人狼物語 三日月国


180 【R15RP村】月影のさやけさ、 秘めたる願い

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【人】 未國 聖奈

 

── 2nd day 世良と ──


 神様から逃げてきた赤髪は、また口を噤む
 あたしと世良の間に壁が生まれて、
 もうあたしは、それに触れることすら赦されない

 がらがらと、あたしの中で、
 なにかが音を立てて崩れて、
 あたしはきっと光を宿さない目で呟く


 「 ……そっか 」


 絶対忘れる、っていう約束
 守るつもりがない≠フ、伝わっちゃったかな
 あたしも、嘘は下手なんだ。


 あたしも「そっか」の一言で一線を引く
 
この話はこれでおしまい。

 それを望んでいるんでしょう?
 あたしは世良の友達であることすら赦されない
 嘘つくつもりだったから、お互いさまなのかもね

 
(73) 2022/10/19(Wed) 3:40:18

【人】 未國 聖奈

 


 「 水色の…? 」


 あたしは近くをかなちゃんが通ったことは知らない
 だけどかなちゃんを指してることくらいは解る
 顔を上げて、指されたほうを見渡すけれど
 かなちゃんの姿は、なかったはず。

 
(74) 2022/10/19(Wed) 3:40:42

【人】 未國 聖奈

 

 ─── ねえ、世良
 たぶん、世良には伝わらないかもしれないね

 あたしは、かなちゃんの悩み事を
 抱えるつもりも、止めるつもりも最初からない
 あるのは尊重する意思だけ。見届ける意思だけ。
 …その勇気が未だ持てなかっただけ。

 いま、行ってあげてもどうしようもないんだよ。


 
(75) 2022/10/19(Wed) 3:41:49

【人】 未國 聖奈

 


 「 そうだね。
   …あとで、メッセージしておく 」


 拒絶の色を浮かべて、
 世良から視線を離して言う。
 動くつもりがないことは、
 ぎゅっと抱え込んだ膝、爪先から伝わればいい

 
 「 世良は、残酷だよ
   あたしは覚えてるよ、忘れないよ
   大昔に壊した大事なものを元通りにしたい、
   その想いを知っていて、………、
   世良の言葉をあたしは、忘れないよ 」


 
願い事も白紙に戻った。

 あたしは膝に顔を埋める。
 もういい… と小さく零した声は、
 静かな公園で、世良まで届くかはわからない。

 
(76) 2022/10/19(Wed) 3:43:02

【人】 未國 聖奈

 


 「 ごめんね。
   あたしなんかじゃ、役に立てなくて 」


 世良が何を言っても動く気はなくて、
 もう、あたしはたぶん世良の方すら見なかった
 世良は先に帰りなよ、
 あたしは神様に見つかるまで、ここにいるよって

     …あぁ、存在している意味が無いなあ、
     そんな想いを抱いたのは、初めて。
     そっかあ、これが、
     魂を掛けてまで、考えるような、
     人生の、悩み事なのかもしれないね。**


 
(77) 2022/10/19(Wed) 3:43:53
未國 聖奈は、メモを貼った。
(a3) 2022/10/19(Wed) 3:44:45

【人】 未國 聖奈

 

── そのあと ──


 頑なにその場を動かなかったあたしが、
 教室に帰ったのは、お昼休みすら過ぎてずっと後
 結局お昼も食べないままに、
 あたしはその日、鞄を掴んで早退をした。

 携帯の電源は、夜まで切った
 かなちゃんにメッセージをいれるときに
 グループメッセージに通知が来てるのも見たけれど
 それをそのとき開くことは無かった

 ……… 3rd day

 残酷にも、三日目はやってきた。
 あたしは随分と動けないままで、
 制服に袖を通せたのも、一限が始まったあとだ

 
(84) 2022/10/19(Wed) 4:04:33

【人】 未國 聖奈

 


 「 ……あぁ、いきたくないな 」


 思わず声に出したのは、二限が始まったあとで
 あたしの足は既に校門前にあったのに
 教室まで、向かうことが出来なくなった

 高校3年間で初めての、保健室登校。
 あたしの3rd dayは、そうやって幕を開ける。**

 
(85) 2022/10/19(Wed) 4:05:01
未國 聖奈は、メモを貼った。
(a5) 2022/10/19(Wed) 4:06:08

未國 聖奈は、メモを貼った。
(a11) 2022/10/19(Wed) 7:35:32

未國 聖奈は、メモを貼った。
(a12) 2022/10/19(Wed) 7:36:13

【人】 未國 聖奈

 

── 保健室 ──


 朝の保健室、誰かそこにはいただろうか。
 さすがにかなちゃんとかが居たらびっくりしちゃうけど
 とりあえずあたしは窓に近いベッドを一台、陣取った。

 かなちゃんからメッセージは返ってきてたかな
 そうであれば、何度も何度もその文面を読んでいた
 
 それからグループメッセージに送られてる
 あおっちの誤爆も何度か見て、そっと閉じる、
 それを何度か繰り返している


 「 破滅… 」


 破滅、っていう言葉が強いよなあ、って
 あたしはぽふ、と枕に頭を預ける

 
(138) 2022/10/19(Wed) 11:38:18

【人】 未國 聖奈

 

 昨日の世良のことももちろんあった。

 だけど世良がどういう悩みで、
 どういう選択肢を取ろうとしているのか
 あたしには分からないから、
 それが「破滅」なのかどうなのかは到底知らない

 だから、あたしの頭をずっと過ぎっているのは、
 かなちゃんのことだ。

 
(139) 2022/10/19(Wed) 11:38:42

【人】 未國 聖奈

 


 開かれないビンゴカード
 体調を整えるのも、学校に遅れないのも
 運動会、頑張って参加するのも
 全部、かなちゃんの力だった

 運動会のてるてる坊主だけは
 あたしも一緒に手伝ったし
 夏休みの宿題、一緒にやったこともあったけど
 それでもかなちゃんは決してズルをしなかった

 いつまでもそろわないビンゴカード
 誰かに叶えてもらったら意味がない>>0:601
 まるで、そう思っているように、思えた。


 鞄から下げられたユメリン
 残念ながらあたしはアイドルはわからなかったけど
 かなちゃんはよく、部屋でユメリンの曲をかけてくれた


         いつか、夢の向こうに。
         その言葉を大切にしていることも
         幼馴染だから、あたしは知っている。


 
(140) 2022/10/19(Wed) 11:39:24

【人】 未國 聖奈

 

 ねえ、かなちゃん
 
 かなちゃんは何をお願いしようとしているのかな。

 元気になりたい、そんな願いだったらいいな。
 元気になりたい、そんな願いだったらいいな。
 元気になりたい、そんな願いだったら、


 ………あたしね、不安になるんだよ。

 
(141) 2022/10/19(Wed) 11:40:13

【人】 未國 聖奈

 

 あたしは、かなちゃんの声が好きだよ。
 小さなころから聞いている声。
 のんびりしていてかわいくて、やわらかくって。

 いつからなのかな、
 かなちゃんのこえが少しだけ遠くなった。

 最初からあったのかもしれないし、
 なかったのかもしれない
 あたしが正しく気付けていたかも、わからない。

 こどもはいつか大人になる
 かなちゃんは、かなちゃんだけど、
 順序は違えど、かなちゃんも少しずつ大人になる

 いつだって、まえむきに、
 元気に、たのしく、いいことばかり考えて
 ……そうじゃない日も訪れる

 いつかはビンゴカードだって達成できる
 ……そんなちいさな願い事だって、


    かなちゃんが似たようなことを
    ずっと思っていたなんて知らないけれど>>0:292

 
(142) 2022/10/19(Wed) 11:40:47

【人】 未國 聖奈

 


   幼馴染のカン、っていうやつだよ>>0:116


 
(143) 2022/10/19(Wed) 11:41:16

【人】 未國 聖奈

 

 ねえ、かなちゃん
 
 かなちゃんは何をお願いしようとしているのかな。

 元気になりたい、そんな願いだったらいいな。
 元気になりたい、そんな願いだったら、
 あたしも、隣で応援してあげられるのに

 そうじゃなかったら、
 あたしね、多分止めることすら、できないよ

 だって、ビンゴカードは
 無理やり穴を開けるものじゃないから
 
 未来を掴む
いつか、夢の向こうに
ためのビンゴカード

 かなちゃんが選んだカードで、
 かなちゃんが選んだ選択肢で、
 かなちゃんが選んだ願い事で、

 かなちゃんの未来を、選ばなきゃいけないし、
 かなちゃんは、それを望むでしょう?

 
(144) 2022/10/19(Wed) 11:41:54

【人】 未國 聖奈

 


  あたしの願い事はもうないよ。

  知っておいて。>>5
  大切な友達の言葉に、私は忘れることすらできなくなった
  それでいて、無理に願わなくていい、という言葉で
  あたしは、願い事を持てなくなった。

  あたしが抱えるべきもの、
  世良はそう言った。

  抱えるべきもの、だとは思っていないけれど
  もし、あたしがかなちゃんの願い事を
  見守るだけでなくて、踏み込んでいいのなら。

  新たな願い事が、生まれるんだ。
  かなちゃんを止めることなく、
  それでいてかなちゃんが止まってくれるかもしれない
  たったひとつのあたしの切り札を、あたしは持ってる。


 
(145) 2022/10/19(Wed) 11:42:44

【人】 未國 聖奈

 


  もう失うものがなくなったあたしは
  信じても居なかった神様に、魂すら賭けられる。 **


 
(146) 2022/10/19(Wed) 11:43:10
未國 聖奈は、メモを貼った。
(a19) 2022/10/19(Wed) 11:45:14

【人】 未國 聖奈

 

── 午前・保健室 ──


 横になって、カーテンの隙間、
 窓から見える空を仰ぐ

 今日は晴れていただろうか。
 それとも曇っていただろうか。
 窓から見える空が、もしくは雲が綺麗で、
 あたしはそれをつい写真に収める。

 チャイムが鳴って、何時限目かの終わりを知らせ 
 着信があったのは、そんな最中のこと。>>162

 既読は、すぐに付けた。
 だけど返事はすぐに送れなかった。
 メッセージを開いて、固まって、
 ぼんやりしているうちに、次の授業の知らせが鳴った

 携帯、画面を開いたままで枕元に投げ出して
 また窓から見える、空を仰いで
 ただ雲が流れるのを、目で追っていた。

 うつら、うつらと目が閉じて
 あたしを起こしたのはお昼前のチャイム

 
(165) 2022/10/19(Wed) 13:53:49
未國 聖奈は、メモを貼った。
(a22) 2022/10/19(Wed) 13:56:05

【人】 未國 聖奈

 

── 昼休み・大木 ──


 その声は良く通る。>>184
 彼の大きめ≠ヘ、充分一般的には大声で
 校庭や廊下の喧騒にかき消されることなく良く届く。
 
 体を起こして髪を数回指で整えたら
 カーテンを開いて、あたしは笑う。
 いつもより弱弱し気に映ったとしたら
 どっちかというとおなかが空いているせい
 いつから食べてないだろう…もう思い出せない。



 「 大木、声大きい 」


 それはいつかと同じ台詞>>0:553
 三日前のあの時はまさか、
 今みたいな状況を想像なんてしていなかった

 
(191) 2022/10/19(Wed) 15:13:43

【人】 未國 聖奈

 


 「 よくここがわかったね
   保健室なんて無縁そうなのに 」


 無縁だから見つけられた、なんてことは知らないから>>183
 正直ちょっとだけ、驚いた。


 「 ……で。何か用?
   この通り、今日は絶賛保健室登校中。
   ノート写させてとか言われても、
   あたしエスパーじゃないから黒板見てないよ 」


 用事なんて、多分ひとつしかないのに
 あたしは戯けてそんなことを言う

 
(192) 2022/10/19(Wed) 15:15:00

【人】 未國 聖奈

 


 写させてくれる?……それは未早のほうがいいな
 だって多分未早のほうが丁寧そう。
 ね。酷い風評被害でしょ。
 これはきっといつものやり取り。

 それでも大木がいつになく真剣で、
 あたしがいつになくちゃんと笑えていないなら
 戯けるのも、辞めにする。

 先生はいなくて、
 ちょうどあたしと大木しかいない保健室
 だから声を抑える必要もなかった。

 だけどほんの少しちいさな声で、
 あたしは大木に言うの

 
(193) 2022/10/19(Wed) 15:15:28

【人】 未國 聖奈

 


 「 あたしは願い事、しに行くことにしたよ 」


 誰かの願い事を止めにいくのでもなく
 願い事をしないのでもなく。
 あたしは、自分の願い事を叶えにいく。

 聞きたいのは、それでしょう? **

 
(194) 2022/10/19(Wed) 15:15:42
未國 聖奈は、メモを貼った。
(a26) 2022/10/19(Wed) 15:16:39

【人】 未國 聖奈

 

── 昼休みの保健室・大木 ──


 成績差にも大きく隔たりがあったかもしれないし>>198
 未早のほうが丁寧そう、と思ったのも本当だけど
 今は、まあ、そんな話は多分どうでもよくて。

 何かあったのか、と問われて
 少し笑って、首を曖昧に傾げる。>>199


 「 何かあったし、何もなかったよ。
   あたしは願い事を決められないまま。
   あたしは誰にも踏み込めないまま。
   だから二日前と何も変わらない。 」


 あたしは。そう答える。

 
(200) 2022/10/19(Wed) 16:51:10

【人】 未國 聖奈

 


 「 あたしじゃ誰も助けられない
   もう誰かに踏み込むつもりもない
   踏み込んで勝手に落ち込んで学校行けなくて
   このままじゃやだなあってなってるだけ

   この二日間で、あたしの無力さと、
   空っぽの人間性を思い知らされただけ

   なあんもできないね。 」

 
 もともと大木は、
 自分の役目じゃない、って言ってたじゃんね>>1:416
 大木の言う通りだったよ、っていうこと。

 ちなみに勝手に落ち込んでるだけであって
 誰かに何か酷いことを言われたとか、
 そういうことじゃないよって付け足しておくよ。
 残酷なことは言われたけれど、
 それはきっと彼の優しさなだけだし
 それに別に他の人に話すことじゃない。


 
(201) 2022/10/19(Wed) 16:51:32

【人】 未國 聖奈

 


 「 でも、何もなかったからこそ
   何もできない、ってわかったからこそ
   あたしの願いごとは、明確になったかな。

   あたしにできることを、ひとつだけ見つけたの
  
   友達のことを助けられるならそれでいい
   そもそも考えてることが杞憂に終わるなら
   笑いごとにしてくれたらそれでいい

   それでもあたしの考えが間違ってなくて
   友達が、助からない方法を選んでしまうなら…

  
………。


   少し卑怯なやり方なんだけど
   あたしは、後悔したくないもの 」


 後悔しないように、って大木も言ってたでしょ。

 
(202) 2022/10/19(Wed) 16:51:59

【人】 未國 聖奈

 


 あたしは誰も止めるつもりもない。
 あたしは誰に踏み込むつもりもない。
 あたしは友だちの選択を、見守るだけ。

 
ただひとつの願い事
を、先に口にした上で。 **



 
(203) 2022/10/19(Wed) 16:52:19
未國 聖奈は、メモを貼った。
(a29) 2022/10/19(Wed) 16:53:15

【人】 未國 聖奈

 

── 保健室・大木と ──


 大木とはやっぱりどこか似たもの同士だ>>205
 話を聞きながら、あたしは時折相槌を打つ。
 それから大木の言葉にも ─── >>206


 「 うん。
   どんな結末になっても、
   あたしはもう後悔なんてしない。
   あたしが望み、選ぶことをするよ。 」


 4th day。
 あたしにそのモノローグが流れるかは、
 あたし自身にも、分からない。そんな望みだ。


 
(208) 2022/10/19(Wed) 18:28:54

【人】 未國 聖奈

 


 「 ありがとう、大木。
   明日が来たら。また教室で会おうね。 」


 そうしてまた、
 いつもみたいに馬鹿やって
 いつもみたいに話そう。

 きっと明日が来たなら、あたしは、
 校門からちゃんと、教室に向かって足を踏み出すよ。

 
(209) 2022/10/19(Wed) 18:29:12

【人】 未國 聖奈

 

 ── そうして、大木を見送ろうとしたとき、
    ふと、大木から投げかけられた一言に、>>207
    当然、思い浮かぶ顔はひとつだけあって。

 あたしは、多分今日一番優しい顔で、
 誰かを思い浮かべながら、語るんだ。

 
(210) 2022/10/19(Wed) 18:29:28

【人】 未國 聖奈

 


 「 知ってるよ。保健室の常連。
   とても頑張り屋さんで、とても優しくて
   とても友達想いで、とても芯の強い子。

   ……元気になったらいいよね。
   みんなの中で、輝いて生きてほしい。

  
…………。


   ………その子に明日以降会えたらさ。
   大木の大声で、励ましてやったら?
   病気なんて、吹き飛んじゃうかもね。 」 **

 
(211) 2022/10/19(Wed) 18:29:45
未國 聖奈は、メモを貼った。
(a31) 2022/10/19(Wed) 18:30:52

未國 聖奈は、メモを貼った。
(a34) 2022/10/19(Wed) 20:15:20

【人】 未國 聖奈

 

── かなちゃんのメッセージ ──


 最初のメッセージ、そして続く二つのメッセージは
 あたしが起きるよりもずっと前に届いてた。

 だって上手く起きられなくて、眠れなくて
 結局朝から保健室登校してしまうほどだったもの
 学校行きたくないなあ、なんて思ったのは
 学校行かなくてもいいなあ、なんて思ったのは
 17年と10か月、生きてきて初めてのことだった。


 かなちゃんのメッセージを見て抱いた感想は
 ──── やっぱり、 ……だったから
 幼馴染のカンは悪い方にもよく当たるんだ。

 返事、どう返そうか、って
 既読はつけたまま、迷って、悩んで。

 朝の段階では、ひとつスタンプを押しただけだった

 
(413) 2022/10/20(Thu) 9:00:59