人狼物語 三日月国


87 【身内】時数えの田舎村【R18G】

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視点:人


【人】 学生 涼風

 季節外れの雪を纏う。

 艶めく白に、金の流水文様を走らせて。水辺に咲くのは紫苑の花。引き締まる黒の帯には蝶々が舞い、涼しげなガラスの帯留めが腹部を飾る。

 御端折りを出すのに苦労したけれど、工夫さえすれば着丈が合わない着物も着れるものだ。
 姿見に映る自分の姿。着物を崩さぬよう身を寄せて、鏡の向こうの己に触れる。

 にこり。
 紅を乗せた唇の端をほんの少し持ち上げて。
 さらり。
 髪に差した簪を揺らすように小首を傾げる。

 一枚隔てたガラスの向こうで、母親が優しく微笑みかける。……微笑みかける真似をする。
 病に倒れ、母と自分を混同するようになってしまった父の為に真似していたから母の真似事をするのは得意だった。

 けれど、今この時は父の為ではなく。
 父が母の為に仕立ててくれた、誕生日の贈り物。それを着る前に亡くなってしまった、母の為に。

(1) 2021/08/14(Sat) 22:52:04

【人】 学生 涼風

「日舞なんて、本当に久々だから。間違っていても許してね、母さん」

 目が覚めるほどの紅色を差した唇から溢れる柔らかで涼しげなそれ。いくら見た目が性別の垣根を塗りつぶしてしまうものだったとしても、はっきりと男のものだとわかる声だった。

 四日目。まだ気温が上がる前の清廉な朝の空気が静寂と共に辺りを包む頃。
 母親の仏壇がある部屋の真ん中で、恭しく一礼をして母から習った舞を踊り始める。

 きっと、これは誰かがくれたきっかけなのかもしれない。やさしいやさしいゆめなのかもしれない。

 だって、そうじゃないと説明がつかないのだ。
 どうして、この着物がここにある?

 ──この着物は、母が亡くなった時に父が処分してしまったのに。
(2) 2021/08/14(Sat) 22:53:22

【人】 学生 涼風

【四日目 早朝】

 線香とい草の匂いに包まれた部屋に、ぱさりと乾いた音がする。
 纏っていた着物の下から現れたのは真白の肢体。肉付きは薄く、されど女のようなしなやかな曲線を描いている訳ではない。陶器製の人形めいたその体は、確かに男の形をしていた。

 母への手向けの舞を踊った後。着物を畳み、手早く洋服を身につけて。仏壇の前に正座する。

「……こうして母さんの実家できちんと話ができるとは思わなかった。
 そもそも、私はずっと勉強ばかりしていたから、拝む事さえきちんとしなかった親不孝者として怒られてしまうかな」

 語りかける写真には自分と同じ顔がある。けれど慈しむようなその微笑みは、自分と似て非なるもの。
 視界が狭くなっていた自分では、こんな笑い方できるわけがない。

「母さん。私は元気でやっているよ。少し話をしようか。あのね……」

……
……
……

(4) 2021/08/15(Sun) 3:07:18

【人】 学生 涼風

>>4

 滔々と語る言葉に相槌を打つ者などいない。けれど、少年は決して報告を止めるつもりなどなかった。
 失われていた家族との時間がたまらなく愛おしかった。例えそれが相手が既に死んでいたとしても、今ここにいる場所が夢幻のようなところであっても。

「……」

 身の回りに起きたことを少しずつ話して、途中ではたと気付く。
 道を選ぶのが嫌で、夢と向き合うのが嫌で、甘く優しい思いしかないこの場所にずっといたかった。

 でも。それでも。
 この永遠にいてしまったら、夏の思い出に浸り続けてしまったら。

 成長を喜んでくれた母に、今なお共に生きている父に、報告するものが無くなってしまう。

「それは…………寂しいな」
(5) 2021/08/15(Sun) 3:08:59

【人】 学生 涼風

 四日目。早朝、母親と会話をした後の時間。

 今日はお祭りがあるらしい。百千鳥とは浴衣を着て一緒に行く約束をしてある。折角再会したのだから、自由行動の時間にでもなったらあとでふらりと髪置の家に行って声をかけにいくのもいいだろう。
 でもその前にやる事をやらないと。遊んだら没頭してしまうから、先に友人への葉書を完成させなければ。

「葉書、おばあちゃんに出してもらったはいいけれど。書きたいものが多すぎるな……」

 百千鳥の姉に伝える内容をしばらく考えてみたものの、なかなかまとまらない。
 帰省する前に取った連絡では何を話していただろう。遊ぶ事、百千鳥の面倒を見る事、夏祭りの事、将来の事……よく話題に挙げていたものを中心に書けば彼女も満足するだろうか。

(7) 2021/08/15(Sun) 4:11:45

【人】 学生 涼風

 ペンを持つ手が止まる。

「…………」

 そこだけ記憶が抜け落ちたかのように、或いは初めからなかったように。

 帰省する前に取った連絡の内容が思い出せない。

「……どうして」

 鞄の中からスマートフォンを取り出して恐る恐るあちこちを探る。
 普段よりも遥かに画面を叩く勢いが強いことにも気付かない。たんたんたんと音を鳴らし、いくつものアプリを起動する。立ち上がる前の準備時間さえももどかしかった。

「…………無い」

 無い、無い、無い。

 メールも、電話も、その他の記録にも。
 どこにも"都々良 呼子鳥"の痕跡が見当たらないのだ。
 そんな筈はない。だって、自分は確かに彼女と話を──。

「ほら、行くよ!いつまでもそんな所でぼーっとしてないの!」


 ほら、思い出せた。彼女の声が聞こえてくる。
 ああ、でも、どうして?

──どうして今のものではなく、昔の声しか思い出せないの?
(8) 2021/08/15(Sun) 4:15:32
涼風は、笑いながら立ち上がる。傍にいたおばあちゃんはころころ笑っている。
(a3) 2021/08/15(Sun) 17:36:32

【人】 学生 涼風

>>12 髪置くん!

「はーあーいーっ!」


 どたばた。どたばた。からん。ころん。
 忙しなく廊下を走る音。その数秒後、下駄が鳴る。歌うように軽やかに。

 柔らかな象牙色の浴衣に黒の兵児帯。朝に着た母の着物と色合いは少し似ているが、こちらはれっきとした男物の浴衣だ。
 長い髪を編み込んで髪を短く見せた少年は満面の笑みで飛び出した。

「ふふっ。来てくれるって信じてた。それじゃあ行こっか。
 モモには先に行っててって言ってあるし、他の人もきっとお祭りに行ってると思う。きっと賑やかだよ」

 そう言って当然のように自転車の後ろに座った。今日はお祭り、無礼講。警察に籍を置く皆さんが帰省しているが、バレたらその時謝ればいい。涼しげな顔で、悪どいことを考えながら。
(13) 2021/08/15(Sun) 17:36:54

【人】 学生 涼風

>>19 髪置くん

 見慣れた風景が後ろに流れていく。
 自転車なんて殆ど乗らなかったから、同じ景色でもなんだか不思議と見たことないもののように思えた。

「……ふふっ」

 一人であっても気にせず朗らかに駆け回っていた君。君はこんな景色を見ていたのかな。
 幼い頃よく眺めていた、窓の向こうにいる君と同じ景色を見ているような気がして、ちょっとだけ胸が弾んだ。たまらず、前に座る貴方の背中にごちん、と額を戯れにぶつけてみせた。

 二人を乗せた自転車はお祭りへ。
(26) 2021/08/15(Sun) 19:18:16
涼風は、思った。りんご飴やいちご飴は上位存在があるのかと。りんロク、いちシチ、りんジュウ、いちジュウとか…
(a10) 2021/08/15(Sun) 19:22:04

【人】 学生 涼風

>>c15 夕凪

「あ、夕凪姉ちゃん」

 一緒にやって来た黒髪の少年と一旦解散するか何かしたのだろう、自由行動中ですといった様子でふらふら一人歩いていた少年は貴方の姿を見つけて声をかける。

「夕凪姉ちゃんも来ていたんだ。ふふ、浴衣姿も綺麗だね。よく似合ってるよ」

 片手に持っているヨーヨーを目で追いかけて、どこか子供らしい光景にほんの少しだけはにかんだ。
(30) 2021/08/15(Sun) 19:42:02

【人】 学生 涼風

>>+23 夕凪

「ふふ、分かるなその気持ち。沢山の景色見たいもの。
 だから夕凪姉ちゃんの浴衣姿を見れたのも嬉しいんだ。こうして再会できること自体かなり幸運だと思っていたのに」

 追いかけるようにぽよぽよ跳ねるヨーヨーへと視線を落としたまま返答する。軽やかに、涼やかに。

「勿論。私も、今とっても楽しい。ずっと勉強して塞ぎ込んでいたから尚更、ね」
(39) 2021/08/15(Sun) 21:03:54
涼風は、はしゃぎながら髪置とお祭りへと向かったそうな。その無邪気さは、10年前と寸分違わず。
(a13) 2021/08/15(Sun) 21:25:43

涼風は、途中で髪置に約束通り飴をご馳走した。(7)1d10 (3)1d10 飴みたいなの。
(a14) 2021/08/15(Sun) 21:28:19

【人】 学生 涼風

>>+28 夕凪

 かすかな違和感に思わず笑みがふとかき消えたものの、瞬きを繰り返すうちにまた元に戻る。
 彼女はこんなに他人事のような反応をする人だっただろうか。

「ふふ、そうそう。よく大人はあの時勉強すればよかったって言うから、きっとそういう気持ちから言ってくれているんだろうけど。まだいまいちピンとこないんだよね。

 ……考えたことあるよ。傍にいたいってずっと思ってた。好きなもの、好きな人、お気に入りに囲まれたところに、ずっといたいって思っていた。もう何もかも、考えたく無いことはみんな忘れて」
(44) 2021/08/15(Sun) 22:00:05

【人】 学生 涼風

>>+32 夕凪

「ううん。苦しんでいたのは、夕凪姉ちゃんのせいじゃないよ。
 今ここに帰省していてもしていなくても、私はずっと捨てきれない夢を抱え込んだまま苦しんでいたと思う」

貴方のせいじゃないよと伝えたくて、そっと優しく首を横に振る。

「むしろね、夕凪姉ちゃんの言葉には感謝しているんだ。
 捨てきれずに抱えているだけだった私に、諦めなくていいって背中を押してくれたから。道を捨てる必要はないと、教えてくれたから。
 苦しんでいるのだとしたら、それは私に勇気が無いせいだ」

これはきっと、己自身がどうにかしなきゃいけないこと。

【→】
(48) 2021/08/16(Mon) 0:06:37

【人】 学生 涼風

>>+32 夕凪

「喧嘩……」

 思い返す。常に一緒にいた二人のことを。
 二人で一つ、とでも言うかのように常に一緒にいた姉弟。別離による寂しさは、きっと自分では推し量ることなど出来ないほどに大きいのだろう。

「……後悔、してる?」

 跳ねた玩具から貴方へと視線を上げる。
 貴方の意思を、貴方の本音を、聞かせてほしいと少年の瞳は静かに語っている。
(49) 2021/08/16(Mon) 0:07:11

【人】 学生 涼風

>>髪置

 沢山沢山美味しいものを食べ。
 沢山沢山楽しいことで遊んで。

 熱を纏った空気に酔いしれ、ふわりふわりと浮き足だった様子で祭りを味わう。
 どれくらいそうしていたのだろう。再び貴方と合流して、少しひと息ついた時。

「ねえ、髪置くん。
……私ね、君に憧れていたんだ」

おもむろに少年は唇を震わせる。

「いつ見ても、何度見ても、君はとっても元気で無邪気で。一人でもどこまでも駆けていく姿が眩しかった。……まさか10年経った今も変わらないのにはびっくりしたけど。
 私は楽しかった思い出を沢山沢山忘れてしまっていたというのに」

 お囃子の音はいつのまにか溶けて消えていた。それから姿を見せた、何か不平不満を言う者の声を知っていても。

 それでも、自分は貴方に憧れていた。

【→】
(51) 2021/08/16(Mon) 0:38:45

【人】 学生 涼風

>>髪置 >>51

「どうしたら君みたいになれる?どうしたら君みたいに変わらず、元気に走ることができる?
 私も君みたいになれたなら、どれだけ躓いて転んでも、夢を抱え続けながら走ろうって思えるかな。
 …………なんて!こんな話をしたら君を困らせてしまうね。ごめんね」

 聞かなかったことにして、とおどけるように肩をすくめた。
 それから、深呼吸をひとつ。

 困らせる本音の代わりに、貴方に伝えたかった言葉はこちらだ。

「……髪置くん。
 もし、もしもなんだけどね。ここでの時間が終わって、またバラバラになってしまっても。
また連絡を取って話をして……また一緒に遊んでも、いい?」

 変わらない貴方を見ることができたなら。
 きっと私も、変わらずに走ることができると思うから。
(52) 2021/08/16(Mon) 0:40:42

【人】 学生 涼風

>>+33 夕凪

 目の前の夕凪姉ちゃんの姿をした人は、本当に夕凪姉ちゃんだろうか。

 確証はない。
 ただ、滲み出る他人事のような節が気になって、そして自分もまたおかしな出来事を経験した身であるからなんとなく「そんなおかしな事があってもおかしくない」と若葉にも似た頼りない予想が芽生えただけ。
人をよく描いている貴方のスケッチブックを見れば、話は違ってくるだろうけど。
姉は景色を、弟は人を描くのが得意であることは知っている筈だ。互いに互いの作品を見せていたのだから。


 だから、相手が言わない限り少年は抱いた違和感を指摘しないだろう。
 だから、少年は言葉を綴る。姉と弟、二人に宛てた言葉を。

「……仲直りは、しないの?
 寂しいって思っているのなら会いに行こうよ。口実ならそこにある。『仲直りをしにきた』って」

 ゆっくりと貴方に手を伸ばす。そっと優しく貴方の手を包み込むように。
 二日目、夕凪がそうしてくれたように。

「待ってくれるのは嬉しいよ。大好きな二人にそうしてもらえるなんて、夢みたい。
 でも、さ。私と一緒に駆けてみたいって……思わない?」
(56) 2021/08/16(Mon) 1:47:45

【人】 学生 涼風

>>54 髪置……優くん!

 貴方と同じように、一度、二度、三度。
 ぱちぱちと忙しなく瞬きを繰り返して、それでも信じられないといった様子で。

 時間をかけてゆっくり貴方の言葉を飲み込んで、代わりにそっとはにかんだ。

「無理に変わらなくていいんだよ。だってそれが君の魅力で、私が惹かれた部分なんだから。
 君が君である限り、皆が何と言っても私は君を肯定するよ」

そこまで話し、少年は笑みを深める。陶器製の人形めいた顔立ち、けれどそこに乗る目尻や頬の赤みは確かに生きている事の証であり、貴方に紛れもない好意と信頼の形でもあった。

「うん。これからも、大人になっても!
ふふ、ありがとう髪置く……、……。

…………ううん。優くん!」
(57) 2021/08/16(Mon) 2:07:41

【人】 学生 涼風

>>+35 凪

 なんだか不思議な感じがして、八の字眉を下げて微笑んだ。二日前、勇気が無いと迷い子のようにしていたのはこちらだったのに。

「……うん。見つかったよ。夕凪姉ちゃんへの答え。ここに来て気づいたんだ」

 忘れていたものを思い出した。
 ずっとこの日々が続けばいいと、皆を誘う担い手か。
 何故かここに残らなければならないと声を聞く者か。

 違う、そんなものじゃない。そんなものを思い出す前に私は気づいてしまったんだ。

「私はね、ここでようやく亡くなった母さんにきちんと近況報告をすることができた。母さんは成長を喜んでくれる人だから、きっと楽しく聞いてくれたはず。きっとこれからも、望んでくれるはず。

 だからね、私は。
 ここにはいない、ここには来れなかった人たちに……

 沢山の思い出を、沢山の感情。
 生きてきた軌跡を綴って、報告してあげたい。

 それが私の……今を生きる人としての本当の役割だと思うから。


 だから立ち止まるなんて出来ない。私は、もう一度ペンを執るよ」

【→】
(61) 2021/08/16(Mon) 3:45:26

【人】 学生 涼風

>>+35 >>61 目の前の貴方

「ねえ、教えて」

 からん、ころん。
 下駄が鳴る。誘うように、手招くように。

「こんな私は、格好悪いかな?
 医者を目指して、物書きもして。両手にいっぱい抱えるから、私はきっと沢山転ぶ。
 そんな私は、格好悪いかな?」

 からん、ころん。
 夕凪よりも少しだけ高い目線からそっと優しく見下ろして。

「大人って、どういう人のことを言うの?」

 からん、ころん。
 出来る限り距離を詰めて。貴方と離れるのは嫌だと言うように。

「──ねえ、お願い。
 答えが出ないのなら、出るまで一緒に考えよう?勇気が無いのなら、出るまで一緒にいてあげる。

 会えないなんて、寂しいよ。大好きな夕凪姉ちゃんと夜凪兄ちゃんが苦しむのは、悲しいよ。

 私に出来ることはない?
 ねえ── ■凪さん」

 からん、ころん。

 貴方に寄り添う、夏の音。涼やかな囁き。
(62) 2021/08/16(Mon) 3:48:49

【人】 学生 涼風

>>+36 >>+37 目の前の貴方、夜凪兄ちゃん

「じゃあきっとまだ大人じゃない。大丈夫。
 だから、まだわからないままでいいんだ。はっきりした夢が見つからなくてもいい。
 だから、君は格好悪くなんてないよ」

 それは単なる子供の屁理屈かもしれない。でも、それが当然であるかのように少年は涼しい顔で言ってのける。

「うん。勿論。
 全部聞かせて。私も全部話すから。
 そうして一緒に会いに行くんだ。皆で会いに行こう。きっと皆も会いたがってる。皆、二人を必要としてるもの」

 ここに来て夕凪が色んな人と助け、助けられをしていたのをこの目で見ている。
 貴方たち姉弟を、皆好いていることを知っている。

「約束だよ。──夜凪兄ちゃん」

 絵が得意な年上のお兄ちゃん。夏を楽しんでほしいと願う姉思いのお兄ちゃん。
 貴方は遠慮しているけれど、自分にとっては自慢の兄貴分なのだ。

 少年は笑って手を伸ばす。
 大丈夫だよと伝える為に、抱きしめる為に。
(65) 2021/08/16(Mon) 7:23:37
涼風は、相手の手を優しく握り返す。
(a25) 2021/08/16(Mon) 18:46:32

涼風は、ふらりゆらりと歩き出す。からん、ころん。下駄が鳴る。からん、ころん。それは遠くへ。
(a26) 2021/08/16(Mon) 18:47:36

涼風は、ただ寄り添う。寄り添って、二人でそっと抜け出して。
(a30) 2021/08/16(Mon) 19:00:10

涼風は、ようやくここが夢だと気づいた。それでも、何も言わずに貴方と並んで歩く。
(a31) 2021/08/16(Mon) 19:01:08

涼風は、百千鳥の手を握った。
(a32) 2021/08/16(Mon) 20:55:32