人狼物語 三日月国


153 『Override Syndrome』

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到着:会社員 ツグアキ

【人】 会社員 ツグアキ


[ 俺は普 通まともだ。
  
  例えば、たまたま見つけた大昔の思想家の
  こんな一説に狂おしいほど心奪われて、
  密かに書き留めて大切に手帳にしまい込んでいても

  俺の口角は正しい笑みの位置に佇んで
  形を変えることはない。

  だって2200年現在

  『幸福』はいつもすぐそばにあるのだから。 ]
 
 
(17) 2022/06/06(Mon) 16:02:26

【人】 会社員 ツグアキ



 With love one can live
     even without happiness.

  人間には、愛がありさえすれば
  幸福なんかなくたって
  結構生きていけるものである


  Happiness does not lie in happiness,
     but in the achievement of it.

  幸福は、幸福の中にあるのではなく
  それを手に入れる過程の中だけにある


    ─── Fyodor Mikhaylovich Dostoevskiy

 
(18) 2022/06/06(Mon) 16:03:34

【人】 会社員 ツグアキ

**

[ 素手でレールをひとつひとつ前に敷いて
  その上を恐る恐る歩く。
  振り返れば俺の人生はずっと、そんな感じ。

  足がつかないプールで立ち泳ぎするように
  どこに行っても酸素が足りない気がしていた。
  溺れないように、沈まないように
  つかない足でじたばたともがきながら、

  俺の口角は、
  いつもきちんと笑みの形に整えられている。 ]
 
(19) 2022/06/06(Mon) 16:05:33

【人】 会社員 ツグアキ


[ まともな側にいるためには
  多数決で勝ち続けなければならない。

  三分の二を二回続けて選ぶ確率は
  九分の四であるように、
  存外容易に少数派になり得ることに
  気付かないか、気付かないふりか。

  『本物』の『幸福』を、この手に。己が力で。

  ─── だのに嗚呼、剥がれた爪の痕を隠した手で
  握った『幸福』は、かくも脆く。

  気付かないか、気付かないふりか。 ]
 
 
(20) 2022/06/06(Mon) 16:08:46

【人】 会社員 ツグアキ




  弱虫は、幸福をさえおそれるものです。
  綿で怪我をするんです。
  幸福に傷つけられる事もあるんです。


   ─── 太宰治「人間失格」


 
(21) 2022/06/06(Mon) 16:11:04

【人】 会社員 ツグアキ



[ 今日も、また、ひとつ、
  
         みつけた。    ]**

 
(22) 2022/06/06(Mon) 16:11:36
会社員 ツグアキは、メモを貼った。
(a2) 2022/06/06(Mon) 16:14:05

【人】 会社員 ツグアキ


[ 日本の平均水準をずっと下回る家庭で生まれた。

 当たり前に与えられるはずの悉くを
 手に出来ず育った自覚はあるけれど
 趣味や習い事に割く余裕も得られなかった
 子供時代、出来ることといえば勉強だけだったから
 それがひいては下層から這い上がるための
 努力と術に繋がったらしい。

 幸いにも悪くなかった地頭のためか、
 砂山から砂金を掴み取るように掠め取った。
 日の当たるところへのチケットは、医学部合格。 ]
 
(62) 2022/06/08(Wed) 4:55:54

【人】 会社員 ツグアキ



[ その時点で
  俺は、人生において

  『本物』の『幸福』を、手にしたはずだった。

  ─── だのに嗚呼、剥がれた爪の痕を隠した手で
  握った『幸福』は、かくも脆く。 


 
(63) 2022/06/08(Wed) 4:57:19

【人】 会社員 ツグアキ


[ だから今日も俺は『エデン』を立ち上げる。
  支給されたイヤホンで外音を遮断すれば
  不幸など知らない誰かが書き込んだ、
  きらきら輝く幸福があっという間に脳を染める。

  義務的に与えられる『幸福』は
  確かに己を一時の安寧で包み、
  人肌に温い夢に揺蕩い、救われる。

  生きている。


  ああこれは、誰かの恋が実った日のことかな
  いいな、きらきら、きらきら、脳が眩しい。 ]
 
(64) 2022/06/08(Wed) 5:01:00

【人】 会社員 ツグアキ



   うわぁぁ、びっ……くりした!
   えっ、なに、あ、 はい、


[ 突然降ってきた声が
  自分に向けられたものだと
  ワンテンポ遅れて気付き、背がびくりと跳ねた。

  見覚えのある女性。……綺麗な人だ。
  艶やかな髪、健康的な肌
  品の良さそうな衣服。>>50

  ─── 幸福が共にあることを
  知らずに知っている側の人間の匂い。

  気づかれないようにイヤホンをそっと外す。 ]
 
(65) 2022/06/08(Wed) 5:02:27

【人】 会社員 ツグアキ



   ……ええと、 失礼しました。
   どうぞ、隣はご自由に。
   俺は佐々岡です、あなたは、その───


[ 動揺を削いで、口角をゆるりと上げた。 
  手の中で転がるイヤホンを握り隠す。
  渇望してやまない幸せは
  持っているフリをして。 ]
 
(66) 2022/06/08(Wed) 5:06:30

【人】 会社員 ツグアキ


[ 何不自由なく育ってきた同期の面々が
  さくさくと実績を積み、見出され、
  苦労無く敷かれたレールの上を
  スキップで駆け抜けていくのを
  目の当たりにする日々だったよ。

  いくら努力を重ねても基盤のない己が
  光を浴びることはほぼ無いのだと言う
  現実を知った頃。 ]

 
(67) 2022/06/08(Wed) 5:11:12

【人】 会社員 ツグアキ



  神に問う。信頼は罪なりや。
  果たして、無垢の信頼心は、罪の源泉なりや。 
  神に問う。無抵抗は罪なりや?
  いまは自分には、幸福も不幸もありません。

  ただ、一さいは過ぎて行きます。

  
 
(68) 2022/06/08(Wed) 5:12:20

【人】 会社員 ツグアキ


[ 血を吐き泥水を啜るようにして
  仕上げた論文が、
  理事長の一人息子のものとして学会に発表され

  華々しい評価を得た場面を目にする。

  自分の口座に記された見たこともない桁の
  入金記録と引き換えに
  己の医師としての未来が

  永久に閉ざされたことを自覚するのは、

  あの頃のこと、だったね。 ]**
 
 
(69) 2022/06/08(Wed) 5:15:20

【人】 会社員 ツグアキ


[ 邪魔しちゃった?と言う声に首を振る。>>77

  ごめんね、の謝罪にどういう色が
  込められているか。
  本音なのかただのマナーとして
  なんの気なく付け足しただけなのか。

  たった四文字の軽い言の葉にさえ
  重箱の隅をつつく如く仄暗いことを
  考えるのは、生まれついての習性なのだろう。 ]
 
 
(101) 2022/06/09(Thu) 10:14:29

【人】 会社員 ツグアキ



   あ、あぁ、古森、さん。
   すみません、あまり余裕が無くて
   なかなか他の人と絡めないから。


[ きちんと知っているふりをするべきか、
  知らないと正直に言うべきか。

  まぁでも同期、なのかな、と思い至る。
  声をかけてくるということは、と
  ぱっと考えたところで瞬きをひとつ。
  
  その風貌はなんとなく
  記憶の片隅に覚えがある気がした。 ]
 
(102) 2022/06/09(Thu) 10:15:50

【人】 会社員 ツグアキ



   邪魔なんかじゃないですよ。
   ……どうぞ?


[ 彼女が何のために声をかけてきたのかは
  わからないまま、隣へ一応促してみる。

  刹那、ふわ、と空気が和らぐような感覚。

  ああ、『持っている』人、の匂いがする。
 ]
 
(103) 2022/06/09(Thu) 10:16:39

【人】 会社員 ツグアキ




   ああ、このひとも、きっと不幸な人なのだ、
   不幸な人は、

   ひとの不幸にも敏感なものなのだから。


 
(104) 2022/06/09(Thu) 10:17:26

【人】 会社員 ツグアキ


[ 彼女が隣へ座ったか否か
  唐突にふりそそぐ質問には顔を上げる。>>78


   勉強……
   はい、そうだね、得意ですよ?


[ やっかみか、と内心だけでため息をついた。
  人間というものはかくも面倒な生き物で、
  自分を基準にして他者をなんなく比較し、
  相手がより秀でていると判断すれば
  多かれ少なかれ悪意を投げつけるものだ。 ]
 
(105) 2022/06/09(Thu) 10:18:39

【人】 会社員 ツグアキ


[ そう言う場合には、変に恐縮すると
  ますます面倒くさくなる。
  純粋な笑みでこう答えるのが一番だ、と
  学んでいた。 ]


   古森さん、は?
   得意ではないのですか?
   とは言えこの学部に来ていて
   勉強が苦手ということもないのでしょうけど。


[ くす、と笑んで少しだけ首を傾けて
  頭をぽりぽりとかいた。 ]
 
(106) 2022/06/09(Thu) 10:20:42

【人】 会社員 ツグアキ



   ……なにか、俺に
   
あなたのちからになれることが



[ 使い古して角が擦れて汚れた参考書に手を置いて。
  あくまで人好きのする表情で、
  学習のことだけを指し示す口ぶりで。 ]
 
(107) 2022/06/09(Thu) 10:22:00

【人】 会社員 ツグアキ


[ 本来当たり前に得られるはずの『幸福』を
  擬似的に容易に受け入れることに対して
  微かな違和感を感じたのはいつだったのか。

  それともそもそも人生など不平等だと
  残された脳細胞の微細な理性一片は
  記憶していたのだろうか。

  もしくは俺だって人並みに
  美人には弱かった、ってことなのだろうか。

  そうだな、だからあの時。
  付け足したのかな。余計な一言。  ]
 
(108) 2022/06/09(Thu) 10:25:17

【人】 会社員 ツグアキ




   俺には、勉強しかないので。**


 
(109) 2022/06/09(Thu) 10:25:33

【人】 会社員 ツグアキ


[ 楽観的?>>117
  そうだな、ああいや、少し違って。

  物事がうまくいく見通しを持つことと
  うまくいく見通しに疑いを持たないこと。

  ここはそう、似て非なるもの。 ]
 
(125) 2022/06/10(Fri) 22:24:42

【人】 会社員 ツグアキ



   そうだよねぇ、こんな人数がいると
   思ってなかった。
   皆、───


[ 恵まれてるんだなぁ、その言葉は飲み込んだ。
  自分より、きっと能力で劣る学友たちが
  たくさん、こんなにたくさんここには居て。

  安いとは言いづらい学費、生活するための費用
  それらが足枷にさえならない人たちが。

  渇望。
  生まれもっての幸福に対する酷い飢渇は
  闇を、嫉妬を産む。 
 ]
 
(126) 2022/06/10(Fri) 22:26:40

【人】 会社員 ツグアキ


[ 続く言葉に>>120
  表面上は穏やかな笑みを深くして、
  内心では耳を塞ぐ。

  彼女は、なぜ
  己に声をかけたのか。


  早く、はやく、エデンを聴かないと
  蠢く闇に飲み込まれそうだ。
  たすけて、 παράδεισος エデン 

 
 
(127) 2022/06/10(Fri) 22:28:02

【人】 会社員 ツグアキ


[ 素直に自身の泉門を
  いともあっさりと口に出来ること。
  本心であれ、謙遜であれ
  己には恐ろしいほど難しいことを
  あっさりやってのける彼女は
  嗚呼やはり不幸を知らぬ人のように
  映るものだから。  ]


   はは、ご謙遜を。
   ……ま、入ってしまえば、出るべきゴールは
   自ずから皆同じでしょうし>>120
   バックボーンが太ければ太いほど、成績なんて
   
そこそこ
、で充分の世界ですからね。



[ にっこり、小首を傾げて楽しげに笑んで。 ]
 
(128) 2022/06/10(Fri) 22:29:40

【人】 会社員 ツグアキ



[ ほら、ほら。
  危うい。抉ろうとしてしまうじゃないか。
  悪意を持って、優しい笑みで。  ]


 
(129) 2022/06/10(Fri) 22:30:16

【人】 会社員 ツグアキ



   神経質な、ものにおびえ易い人ほど、
    暴風雨の更に強からん事を祈る心理。


 
(130) 2022/06/10(Fri) 22:30:49