【人】 IX『隠者』 アリア―― 薬草園へ [ クリスタベルとの話を終えて薬草園に戻ると そこにはシトラと――クロの姿があった。>>2:269 おや、と瞬きをする。 『節制』と『運命の輪』の因縁が残した感情は ふたりの間にぎこちない距離を作っていると、 無論私はよく知っていたから。 クロに誕生日プレゼントを贈るための フォル先生とのシトラの奮闘は一番近くで見ていたし、 …あの時は私もなんだか感慨深かったな。 ] ごめん、待たせたね。 …… お話はできた? [ 置いて帰るだけという当初の想定からは、 かなり大幅にオーバーしてしまったと思われるから。 それだけの時間があれば、 居合わせた二人が言葉を交わすには充分すぎるくらい ……だと、いいのだけれども。 ] (52) 2022/12/18(Sun) 3:00:33 |
【人】 IX『隠者』 アリア私の考えは――そうですね、 シトラと同じ、と思ってくれていいですよ。 少なくとも、何を選ぶかについては同じです。 私はそうすると決めているので。 [ クロに私の意見も聞かれるなら、きっとそう答えた。 もうちょっとちょうだい! とか言われるなら(?) ] …… こんな世界でも、 私達の中には、そこに大切なものがある人がいる。 それを叩き壊してまで行く箱庭なら もはやそれは「幸せな世界」ではないでしょう。 選択肢を与えられたところで、 天秤にかけるものの重みが違いすぎる。 本人はそうは思わなさそうですが、 マドカ風に言えば「平等じゃない」。 …… 彼に聞かれたら怒られそうですね。 [ なんて。内緒ですよ、と人差し指を立てた。しー。 *] (53) 2022/12/18(Sun) 3:01:49 |
IX『隠者』 アリアは、メモを貼った。 (a16) 2022/12/18(Sun) 3:03:15 |
【人】 IX『隠者』 アリアそういうことです。 [ と、頷くクロに私も頷き返す。>>86 ] 証持ちという点では対等ですが、 私達はそれぞれ違う人間です。 もはや何も失うものがない人と、 なくしたくないものがまだある人がいる。 新しい箱庭で、 新しい幸せの形を探すことはできます。 ですが、箱庭に行くことで この世界にあった大切なものを手放した人が それを簡単に割り切ることは、きっと難しい。 ただでさえ、自分のものでさえない心に振り回され 日々頭を悩ませているぐらいなのですから。 [ ね、と彼の瞳を覗いた。 それこそあなたたちがそうですよね、と滲ませ。 ] (107) 2022/12/18(Sun) 19:00:50 |
【人】 IX『隠者』 アリア全員が納得できる結論なんて、 きっとはじめから存在しないんです。 世界が滅んでも、滅ばなくても、 それを喜べない人がどこかにいるでしょう。 私は、そういうものだと思います。 …… 勝手に現れて、勝手に押し付けて、 勝手に人の幸せの形を決めつけて、 まったく身勝手で理不尽で―― 個人的には、世界がどうとか関係なく その性根に腹が立ちます。 あれが創造主ってなんなんですか? 今からでも新しい宗教作りません? …… おや、口が滑りました。 [ 我ながらそれはそれはわざとらしかったかもしれない。 ] (108) 2022/12/18(Sun) 19:01:41 |
【人】 IX『隠者』 アリアともかく、そういう考え方もあります。 世界がどうなるかは私達次第、けれど それは今のところ、あれにしか知り得ないこと。 望んだ通りの結果が得られるとも限りませんが。 クロにとって、 納得の行く結論が見つかるといいですね。 [ ふふ、と微か表情を緩めた。 今の私に言えるのは、きっとこのくらいだ *] (109) 2022/12/18(Sun) 19:04:39 |
IX『隠者』 アリアは、メモを貼った。 (a31) 2022/12/18(Sun) 19:08:08 |
【人】 IX『隠者』 アリア―― カミサマが現れた日、訪問者 [ それはいつのことだったか。 他にはいないだろうという思いはありながらも、 シトラときちんと話をした後でも、なんだかんだ その日の私は薬草園にいるようにしていたけれど。 すれ違いといくらかの回り道を経て辿り着いたユグに>>119 迎えた薬師もどきは、少し驚いた顔をしたと思う。 ] 何かご用ですか? … タナトスが? [ そう、自分があの場を去ってしまったせいで 日頃なら放っておかないだろうあれもこれも>>1:412>>43 私は見ていないものだから…… 今は眠っていると言われれば、微か安堵の色を見せ ] (148) 2022/12/18(Sun) 21:37:09 |
【人】 IX『隠者』 アリアわかりました。 特に彼の場合は、身体は無事でも…と 注意しておくにこしたこともありませんしね。 念のため、というのは大切です。 目を覚ました頃にまた呼んでいただけますか。 [ そう口約束をしようとした。けれど一夜明ければ もしかしたら実際はそうはならなかったかもしれない。 連絡がなければ大丈夫なのだと判断するだろう ] (149) 2022/12/18(Sun) 21:37:23 |
【人】 IX『隠者』 アリア… 私の考え、ですか? 私自身に強い希望はありません。 ですが、私達の中にそれを尊重するものがある限り、 身勝手にそれを叩き壊すべきではないとは思います。 ですから、どちらか選べというのなら―― 世界は滅びずこのまま在る方が良い。 そういうことに、なりますね。 [ 考えを問われるなら、そう答えた。>>117 *] (150) 2022/12/18(Sun) 21:37:50 |
IX『隠者』 アリアは、メモを貼った。 (a37) 2022/12/18(Sun) 21:39:29 |
【人】 IX『隠者』 アリア が、 で 。 すべてを には、それはあまりに 。 。それが だと知っていても。 の に でも それを と なら、 私は のだとわかっていても。 どうしたって ではないから は残酷なくらい だった。 で で で。けれどそんなもの 。 私なんかには ような、 と、 と、 がもう のだから。 (230) 2022/12/19(Mon) 0:50:12 |
【人】 IX『隠者』 アリア 幸いなことに私はそれに慣れていたから、 いとも容易く叶えられるものだった。 も も指先ひとつ。 それが私に与えられた贈り物。 身に染みた薬の匂いは職業病。 まさか なんて思わないでしょう? たったひとつ が、 私にとって であったとしても それは 。 ひとりきりのアリア。誰の手もないオフィーリア。 この魂は孤独で絶望。私は誰よりもそれを識っている。 (232) 2022/12/19(Mon) 0:54:54 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ そう、よかった と、表情をゆるめた。>>167 それからしばらく、 耳を傾けていてくれたシトラが口を開く。 ] 身も蓋もないことを言うと、 全世界を天秤にかけられている時点で 世界は滅ばない方が、悲しむ人は絶対的に少ないよ。 悲しむ人ごとみんないなくなる、とも言えるけど。 だから、そう感じるのは間違いじゃない。 どちらの解釈を取るかは… それこそシトラの、好みで良いと思う。 [ 悲しむ人がより少ない方を選びたい。>>170 それは優しいシトラらしい考えだな、と思った。 心優しい、優しい分だけ繊細な心を持っている子。 それは私には到底持ち得ないもので、 だからこそ尊くて―― 守りたいのだと思う。 ] (271) 2022/12/19(Mon) 4:30:27 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ そうして、クロの結論を聞く。>>173 ] … そうなんです。 あれは幸せな世界を作ろうとか言ってますけど、 そのために何をしてくれるとか、 保証になるようなことは、何も言ってはくれない。 作るだけ作って崩壊させておきながら、 選ばせるだけ選ばせて、ケアの姿勢も見せない。 それで信用しろというのがまずもって問題しかない。 というのは、私の感想でしかないのですが。 ともあれ、考える一助になれたなら幸いです。 こちらこそ、 わざわざ来てくれてありがとうございました。 [ と、返して。ゆるめた表情そのまま、 この場を去るクロを見送る形になっただろうか。 *] (273) 2022/12/19(Mon) 4:32:40 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ …… そして、二人になって。 私は彼女の方に、改めて向き直る。 ] …… 残念ながら、 私は別に、教祖になる気はないんだけど。 でも、当たらずとも遠からず…なのかも まあ、色々とね? 思うところはあって。 [ 椅子に置いていた黒板を小さな作業台に移して そろそろ自分も腰を下ろすとしよう。 話そうとすると、少し長くなるかもしれない **] (289) 2022/12/19(Mon) 4:50:42 |
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