人狼物語 三日月国


203 三月うさぎの不思議なテーブル

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視点:


【人】 厨房担当 那岐

 
 
 
  こちらこそ、末永く。
  あなたの傍に、居させてください。



[健やかなる時も、病める時も。
 敬い、慰め合い、共に助け合い、
 その
ある限り
真心
を――――、尽くして。**]

 
(707) 2023/03/18(Sat) 21:00:54

【人】 厨房担当 那岐

―― 時は少し遡る ――

[それは、幾つかの季節を過ぎた冬。
 いわゆる年末と呼ばれる時期のこと。

 クリスマスシーズンを迎え、
 予約客がいつもの倍以上に増え。
 忙しくなってきたMadam March Hareは、
 いつものメンバーもさすがの疲労を訴えるほど、
 連日連夜の賑わいだった。

 速崎は新たに増えた新規の客にまた
愛称
を付け、
 
沙弥
はケータリングとの二足草鞋も相変わらず、忙しい。
 大咲の
デザート
の腕はめきめきと上達し、
 
黒原
にも追いついてきている程。
 知恵は沙弥の手伝いをすることで少し
自信
がついた様子。
 美澄は一年も経たないのに既に
折り紙
付きになっている。

 12月は慌ただしく過ぎていく。
 年末の大舞台に出演を決めた彼と、
 おはようとおやすみの挨拶も出来ないまま、
 擦れ違う日も、増えてきていた。]
(822) 2023/03/19(Sun) 0:50:05

【人】 厨房担当 那岐

[そんな修羅の日々をくぐり抜けて、
 年末年始のだけは、うさぎたちも本当の穴ぐらへと帰る。 
 出演時間にはまだ早い。
 テレビの放送すら始まっていない時間。

 スマホの着信音が鳴って、手に取れば。
 彼の名前が表示されていた。>>775

 少し柔らかさがくたびれたソファに埋もれながら、
 好きな彼の声に耳を傾ける。

 たった数分間だけ交わす会話。
 これから出番だという彼のおねだりに。
 肩を揺らして笑って、より近く声が聞こえるように。
 スピーカーを耳に当てながら。]


  誰よりも格好いい姿を見せてきてください。

  愛してますよ、景斗さん。
  ……画面越しに、惚れさせて。


[もう何度も、恋に落ちているというのに。
 この人と来たら、まだ足りないらしい。]
(823) 2023/03/19(Sun) 0:50:33

【人】 厨房担当 那岐



  [ そんな冬を超えて、春が訪れて。
       大きな約束を一つ、交わし合って。 ]
 
 
(824) 2023/03/19(Sun) 0:51:09

【人】 厨房担当 那岐

[また季節が巡る頃。

 いつもの時間に始まる彼のラジオ。
 少し広くなった家で、男二人でも余るベッドの中。

 音声アシスタントから今日も彼の声が聞こえてくる。
 はじめの挨拶はいつも名乗りから。>>711
 
 ただその日は、少しばかり声が畏まっていただろうか。
 僅かな変化に気づくほど彼の声を覚えたから、
 ベッドに横になって隣で聞いている彼と、
 顔を見合わせれば、微笑まれた後。

 唐突の発表が流れた。>>715


  ……――景斗さ、……!?


[隣を見れば、してやったりの顔。]
(827) 2023/03/19(Sun) 0:51:42

【人】 厨房担当 那岐

[突然のサプライズ報告に。
 目を大きく瞠って、彼を凝視ししてしまった。
 聞いてない。こんなの。
 ラジオから流れてくる内容も頭に入ってこない。

 そんな発表して良いのかとか。
 事前に伝えておいて欲しいとか。
 言いたいことは、山程あったけれど。

 嬉しそうに笑っている彼を見てしまったら、
 もう言葉を返すことも出来なくて。]


  ……もう、知りませんよ。
  明日からどうなっても。


[どうなったとしても。
 離れるつもりは、こちらも毛頭ないけれど。
 翌週以降を落ち着いて聴けるだろうか。]
(828) 2023/03/19(Sun) 0:52:02

【人】 厨房担当 那岐

[子供のように目を細める彼が愛おしくて、
 シーツの中で、足を絡める。

 沢山ある中から、選んでくれた俺の音色。
 彼の音色と混じり合って、より深い色へ。

 こつんと、額を突き合わせて。]



    貴方に会えて、良かった――。



[それが、最高の。『なんでもない日』。**]
(831) 2023/03/19(Sun) 0:53:51