/12/22(Thu) 2:17:10

【人】 『箱庭の神』 ヴェルト

 


  “ 愛する子らと居られるのなら ”

  “ それは美しい世界だ ”



[ 美しいものが好きというのは、少し違います>>4:202
  子らが居ればそれでいいのです。
  だからこそ神は、世界を醜いと言いました。
  愛する子らにとって、
  良いものではないと思っていました。
  子らは当然、
  世界よりも箱庭を撰ぶのだと思っていました。
  あちらの世界でも、
  子らと一緒に居られるのではないかって?
  神は子ら以外は要らないのです。 ]
 
 
(10) 2022/12/22(Thu) 2:18:08

【人】 『箱庭の神』 ヴェルト

 


  “ ……そうか ”



[ 神は人間でないので分かりません。
  いつかの箱庭が壊れてしまった理由も、
  分かっていないのかもしれません。

  ですが、人間であるクロが言うのなら
  そうだったのかもしれないと、神は思うのでした。 ]
 
(11) 2022/12/22(Thu) 2:18:37

【人】 『箱庭の神』 ヴェルト

 
[ 皆を集めたところで、
  また繰り返しだったのでしょうか?
  分かりません。
  けれどそれが分からないのなら、
  いつかまた、神は繰り返すのかもしれません。* ]
 
(12) 2022/12/22(Thu) 2:18:56

【人】 『箱庭の神』 ヴェルト

 


  “ 醜い世界で暮らすのなど、御免だ ”



[ もう一度、皆のいる世界で暮らそうと誘われても>>26
  神は嘲笑うように拒否するでしょう。
  子ら以外の雑音など、
  神にとっては煩わしいものでしかありませんでした。 ]
 
(111) 2022/12/23(Fri) 18:46:36

【人】 『箱庭の神』 ヴェルト

 


  “ …………… ”



[ クロの言葉を、神は一先ず、黙って聞いていました。

  神には分かりません。
  あの世界を大切だと思う気持ちが。
  神にとって、あの世界の人間は取るに足らない存在です。
  けれど、子らは知ってしまったようです。
  箱庭から離れて、神と子ら以外の大切なものを
  得てしまったのでしょう。
  神は子らの創造主です。
  ですが――証持ちたちには、
  もう別に親がいるというように。

  しかしやはり、神には分かりません。
  絶対失敗する?
  どうしてクロが断言するのか、
  神には理解出来ませんでした。 ]
 
(112) 2022/12/23(Fri) 18:48:46

【人】 『箱庭の神』 ヴェルト

 
 

  “ お前は、わたしが間違っていると思うのか? ”



[ 自らの考えを否定され、
  諭すように言われ、
  神は苛立ったのでしょうか。 ]



  “ ……けれど、そうだと、言えるのかもしれないな ”



[ ――いえ、その顔は、薄く笑っていました。
  言われたことは、案外と嫌ではなく、
  受け止めることは出来ました。

  現実に神は、子らに否定されたのですから。
  神と子らの心はひとつではありませんでした。 ]
 
(113) 2022/12/23(Fri) 18:49:40

【人】 『箱庭の神』 ヴェルト

 

[ それが神はとても
悲しい
のです ]


 
(114) 2022/12/23(Fri) 18:51:13

【人】 『箱庭の神』 ヴェルト

 


  “ ……………… ”



[ 提案を受けた神は、
  少々呆れたような目をクロに向けました。 ]



  “ ふ、 ”

  “ ふふ、友達……? ”



[ 可笑しそうに笑う神は、クロの瞳を覗き込みました。
  今の少年じみた姿では、クロよりも小柄でしょうか。 ]
 
(115) 2022/12/23(Fri) 18:52:00

【人】 『箱庭の神』 ヴェルト

 


  “ 本当に良いのか? ”

  “ 帰してやれないぞ ”



[ そう、クロは愛する子ではありません。
  でも……そうですね、
  こんなことを言うクロのこと、
  神は嫌いではありませんでした。

  けれど、ここに残るならば、
  クロはもうあちらには帰れないでしょう。
  少なくとも、クロの知る皆が知るよりは、長く。 ]
 
(116) 2022/12/23(Fri) 18:52:21

【人】 『箱庭の神』 ヴェルト

 


  “ 友達なんて、初めてだ ”

  “ 
ぼく
ら、良い友達になれるかな ”



[ 先程より少年の姿に沿うような口調で、
  神はクロに笑い掛けるのでした。* ]
 
(117) 2022/12/23(Fri) 18:53:06

【人】 『箱庭の神』 ヴェルト

 
[ 「帰してやれない」のだと神が聞いたのは、
  別に優しさからではありませんでした。
  後で帰りたいなどと言われても困るからです。
  一度は捨てることを選んだものです。
  最後までいらないと突き放すなら、
  それはそれで自然なことだと思っていました。

  神はクロの考えは分かりません>>123
  分かろうともしません。
  神とはそういうものですから。

  けれど、彼が、それを受け入れる>>124というのなら、 ]
 
(200) 2022/12/24(Sat) 3:06:01

【人】 『箱庭の神』 ヴェルト

 


  “ それを言うためにここに来たんでしょう? ”



[ 受けて立つよ、とでも言うように、
  少年の姿の神は言いました。
  いいよとは言いましたが、
  素直に聞くかどうかは分かりません。
  神とはそういうものなのです。……今は。 ]



  “ いいよ、友達きみだから ”



[ 少年は笑いました。
  帰しはしないけれど、
  友達の頼みですからね。
  それくらいは、してあげてもいいと思えました。* ]
 
(201) 2022/12/24(Sat) 3:06:09