奏者 イルムヒルトは、メモを貼った。 (a16) 2022/11/27(Sun) 0:11:07 |
【人】 「怪人」 ファントム―― 早朝:リリーと ―― 「やぁ、遅かったじゃないか。 私の方から来てしまったよ。」 外へと踏み出した彼女>>9へと声を掛ける。 驚いてくれれば、「怪人」の面目躍如というモノだ。 「『美』を魅せにいくのだろう? 早速、行こうじゃないか。 今なら、どこかに空いたスペースが残っているだろう。 ――どうして?とか、なんで?とか、面倒な質問は聞かないでおくれよ?」 有無を言わさず、彼女の手を取って歩き始める。 人々の熱狂の真ん中、中央広場へと。 (27) 2022/11/27(Sun) 0:22:11 |
【人】 「怪人」 ファントム―― 中央広場のはずれ:リリーと ―― 劇場と劇場の間、小さな路地。 多くの人々が、こちらには目もくれず通り過ぎていく。 ステージもなく、土埃だけが舞う開けたスペース。 ――自分が『美』を魅せるのに、打って付けだ。 「色々、答えを考えたんだがね。 私は結局、どこまでも表現者だ。 『魅せる』以外に方法を知らない。」 彼女に投げかけられた問い。 どれだけ言葉を並べようと、どこか空虚な気がして答えを出すことが出来なかった。 だから、『魅せる』事にしたのだ。 「一曲、とびっきりの舞いをお願いするが、いいね?」 彼女がどんな反応を示したか、わざわざ確認もしていない。 私は私の「魅せ方」を見せるだけだ。 あの日、初めてバーで会った時のように。 ――けれど、今日は彼女も共に居る。 (28) 2022/11/27(Sun) 0:23:48 |
【人】 「怪人」 ファントム路地の暗がりに立ち、何事かと振り返った客の注目を一身に浴びる。 ――この瞬間が、たまらなく心地よい。 私が『美』を披露し、皆が魅せられる、それがこの世界の全て。 私は大きく息を吸い、高らかに声を上げる。 (29) 2022/11/27(Sun) 0:24:05 |
【人】 「怪人」 ファントムForza! Alziamo tutti la voce! さぁ!みんなで声をあげよう! Alla nostra dea, facciamoci sentire! 我らの女神へと、聴かせてみせよう! 大きく、胸を反らせて声を張り上げる。 広場の全ての者へ届けと言わんばかりに。 (30) 2022/11/27(Sun) 0:24:39 |
【人】 「怪人」 ファントムBattete i tacchi, battete le mani, ballate! 踵を鳴らし、手を叩いて、踊りあかそう! Suoniamo i nostri liuti, battiamo i nostri tamburi e facciamo rumore! リュートを弾き、ドラムを打ち、騒ぎあかそう! 立派な劇場など必要ない。 ステージも、客席もない。 けれど、自分がここに居る。 誰にも邪魔されることなく。 (31) 2022/11/27(Sun) 0:24:56 |
【人】 「怪人」 ファントムSuoneremo finché avremo vita! 私達は命の限り音を鳴らす! Nessuno può tapparci la bocca! 誰も、私達の口を塞ぐ事など出来はしないのだから! 言葉に込めた意味は、きっと彼女に伝わる。 問いへの答えの全てを、彼女へ『魅せた』。** (32) 2022/11/27(Sun) 0:25:11 |
「怪人」 ファントムは、メモを貼った。 (a17) 2022/11/27(Sun) 0:33:57 |
【人】 大富豪 シメオン[朝になり男は居なくとも、演奏に必要なものがあれば、使用人が用意してくれるだろう。練習場が必要なら、この屋敷のどこでも使える様になっていたし、演奏の際に衣装が必要ならドレスでもなんでも用意される。 もしも演奏する場所がなければ、男が口にした冗談が冗談で終わらないことも。 それどころか、休む部屋が必要だといえば“女の部屋”があり、食事から何まで、まるで女主人のような扱いを受けることになっていることを、おそらく知らないのは女自身だけだろう。] (33) 2022/11/27(Sun) 0:35:25 |
【人】 大富豪 シメオン─ 二日目 ─ [ラ・コスタの『フェス』も二日目となる。 『美』を抱く者たちはそれを披露するためにパトロンを見つけ、パトロンたちは自らの財力と権力をもって庇護した『美』を舞台へと上げる。 しかし、それは限られた者にしか許されない。 栄光の裏側で夢破れた者たちは影街へと追いやられることになる。 『美』の舞台は中央広場。 豪華な劇場や美術館の立ち並ぶそこは、有力なパトロンに恵まれ、優れた『美』を持つ者のみが上がることのできる舞台。 それはラ・コスタ全ての憧れ。 女神の寵愛を受ける者を決める舞台。 シメオン・ジョスイはそんは中央広場に位置する劇場を幾つも抑えていた。 だが、今年のフェスでそれを使用するつもりはない。 例年ならば庇護した『美』の一つ一つにその舞台を与えたのだが、今年この時までに男が手にした『美』は一人だけだった。 故に、それらの劇場は空のまま捨て置かれることになる。**] (34) 2022/11/27(Sun) 1:02:25 |
大富豪 シメオンは、メモを貼った。 (a18) 2022/11/27(Sun) 1:04:01 |
【人】 画術師 リュディガー[>>20 珍しく気を遣ってくれている様子のブランシュに首をかしげる。そもそも、無茶な要望を出したのはこちらの方だというのに。] ……ブランへの「対価」、まだ払ってないから。物足りなかったら『寿命』くらい少しあげられるよ? 本当に忙しいなら、無理にとは言わないけどさ。 [暗に留まる事を承諾しているのだ。]* (35) 2022/11/27(Sun) 8:44:16 |
【人】 画術師 リュディガー>>25 りょーかい。ちょっと待っててね。 [ベッドを一旦降りる。シャワーまでは浴びなかったが、利き手を染める黒鉛は丁寧に落としておいた。 施術用ベッドの上に戻ってから、クロッキー帳と鉛筆を邪魔にならない場所へと移動させておく。] (36) 2022/11/27(Sun) 8:44:54 |
【人】 画術師 リュディガーー二日目・中央広間ー 一晩経ったところで余韻が抜けきっているはずもなく。ただぼんやりと広間で道行く人々を眺めていた。 ……「怪人」は気がついているだろうか。 >>0:292手渡した「絵」の隅に、(何かあればご連絡ください/ドメネクより)というサインが刻まれている事を。 普段であれば素性を明かすことはしないのだが、なんとなく気まぐれで連絡先を残しておいたのであった。 それは、共にいた青年の絵も同じく。** (37) 2022/11/27(Sun) 9:03:12 |
画術師 リュディガーは、メモを貼った。 (a19) 2022/11/27(Sun) 9:08:50 |
【人】 「怪人」 ファントム―イラストを省みて― 「なるほどね、ドメネク家のご令嬢だったか。」 一族の事は無論、聞き及んでいる。 もしかしたら、普段『美』を披露している中で、一族の何人かと関わる事もあったかもしれない。 「彼も、ドメネク家の事を知れば、驚くかもしれないね。」 彼女からイラストを受け取った後>>0:292、彼に手渡すことが出来たかどうか、それは今は別の話。 けれど、初めて貰ったファンからの贈り物が貴重な物だと知った彼の様子は、容易に想起できるから。* (38) 2022/11/27(Sun) 10:10:11 |
「怪人」 ファントムは、メモを貼った。 (a20) 2022/11/27(Sun) 10:12:02 |
【人】 影街の魔女 ブランシュー1日目ー 施術が終わり、客と店という関係から離れれば、話し方も気が置けないものになる施術師>>25と、これから施術を受けるリュディガー>>35と。二人の話を聞けば、どうするかもすぐに答えは出る。 「いえ、こんな事で対価をもらうつもりはないし。 そうね、至急な気もしたけど…野暮用だし。 ええ、一度シャワーを浴びて、戻ってくるわ。 そんなに時間はかからないと思うから。」 せっかくだから最後まで見物はさせてもらうことにしつつ、提案通り体を清めるためにシャワーは浴びてくることにした。 もっとも、汗やその他色々なものを流すのは、自分の美の表面を洗い流すようで少し勿体なくはあったのだけど** (39) 2022/11/27(Sun) 10:40:09 |
【人】 踊子 リリー[ ────女のするべきことは決まっていた。 あの腹に一物どころか何物も抱えた男の元へ赴き、 文句の一つでも投げてやろうと思ったのだ。 ……というよりも、そうせざるを得ない¥況へ 整えられている…と言った方が正しいか。>>22 許しを乞うつもりはなかった。 それさえ男の神経を逆撫でしそうなものだけれど、 もしそうなったとして、そんなもの今更だ。 ……彼はあの時、 女神よりも先に望むものを与えると言った。>>0:74 けれど彼では、──否、女神以外の他の誰でも 女の望みは叶えられない。 大きな舞台も、輝く為の権力も捨てた妄執が、 今以上の不興を買うことは覚悟して──… ] (40) 2022/11/27(Sun) 12:40:28 |
【人】 踊子 リリー[ 面倒な質問と彼は言うけれど、大事な問いではある筈だ。 彼が本当に怪人なら、人の世の道理は ある程度無効にもなりはするだろうけれど それにしたって巻き添えを食らわせる必要もない。 いや、そもそも、自分は昨日言ったのだ。 ──忘れてくれていい、と、…確かに。 ] …………まさか貴方、 わざわざ返事をしに来たの? 忘れていいって言ったの……聞こえなかった? [ そんなはずはない。届く声で紡いだのだから。 とはいえ質問を遮断する強引さを思うに、 訊いても答えが返ってくる気はしなかった。 ──あの狡猾な男の圧力は、各方面に掛かっているが 流石に街の、管理者などいていないような場所は 抜け道に近しいものでもあるだろう。>>28 ] (42) 2022/11/27(Sun) 12:40:39 |
【人】 踊子 リリー[ ──────……、震える足で地を踏んだ。 不自由を貫く方がきっと楽で、 この先困らないことなんて知っている。 ここで踊ってしまえばもう、後に引けないことも。 一歩。 歌に合わせ、くるり、と舞う。 二歩。 ────後はもう、心の向くが、まま。 ] (44) 2022/11/27(Sun) 12:40:49 |
【人】 踊子 リリー『 ねえリリー、 いつかお母さんの手から離れられたらさ、 もっと自由に踊れると良いね 』 [ 姉の、いつかの言葉が不意に脳裏を過った。 ] (45) 2022/11/27(Sun) 12:40:53 |
【人】 踊子 リリー[ まだ夢うつつから醒めない人もいる朝に、 青年の歌は冷たい空気へ熱を乗せた。 私は、──きっと誤魔化す手段も持っていたけど それでも、……二人だけの舞台で踊った時みたいに ──或いはそれ以上に、花が揺れるように、舞って。 確かなことなんて分からないけれど。 私が、私を、──大事にしてみたいって その時初めて、…………思ったせいだ。 ] (46) 2022/11/27(Sun) 12:40:58 |
【人】 踊子 リリー[ やがて遠くないうちに歌は止み、 女の舞いもそこで一度終わりを見せる。 周囲の人々や、この舞台を作り上げた青年を 目に入れる余裕は未だ無く。 女は、今にも崩れそうな足を叱咤して、 立ち続けるのが精いっぱいだった。** ] (47) 2022/11/27(Sun) 12:41:01 |
踊子 リリーは、メモを貼った。 (a21) 2022/11/27(Sun) 12:42:03 |
【人】 大富豪 シメオン─ 二日目 ─ [ 予期していた来客は無い。 別に、男に取ってはそうであっても構わぬこと。 逃した『美』を惜しむ気持ちが無いわけでは無いが、女神への求愛を捨てて生きるのも人としてはあり得る選択だ。 それは『美』の在り方が、この街とは違うというだけのこと。 それよりも。 己れにはやらなければならないことがある。 当てにしていたつもりはないものの、魔女の助力を得られなかったのは痛恨だった。だが、他に手段がないわけではない。 今年の『フェス』は千載一遇の機。 逃すわけにはいかない。 昔から何も変わらぬこと。 己が渇望のままに、飢餓を満たすために、ただ道を求めるのみ。 見出した終着点が 美の女神 ならば。*] (48) 2022/11/27(Sun) 13:00:38 |
【人】 大富豪 シメオン[太陽が西に沈み始める。 二日目の夜が訪れる。 準備に少々手間取り少し遅れてしまった。 だが、広場には従者を行かせてある。 私が居なくとも始めるように彼女へ伝えるはずだ。 彼女ならば今持ち得る全てを、 そして私には届かぬはずの『美』を女神と人々に見せてくれよう。 このシメオン・ジョスイの最高傑作として。*] (49) 2022/11/27(Sun) 13:01:49 |
大富豪 シメオンは、メモを貼った。 (a22) 2022/11/27(Sun) 13:05:05 |
【人】 奏者 イルムヒルト― 2日目夕刻:中央広場 ― [2日目のはじめに、女が望んだことは リュートの手入れと調律に必要な道具。それから 破られた服の代わりに着られるものを。 ――其処に男はおらじとも、 叶えられたのなら驚くであろうし、 思わず頭を下げて礼をいう。 今宵の演奏の約を叶えるために女は調律を怠らぬ。 夕刻に中央広場に向かうまでは音は屋敷の中で、響き。 空が茜に染まる頃、 女は装飾のない、紺の衣装に身を包み フードを被ってその場所へと向かう。 広場では早朝に美しい歌と自由に、楽しそうに踊り舞う娘の 演があったとの噂を耳にする。>>44 誰なのだろう。――見てみたくあったな、とふと思いながらも 広場の、とある場所へ向かえば あの方の従者なのだろう人に促され 指定された場所に座れば、普段の酒場より見る景色と違うのだな、と思う。] (50) 2022/11/27(Sun) 13:24:31 |
【人】 奏者 イルムヒルト[違うのは、人々の視線。 美しく舞う花でもなく、天の歌声を持つ女でもなく 其処にいるのは使い込まれたリュートを持った フードを被る女、1人。 頭にかかった其れを外し、 弦を一度、掻き鳴らせば空気が変わる。 其処に在るのは常の添え物の音ではなく 世界を、紡ぐ音。] (51) 2022/11/27(Sun) 13:24:49 |
【人】 奏者 イルムヒルト[旋律を奏で始めれば、人々はその場から足を動かせなくなる。 それを耳にした者のもつ情に、 或いは気づかずにいたものを擽り。 昂らせるように音は鳴る。 人が持ちうる本能を、其れは惹きつけてやまぬ。 魅了、ともいうのだろうか。 視線を向けずにはいられない 耳を傾けずには、いられない。 ――それに触れれば、身も心も溺れてしまうことでしょう。 美に触れ芽生えた火種を、熱狂に変えて。 音が、世界を変える。 己の紡ぐ音こそが、世界となる。 花開けども更に高みへと昇るかのように。 艶めく音は中央広場へと響き渡るのでしょう。**] (53) 2022/11/27(Sun) 13:25:49 |
奏者 イルムヒルトは、メモを貼った。 (a23) 2022/11/27(Sun) 13:27:51 |
【人】 人造生物 ユスターシュ―― 一日目/中央広場 ―― [丁度、広場の入口に差しかかった頃。] ―――あ。 [見覚えのある小さな人影に、足を止める。 昨日、僕らと一緒に歌ってくれたあの時の女の子。>>0:225] …こんにちは。 [あのときと同じように小さく手を振りながら声をかければ、彼女は振り向いてくれただろうか。 知っている顔にほっとして声をかけたものの、女の子の顔は曇りがちだ。 というより、今にも泣き出しそうにさえ見える] (54) 2022/11/27(Sun) 13:59:57 |
【人】 人造生物 ユスターシュ……どうしたの? [目線を合わせるように屈みこむと、一緒に来た両親と逸れたのだという。 事前に「迷子になったときは此処で待っていること」とご両親に言われていたのだけれど、何時まで経っても会えなくて不安だった、と] ……そっか。 [こういうとき、どんな顔をしたらいいのかわからなくて。 一先ず、安心させてあげたくて女の子の頭を撫でる。] 大丈夫。 きっと、お父さんとお母さんも君のこと探しているよ。 ただ、ここは人が多いからうまく見つけられないだけで。 [それから、往来する他の人たちの邪魔にならなそうな場所に移動しようと広場の入口の傍らにある石垣に二人揃って腰を下ろした。] (55) 2022/11/27(Sun) 14:00:39 |
【人】 人造生物 ユスターシュあ、そうだ。 よかったら、サンドイッチ食べない? [言いながら、先程いただいたサンドイッチの入った包みを取り出す。] 僕がお世話になってる宿屋の人が作ってくれたんだ。 そこのご主人、とっても料理が上手な人なんだよ。 [そこまで言いかけて、ふと思いついたように。] …よかったら、一緒に食べてもらえると嬉しいな。 僕一人だと、食べきれないかもしれないから。 [それに] ご飯は独りで食べるより誰かと一緒に食べたほうが おいしいっていうものね。 (56) 2022/11/27(Sun) 14:02:23 |
[1] [2] [3] [4] [5] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新