人狼物語 三日月国


75 【身内】星仰ぎのギムナジウム【R18G】

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視点:


【置】 褐炭 レヴァティ

 

 ──陽の落ちる頃の屋上。

「……俺も誰かさんみたいに忘れられたら良かったなァ」

 柵にもたれかかって ぽつり、呟いた。

「きっとそれも、都合の良いだけのとは違うんでしょうけど」

 それでも、つい夢想する。
 
 
"赤ずきんは狼に食べられたままの方が   
         幸福だったのではないか"
 
 

 そんなことを最初に考えたのはいつだっただろう。
 校正前には、赤ずきんとおばあさんを助けてくれる猟師なんて
 いなかったのを知った時に、深く考えた気がする。

 赤ずきんにとって、家は帰りたい場所だっただろうか?
 赤ずきんは、お母さんが好きだっただろうか? おばあさんは?

 口だけでは何とでも言えることを、
 レヴァティはよく知っている。

 家
(施設)
が帰りたい場所でなく、
 出先
(外)
にもどうしてもいたいわけでない。
 祖母の死
(子どもたちが『居なくなる』)
の原因の一端が
 自分であることも知らず、狼
(誰か)
に食べられた。

 レヴァティは、そんな赤ずきんも
 いたかもしれないと思っている。
(L4) 2021/06/05(Sat) 19:54:20
公開: 2021/06/05(Sat) 19:55:00

【置】 褐炭 レヴァティ

 

 レヴァティは頭が良かった。
 何かを知ることが上手だった。
 よく考えることができた。

 だから理想通りでない真実を知って、戻れなくなった。
 ずっとずっと、知らなかった頃の自分に戻りたい。

 けれど、そうさせてはもらえないし、
 出来たとしてもそうする気はない。

「なんでもかんでも、思うだけ言うだけですけんね」

 それでもレヴァティは、思うし、言う。

 そしていつかの先に、
 素直な言葉を吐けなくなった自分から
 零れ落ちたものを拾い集めてくれて
 ここでないどこか攫ってくれる、
 そんな誰か
(狼)
さんに、ずっと期待している。

──そんないつかの先は、そう遠くなく存在します。
 
(L5) 2021/06/05(Sat) 19:54:23
公開: 2021/06/05(Sat) 19:55:00

【見】 わるいおとなの ラサルハグ

かりかりと万年筆が走る音で満ちていた空き教室。
誰もいないその空間に、異物のように存在する赤い男が一人。
事実、その男は平和なギムナジウムにとっては異物なのだ。

「……ふう」

最後の一文を書き終えると、小さく吐息をこぼしながら用意したものを改めて見直す。
一枚の便箋と何かの名前が羅列したメモ。それを入れた質素な封筒。未開封の何かのケース。それらを全て閉じ込める小箱に、シンプルな鍵。

これは私からの置き手紙。

未来を生きる子供に贈る、一つの愛。

時間の指定は──とある子供が卒業した時。
(@43) 2021/06/05(Sat) 19:54:58
ラサルハグは、贈り物を閉じ込めた箱を森のどこかへ埋めて隠した。
(t20) 2021/06/05(Sat) 19:55:30

【見】 わるいおとなの ラサルハグ

「……この鍵をそのままこっそり置いていっても、気付かれなかったり紛失したりするかな。

ふむ……。……これしかないけど、今はこれで我慢してもらおうかな」
(@44) 2021/06/05(Sat) 19:55:48
ラサルハグは、首から下げていたチェーンに手を伸ばす。
(t21) 2021/06/05(Sat) 19:56:02

ラサルハグは、結婚指輪を自分の薬指へと通した後、使う必要のなくなったチェーンを鍵に結びつけた。
(t22) 2021/06/05(Sat) 19:56:18

褐炭 レヴァティは、メモを貼った。
(a28) 2021/06/05(Sat) 19:57:27

シェルタンは、ギムナジウムがこれからもいつも通りであるよう、願った。
(a29) 2021/06/05(Sat) 19:58:07

【見】 わるいおとなの ラサルハグ

これから多くの経験を経て卒業をする事になるであろう少年は、男の手紙に従うだろうか。

数年先の貴方を想ったタイムカプセルには『未開封の万年筆』と『"悪い大人"ではない、信頼できるであろうギムナジウムの職員のリスト』が入っている。
リストはラサルハグの視点で決めた人選であるが、子供達を傷つけない者たちである事は確かだ。
どの道を選ぶことになったとしても、きっと力になってくれるだろう……そう考えてのことだった。

わるいおとなの、これが最後の贈り物。
ギムナジウムを去る男の最後の愛だった。
(@45) 2021/06/05(Sat) 19:58:11
シェルタンは、願って。出来るだけより良くできるように、変えていくだろう。
(a30) 2021/06/05(Sat) 19:58:25

夢の続きを イクリールは、メモを貼った。
(a31) 2021/06/05(Sat) 19:58:59

【置】 徒然 シトゥラ

大人を愛した少女に花束を。
あなたの誕生日はいつでも祝う。

あなたが覚えていてくれるという限り、
ボクは何度だって約束しよう。

盲目な魔術師に口付けを。
餌を与える方法はまだつたないけれど、
いつだってあなたの傍にはボクがいる

真実を見てもきっとあなたは傍に居る。


狂気を抱えた裏切者に愛を。
あなたが抱えた矛盾もすべて許そう。

あなたが居られる場所はここにある。
いつだってお茶会を開いて歓迎するよ。

親切な赤ずきんに願いを。
あなたの願いはボクが貰う。

必ず叶えてみせるから、だから忘れないで。
どうか、信じて欲しい。

その力が手に入るまで大人になるまで待っていて
(L6) 2021/06/05(Sat) 19:59:37
公開: 2021/06/05(Sat) 20:00:00
メレフは、少しだけ未来を見られるようになった。信頼できる友人と一緒に。
(a32) 2021/06/05(Sat) 19:59:58