人狼物語 三日月国


180 【R15RP村】月影のさやけさ、 秘めたる願い

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到着: 未國 聖奈

【人】 未國 聖奈

 


 「 旧校舎の幽霊? 」

 
 あたしがそれを聞いたのは、
 文化祭も間近に迫る、ある日のことだった。


       
……くだらない。

 「 願いを叶えてくれるとかいうやつでしょ
   知ってるよ、学校のうわさじゃん 」

       
そんなの居るわけない

 「 えーなにそれ、楽しそうじゃん 」

       
願い事なんてあるわけもない

 「 願い事?いっぱいあるから全部叶えてもらお! 」

       
行く気なんてさらさらない

 「 うん、わかった、行けたら行くね 」


 
 
(31) 2022/10/12(Wed) 7:21:32

【人】 未國 聖奈

 


 「
行けたら行く
、って言ったのにな
   どうして、あたしは来ちゃったんだろう。 」


 ── とっても月が綺麗な夜に、
    あたしはひとり、旧校舎の前に居る。


    そんなあたしの願い事は …… 、 **


 
(32) 2022/10/12(Wed) 7:22:27
未國 聖奈は、メモを貼った。
(a9) 2022/10/12(Wed) 7:28:52

【人】 未國 聖奈

 


 「 ……大槻。
   その笑い方はいつもどうかと思うよ 」


 あたしを誘ってくれた誰かさんには
 会えたんだかそうでないんだか、
 はたまた目の前に居るすべてを嗜むヲタクとやらに>>1
 なぜかあたしが声かけられたんだったか
 それはまあいまはどうでもいいとして

 なんにせよあたしはこうしてここにいて
 探索の同志殿とやらに加えられて
 名簿に名前を書かされているわけで。

 
(47) 2022/10/12(Wed) 17:27:40

【人】 未國 聖奈

 

 ついでに謎の挨拶係とやらに声かけられたら>>39


 「 おはよ、世良。
   ……おはよ、ってのもおかしいな、夜じゃんね
   つか、ミス研なの?意外。
   なんか違う部活やってなかったっけ 」


 あたしの記憶が正しければ、目の前の彼は
 何らかの運動部をやっていた気がするんだけど
 ……それもまあ、些細な記憶違いなのかもしれない。

 隣に同じクラスの秋月がいるなら>>24
 やっぱり「おはよ」って声かけてから頬を掻いた。
 ……おはよ、って声をかける時間じゃあない。

 
(48) 2022/10/12(Wed) 17:28:02

【人】 未國 聖奈

 

 名簿の前に長居するつもりはないから
 幾分か言葉を交わしたら、きっとその場を離れるけれど。

 ……そだ。飲み物でも買おう、って。
 あたしは昇降口の近く、自販機のほうに寄っていくつもり。*

 
(49) 2022/10/12(Wed) 17:28:50
未國 聖奈は、メモを貼った。
(a16) 2022/10/12(Wed) 17:30:52

【人】 未國 聖奈

 


 どうやら彼も夜のおはようは慣れっこ£間。>>76
 だってバイト先じゃあ、おはようございますって
 夕方だろうが夜だろうが言うもんねえ?

 ひとり?って聞かれたら
 辺りをもう一度見渡して、誘った張本人を探した後で
 肩を竦めて「そ、ひとり」って言ってみる。

 もしかしたら誘った張本人、
 もうこのどこかに居たかもしれないけど
 それはあたしの眼が節穴だったということで。



 「 行けたら行く、ほど当てにならない言葉はないよ 」


 あたしの言葉がどう伝わったかはわからないけど
 世良の反応はしょげたの反対。
 うれしそうにしてたりしたら、
 なんでうれしそうなのと、不服そうに見返した

 
(101) 2022/10/12(Wed) 21:42:59

【人】 未國 聖奈

 


 サッカー部のグラウンドはテニス部のコートとも近いから
 そっか、世良はサッカー部だったっけ、って >>77
 昔の記憶を呼び起こす 
49%思い出しました



 「 え。呼び寄せる役?
   なにそれさすが
オカルト研究部



 
ミステリー研究会である。

 直前にミス研って言ってるにもかかわらず、だ。
 正されなければきっとあたしは間違いには気づかない。

 冗談は通じるし、世良が冗談を言うことも知っている
 あたしから見た彼は表向き、ノリのいい人に見えるけど。
 表向きだけが人のすべてでないことは自明の理。


 ただ呼び寄せる役は、割とガチめに捉えました
 なんかこう魔法陣みたいなアレ。やるのかと。

 
(102) 2022/10/12(Wed) 21:43:46

【人】 未國 聖奈

 


 だからね、そんなやりとりもあったし、
 夜の学校、旧校舎っていういつもと違う舞台で
 世良がちいさく囁くのなら。>>78


 ……それはね、それこそガチめ≠ノ、聞こえるの。
 ちいさなちいさな、声のお守り。


        『君が幽霊に会いたいのなら会わないように』って?



 
(103) 2022/10/12(Wed) 21:44:18

【人】 未國 聖奈

 


 「 え、それってどういう、 」


 聞き返した言葉は、
 いつもの世良の雰囲気の「またね」に呑まれた
 不思議そうに見返したあたしに、
 世良はお守りの意味、教えてくれただろうか。

 教えてくれなかったなら、
 他意がありそうにしか聞こえないそれを
 まっすぐに受けてひとつはにかんで笑ってみせたあと
 あたしもひらりと手を振って、世良の元を離れるの。

 ついうっかり世良に気を取られて後ずさったから
 躓くには格好の石が足元にあったことにも気づかない。
 ウワァ、と情けない声を出しながら躓きかけて
 ヘラァ、と情けない顔で笑ってみせた。

 ………探索?うそでしょ。
 こんなの先が思いやられるんだけど。 *

 
(104) 2022/10/12(Wed) 21:44:38
未國 聖奈は、メモを貼った。
(a23) 2022/10/12(Wed) 21:46:36

未國 聖奈は、メモを貼った。
(a26) 2022/10/12(Wed) 22:50:32

【人】 未國 聖奈

 

── さっき:秋月の反応を横目に ──


 あ。秋月は夜のおはようは慣れっこ≠カゃない勢だ
 悟ったのは、世良と秋月の反応の差を見てしまったあと

 わざわざ時計を見て、空を仰いだ秋月を見て
 ふふっと頬が緩むのは否めない。>>137

 
 「 いいんだよ、おはよう、で 」


 さっきはおはようっていうのがおかしいな、って
 あたし自分の口で言ったくせにね。>>48

 そのあとはあたし、世良と話しはじめちゃったから
 秋月が目深にかぶった帽子の下で、
 何を思っていたのかは察することができないけど

 ……そうだね、今度もまた、
 突飛な時間に「おはよう」って
 
こちらから
挨拶してみよ、って思ったのは、内緒。>>138*

 
(206) 2022/10/13(Thu) 7:45:25

【人】 未國 聖奈

 

── 回想:ここに来る経緯とかなちゃんのこと ──

 それは時間にして〇時間、日にちはn日前。>>115
 それは可愛い可愛い妹分が、
 旧校舎の幽霊に会いに行こうとか言うもんだから
 目をぱちくりして なんで???って聞き返したところ。

 昔から‥そう、たぶん昔から、
 彼女は身体が弱かった。

 せなちゃんかなちゃん、って年は違えど
 ご近所で育った姉妹みたいなあたしたち。

 かなちゃんが高校に入学するときも、
 なぜか彼女の保護者に「せなちゃんいるなら安心だ」と
 先輩兼保護者代理みたいな役割を与えられた
 
──── 気がしなくもない。


 え?保護者のいない複雑な家庭環境だったって?
 じゃあそれはかなちゃんの保護者代わりの誰かだったんよ
 そんな家庭環境ならむしろ
 保護者以上にあたしはかなちゃんを気に留めてたはずだし


 
(207) 2022/10/13(Thu) 7:46:29

【人】 未國 聖奈

 


 「 知ってるけど、…珍しい
   かなちゃん、怖いもの苦手じゃなかったっけ 」


 一緒の帰宅を断る理由もないあたしは
 かなちゃんと一緒に校門を出ながらそんなふうに聞き返す
 幽霊には興味があるけど、暗いところは苦手だって聞けたら
 ふうん…って返したあとで、件のやりとり >>31

 言葉の裏に隠されたあたしの本音は
 かなちゃんにすら、言えぬまま。

 きっと、誰に対しても、そうだった。

 行けたら行く、の言葉の重みが、
 多分他の人に対するものよりも、ほんの僅かに。
 胸が痛んだっていうだけのこと。


 
(208) 2022/10/13(Thu) 7:47:19

【人】 未國 聖奈

 


 「 かなちゃんは?
   なんか願い事あるの? 」


 当然そんな話の流れだったから
 あたしはそんなことをかなちゃんに聞く。
 小さなころからの幼馴染なあたしたち。
 だけどほんとの気持ちは、たぶんお互い知らない。>>105 *

 
(209) 2022/10/13(Thu) 7:47:43

【人】 未國 聖奈

 

── 現在:自販機のところ ──

 お金を入れると自販機のボタンが点灯する
 ところどころ歯抜けのように光る売り切れの文字
 それを避けながら、あたしは今宵のお供を選ぶ

 
 「 案外いろんな子が来てんだな 」


 
オカルト研究部
の集まりなんて
 やべーやつしかいないだろって正直思ってた。
 正されないならミス研のミスの字も思い出せないほど
 この集まりに興味はなかった


 行く気もさらさらなかった行けたら行く≠
 律儀に守ってしまったのは、
 他でもないかなちゃんの頼みだったから
 
 おんなじクラスの未早とか、
 あと生徒会のなっちゃんの妹も来てたっけ。
 隣のクラスの大木と小鳥遊も見たな。
 それから…

 
ガコン

 大きな音を立ててカルピスソーダが転がり落ちた *

 
(210) 2022/10/13(Thu) 7:59:44

【人】 未國 聖奈

 

── 回想:エンジョイ勢とサボりの夏の日 ──

 テニス部は…エンジョイ勢だった。
 エンジョイ勢って何かって?
 楽しんで部活はやってるけど、
 別に本気でもない人たちのことだよ。

 決してテニスも悪い成績じゃなかったけれど
 大会とかは別に目指そうとも思わなかった
 
 子供のころからやってた、とかでもないしね。
 小学校は合唱部、中学校はバトミントン部、
 高校入ってテニス部だ。大学入ったら何になるんだろう。

 ある晴れた夏の日のこと、
 ちょっとした段差に座って飴ちゃん咥えて
 地面にラケットを軽く叩きつけたりして
 テニス部あるまじきサボり行為をしていたときに
 
 それを見咎めたのは誰だっけ。
 見咎めたわけじゃない?じゃあ一緒にサボってたのかも。
 そうじゃなくても一緒にサボらせた。きっとサボらせた。

 
(211) 2022/10/13(Thu) 8:12:26

【人】 未國 聖奈

 

 虎柄の服着たおばちゃんなら
 飴ちゃん食べる?って一個差し出せたかもだけど
 あいにく手持ちは口の中のチュッパチャップス一本だ。


 「 今日も暑いねー 」


 なんて。
 それが顔見知りであろうとなかろうと
 当たり障りのない話をするのはジョートークなんだって *

 
(212) 2022/10/13(Thu) 8:12:48
未國 聖奈は、メモを貼った。
(a40) 2022/10/13(Thu) 8:15:27

【人】 未國 聖奈

 

── 昇降口で・世良 ──


 まさかあたしが行けたら行く、って言ったのに
 あたしが来ていて誘い人が来ていない、なんて
 面白いこと >>228 になってるなんて、気づくまい。

 いやわかんないよ、もしかしたら
 かなちゃんと、行けたら行こうねなんて
 約束の仕方だったのかもしれないじゃん
 知らんけど(魔法の言葉)


 目の前の赤髪の、深まる笑みにも気づかないから
 気づかなかったことがあるのはお互いさまかな。


 「 そのうち? 」


 よくわからないお守りを渡されて >>230
 よくわからないまま、にっこり見送られて
 不服そうな顔をしながら、あたしは見送られるのだ、
 そう、
オカ研
の彼に。


 
(239) 2022/10/13(Thu) 14:13:02

【人】 未國 聖奈

 

── 回想:二年の夏 ──


 あたしの髪の毛は、
 そういえば、この頃からド派手なインナーカラーだった
 別に髪色が明るいのは珍しいわけじゃないけど
 外側と内側でカラーが違うのは派手≠フ部類に入る
 一年生のころはね、まだ落ち着いてたと思うよ、まだ

 だから彼がテニス部のほうを見て
 6割くらいあたしを覚えてたとしたら
 それは髪色きっかけじゃないんだ、きっと。


 それとは対照的に今まで目立っていた世良は
 なぜか髪の毛の色が黒に変わってた。>>231

 
(240) 2022/10/13(Thu) 14:13:23

【人】 未國 聖奈

 


 タァン、とラケットが床を打つ
 別に投げつけたりはしてないよ、危ないじゃん
 ただぺちんぺちんと床を叩いていただけで


 「 ボールだって床に叩きつけられるじゃん 」


 あたしなりの理論を述べて、>>233
 ラケットで床をたたいたこと、正当化する。
 
 別にむしゃくしゃしてやったとかじゃない
 ただ手持無沙汰だっただけ。
 それでもやさしくしてやれというのなら、
 ごめんね、マイラケット。

 
(241) 2022/10/13(Thu) 14:13:48

【人】 未國 聖奈

 

 お供えされたスポドリ
 ぱち、と目を瞬かせて「ありがと」と言ったけど
 あたしの口にはチュッパチャップス
 それがなくなるまではスポドリには口をつけられない


 「 ねー。灼けるんだよ、夏 」


 暑いねーからのあっちぃなーの切り返し
 さらにそれに対するあたしの言葉は
 主語もなんもなくて何のことやらって感じだったけど

 日焼け止め塗っててもガンガン灼けてくあたしの腕や顔
 日陰から日差しを睨みつけるあたしの表情に
 主語なんて、もういらなかったかもしれない。

 あたしの会話なんて、だいたいそんなもんだ
 わりとてきとーっていうか それ。
(どれ)


 
(242) 2022/10/13(Thu) 14:14:22

【人】 未國 聖奈

 

 世良の事情なんてわからない

 一年二年でどこか同じクラスだったかもだけど
 サッカー部だったことも実はうろ覚えだし
 もう辞めたことも全然知らない。
 ミス研にいるのだって三年まで知らなかったし、
 ましてやサッカー部で起きた出来事なんて。

 でも見た目が変わればそりゃあ気づくよ


 「 世良、髪の毛黒にしたんだねー
   どうしたの?シンキョ―のヘンカってやつ? 」


 世良くん知っているかい、
 カラフルな髪色がそこまで珍しくもないこの世の中
 突然赤から黒に変わるほうが目立つんだってこと。 **

 
(243) 2022/10/13(Thu) 14:15:04
未國 聖奈は、メモを貼った。
(a47) 2022/10/13(Thu) 14:17:18

【人】 未國 聖奈

 

── 回想:なっちゃんのいもうと ──


 きょうだいが居たら、どんな感じだっただろう。
 妹のように育ったかなちゃんの存在はともかく
 血を分けたきょうだいというのはあたしには居ないので
 上の子の気持ちも、下の子の気持ちも、わからない

 あっきーと出会ったのは
 サボりの最中だったかもしれないけれど>>249
 とはいえ夏前に部活は辞めちゃってるから
 サボってたのはあたしだけだったかもしれないな


 そうであってもなくても
 どっちにしたってなっちゃんの妹≠ニしてだった


 「 白瀬………あっ、なっちゃんの 」


 だってまさにそんな第一声を
 あたしはあなたに発してしまっていたのだから。


 
(270) 2022/10/13(Thu) 16:47:44

【人】 未國 聖奈

 

 白瀬という名前はジャージにきっちり書いてあって
 なっちゃんに妹がいることも知っていて。
 なんならたぶん構内で見かけたこともあって。

 そんな子がついうっかり隣にいたから
 ついつい話しかけてしまっただけ


 「 あっきーでしょ、秋緒ちゃん。
   あ、突然ごめんね。あたしは三年の未國。
   なっちゃん… 夏実の友だちなの 」


 なっちゃんのクラスが3Aだったら同じクラスで、なんて
 そんな情報も追加しただろうし、
 そうでなければ1年のときとか2年のときとか
 同じクラスだったことがあるんだよ、って。

 とりわけ大親友!ってわけでもないけどさ
 なっちゃんもあたしもこんな性格だし
 面識以上親友以下の関係ではあったんだ。

 
(271) 2022/10/13(Thu) 16:48:02

【人】 未國 聖奈

 

 言いたいことを口からぽんぽん言えるのは
 あたしの長所であり、短所。


 ひどいことは言わないつもりだけど
 そうでないことに関しては
 相手がどう思うかなんてそこまで考えてないし
 ましてやきょうだいがいる℃qの気持ちはわからない

 だからきっとそのとき、
 あっきーを見た第一印象でさ、
 あたし、言ったんだ


 「 ふーん、あんまり似てないね 」


 見た目の話じゃ、なくてね。 *

 
(272) 2022/10/13(Thu) 16:48:19

【人】 未國 聖奈

 

── そして今 ──


 小気味よく音を立てて転がったカルピスサワーを取り出して
 声の主を振り返ると、秋緒ちゃんがいた。>>248


 「 ああ。あっきーも来てたんだ 」


 あっきーって呼ばれること、秋緒ちゃんはどう思ってただろ
 やめてくださいなんて言われてたなら、
 ごめんね、冗談、って訂正するつもり


 「 夜の学校ってさー
   なんかわくわくするよね
   中学とかじゃ絶対入れなかったじゃん 」


 プシュッと音を立てて蓋を開け
 シュワシュワのそれを喉に流し込む。

 学校内でジュースとかも、
 中学じゃ絶対ダメだった記憶があるけど。
 きっとこれは、女子高生の特権だ。 *

 
(275) 2022/10/13(Thu) 16:54:11
未國 聖奈は、メモを貼った。
(a51) 2022/10/13(Thu) 16:55:42

未國 聖奈は、メモを貼った。
(a52) 2022/10/13(Thu) 16:56:01

【人】 未國 聖奈

 

── 回想:料理部 ──


 料理部の存在を知ったのは、ほかでもなく
 あたしの友だちが料理部に所属していたからで
 たまに食べに来なよーみたいに誘われたなら
 ホイホイ遊びにいったりもしてたわけ

 なんならちゃんと文化祭の苺のミルフィーユも
 ばっちりたべにいったんだよ。
 それはいったん置いといて…

 多分料理部ってさ、女子の方が多かっただろうし
 わかんない、部員全体で見たらもしかしたら
 男子もいっぱいいる部活だったのかもだけど
 少なくともその日、遊びに行ったときにはさ、
 だいたい部室の中、女子ばっかだったんだ。

 だからきっと、その人は割とよく目立ってた。

 しかも何かお菓子ができあがった直後だったのか
 とーってもいい匂い、させてたしね。

 
(284) 2022/10/13(Thu) 17:42:22

【人】 未國 聖奈

 


 「 ね、これひとつもらっていいですか 」


 何のお菓子だったかな
 その男子がお菓子を周りに配ろうとしてたなら
 部外者のあたしもおこぼれにちゃっかり預かろうとして
 恐らく後輩らしい男子の前に馳せ参じたのを憶えてる

 それが、天ケ瀬青葉との出会いだった。 *

 
(285) 2022/10/13(Thu) 17:42:53
未國 聖奈は、メモを貼った。
(a54) 2022/10/13(Thu) 17:43:57

【人】 未國 聖奈

 

── 回想:かなちゃん ──


 同じ歳ならよかった、と零すかなちゃんに>>290
 どう答えたらよかったのかわからなくて曖昧に笑った
 小学校も中学校もひと足先に卒業をして
 真新しい制服にあたしのほうが先に身を包んだ

 ビンゴカード?もちろん知ってたよ。>>294
 知ってたし、時にはその項目を指で辿って
 
 
 「 運動会、今年がんばればここ達成かな? 」


 なんて笑って。
 なんとしてでもその日だけでも元気になってもらおうと
 ちょっとでも無理しようとしたら静止なんてしたりして

 それでもかなちゃんのビンゴカードが
 全部あっさりと開くことは、無かったんだ

 
(347) 2022/10/13(Thu) 20:42:52

【人】 未國 聖奈

 

 寄り添おうとしてたけど
 ちゃんと知ろうとはしてたけど
 どうしても学年に隔たりがあって
 ふたり、順調に大人になろうとするならば
 互いにわからないままのこころもあった


 「 明日晴れますように 」
 「 デザートがプリンでありますように 」
 「 テストで100点を取れますように 」
 「 気になるあいつの視界に少しでも入れますように 」


 溢れんばかりの願い事、
 口に出したのはきっと、互いに本当だった
 きっと、嘘なんてついてない。

 だけど、本当に叶えて欲しいことが

       口にちゃんと出せていたのかは>>110
       ちゃんと心の中に存在してたのかは>>31


       あたしたち自身にしか、わからなかった 

 
 
(348) 2022/10/13(Thu) 20:43:27