【墓】 1年生 朝霞 純[最後に一瞬だけ、自分のために駆けてきたのだろう姿が見えて、嬉しくて笑って。 そして目を覚ました。そこは病室。 周りを見渡さなくても匂いと雰囲気で分かる。 それぐらい馴染み深い場所だったから。 横を見ると、お見舞いのためにおかれただろうフルーツの籠があって、その中の林檎を目に止めて、目を逸らした。] 帰ってきちゃった、か。 [でも、津崎さんが自分のために駆けてきてくれたことは事実で、それだけは喜んでもいいと思う。] (+1) 2022/09/12(Mon) 0:29:21 |
【墓】 1年生 朝霞 純[だってもう、好き嫌いに関わりなく、自分は一人の命を奪っている。 その重さ、その辛さ。 自分で決断したのと、災害で奪われるのとではまた違うと言われそうだが、命の重さに変わりはない。 では何故話せなかったか? それは彼女が絵画であり、人間の命と違うと言われたら、そこまでであったこともあり、同時に殺人をした人間に好意を抱いてくれるのかという葛藤があったせいでもあろう。 それでも命の重みは、しっかりと確認したはずだった。 結局足りなかったのは、向き合う時間と勇気か。 もう二度と会えないかもしれない、そんな彼に想いを馳せながら、後悔をして、また眠る。] (+3) 2022/09/12(Mon) 0:44:42 |
【墓】 1年生 朝霞 純[すぐ近くにトラくんがいた、同じように津崎さんの側にいたせいだろうか。 彼は複雑そうな顔をしている、それはそうだろう。 親友二人を残して、そして残された親友の一人は死んでいるかもしれないのだ。] ごめんね、私。上手く、寄り添えなかったよ。 [小さく、本当に小さくそう呟いた。] (+6) 2022/09/12(Mon) 0:49:32 |
【墓】 1年生 朝霞 純[死んでいてほしいわけじゃないし、むしろ死んでいたら嫌だ。 でも、嫌でもそれがあり得る状況で、ただ好きなのと、たとえ死んでいても好きなのとは重さというものが違うのかもしれなかった。 死んでいても、最低な言葉なのかもしれないけれど、それは最大限の言葉でもあったのかもしれない。 好きだと伝えた上で、死んでいたら嫌だけど、それでも好きだと言っていたら、何か変わっていただろうか…? 考えても仕方のないことを考えながら、とりあえず隣に寄り添った。 こちらの夢の中では、足は痛まなかったから、好きなだけ寄り添っていられる。] (+7) 2022/09/12(Mon) 0:59:12 |
【墓】 1年生 朝霞 純>>+8 うん、本当に、そうかもしれないね。 津崎さん、他人のことを優先しすぎるから。 それは黒崎さんも、トラくんにも言えることだけど。 ヴィランズじゃなくて、ヒーローズなのかもね。 …寄り添っても、いいかな。 こうして、夢で見れるってことは津崎さんのことを私が傷つけたの、多分見たでしょう? それでも、寄り添ってもいいって思える? [許可を求めながら、私は寄り添いたいと思っていた。 津崎さんが目が覚めたら、今度は言いたいことを全部言って、それから寄り添おうと。] 早く、二人が起きたらいいね。 私はいつも三人一緒にいてほしいと思ってる。 [それは小泉さんの死を願う言葉。でも、今は口に出した。 三人が一緒に生きてくれること、それは一番最初から願っていたことだ。 それで、小泉さんが犠牲になっても、いいとは言わないけれど。 彼に許されようとは思わないから、また三人が一緒にいれたらいいと思う。] (+9) 2022/09/12(Mon) 1:11:17 |
【墓】 1年生 朝霞 純[虚勢を張らせてしまったのは私だ。 でもそれは、虚勢を張らせたかったわけではなく、ただ、生きてるって思いたくて。 生きてるって確認すれば、生きていてくれるのではないかと。 でもそれが、彼にとって辛い虚勢を張らせるきっかけになっているなんて、気づけなかった。 生きているか死んでいるか分からない状態で、生きていてほしいという想いが、生きてるって言わせてしまった。 死んでるかもしれない、なんて言葉に出しても大丈夫だと思えるくらい、頼れる人間になるべきだったと思う。] (+11) 2022/09/12(Mon) 8:21:58 |
【墓】 1年生 朝霞 純>>35 ずっと側にいるよ、遅くなってしまったけど。 最後の最後で追いかけられなかったけど、あなたはいつも私の声を追いかけてきてくれたから。 電話をかけたら必ず取ってくれたし、会いたいと言ったら必ず会ってくれたから。 もう、声も聞こえないし、姿も見えないみたいだけど、それでも側にいるよ。 遅くなってごめんね。 [落ちている、といった津崎さんをそっと横から見守る。 何だか一周回って落ち着いていて、でもそれは本人の言っている通り、落ちているせいで、平気なわけではないんだろうということは伝わる。] 小泉さん… [残る三人のことを頼んだ。自分には何も出来ないからと。 一人で到底三人はカバーしきれないかもしれないが、小泉さんなら出来る限りのことはしてくれると思った。 それは話を聞いたり、一人でいたくないときに追いかけるといったこと。私には出来なかったこと。] (+14) 2022/09/12(Mon) 9:01:11 |
【墓】 1年生 朝霞 純【病室にて】 [とろとろとした微睡みから目が覚めて、もう一度眠ろうと毛布を被る。 眠気はずっと頭の中に居座っていて、眠ればそこに津崎さんがいる。 眠りたくなくても眠れない、会えないなんてことがなさそうなのが救いだった。 でも今回は、傍らにいたお母さんに声をかけられて。] 何? あ、林檎は剥かなくていいよ、お腹空いてないから。 [何か食べさせようとしてくれる気遣いは嬉しいが、今は林檎は食べる気になれない。 嫌悪感、というほどのものは、今は感じないが。 自分が殺した女性と、今、生死の境目にいる大切な人。 両方を思うと、食べる気になれなかった。] 絵を描きたいから、もし出来たらだけど、次のお見舞いはスケッチブックとペンを持ってきてくれると嬉しい。 [絵を描くと約束した。 病室の中でもそれは出来るだろうと思って、そう、お母さんに言った。] (+15) 2022/09/12(Mon) 9:21:49 |
【墓】 1年生 朝霞 純>>+15 [お母さんが出ていくとき、人影が見えて、それが誰だかは分からなかったけど、多少何かを話していたように思う。>>+12 それからお母さんがしかめ面をしながら、金髪の男の人があなたにお見舞いってこれを渡していったわよ、なんて言って戻ってきた。 フルーツの入った籠の横に置かれたのは、梅しばの大袋。 ああ、トラくんだ、と思った。 多分、今戻ってきている人の中で、そのチョイスをするのはトラくんしかいない。] 友達。 [そう一言、返事をしたときのお母さんは、まあ嫌そうな顔で。 元々、トラくんは、ぱっと見た感じでは不良に見えるので、それも理解できないことではないのだけど。] 私も、そんなに酷い骨折じゃないし、お見舞いいけるかもしれない。 [そんな言葉はすげなく断られたけど、お見舞い品は代わりに渡してくれるといったから。 トラくんに、チョコレートの差し入れをすることにした。] (+16) 2022/09/12(Mon) 9:33:02 |
1年生 朝霞 純は、メモを貼った。 (c4) 2022/09/12(Mon) 9:37:45 |
1年生 朝霞 純は、メモを貼った。 (c5) 2022/09/12(Mon) 9:51:13 |
1年生 朝霞 純は、メモを貼った。 (c6) 2022/09/12(Mon) 11:48:53 |
【墓】 1年生 朝霞 純[松本さんがぐったりと、スタッフルームのベッドの上に寝ている。 その様子を見て、そうだ、次は彼が目覚めるんだ、と何故かは分からないけど、今、このタイミングで実感した。 今こうして眠っている経緯は分からない、分からないけど。 そのぐったりとした様子を見て。 目覚めたくなかったんだと、ただ、そう思った。] (+21) 2022/09/12(Mon) 12:17:30 |
【墓】 1年生 朝霞 純>>82>>+24 …そうかな、津崎さんが二人にしてほしいって言うなら、二人きりにするべきなんだと思うんだけど。 多分ね、聞いてはいけないことだと思う。 津崎さんがそういう風にいうのって、私、あんまり聞いたことがないから。 津崎さんの松本さんを想う言葉は、多分、松本さんだけのものだから。 私は、そこを覗き見して、それを奪ってはいけない。 でもね、ありがとう、トラくん。 私が津崎さんの側に居たがるって思ってくれたんだよね。多分。 話が終わったら、また私、一緒に居ようと思う。 [何を話すのか、気にならないわけではないけれども。 わざわざ二人にしてくれ、なんていうのなら、それは大切な意味のあることで。 私は、スタッフルームの外に出て、そこで話が終わるのを待っていた。] (+25) 2022/09/12(Mon) 13:00:43 |
【墓】 1年生 朝霞 純【現実・病室にて】 [スタッフルームの外で、話が終わるのをじっと待っていると、突然視界が真っ暗になって、そこから徐々に意識が覚醒して、目が覚める。 横にはスケッチブックと筆記用具を持ってきてくれたお母さんがいる。 時間を見ると、まだ前回から数時間も経っていない。 トラくんにお見舞いを渡すだけでなく、わざわざ欲しいと言ったものを買ってきてくれたようだった。] ありがとう、お母さん。 でも、あんまり怪我は酷くないから、そんなに頻繁に来なくても大丈夫だよ。 親戚の人たちにも、大丈夫って伝えておくね。 [そう言っても中々離れないお母さんに、大丈夫だと重ねて言って、病室から出ていく姿を見送る。 心から心配してくれているのが分かる、でも、本当に大丈夫だから。 私は、スケッチブックを開いた。 お見舞いに置かれていたフルーツの入った籠、その中の林檎。 見たくない気持ちはあったけれど、恐る恐る見て、そしてスケッチをする。 絵画の中の女性を、私を想ってくれた女性を考えながら筆を進めた。] (+27) 2022/09/12(Mon) 14:17:58 |
【墓】 1年生 朝霞 純+27 [筆を徐々に進めて、絵の中の林檎も少しずつ形になっていく。 線は綺麗じゃないし、陰影も上手く捉えられているとは思えない。でも、私は描いた。 やがて、一枚のスケッチが出来上がる。 がむしゃらに描いただけの、少し歪な林檎。 中学やら高校やらの美術の評定は悪くなかったけど、お世辞にも上手いとはいえないその絵。 それでも私は、その絵を捨てなかった。 私が彼女を想って描いた絵。 どんなに下手でも、そこには彼女の思い出と私の想いが詰まっているのだから。 もう一度描きたくなるまでは、これでいい。 そのスケッチを枕元に置いて、事故に遭ったとき持っていた鞄の中からカモイレイの絵葉書を出して、それもスケッチブックに添える。目が覚めたら一番に見えるように。 私を想ってくれた人たちのことを、一番に想えるように。] (+30) 2022/09/12(Mon) 16:05:04 |
【墓】 1年生 朝霞 純>>+30 [私が選んだのは津崎さんだった。 津崎さんを選ぶために、私は絵画の女性を、工藤さんを犠牲にした。 だから私は津崎さんに好きということが伝えられたのだと思っている。 彼女からもらった勇気や機会を全て生かせたわけではないけれど。 一番に想えるように、といっても、好意を受けたどちらも一番なんてことは言わない。 これは、私が生きてほしいと願う人と、私の背中を命を懸けて押してくれた人の欠片。 選んだ、選ばないの差はあったけれど、この二つは私にとって凄く大切なものだから。 だから、側に置いておきたい。受けた想いを。 その想いを抱いて生きていきたい。] (+31) 2022/09/12(Mon) 16:53:05 |
【墓】 1年生 朝霞 純[それから先に目覚めたトラくん以外の人たちのことを考えた。 トラくんは歩き回っていたけど、みこさんや香坂さんは大丈夫なのだろうか。 命に別状がないだけで、自分のように骨折していたりするのかもしれない。 あまり痛い思いをしていなければいいけど、なんて思いながら、私はお見舞いに行くか悩んでいた。 入れ替わり立ち替わりで、私の様子を見に来てくれる優しい親族。 その人たちの目を盗んで、果たして動けるだろうか。 とりあえず、生還したはずの人たちに怪我の様子を聞いてみる。 大事はない、なんていっても、やっぱり気になったから。] (+32) 2022/09/12(Mon) 18:05:13 |
1年生 朝霞 純は、メモを貼った。 (c7) 2022/09/12(Mon) 18:08:26 |
【墓】 1年生 朝霞 純[目覚めて、今更ながらに、もう会えないかもしれないと思うと、何故生きている側の自分が傷つくのを恐れてしまったのか、という後悔が過る。 傷つけた彼が逃げていくのならそれでもいいのかも、なんて思っておきながら、やっぱり嫌だと呼び戻して。 そこで初めて、傷つけたのが怖かったのではなくて、傷つくのが怖かったのだと自覚した。 それは目覚めて当初に感じたもので、別のことを考えていても時々、やっぱり考えてしまう。 最後、駆けてきてくれたのが、あんなにも嬉しかったのなら。 自分から去ろうとした背中を引き留めたら、もしかしたら、相手も嬉しかったのかもしれない、なんて。] 今更。 [今更、だけれども。] (+33) 2022/09/12(Mon) 18:16:34 |
1年生 朝霞 純は、メモを貼った。 (c8) 2022/09/12(Mon) 18:20:34 |
【墓】 1年生 朝霞 純>>+33 [あるいはただ単純に自分の意思を告げるのが怖くて。 いつも誰かの好意に甘えて、自分の決断を、こうしていただけませんか?という形で相手に委ねた。 はっきりとこうしたい、こうしなければならない、なんて決意は長続きしなくて、あまり言うことも出来なくて。 …実行したいと思っても、実行に移す勇気はなくて。 でも、津崎さんは自分が勝手に心配すると言ったことに好意を感じてくれていたようだった。 だから、多分、相手を言い訳に使うより、もっと自分で行動するべきだったんだと、本当、今更だけれど。] もう一回告白しよう。振られてもいい、告白したい。 [せめてまた会えたときには、こうして感じる後悔を伝えようと思う。 命のかかった瀬戸際で、相手を追いかけられなかった人間の言葉がどれだけ届くかは分からないけれど。 もし、彼が生きていたとして、伝えられないのではやっぱり同じだから。] (+37) 2022/09/12(Mon) 18:49:33 |
【墓】 1年生 朝霞 純【現実・病室にて】 [目を閉じると、声が聞こえてくる。 それは優しい、思いやりを持った声。女の人の声。 あなたが辛いときは、私を思い出して。 逃げたくなったら、私を思い出して。 辛いときはあなたを慰めてあげる、私が側に居てあげる。 でも逃げるのはダメよ、それで後々苦しむのはあなただって、もう分かっているでしょう? 私はいつでもあなたの心の中にいるのよ、それを忘れないでね… その声に導かれるように、私はゆっくりと眠りの中に落ちていく。] ありがとう。 (+40) 2022/09/12(Mon) 19:47:17 |
【墓】 1年生 朝霞 純【夢・スタッフルームの前で】 [二人が何か話している気配を感じながら、津崎さんが出てくるのを待つ。 でも、何だか、大切な話をしているのだろうなと思いつつ、私はただひたすらスタッフルームの前で待っていた。 ふと、思い出す。並べられた荷物。変わっていた装い。 私はね、長い間夢にいるんだし、お湯を浴びて着替えたくなったんだと思った。 でも、多分、違うってこと、分かってる。] (+50) 2022/09/12(Mon) 22:27:49 |
1年生 朝霞 純は、メモを貼った。 (c12) 2022/09/12(Mon) 22:30:21 |
【墓】 1年生 朝霞 純>>157 【夢・スタッフルームからレストランへ】 津崎さんと松本さんは、二人で支え合うようにして出てきた。 二人の表情から、彼らにとってお互いがどれだけ大切な存在か伝わってくるようだった。 津崎さんと絵の中の工藤さんのお陰で、私はその類いの好意にいつの間にか凄く敏感になったようで。 その二人を見て、私は笑った。 何故かは分からない。 切なくなかったわけではないし、自分も彼を支えたかったという気持ちがないわけではない。 でも、それが出来た者と出来なかった者の違いは大きくて。 どうしたってそれは、私の覚悟が足りなかったせいだから。 それでも津崎さんへの想いは消えないけれど、それは凄く我儘で。でも、もう決めたから。 誰かを言い訳にしないと決意したのに、あの時津崎さんが去っていくのを彼の気持ちを言い訳にして追いかけなかった自分。 そんな自分を許したくないけど、自分では許してしまいそうだから。 松本さんが帰ってきたら、思い切り殴ってもらうの。 松本さんの大切な人を傷つけた私を殴ってもらう。 知らねえよって言われるかもしれないけど、お願いする。 狡いけど、それは必要なことだから。 (+55) 2022/09/13(Tue) 7:40:36 |
【墓】 1年生 朝霞 純>>+55 [そして出来るなら。 私に沢山のものをくれた二人のことを、側で見守っていけたらいいと思う。 傷つけて、逃げて、寄り添えなかった、頼りにしてといったのに、頼りになる存在として存在出来なかった自分だけど。 この生死の狭間で何回も後悔した、そのことを抱えて生きていきたいから。 現実に戻って、これから私も傷ついたり、それでも前に進んだりしなければいけない。 そのときに逃げたくないから。 本当に頼れる存在になって、二人のことを見守りたい そしてそれが許されなくても、やりたいことは同じ。 傷つくことを恐れない人間になりたい。 私の前に、どんな形でも私を求めてくれる手が現れたとき、それを迷わず掴めるように。] (+58) 2022/09/13(Tue) 8:09:42 |
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