人狼物語 三日月国


54 【半再演RP】異世界温泉物語【R18】

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視点:人


【人】 図書館長 アザレア

[今日も気まぐれな神は絶好調のようだ。
風邪ひき製造待ったナシの衣装ラインナップに半眼になる。
やめなさい。やめようね。
無言で首を振り、きみの着替えもわたしのお揃いも止めた。
彼女は言われれば絶対を貫こうとする
間違った方向へのガッツがあるのでとても危ない。]


 またサンタ代理の配達人になりそうだが
 それで構わないなら夢を配る手伝いはさせて貰うとも。
 きみさえ必要としてくれるのなら、来年のみならず
 それが当たり前になるまで、この先何度でも。 

 買い出しと配達は出来ても
 贈り物のリサーチは出来ない半人前だが
 少しくらいはきみの役にたちたいしね。
 きみや子供たちの幸せそうな笑顔も拝めるんだ
 断る理由なんてないさ 。


[彼女に優先される子供たちに嫉妬して過ごすよりは
彼女と同じ目線で彼女の慈しむものを愛でた方が
余程建設的だと思う、なんて余りにもあんまりな本音を
敢えて口にする必要も無いので呑み込んで。
当たり障りのない言い回しにすげ替えた。

本当は、顔見知りの近所の子供、程度の距離感の
子供たちへの思い入れなんて、薄情だがそんなにない。]
(2) 2020/12/31(Thu) 14:47:24

【人】 図書館長 アザレア

 わたしにとっても、きみとゆっくり過ごせる時間は
 何ものにも変え難いものだからね。
 半分以上は自分のためみたいなものさ。
 付き合ってくれてありがとう。

 それに……ここならきみも
 いい意味でなにもできないだろう?
 こうでもしないとのんびりできないからね
 きみは働き者すぎだ。


[わたしだって家事が全くできない訳でもない。
使用していない部屋までは完璧には掃除は行き届かなくとも
無駄に広い家でそれなりに人間が生活出来る程度には
1人でこなしてきた訳で。

けれどわたしが気付くよりも圧倒的に
彼女が片付けてしまう方が早い気がする。
多分彼女はなにも『出来なく』なるまで
何かしら仕事を見つけてしまうだろう。

負担ではないと平然とこなすが
なにもしないでのんびりする日だって必要だと思うのは
価値観の押し付けなのかもしれないが。

わたしとともに
のんびり過ごす時間を必要と思って欲しいので。
手段を選んでは居られない。]
(3) 2020/12/31(Thu) 14:47:39

【人】 図書館長 アザレア

 食事の前に温泉に行こうか?
 ……、……ん?浴衣は入浴の前?後?なのか?
 どっちなんだろう……


[温泉は理解しているが。
和風の温泉文化には馴染みがないので謎が多い。
きみは知っている?知っていそうだな。
きみに倣えば問題ないだろうか。

『なにもしない』を強要しても家事に思いを馳せる
彼女をさてどうやって強制的に休ませるかと首を捻る]


 好みの味に出会えたら。
 それを楽しみにまた来たらいいんじゃないか?
 きみなら完璧に再現してしまいそうではあるが。
 期間と場所を限定した楽しみも
 また乙なものだろう?

 これで最後でなく。これを最初に。
 ここだけでなく、きみと色々な場所に出掛けたい。
 ……と、思うんだが。だめだろうか?


[下手に出て。甘えるよう強請れば。
きみが拒めない事くらいは学習済みだ。
そう、きみと二人きりの時間と
二人だけの思い出を得る為ならば
手段なんか選ばないのである。*]
(4) 2020/12/31(Thu) 14:50:14

【人】 図書館長 アザレア


 きみに頼って貰えるのは気分がいいな。
 きみはなんでもひとりでこなそうとしてしまうから。

 もっと頼ってくれ、と、
 言えるほど役には立たないかもしれないが
 わたしにできることなら、なんなりと言ってくれ。

 きみに必要としてもらえるのは、うれしい。


[アノラックって余り暖かそうな印象がなかった。
何か違うものと勘違いしているのかもしれない。
いやしかし彼女の教会の訓えは何故だか
屈強な戦士でも育て上げようかという
習わしだった気がするから油断はできない。

なんてわりとどうでもいいことを考えている
思考の残念さは隠したまま
ほとんど反射で答えた言葉に無意識に口元が緩む。
自分の紡ぐ言葉への多幸感にへらへらしていて
気付くのが一瞬遅れたが。

大切な人と言われた気がするな。
大切な人、と。]
(43) 2021/01/02(Sat) 5:33:07

【人】 図書館長 アザレア

[そんな大切な言葉を当たり前のように聞き流してしまう
自分に驚愕してから
彼女にとって大切な人が自分であることを、
当たり前に受け止めている自分に、ふと、気付いて。

軽い気持ちで口にしたわけではないと理解できるのに
きみからの「大切な人」だなんて、得難い敬称を
繰り返し賜る奇跡に改めて感謝もせず、
あらためて浮かかれることもなく

それが自分のことであって当然だと思えるだけ
愛されてきたのだと、思い知った気がした。

あたりまえと受け流していいはずがない。
なのにすっかりあたりまえであることが嬉しくて。

複雑なこの感情を、なんという言葉で表せばいいのか
知識と記憶の中から見つけ出すことはできなかった]
(44) 2021/01/02(Sat) 5:34:35

【人】 図書館長 アザレア

 特別な日だけじゃなく、普段から
 もっと何だって手伝わせてくれ。
 きみがひとりで終わらせてしまったほうが早いことでも
 些細なことでも、なんだって。

 ……そう、思っているんだがそうまで言えば
 聞こえはよくとも実際きみにとっては
 負担が増えることなるんだろうな。

 …なんでもお手伝いをしたがる幼子の気持ちが
 今少しだけわかった気がする。
 しかしわたしはもう幼子なんて歳でもないしね
 せいぜいお手伝いを強請らずともきみに必要とせれるよう
 役に立つ伴侶を目指して精進するとするよ。

[ただでさえ誰にでも分け隔てなく尽くしてしまうきみの
特等席を我が物顔で独占しておいて
ふんぞり返っている訳には行かない。
例えそうでもきみはきっとなんの不満も抱かずに
幸せそうにわたしに尽くすのだろうけれど
差し出し受け取ってもらえることが喜びなのは
なにもきみだけじゃないんだ。

なんでもしてやりたいと思っているのはきみだけじゃない
わたしにとってもきみは大切な人なんだから。
そう胸を張って伝えられるようになる日はいつになるやら。
その時まで君が隣にいてくれることが
どれほどの奇跡か理解しながら
当たり前だと傲慢に思えるだけきみに愛され
甘やかされている自覚はある。]
(45) 2021/01/02(Sat) 5:37:20

【人】 図書館長 アザレア

[何事も誰に対しても尽くしすぎる彼女を見て
……差し出していないと、不安なんだろうか。
そう思ったことがある。

ならばただ喜んで受け止めてやることこそが
彼女の望む形なのかもしれない、と。

けれどそろそろきみにも、
あたりまえの顔をして受け止めたって問題ないくらいに
愛されているのだと自覚させてやりたいものだ。

一ミリたりとも彼女のためでなく
ただの自己満足に過ぎないが。

きみといると自分の不甲斐なさと
いくつも向き合うことになるのに
どうにか克服してやれないものかと
足掻くことも楽しいだなんて
きみにであわなかったら、
きっと一生知らないままだった。]
(46) 2021/01/02(Sat) 5:38:20

【人】 図書館長 アザレア

 そうとも。きっと上げ膳据え膳というやつだ。
 手伝おうとなんてしてはいけないよ。

 さみしいのは勿論だが、それ以上にきみの体が心配だった。
 頼むからきみはもっときみを大切にしてくれ。
 わたしのために。
 わたしにとって大切なきみを一番大切に出来るのは
 ほかならぬきみ自身なのだから。


[きっと「自分なりには」「それなりに」大切にしていると
言いそうだと思えば小言めいた声音になりそうになるのを
なんとか抑えて、言い聞かせるように
届かないと知りながら、届かない言葉を重ねておく。

彼女とともに過ごして、理解したことがある。
彼女は別に自分をないがしろにしているのではなく
自分、という項目の優先順が著しく低いだけだ。
他を大切にするあまりすこしだけ無理をして自分を削って
これだけ無理できたんだからあともう少しくらい大丈夫と
次第に無茶なくらいに無理を重ねてしまうわけだ。

そんな献身的なところももちろん素敵だとは思うが
何事も限度があるし彼女はそれを無自覚に超えている。

理解できないのならそれはそれで仕方ないとして
彼女のものさしでは「ちょっと」に測定されてしまう無茶は
「やりすぎ」なんだと伝えるために
……取り敢えず、言葉を重ねて洗脳しようかな、と。
効果のほどはきっとイマイチだが根気は大事だ。たぶん。]
(47) 2021/01/02(Sat) 5:43:39

【人】 図書館長 アザレア

[けれどその認識の違いを理解できないなりに
認識が違う、という事実はすこしだけ届いている気がする。
このままゴリ押しすれば洗脳されるのかあるいは
やり方を替える必要があるのかは
もう少し様子見してもしいだろう。]


 なるほど、確かにそうか。
 着替えて入ってまた着るのは確かに忙しないな。

 効率を考えるならば……
 ……最初は部屋の露天風呂がいいんじゃないかな。
 脱いだ服を部屋に持って戻る手間が省けるだろう?

 ところで確認なんだが……
(48) 2021/01/02(Sat) 5:45:53

【人】 図書館長 アザレア

 入浴後にせっかく着替えた浴衣を、
 すぐに脱がしたくなってしまった時には
 どうしたら、いいだろうか?

 温泉宿で世話になる作法としては。
 家に帰るまでは我慢すべきかな?


[すこしだけ、悪い顔をしていたずらな問いを投げかける。
随分と可愛らしいことを言ってくれるから
つい、意地悪をしたくなってしまって。

ああ、悪い癖だ。
きみが愛らしく恥じらう顔を見たいだなんて。
どこまで許されるか測る子供みたいな所業だ。

けれど確かにわたしの趣味も悪いがこれに関しては
きみだって悪いと思うんだ。
この愉悦をわたしに教え込んだのは
間違いなくきみ以外にいないのだから。]
(49) 2021/01/02(Sat) 5:46:30

【人】 図書館長 アザレア

[立ち上がるのを手伝おうとするその手に唇を寄せて。
くすぶる感情は触れる唇に潜ませて。

顔を上げるときにはもうすっかり普段通りの顔をして見せ
何ごともなかったみたいに振舞う]


 現実問題としてはきみがいそがしすぎるんだよな。
 逆にその問題さえクリアしたのなら
 冬のあいだに温泉宿巡りをすることだって可能なわけだ。

 
[少し真面目に考えてみようか、などと
ぽつりとぼやきながら手伝いの手を借りて立ち上がる。
すっくと問題なく立ち上がった

介護みたいだな。と無意識に言いそうになって
なんだか悲しくなったので、やめておいた。*]
(50) 2021/01/02(Sat) 5:52:12

【人】 図書館長 アザレア

 ふむ……。
 わたしとしては今まさに少し困らせる程度の
 我が儘を言ったつもりでいたんだが。


[彼女の返事を聞いて、顎を手で摩りながら首を捻る。
うん、確かに我が儘だったはずだ。
きみにわたしの望むように変わってほしいだなんて。
改めて思い返して一人頷くが……
彼女の中で我が儘にカウントされた気配はない。なぜ。]


 なるほど、なかなか難しいな。
 きみのいう我が儘というやつは。

 まぁ、それはさておき……ひとつだけ覚えておいてくれ。
 わたしが『そうして欲しい』と望んだからといって
 きみは無理に自分を変える必要はないんだ。

 今の侭がきみにとって一番心も体も楽に過ごせるのなら
 別にわたしの杞憂も我が儘もお節介も
 ……名称はなんでもいいが
 それらは全部空回りで構わないんだ。

 きみにとってそれが不要なら突っぱねて構わないし
 むしろ無理に受け入れようとされる方が大問題だ。

 きみをわたしの望み通りの何かに変えたい訳じゃないんだ。
 ただわたしなりにきみを大事にする方法がわからなくて
 模索しているだけだからね。
(102) 2021/01/03(Sun) 4:21:29

【人】 図書館長 アザレア

 二人で生きるというのはなかなかに難しくて…
 なんとも面白いものだな。

 ……ああ、お茶のおかわりはいるかい?


[わたしはなかなかに楽しんでいるんだが。
きみは少しばかり生真面目が過ぎるきらいがある。
だから「面白い」くらいの心構えでいいんだ、と
今伝えたいことはそれだけだった。

互のために悩むことは悪いことではないけれど
これは慰労会なんだからそれではいけないし、それ以前に
わたしたちは二人寄り添って生きていくことを選んだのだから
一方が疲れてしまうような関係ではいけないとおもう。
しかし「ならどうすればいいか」を見つけ出すのは
きっと簡単なことではない。

「きみも、面白いとおもってくれるだろうか?」
「考えすぎて疲れてはいないかい?」

そう言葉で問いかける代わりに小首をかしげてみせた。
言葉にしてしまえばきみに「そんなことない」を
重ねさせるだけになってしまいそうで多くは語らないまま。

そろそろ飲み干しそうなお茶の二杯目を
どうしようか尋ねることでこの問答に終止符を打った。]
(103) 2021/01/03(Sun) 4:22:24

【人】 図書館長 アザレア

 彼ら彼女らはもてなすのが仕事なのだから
 手伝いを申し出ては困らせてしまうのではないかな?
 ここにいる間くらいはプロの仕事に任せようじゃないか。


[おおっと手伝うつもりでいたのか。
そんなことだろうと思った。
サボるのが苦手なきみを休ませるために連れ出したのに
きみときたら息をするくらいの自然さで
何かしら仕事を見つけ出そうとする。

だからそれらしい言葉で言いくるめておく。
真実は知らない。手伝いを申し出れば喜ぶのかもしれない。
知らないけれどやってくれるのだろうから任せよう。
それがいい。]


 ああ、謝らないでくれ。

 きみはいつだって生き生きしているし
 どんなに忙しくても愚痴ひとつこぼさず
 笑顔を絶やさないひとだから
 弱音を吐くところなんてこれっぽっちも想像がつかなくて

 だからクリスマスの手伝いを申し出て、
 ちょっとだけ余裕のない顔で喜んでくれた時に
 …少しだけ、味をしめてしまったのかもしれない。
 そんな姿、見せてくれるのは
 わたしだけなんじゃないだろうかと
 自惚れてみたら、もっと見たくなってしまっただけなんだ。
(104) 2021/01/03(Sun) 4:23:55

【人】 図書館長 アザレア

[終わらせたつもりで掘り返してしまったが。
改めて言葉にするとやはりこれは我が儘だと思う。
きみをわたしなりにたいせつにしたい、という
求められてもいない善意の押し付けであり
我が儘以外の何者でもない。

判り易いと思うんだが……
なぜこれが彼女には我が儘とカウントされないのか。

きみ、善意に弱いものなぁとすぐに頭の中で答えが出て
一人で納得しておいた。]

 『わたしを必要とするくらい困っているきみ』
 なんてものはもしかしたら
 わたしに都合のいい幻想なのかもしれない
 わたしは割と夢見がちだし。

 例えきみがどれほど働き者で丈夫で疲れ知らずであっても、
 きみの王子になりたいわたしにとっては、
 いつだってきみが助けの手を必要としてる
 か弱いお姫様に見えてしまうからね。

 ああまた言ってるな、くらいに思ってくれていいよ。
 多分これはきみが大切な人である限り治らないから
 一生患ったままになるだろう。諦めてくれ。

 大好きなきみを大切にしたいだけで、
 鬱陶しくとも害はない筈だ。

 ……たぶんね。
(105) 2021/01/03(Sun) 4:25:30

【人】 図書館長 アザレア

[少しばかりの子供じみた悪戯心で彼女の羞恥を煽って。
なのにむしろ手のひらで転がされているのは
わたしの方なのではないかと疑うくらいに
望み通りかそれ以上の反応をもらって。

温泉に浸かる前からちょっとのぼせそうな心地になる。

ちなみに今脱がせたい場合は?
揶揄でもなんでもなく喉から出そうになった問いを
飲み干そうと湯呑を手にとったが
二杯目をまだ淹れていなくて空だった。

ゆっくりさせるために温泉に連れてきて
温泉に浸かるより早く疲れさせるわけにはいかない。
流石に、流石に。

流すお茶がなくてもごくんと飲み込んでおいた。]
(106) 2021/01/03(Sun) 4:27:31

【人】 図書館長 アザレア

[いつでも気を取り直して普段の顔を
取り繕える面の皮の分厚さはわたしの強みだと思う。
思考を放棄しているともいうので善し悪しはさておき。

うん、もう大丈夫そうだ。
すっかりしびれも痛みも感じない足に
感動しながら見下ろして指先を動かしてみたりする。]


 すごいな、本当に大丈夫になった。
 きみはなんでもできるなぁ。

 わたしのところはわたしより役に立つ職員が何人もいるし
 たまに、暇なら座っていてくれと言われて
 カウンターに座っているくらいしかしていないよ。

 ……、……ああそうか、簡単な話だな。
 きみのところにも人手を増やせばいいのか。

 相場は分からないが……
 ひと一人雇う程度の寄付金は惜しまない。
 任せてくれ。
 そういう甲斐性だけは運良く無駄に恵まれている。
(107) 2021/01/03(Sun) 4:33:54

【人】 図書館長 アザレア

[なんならきみのところの教会ごと諸々の権利を
どうにかしたっていいんだが流石にそこまでは
やり過ぎだろうとまだ手を出していないが。

きみとの時間がいまより長く手に入ったとしても
それできみのやり甲斐ときみの居場所を奪うことになっては
本末転倒だからさじ加減が難しい。]


 わたしももちろん手伝うが。
 例えば忙しい時だけでも臨時で人を雇うのも
 悪くはないと思うよ。追々検討しよう。

 今はまずは、温泉だな。


[手渡されるままふたり分の手荷物を受け取って
繋ごうとした手が空ぶった。かなしい。
なにかまだ必要なものが……ああ、替えの下着だろうか?
そう納得したのに彼女の手にあったのは
どうにも納得できないものたちだった。

だがわりと控えめな数だな、とか思ってしまうくらいには
慣れもあるので無理やり納得した。浮かべるの好きだものな。

きみにそうまで好かれるものに妬きたくなる気持ちはあれど
きみの好きなものを許容できるくらいの甲斐性もまぁ
少しくらいは、育まれていないわけでもない]
(108) 2021/01/03(Sun) 4:36:58

【人】 図書館長 アザレア

[きみが神の導きを捻じ曲げることなどないと思っているし
きっと神に問うだろうなと思っていたから
おやたまには気の利いたことも言うじゃないかと感心する。

そうともこんな時くらいは悪戯心は控えめでいい。
よくわかっているじゃないか、なんて。]


 ……なるほど?覚えておこう。


[きみはわたしが求めれば拒まないなんて知っていたし。
例えば神が止めようとも、わたしが無視して押し切れば
受け入れてくれるだなんて、しっていたけれど。

わたしは知らないのだから事実がどうあれ拒めるのに
今日も拒まないんだと言わせたかっただけのことだ。

そんなくだらないことに満たされてしまうあたりが
へたれたる所以だなんて自分を抉る思考は右から左に流した。
都合の悪いことを記憶力の悪さに託つけて
忘れた振りをするのは得意中の得意だ。

回廊のような広縁を渡った先に屋根付きの露天風呂が見えた。
いや見えているとはいわないかもしれない。主に、湯気で。

なるほどこれは眼鏡が曇るやつだ。
メガネケースを取りに戻って軽く一往復。]
(109) 2021/01/03(Sun) 4:38:04

【人】 図書館長 アザレア

 体を洗うのは入浴の前?
 だとすると風邪をひいてしまいそうだな。
 かけ湯だけで浸かるのが正解な気がするロケーションだね。


[ひとの着替えをまじまじと眺めるものではない。
けれど眺めても許されるんだろうと思えば
どうしても見たくなるものだ。

自分も服を脱ぎながら……
一枚ずつ剥ぎ取られてゆく彼女の衣服を見送る

雪とは違う音が肩から落ちるのを見送って……
ふと、完全に自分の手が止まっていたことを思い出した]


 食事と、布団の用意が済んだあと、までお預け……か。
 うーん……今こそ脱がせたい気分だな。
 なるほど。
 わたしは制限を設けられると燃える性質なのかもしれない。


[伸ばした手が、晒された項をすこしだけ撫でてから
ネックレスとピアスを外すのだけ手伝った。
変色してしまうかもしれないからね。
眼鏡だけならその辺りに置いておいたってよかったが
わざわざ眼鏡ケースを取ってきたのは
これを思い出したからだ。
一緒に入れておけば心配性のきみも
失くす心配をしなくていいだろう。]
(110) 2021/01/03(Sun) 4:40:17

【人】 図書館長 アザレア


 なんというかこう……自宅以外で靴を脱ぐのも割と
 破廉恥というか、気恥ずかしさを覚えたりするんだが。
 部屋の入口で靴を脱いで、
 今は外が見えているのに裸になって……

 ……なかなか、……うん、
 頭では理解していたんだがなんとも……
 刺激的な体験だな。ちょっとおもしろい。


[きみはその辺大らかというか
気にしなそうだなぁと考えながら隣を見る。
今度は邪な気持ちはなくきみも支度が終わったかの確認に。

外へと続く扉を開けば遮られていた冷気が
素肌に一気につき刺さった気がした。
文字通り、ちくちくと刺さった気がするくらいに。

え?これ本当にこのまま外出るの?正気?

思わず扉を閉め直して彼女の顔を訝しげに伺う。
いや、ここまできて入らない選択肢はない、ないけれど。
ここで思い切るのは多分きみのほうが上手だと思う。
寒さに耐える踏ん切りがつかなくて、
どうぞと場所を譲ってみる。

扉を開けてお先にどうぞなんて
普段当たり前にやっていることが
今はどうにもできそうになかった。]
(111) 2021/01/03(Sun) 4:42:28