人狼物語 三日月国


230 【完全RP/R18G】アダムとイヴにさよなら

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視点:


【人】 苗床環者 メディウム

[1人になった青年の所へやってくる影が一つ。

「雷恩!こんな所にいたのね!」

朱色の髪を持つ、何故か女性口調の男性型AI……創世員・重陽である。


「そろそろ戻らないと、直ちゃん達が心配するわよ。桜花も、待ってるはず。」

親しげに告げる。彼も青年とは古い付き合いであるから。


「……どうしたの?惚けた顔をして……何か悪いモノでも吸収した?ウイルスは検出されてないけど。さ、戻りましょ。直ちゃんと羅生がよろしくやってないといいんだけどねぇ〜……いや、最近は桜花も混ざりそうな勢いよね……ベッタリしちゃって妬けるわぁ。」

そう言って、重陽は雷恩を彼らの居住区まで連れていく。青年の変化には気がつかないまま。]**
(245) 2023/11/25(Sat) 16:47:18
苗床環者 メディウムは、メモを貼った。
(a82) 2023/11/25(Sat) 16:53:34

【人】 苗床環者 メディウム

− 自室 −


[客人たちと交流する日々が続くのが日常になってきた、ある日。
忘れそうになってしまうけれど、彼らもいつかはこの場所を去ってしまうのだ。それなのに、僕は、


冷蔵保管庫から先日渡された赤い果実を取り出す。まだツヤツヤとしているそれを還元するため、『楽園』へと足を運ぶ事にする。

…………結局、自分では食べることができなそうだから。大地へと還そう。置いておけば、近くにいる動物が食べてくれるはず。]**
(246) 2023/11/25(Sat) 17:46:29
苗床環者 メディウムは、メモを貼った。
(a86) 2023/11/25(Sat) 17:48:46

【人】 苗床環者 メディウム

− 『楽園』のどこか −


[赤い果実を抱えて、適当に果実食の獣が多い場所へ向かう。たしかこの辺りだったら何種類かいたような……と考えながら。]


…………。


[リヒトが管理するこの『楽園』は、いつだって穏やかに美しく存在している。外の世界のことは詳しく無いけれど。過酷らしいあちらから見れば、ここはまさしく『楽園』なのだろう。

そんな世界にいる僕は 
]
(254) 2023/11/25(Sat) 20:42:27

【人】 苗床環者 メディウム


…………ぐっ!?


[突如、全身を鋭い痛みが襲う。ああ、いつものやつ。僕が僕である限り、縁が切れそうもない苦痛。“これ”が根差す限りは、逃れられない苦痛。

薬を飲めばすぐに治るから、と持ち歩いている常備薬入れから痛み止めを取り出そうとして、


ーーーー中身が空である事を確認した。]
(255) 2023/11/25(Sat) 20:43:07

【人】 苗床環者 メディウム

[なんで、空っぽ?と疑問がよぎったが、そういえば前に全部飲んじゃったんだった。

今朝は色々あって定期検診の時間がずれ込んで、「今日の検査は夜にしましょう」と言われたから。切らした薬の補充もできなかった。


その場で蹲って、身悶えする。
苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい

呼吸も脈拍も乱れ切り身動きが取れない。
痛い痛い痛い痛い痛い

このまま誰かに見つけてもらうまでずっとこのまま?]


…………た、すけ、て、

…………雷恩。



[名前を呼んでしまった、何故か博士たちではなく、彼の名を。来てくれるかなんて分からないのに。]*
(256) 2023/11/25(Sat) 20:43:51
苗床環者 メディウムは、メモを貼った。
(a92) 2023/11/25(Sat) 20:46:41

【人】 苗床環者 メディウム

[>>258>>259

…………声が、した。
望んでいた、声が。]


…………は、


[少しづつ和らいでいく苦痛に、呼吸が安定していく。ようやく普通に起き上がれる程度に落ち着いたなら。その姿を見るなり言うのだろう。]


…………どうして、


どうして助けたりなんか、したの…………


[呼んだのは僕自身だったのに。]*
(265) 2023/11/25(Sat) 21:22:43
苗床環者 メディウムは、メモを貼った。
(a98) 2023/11/25(Sat) 21:24:25

【人】 苗床環者 メディウム

>>266

…………そうだね。
僕が、呼んだ。僕が、求めた。僕が、

…………きみを望んだ。
(あなたを望んでいた、ずっと。)


[返ってきたのは、至極当然の内容で。優しく撫でる手と、少し厳しさが滲んだ言葉に、]


…………きみの事が、好きなんだ…………
(…………あなたの事が、好きよ………)



[もうこれ以上は押し込めることはできなかった。いずれ離れてしまうだろう事も知っていたし、告げた所でどうにかなるものでもない。一度咲いた執着と恋慕の花は、このままずっと咲き続けてしまうのだろう。だから切り離そうとしていた。そのはずだったのに。

涙が溢れて止まらなくなる。]
(268) 2023/11/25(Sat) 21:49:52

【人】 苗床環者 メディウム

…………これ。
きみの片割れがくれたものなの。


[抱えていた、赤い果実を見せる。艶めくそれは程いい頃合いに熟している。]


…………大昔。人類の始まりのひとは、善悪の知識の木の実を食べてしまって、『楽園』から追い出されちゃったんだってさ。なんとなくね、この果実を見てたら思いだしちゃった。


食べちゃおうか、これ。
要らないなら僕が1人で食べるよ。


[別にこの果実にそのような力がある訳では無いのだけれど。何故かそれはもうとっくに失われてしまっているであろう、原初の人類が犯した罪の実が想起されて。…………多分、ヘッタクソな求愛のつもりだったんだろう。自分を神話の存在に見立てるだなんて、身の程知らずだなと思う。]*
(275) 2023/11/25(Sat) 21:59:37
苗床環者 メディウムは、メモを貼った。
(a102) 2023/11/25(Sat) 22:02:34

【人】 苗床環者 メディウム

>>281>>282>>283

…………ぁ、


[自ら差し出したと言うのに、ためらうこともなく赤い果実をきみが口にした事を驚いている僕がいる。だって本当に食べてくれるとは思ってなかったから。…………これは、つまり、


…………咲き続けても良いということだろうか。]


い、いただき、ます。


[赤い果実を食べる。甘酸っぱくて瑞々しいそれは、うっかり食べてしまっても仕方ないな、と思うような味だった。]
(284) 2023/11/25(Sat) 22:43:49

【人】 苗床環者 メディウム



…………美味しい、ね。



[やっと咲いてもいいと、そう思えた僕らは。おそらくきみと出会ってから、初めて笑顔になっていた。]*
(285) 2023/11/25(Sat) 22:44:13
苗床環者 メディウムは、メモを貼った。
(a104) 2023/11/25(Sat) 22:51:00

苗床環者 メディウムは、メモを貼った。
(a107) 2023/11/25(Sat) 23:06:09

【人】 苗床環者 メディウム

[>>286>>287
さっきまで、泣きじゃくっていた後で見せた笑顔だから。きっとぐちゃぐちゃで酷いものだったと、思うのだけど。


…………彼が、幸せそうに微笑んでくれているから。
きっと、そんな事は気にしなくたっていいのだろう。


そっと寄り添って……まず痛み止めの代わりに彼の力を利用している最中なので。密着すればするほど効力は高まるから、なんていう口実……果実を食べ終わった後は、なんとなく密着したままその場に腰を下ろしていた。


誰かが見たら驚かれちゃうかな、それとも、どうなんだろう。
今はただ、与えられる幸福に溺れていたかった。]*
(295) 2023/11/26(Sun) 1:41:22
苗床環者 メディウムは、メモを貼った。
(a110) 2023/11/26(Sun) 1:44:58