ランダム機能


ユーザ登録




人狼物語 三日月国


57 在りし日の記憶、邂逅に微睡み

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:人

全て表示


【人】 忘愛症候群 リク


[ 私が使うことになったタロットカードは
 『塔』 その効果は
 『近い将来、不慮の事故に見舞われ絶望する』

 私は気づいていなかったが、カードの効果が
 出たのだろう。

 逆位置の意味は『再生、解放』
 そのカードの効果も、また。 ]

 
(107) 2021/02/10(Wed) 15:29:01

【人】 忘愛症候群 リク


[ 天井を見つめていると、ほろり、と
 頬を涙が伝った。
 それは、止まることなく、ほろり、はらりと、
 量を増していく。

 嗚呼、世はなんてままならないのだろう。
 思い出したい時に思い出せず
 思い出したくない時に限って思い出すなんて!

 ベッドの上、手に力を込めて、シーツを握る。
 今なら、自ら命を絶つことだって
 できる気がしてしまう。 ]
 
(108) 2021/02/10(Wed) 15:29:23

【人】 忘愛症候群 リク


[ 近しい人が亡くなってしまったから
 今私の在所は宙ぶらりんらしい。

 本人が治ったと言ったって
 よくわからない病持ちだ。
 どこも引き取りたがらない。 

 望まれていないのだ、この命は。
 望んでくれる人達は、もう
 いなくなってしまった。 ]
 
(109) 2021/02/10(Wed) 15:29:40

【人】 忘愛症候群 リク


[ 今となって鮮明に思い出すのは
 あの不思議な空間でのことだ。
 優しい人達、人のためを思う人達。
 その中で、……自分のことより、相手のことだと
 動いて、そして走ってくれた人。

 あの空間にあのままいれば
 幸せだったのかな。

 上半身を起こしてベッドに座りながら
 私は窓から空を見上げた。

 あの灰色と違って、空は、青い。 ]*
 
(110) 2021/02/10(Wed) 15:29:50

【人】 機関設計士 スタンレー

if
記憶の分岐
ー蒼井 麗の一日ー

[目を覚ますと、見慣れた天井だ。

彼は、蒼井 麗。17歳の男子校生。
日本生まれ。日本育ち。
髪だけは、生まれつき赤茶色だ。

彼の夢は鉄道設計技師。幼い頃から、電車や新幹線に夢中だった。
自分でも理由は分からないけど、心が浮き立つのだ。

紹介はさておき、彼は今朝、不思議な夢を見た。
自分は中世の外国人という設定で、不思議な学校に迷い込んでいた。
内容は忘れてしまったが、目覚める直前は、凄く悲しくて泣いていた。]
(111) 2021/02/10(Wed) 18:56:06

【人】 機関設計士 スタンレー

[いつものように準備をして、
いつものように学校へ行く。

教室に入ると、
同級生の浩二が話しかけて来た。]


麗っち…。
田上が事故にあったらしくて、家族を亡くしたらしい…。
今、皆んなで出来ることないかって話し合っててさ…。


[田上ーー
同じクラスなのに、関わりは少ない。
しかし、酷く心が傷む。

つうっと、頬に筋がつたう。
無意識に泣いていた。

この気持ちは、同情だろうか。
同情は彼女に失礼だ。
しかしーー

分からない。何でこんなにも悲しいのか。
どうして。
彼女は、何を想う。]

〜fin〜
(112) 2021/02/10(Wed) 18:57:37

【人】 三橋 夕凪   

───もしもの未来


[ここまでたどり着くのはなかなか大変だった。

 ─── なんて一言で言えば、
 それだけの単語なんだけれど、まぁそれなりに
 険しい道のりだったとは我ながら思っていて、
 そしてそれを乗り越えられたのは
 やっぱり隣に愛しい人がずっと寄り添っていて
 くれたから、それに尽きるとも思う。


 最初は猛反対だった両親が打ち解けるのには
 さして時間はかからなかった。
 彼の誠実な姿勢、実直に、逃げも逸らしもせず
 正面から向かい合う姿故だっただろう。

 なんのことはない、今では父も母も、
 すっかり彼を気に入ってしまって
 私抜きで連絡を取ったり、私が知らない間に
 うちでご飯を食べていたりするのだから、
 笑ってしまう。 ]
 
(113) 2021/02/11(Thu) 0:24:56

【人】 三橋 夕凪   


[鏡の中の私は、プロの手によって
 ずいぶん綺麗に飾られていて、
 なんだか知らない人みたい。

 もっとゴージャスなふわふわのやつか、
 人魚みたいなやつ(マーメイドラインって形のこと)
 のほうが、と熱く語る彼をなんとか説き伏せて
 私が選んだのはシンプルなAラインのドレス。

 けれど裾と胸元には、彼がどうしても、と
 譲らなかった細かな装飾のレースがひらり、
 風を纏って揺らぐ。

 散りばめられた小さな宝石が
 太陽の光を受けてきらきらと輝いた。]
 
(114) 2021/02/11(Thu) 0:26:08

【人】 分校教諭 添木 卓郎


[ 不意を突かれた夕凪は、
  無防備にわぁと声をあげる。>>97

  この4年で成長したと思ったが
  こういうのは初心なままだな、と思う。


  …だが、それはわずかなのちに裏切られた。]
 
(115) 2021/02/11(Thu) 1:35:46

【人】 分校教諭 添木 卓郎


[ そのまま大人しく腕の中に
  収まってくれた…と思いきや、
  彼女は自ら、首元に顔をうずめて来る。

  首筋のこそばゆさが伝えるのは
  小刻みの呼吸。

  次第にそれが落ち着いた…と思った刹那
  ふいに、彼女の唇が重ねられた。]
 
(116) 2021/02/11(Thu) 1:36:10

【人】 分校教諭 添木 卓郎


 [ タロットから放たれた光は眩しさの臨界に達し
   あとは闇の帳が降りるのみ。

   周囲の空間は現実味を伴わず
   夢かと錯覚してしまいそうなほどだ。]

 
(117) 2021/02/11(Thu) 1:37:04

【人】 分校教諭 添木 卓郎



   ──なんだ。
     ちゃんと大人になってたじゃないか。
  
   ──生徒の成長ってのは
     いつだって早いもんだな。


[ 塞がれた口角は自然と上を向く。
  そして、もう一度強く彼女を抱きしめようとした
  その時── ]
 
(118) 2021/02/11(Thu) 1:37:46

【人】 分校教諭 添木 卓郎


[ 目の前の光景、感触
  その他五感の全てが

  ブツンとブレーカーを落とされたかのように
  消え去った。]**
 
(119) 2021/02/11(Thu) 1:40:00

【人】 三橋 夕凪   

─── もしもの未来

[友人が集まってくれたパーティ会場。

 来てくれた皆に渡すプレゼントの中に、
 『痴人の愛』あの例の本を入れようと
 提案したんだけどさすがに止められたのは笑い話。

 だからとあるタロットのカードのイラストに、
 一人一人に気持ちを込めてメッセージを書いた。]
 
(120) 2021/02/11(Thu) 6:42:04

【人】 三橋 夕凪   


[そう言えば結婚すると伝えた時は
 そりゃあ皆驚いて。

 おまけに相手が誰だか知って、
 全員一様に目が落ちちゃうんじゃないかって位に
 まんまるになったのがおかしくて吹き出した。

 青嵐くんなんかは、その報告を
 とっても嬉しそうに聞いてくれた。
 きっと、あの時のことを青嵐くんも
 ずっと気にかけていたんだ。

 だって、私の隣の彼を見る、青嵐くんの
 その目元はほんの少しだけ、潤んで見えたから。]
 
(121) 2021/02/11(Thu) 6:44:52

【人】 三橋 夕凪   


[数奇な運命を共にした、大好きな彼女は、
 会場に居てくれただろうか。
 
 そうそうサキちゃんは、件の
 ウサギのぬいぐるみを大切そうに
 抱っこして座っていた。

 薄いピンクの可愛いドレス姿のウサギさんに
 なにか囁いていて、まぁ、なんというか、
 幸せそうに、見えた、うん。]
 
(122) 2021/02/11(Thu) 7:03:35

【人】 三橋 夕凪   


[それにしても彼女、リクちゃんが、同じように
 こちらに戻って来られたと知った時は
 本当に嬉しくて安心して、どちらが年下なのか
 わからないほどわんわん泣いて、
 たいして信じてもいない神様に感謝した。

 けれど追い討ちをかけるように
 大変な不幸が彼女を襲ったと知った時は
 あんなに感謝した神様を心の底から恨んで、
 舌打ちをして罵声を浴びせたうえ
 往復ビンタしてやりたいと、また泣いた。

 彼女の助けになりたかった。
 リクちゃんが許すなら、私は時間の許す限り
 彼女のもとを訪れただろう。

 そうしてあの日と同じように、
 彼女を支えてくれる人が他にも
 居てくれることを願ってやまなかった。]
 
(123) 2021/02/11(Thu) 7:08:05

【人】 三橋 夕凪   


[身支度がだいたい終わり、アクセサリーケースに
 手を伸ばして微かな違和感に気づく。]


   あれ?ピアス……


[耳元を飾るための、小さな箱を開けて
 あれ?と首を傾げた。

 朝確認した時はたしかに、選んだままの
 小さなダイヤのピアスだったはず。

 それが。 ]


   赤……?
 
(124) 2021/02/11(Thu) 7:10:07

【人】 三橋 夕凪   


   ガーネット、かな……?


[何故かすっかり姿を変えた、
 深く静かに輝く石の飾りが、そこにあって。

 不思議と胸を打つ煌き。
 何一つ、脈絡もないまま、脳裏を駆けるあの日の。

 濃紺の闇の中を照らすように、
 きらきらと輝いて座る赤。

 ふ、と笑んでそっとつまみ上げて、
 耳朶を飾った。]**
 
(125) 2021/02/11(Thu) 7:13:26

【人】 探索者 ネリー

タイムリミットが来た
柚乃さんには星
スバルくんには魔術師
先生と彼女には恋人

[ ネリーは、こっそりと図書室を出た後
出会った人とカードを思い出しながら]

スタンレーさんとリクちゃんは
カードを手に入れられただろうか…

できれば、このカードをリクちゃんに
使って欲しかった…例え、私たちを覚えて
いなくても…

[ 手の中にあるカードは世界
世界の固有能力が頭の中で流れた時
その後にあった彼女を見た時
どうか、世界のタロットを彼女にと思った
しかし、なんの運命のイタズラかそのカードは自分の手元にある。
胸ポケットにあるのは世界

ネリーは一人、廊下の上でその時を迎えた。]*
(126) 2021/02/11(Thu) 14:09:12
ネリーは、ケリーみたいに私はなれなかったごめん...*
(a2) 2021/02/11(Thu) 14:10:18

【見】 事務部長 ミロク

epilogue




……

XY『塔』のタロットカード

絶望、破滅、破壊、困難、終局。
積み上げてきたものの崩壊を意味する。
全ての中で最凶のタロット。



………
(@8) 2021/02/11(Thu) 16:58:47

【見】 事務部長 ミロク

[あの時の妙な体験は今でも偶に思い出す。]

[何故かって、それには2つの理由がある。]

[まず1つ目は、
あれから早"10年"は経つのに言う程驚く様な不幸が無いからだ。


[仕事や私生活でのストレスは度々あるが、タロットのせいにする程極端に不幸だと感じたことは一度も無い。]

[あの世界から戻ってすぐにタロットカードの効果は調べた。それこそ、特に『塔』の効果はインターネットの端から端まで……。]

[だが…、私の仕事、そしてプライベートまでもが、至って順調。順調過ぎるくらいに。]
(@9) 2021/02/11(Thu) 16:59:35

【見】 事務部長 ミロク

[そして2つ目…、
あの世界で見た『デスゲーム』の映像が未来の自分であると疑えなかった。
>>3:@12>>3:@13

[奇しくも今の私は"事務部長"の役職を務めている。そして、忘れもしない、あの映像の登場人物達…、現在勤務先の病院内に"全員が揃っている。"]

[だから、"今"改めて思い出すのだ。]
(@10) 2021/02/11(Thu) 17:00:42

【見】 事務部長 ミロク

勤務地病院・会議室


「おっ!きたきた!
忙しい中悪いね、菊池くん。
今日は地域の皆様との親交を図るレクリエーションデー。実は当院でもトークの上手い職員を選んで参加して貰ったんだよ。
さぁ、かけてかけて!」

院長がミロクを席へと誘導する。
会議室の席には…、脳裏にこびり付いた"あの記憶"と全く同じ参加者、光景。

肉片と血の混じる水溜り。
力無く揺れる空中の足。
牙の生えた怪物。


それらがフラッシュバックする。
目眩がし、冷や汗が身体中から吹き出した。

「何緊張してるんです?
早く始めましょうよ〜。」

隣にいた医師にも急かされ、ミロクは震える手付きで恐る恐る席についた。手首から垂れた汗がテーブルに、ぽたり、と落ちる。
(@11) 2021/02/11(Thu) 17:01:26

【見】 事務部長 ミロク

全員揃ったのを確認し、院長が話し出す。

「えー皆様、お集まりいただき誠に有難う御座います!では、ただ今から『恋役職入り人狼ゲーム』大会を始めま〜す!」

わぁぁ!っと会議室が沸き、拍手喝采。
ミロクも顔を青くしながらも表情を整え手を叩いた。楽しそうな表情の参加者。医師、看護師、警備員、少女。その中、唯一一人、震える手で拍手する。

続けて、そのまま院長が進行を取り仕切る。

「ルールやレギュはしおりの通りです。
では、今回私はGM兼
初日犠牲者
になりますので、わからない事などあればいつでも聞いて下さいね〜。
ハイ!今から役を決めますよー!」


「…???????」
(@12) 2021/02/11(Thu) 17:02:14

【見】 事務部長 ミロク

…………



決着:恋人の勝利


「皆さんお疲れ様でしたー!」


院長から入室を許可され、退出していた参加者たちは別室から一斉に会議室へ戻ってきた。ミロクも他の参加者と和気藹々と話しながら自分の席に戻ってくる。

「いやぁ、騙されましたよ先生。
お見事です。参りました。」

今では院長に呼ばれ会議室に招かれたあの時の怯えが嘘の様に無くなっていた。

「え、事務部長は最初から狼も恋人も誰が何か最初からわかっていたんです?流石にそれは嘘でしょ〜。」

隣に座っていた研修医の医師と談笑する。
しかし、ミロクには本当にわかっていたのだ。シナリオを一度見ているのだから。
(@13) 2021/02/11(Thu) 17:03:21

【見】 事務部長 ミロク

[あの時見た映像と今回の"ゲーム"は内容が全く一緒だった。違う点は"人が実際に死ぬかどうか"という一点のみ。]

[では…あの映像は何だったのだろうか?]


会議室での人狼ゲームが終わり、参加者が退席していく。院長は地域の人々とのレクリエーションが好評に終わり満足気な様子。

ミロクが簡単に会議室の片付けをしていると、参加者の一人の少女とすれ違う。
名前は、リク。

すれ違い様にお互い会釈した。

[思い出した。
私は彼女と一緒にあの世界から帰ってきた。でも、彼女はあの世界の事を覚えていないようだ。もしかしたら…あの時の彼女は、これから先の未来の……?]

もう会議室に彼女はいなかった。
だが、何か話があったという訳ではない。

[私が無事に帰れているなら彼女も無事だ。
今日で杞憂も晴れた。やっと。
ならば…、今更語る事もないだろう。]

そうしてミロクも、会議室から退出した。*
(@14) 2021/02/11(Thu) 17:04:40

【見】 事務部長 ミロク

「あ!菊池さ〜ん!
今から参加者の何人かと食事会するって話になって。来ませんか?」

先程の研修医がミロクを呼び止める。

「あー、申し訳ありません。
実は今月中に仕上げなきゃいけない案件が山積みで。念の為やっておきたいんですよ。
来月には大きな予定もありまして。」

「来月!?別に今日くらい大丈夫では…。」

少し考える、が、苦笑いして頭を下げる。

「いやぁ本当に申し訳ない!
嫁と娘と約束していまして…申し訳ない!」

ミロクは頭をへこへこと下げながら、そそくさと事務部長室へ戻っていった。
(@15) 2021/02/11(Thu) 18:54:13

【見】 事務部長 ミロク

[10年前のあの一件の後、私は少し考え方を改めてみた。]

[合理的に、効率良く、それも確かに大切ではあるが、本当に人を動かすのは"人から人への想い"なのではないか、と…。]

[そう思うと、また妻に、娘に、会いたくなったのだ。]

[数年間はまだ機械的な脳が抵抗していたが、ついに電話することができた。会って、娘にも会って、話して、食事して、出掛けて、半年に一度、3ヶ月に一度、ひと月に一度、週に一度、今では…。]

[別れる以前より幸せに感じた。
そこには、私の中には、そんな感情しかなかった。今、幸せであると。]

[いずれ来る恐怖を包み込む様に、幸せだった。]
(@16) 2021/02/11(Thu) 18:55:05

【見】 事務部長 ミロク

……………

[あの『人狼ゲーム』から数週間後。
変わらぬ日々が続いていた。
いや、一旦区切りを迎えようとしていた。]

[明日から有給とリフレッシュ休暇を組み合わせ人生初の2週間休みを迎える。私が再婚のマニュフェストとして掲げた『海外旅行』を鵜呑みにした妻と娘が強引に計画したのだ。その計画通りに……。]


帰路・自家用車運転中


自宅へ向かい暗い山道を走る。
地元民くらいしか通らない道であまり公共の整備はされていないが山を越えるには十分。
今住んでいる家は勤務地の隣町にある。
転勤族の住まいならまだマシな方だ。

最終日は何とか3時間程度の残業で終わり、妻と電話しながら運転するミロク。
(@17) 2021/02/11(Thu) 18:56:23