【墓】 厨房担当 那岐[続けたいのではないかと口にした時に、 伏せられた瞳に>>+229、やはり、 考えたこともあるのだろうと、どうしても悟ってしまう。 それはそうだろう。 一度は登りかけた階段。 降りていくのも、自分の足で降りていくことになる。 七年間の空白。 その間の彼の胸中にどんな変化があったのか。 きっと時間をかけて、今の考えに至ったはずで。 時に忘れられない夜を過ごしたことも、 あったのかもしれない。 それは、想像の中でしか補うことは出来ないけれど。 言葉にしない代わりに伸ばした両腕。 腕の中に、彼を閉じ込めて。 いつもは見上げていた視線が、今は、 彼を見下ろすように下方へと落ちる。] (+259) 2023/03/14(Tue) 12:02:19 |
【墓】 厨房担当 那岐[もし抱きしめて、戸惑うように視線が揺れたなら。 スキンシップは好きな方だと応えただろう。 冷えた手も、心も、身体も、温められるなら。 瞳を交わして、落とした唇は重ねるだけのもの。 柔らかな感触を、少し味わって。 離れ、間近に彼の瞳を捉えたら。 微かに滲みそうになっている視界に気づいたら>>+233、 微笑って。 目尻にも唇を、数度そっと落とす。] [応えてくれるように背に回された腕に、 ほんの少し、身を委ねて掌に体重を乗せる。 どうしたいの、と聞かれたら>>+234 肩を揺らして、もう一度軽く音を立てて口づけた。] (+260) 2023/03/14(Tue) 12:02:45 |
【墓】 厨房担当 那岐それは大事にしたいと思ってます。 [耳に馴染んだ彼の声。 ずっと惹かれていた、好きな優しく落ち着いた。 その中に、少し甘さが混じっていれば。 その音を聴けるのは自分だけの特権だと感じて。 恋人の可愛らしいおねだりに、応えるべく。 口を開く。] (+261) 2023/03/14(Tue) 12:03:15 |
【墓】 厨房担当 那岐[駄目になればいい。 肩の力を抜いて、どろどろになるくらい。 俺だけにしか見せない顔を、見せて欲しい。 ] ――……、一緒に駄目になります? 景斗さん、 [愛しい人の名を呼ぶ声は同じく、甘い。 一度じゃ飽き足らずに、雨を降らすみたいに。 唇に音を乗せて。*] (+262) 2023/03/14(Tue) 12:04:09 |
【墓】 厨房担当 那岐[ソファからベッドまでの短い距離とはいえ、 簡単に持ち上げられたことに。 かぁ、と一気に顔に血が集まって熱を帯びた。 寝具に降ろされたら、ソファと同じ匂いがする。 微笑む彼を見上げる視線には、 男として、少し悔しさも滲んだものだったかも しれないけれど、それ以上に羞恥が勝った。 ――敵わない。 先に惚れた方が負けだとか、よく言うけれど。 恋をしてしまえば、誰もが敗北を感じる時がある。 ああ、もう、溺れそうだ。 ] (+275) 2023/03/14(Tue) 15:34:35 |
【墓】 厨房担当 那岐[その後、きっと。 ソファに転がっていた時よりも 駄目になった姿を見せてしまっただろう。 そんな姿を見せても良いと思える程に、 ――心は近づいていく。少しずつ。少しずつ。] (+276) 2023/03/14(Tue) 15:35:05 |
【墓】 厨房担当 那岐 [ 夜明けに一人、目が覚めた。 隣で眠っている彼の寝息を聞く。 腰元の傷跡に、 慈しむように、口づけを落とした。* ] (+277) 2023/03/14(Tue) 15:37:36 |
【墓】 厨房担当 那岐[――目覚ましの音で醒めない朝は貴重だ。 代わりに聞こえたのは、穏やかな声。 まだくっついていたい瞼を重そうに持ち上げて、 薄っすらと視界を開けていく。] ……ん、 [仄かに香るコーヒーの香りに刺激されて、 シーツから顔を覗かせたなら、彼の姿が映る。] ……はよ、……ンッ、 ……おはよ、 ございます……。 [一度、掠れた声を飲み込んで言い直して。 気だるさの残る身体を起こせば、 重力に従って肩からシーツが滑り落ちていく。] (+278) 2023/03/14(Tue) 15:38:32 |
【墓】 厨房担当 那岐…………、 [目を擦っていた手を下ろして、 渡されたカップを無言で受け取る。 しっかりと記憶に残っている昨夜のこと。 思春期でもあるまいし。 こんな朝を何度か迎えたことはあったはずなのに。 跳ねた寝癖の下で、また耳朶が赤く染まった。 言葉を返さないのは、寝起きのせいだと思われたい。 乾いた喉に、熱々のコーヒーを一口含ませる。 苦味があっても、ホットの場合は 熱さで、苦さを忘れてしまうから。] (+314) 2023/03/14(Tue) 18:15:14 |
【墓】 厨房担当 那岐…………はぁ、 [思わず二度目の溜息。 恋人と過ごす朝って、 こんなにも恥ずかしいものだっただろうか。 今まで過ごしてきたものが 子供のままごとに思えるくらい気恥ずかしい。 着替えのシャツに腕を通して、ジーンズを履いて。 自宅用の眼鏡を掛け、歯ブラシを手に取る。 彼が使っている清涼感の強いミントを乗せる。 眼鏡を掛けてはっきりと目に見えるようになった世界。 少し首を傾ければ、Tシャツで隠しきれない場所に、 昨夜の名残が鏡に写り込んでいる。] …………無理。 [くしゃりと寝癖のついた前髪を手で掻き乱す。 今日が、休みで本当に良かった。 一体どんな顔をして、洗面所から出ていこう。] (+364) 2023/03/14(Tue) 21:20:03 |
【墓】 厨房担当 那岐―― ムール貝の日には ―― [顔から火が出そうな程の休日を過ごした後。 ムール貝にご機嫌な美澄と速崎と>>27>>18、 その日、インしていたスタッフと 食材をどう料理するかの話で盛り上がる。 ヤングコーンにカレー粉を使うのは>>19、 個人的にもかなり興味を惹かれた。 カレーが嫌いな男子は居ない。 そら豆をポタージュにするなら、 スープ好きのあの人も気にいるだろうか。 頭の片隅に、そんな時も思い浮かべる人を 考えながら、下準備の処理を始めていく。 そうして開店時間になって。 いつもと同じ時間ぐらいの鳴るドアベルの音。] いらっしゃいませ。 [その姿を認めたなら目を細めて、>>+338 今日もお茶とおしぼりを用意する。] (+366) 2023/03/14(Tue) 21:20:54 |
【墓】 厨房担当 那岐そら豆、ポタージュにしてみますか? 和食ならシンプルに素揚げとか。 パスタに和えるのも美味しいですよ。 [いくつかレシピを上げてみる。 決まったなら、取り掛かるつもりで。 そら豆の場所を確認しながら、ふと。 落とされた独りごちるような声に。] どうかしました? [そんな顰めた眉間を見るのは、珍しいから。 キャスケットを上げて、少し首を傾げた。*] (+367) 2023/03/14(Tue) 21:21:06 |
【墓】 厨房担当 那岐かしこまりました。 [オーダーには畏まった返事を。 店の中ではお客様と従業員を続けている。 同僚にはまだ話せていない。大咲にもまだ。 彼の口から語られた反応は、>>5:+262>>+167>>+341 今は己の知るところではないけれど。 鍋に水を張りながら、 スマホと睨めっこしている様子を見ていれば、 声に少し遅れて気づいた彼が顔を上げた。 零れた溜息から、あまりいい知らせでは ないのだろうかと予測しながら。] 年末……? [年末と出たキーワード。 年度末と聞き間違いではなく? というように、ぱち、と瞬いて見つめ合わせ。] (+396) 2023/03/14(Tue) 22:55:39 |
【墓】 厨房担当 那岐[キッチンまで聞こえる溜息は、盛大なもの。 身を引くと聞いた後だから、余計に。 でも、断れない性格であることも、>>+214 また知っているから困っているだろうな、と。 くすくすと笑いを漏らしながら、 沸騰した湯に塩を入れて、そら豆を煮たしていく。 恋人と聞こえたから、顔を上げれば。 既に気持ちは年末にあるのか。 過ごし方の悩み事。] 高野さんの恋人だったら、 年末を一緒に過ごせないくらいで、 不満を言うような人ではないと思いますよ。 連休取れるんなら、温泉とか。 連れて行ってあげたらどうですか? [店での彼の呼び方は変えていない。 でも、彼には意思が伝わるように軽い目配せを。*] (+398) 2023/03/14(Tue) 22:56:14 |
厨房担当 那岐は、メモを貼った。 (c34) 2023/03/14(Tue) 23:00:09 |
【墓】 厨房担当 那岐[そら豆を煮る間に、玉ねぎはみじん切り。 目に染みるという長年の悩みには 電子レンジで温めることで回避できるようになった。 目にも染みなくなる上に皮も剥きやすくなる。 みじん切りにした後は、 バターで熱して透き通るまで火を通す。 玉ねぎの甘味が十分に引き立つまで。 フライパンを置いて煮立ったそら豆は 冷水に晒して皮を剥いていく。 スープのベースは牛乳と生クリーム。 そしてメインのそら豆。数粒だけ残して、 ザルで丁寧に濾した後、なめらかになるまで ミキサーにかける。 ベースができれば炒めた玉ねぎと合わせて 火にかけコトコトと煮込んでいく。 店のほぼ常備品となっているコンソメを加え、 塩と胡椒で味を整え。 そら豆の緑の色が引き立つようにシンプルな 白の器を選んで彩りも楽しんでもらえるように。] (+406) 2023/03/14(Tue) 23:33:17 |
【墓】 厨房担当 那岐[形を残したままのそら豆を中央に飾って。 少しだけパセリを散らしたら、完成。 そら豆を食べたことはあると言ってたけれど、 スープにしたものは初めてだという。 彼の身体に入っていくものの『初めて』を、 自身の手で作れることに、 密やかに楽しみを覚えていく。 血液は120日。 細胞は遅くとも200日。 骨は成人なら二年半で入れ替わるという。 彼の身体を俺の料理で作り変えていくにはまだ日が浅い。 さて、先程のメッセージへの返信は まだ悩んでいただろうか。] (+409) 2023/03/14(Tue) 23:36:19 |
【墓】 厨房担当 那岐[年末ならきっと、まだ。 猶予はあるはず。 彼がどちらを選んだとしても。 それが彼の出した選択なら反対するつもりはない。 ゆっくり決めてもらうとして。 今は、彼の『初めて』を目の前で堪能しようか。 小さなバスケットにバゲットを添えて。] お待たせしました。 どうぞ、召し上がれ。 [彼の『好き』と『美味しい』を味わおう。**] (+410) 2023/03/14(Tue) 23:37:22 |
(c37) 2023/03/15(Wed) 0:10:41 |
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