人狼物語 三日月国


40 【完全RP】湯煙に隠れる吐息【R18】

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【人】 空閑 千秋

   
─朝・桔梗の間─
 
[結局、ロビーでコーヒーを口にしては見たけれど
 淫行に励んでしまった一晩は酷く体力を消耗して
 カフェインに助けられる事なく部屋で眠り直してしまった。
 それでも常と同じ時間に目覚めてしまう
 自分の体内時計の社畜さに笑ってしまう。
 
目は、笑っていなかったけれど。


 夢の痕を掻き消すように布団を畳んで
 部屋の隅に二人分重ねておいた。
 寝る前に身は清めていたから、
 起きた今は浴衣ではなくパンツスーツに戻る。
 着替えていて思い出した、首元の首輪。
 それに指先を触れて、少し視線を落とした。]
 
(6) 2020/08/17(Mon) 9:39:39

【人】 空閑 千秋

 
[食欲が出てくるのはもう少し先の時間。
 だから水分を口にしながら携帯をチェックする。
 主に悩むのは自分自身を捉えたデータだが、
 それを見ると……恥ずかしくて頬が染まる。
 恥ずかしい自分を自覚させられてしまう。
 だから日常に戻ろうとしている合間、
 すい、すい、と画面をスライドさせて切り替えて。
 着信メールに仕事のものがありませんように。
 そう願いながらフォルダを開く。
 緊急の呼び出しを喰らわないように
 わざわざ休暇申請を出しているのだ。
 行き先は市町村までしか伝えてないけれど。
 ない、ない、とチェックして安堵して、
 そう、基本的に私は受信フォルダしか見ない。
 送信済みフォルダにあるだろう
 首輪の主の電話番号もreoの文字も気付けずに>>1:-251
 そのまま携帯をしまってしまう。
 勿論、私のメールアドレスは
 彼のもとに渡っているのは確実だろう。]
 
(7) 2020/08/17(Mon) 9:40:29

【人】 空閑 千秋

 
   ……まだ時間あるし、良いかな。
 
 
[結局まだ首輪をつけたまま
 道具や小物を入れた手提げを片手に
 部屋を後にして廊下に出ていく。

 きらきらした朝日が全てを照らし出す。
 明るい夏の日差しに目を眇めて、
 私はぼんやりと中庭へと目を向けていた。]**
 
 
(8) 2020/08/17(Mon) 9:40:44
空閑 千秋は、メモを貼った。
(a0) 2020/08/17(Mon) 9:42:56

【人】 空閑 千秋

   
─桜の間─
 
[それは
チェックアウトの一時間半ほど前
の時間。


 約束通りその部屋を訪れて
 コンコンコン、三回ノックをして返事を待つ。
 彼女はそこにいただろうか。
 返事はあったのだろうか。



 返事があれば、千秋です、と。
 こちらもその身の上を明かそう。]**
 
(9) 2020/08/17(Mon) 13:12:56
空閑 千秋は、メモを貼った。
(a1) 2020/08/17(Mon) 13:15:41

【人】 空閑 千秋

   
─桜の間─
 
   ……ふふ、まあ、そうですね。
   あと一週間くらい有給つかって
   のんびりしたいくらいには。
 
 
[彼女に部屋の中に誘われ
 湯飲みを差し出されながら私は軽く冗談を言った。
 実の所、有給は有り余っている。
 使うタイミングを逸しているだけ。

 それはともかく、右隣に正座する彼女をちらと見て
 わたしは手荷物の中からいくつかの道具を取り出した。
 マーカー、ニードル、消毒液にニプルピアス。
 乳頭につけるのは初めてだから
 ストレートタイプのシンプルなものだ。
 念のために滅菌ガーゼも傍に置いて。]
 
(15) 2020/08/17(Mon) 16:44:25

【人】 空閑 千秋

 
   でも、本当に良いの?
   わたしとお揃いにするなんて。
   ……縦、横、斜め。
   どんなふうに貫こう?
 
 
[何でもないことのように言って首を傾げた。
 もし問われたら、私は横、と伝えるつもり。
 理由は、特に。
 真横に貫通していた方が、
 リングピアスが似合いそうな気がしたからと言えばそうで
 その説明も求められたらするつもりだった。]**
 
(16) 2020/08/17(Mon) 16:44:40

【人】 空閑 千秋

   
─桜の間─
 
[ちなみにこれらの物は全て私物だった。
 それだけ、縫い止められたい気持ちは強く。
 形を留めておきたい気持ちが強く。

 でも、というあともう一歩の勇気が湧かないから
 きっとこれは良い機会。
 彼女に脱いで、とお願いをしながら
 ワタシはマーキング用のペンの蓋をあける。
 左の乳頭の根本に地面と水平になるようにマーキングして
 一度それをしまうと今度はニードルを取り出した。
 普通のピアッサーでは針が届かない。
 だから事前に調べていたようにより長い針を使う。
 チューブから取り出した軟膏をニードルに塗布して
 そっとマーキングした場所に針をあてがう。
 その反対側には真新しい消しゴムを。
 自分の耳にすらあけたことのないピアスの穴を
 人の、胸の先に開けるなんてなんだか不思議だ。]
 
(20) 2020/08/17(Mon) 18:44:55

【人】 空閑 千秋

 
   ……いくね。
 
 
[そう、宣言して。
 彼女が止めない限りは、その針が曲がらないよう
 一気に力を込める。
 ツプッ、と皮膚を貫く感覚。
 それが思うよりも長く続いて、微かに眉を寄せた。
 反対側の消しゴムで針の先をうけとめて、
 針が貫通したなら針を突き刺したまま手を離す。
 ほう、と肩の力が抜けていた。]
 
 
   ………針を刺して、15分位おいとくと
   ピアスが着けやすいらしいって。
 
 
[それまでに止められたら?
 それならそれで、仕方が無いとすぐに引いた。
 無理につけることはないのだから。
 けれどどちらにしても、私は私で
 ジャケットを脱ぎ、シャツのボタンを外して。

 陽の光の下に晒すのは恥ずかしいけれど
 下着も外して、胸を晒す。
 そして新しい、けれど同様の道具を
 彼女に託すだろう。]**
 
(21) 2020/08/17(Mon) 18:45:15

【人】 空閑 千秋

   
─不思議な晩から、─
 
[あの、不思議な出会いの晩から日常に帰り
 二ヶ月程が経過しようとしていた。
 私は普段の多忙極まる生活に戻っていて、
 それでも私はほんの少しだけ
 自分が自分であることに自信を持てるようになっていた。
 男扱いされても、以前より塞ぎ込む事はなく
 穏やかな心持ちで仕事に臨むようになっていた。


 そんなある日のこと。
 当直上がりの定時帰りの日。
 最近調子が悪いな、と病院を目指して
 欠伸を噛み殺しながら急ぎ足。
 先ず目にしたのは道路に飛び跳ねてくるボール。
 それを追いかけてくる小さな子。
 はしゃぐ声、誰かの悲鳴、そして。]
 
(38) 2020/08/17(Mon) 20:59:27

【人】 空閑 千秋

 
   
危ないッ!!!

 
 
[反射的に叫びながら飛び出していた。
 車のクラクションにブレーキ音。
 子供を抱えて転がって、
 幸い車にはねられることなく済んだ。
 泣き叫ぶ子供。
 駆けつけてくる大人達。
 ほっとするとともに私は顔を顰めて
 お腹を抱え込んでその場に蹲っていた。]
 
(39) 2020/08/17(Mon) 21:00:21

【人】 空閑 千秋

 
 
          [………それから。
           わたしは少しだけ入院して、
           いつもの生活に戻っていく。]*
 

 
(40) 2020/08/17(Mon) 21:00:58

【人】 空閑 千秋

   
─翌朝、桜の間の後で─
 
   ……麗央さん。
 
 
[名前を呼ばれて、そちらに顔を向ける。>>22
 そちらに向き直ると何故か彼の視線は
 彼が私に渡した首輪へと向けられていて
 目を瞠り、驚いているようだった。


 ああ、もう朝なのに。
 まだ夢の中の試用期間を続けていることに
 驚かれたのかもしれない。
 そう思って首輪に指をかけて声を出そうとした瞬間。]
 
 
   ……………え?
 
 
[たった今、返そうと思っていたところだ。
 今度はこちらを射抜くように真っ直ぐに視線が向けられる。
 ぱちくり、目を瞬かせて困惑を示した後。]
 
(46) 2020/08/17(Mon) 21:34:04

【人】 空閑 千秋

 
   ……使用済みだから、捨てる? とか?
 
 
[人肌に触れるものだし、
 衛生面がどうかは分からないが
 そう言われれば仕方がないかもしれないと。
 とにかく、わたしは首輪の金具に手をかけて
 その留め具を外そうとしていた。]*
 
(47) 2020/08/17(Mon) 21:34:28

【人】 空閑 千秋

   
─桜の間─
 
   ……ん、みぎにするの?
 
 
[自分の中に消えない傷を穿つ。
 そのことに緊張しながら、用意された手順に
 パチパチと目を瞬かせていた。
 どうしてだろう。
 どちらが良いなどはなかったが、
 もし理由があるなら何となく知りたくて。

 でもそれよりも針があてがわれれば緊張する。
 お絞りはありがたく受け取って噛み締めた。
 必然的に鼻呼吸になって、
 ふ、ふ、と少しばかり煩く感じたかも。
 深呼吸して、彼女のカウントダウンを聞く。
 つぷ、と皮膚を破る感覚にぎり、とお絞りを噛み締めた。]
 
(48) 2020/08/17(Mon) 21:47:34

【人】 空閑 千秋

 
   ッ、…………つ、ぅ…………!
 
 
[耳よりも厚く、硬い皮膚。
 貫通する距離も長いからなかなかに痛いし
 その痛みも引かない。
 ジンジンよりもズキズキ、と
 心臓の動きに合わせて痛みが響く。
 じわ、と涙が滲んできたのを感じては
 矢張り彼女はそれも感じなかったのか、と。]
 
 
   ふ……、これで、お揃いですね。
   落ち着いてきたら、可愛いのつけましょうね。
 
 
[誰かとお揃いなんて、なんだか擽ったい。
 だからふふ、と笑いながら彼女にピアスを渡す。
 ストレートバールのそれがファーストピアス。
 もし頼まれればつけてあげるし、
 それで飾られた彼女は今までよりもほんの少し、]
 
(49) 2020/08/17(Mon) 21:47:52

【人】 空閑 千秋

 
   ……エッチに見えますね。
 
 
[豊かな胸の先を彩る金属。
 陽の光にきらりと煌めいて、
 なんだか非日常が続いているようだった。]*
 
(50) 2020/08/17(Mon) 21:48:13

【人】 空閑 千秋

   
─桜の間─
 
   そこは。
   …抱きしめた時にカチッと響き合うのも
   オツ、なのでは?
 
 
[堂々と彼女にした反論の結果は、如何に。>>51
 そこにお互いお揃いのものがあってぶつかり合う。
 そこに自分たちだけの秘密があるなんて。
 とも思ったけど、確かに発想が恥ずかしいけど。

 それはまた会おうね、という遠回しな約束。
 会ったらハグして、キスしながら触れ合うのも
 きっと貴方となら嫌じゃない。]
 
 
[そうして私の胸を飾ることになったピアス。
 まだズキズキ痛いけれど、
 お揃いと思うと少しだけ痛みが軽くなる気がした。

 服を着直しながら、照れ笑い。]
 
(56) 2020/08/17(Mon) 23:04:12

【人】 空閑 千秋

 
   もし、なにかあったら。
   何かなくても、連絡して。

   これから仲良くできたら、嬉しいな。
 
 
[彼女に私の名刺を渡す。
 所属する地方裁判所、裁判官だとか判事補だとか
 それに名前と電話番号、メールアドレスの記載された
 ごくシンプルなそれを
 彼女は受け取ってくれたろうか。]*
 
 
   ピアス、落ち着いたら。
   一緒に可愛いの、買いにいきましょう?
 
(57) 2020/08/17(Mon) 23:04:33

【人】 空閑 千秋

   
─入院した時のこと─
 
[あの、お腹の痛みは忘れられない。
 忙しさにかまけて、周期なんて気にして無かったから。
 交通事故、に近いものがあったから
 救急車で搬送されていく。

 どろり、と脚の合間に垂れる感覚。
 あの時ほど悲しくなったことはない。
 その理由を先生に聞いた方が良かったかもしれない。

 だけど、わたしは、聞きたくないと耳を塞いだ。
 その代わり、念の為に綺麗にしておこうと
 お腹の中を掃除された。
 あの時ほど、全身麻酔で眠らせてほしいと
 願った時も、なく。

 ……一晩入院して、翌日。
 わたしは二度目の美鶴荘の予約を
 必死になってとろうとしていた。

 でも。
 なかなか取れなくて。
 やっと取れても、……………。



 でも、せめて、お祈りだけは。]**
(59) 2020/08/17(Mon) 23:22:04

【人】 空閑 千秋

   
─麗央さん─
 
   ……麗央さん、まるで、プロポーズみたい。
 
 
[素直な感想を口にして、クスリと笑う。
 別にからかいたかったわけではない。
 詰め寄ってきた彼に>>72視線を向け直して
 受けた言葉>>73に返すのは少しの沈黙。

 ……ほんの少しだけ首を傾げた。]
 
 
   麗央さんがほしいのは、
   奴隷や物としての私かしら。

   それとも、一人の人間として?
 
 
[そうして真っ直ぐに彼を見つめ返しながら
 そんな問いかけをした。
 ズキズキ、胸を飾ったもので痛みが響く。
 そうして私は形を変えてしまっている。
 たったこの一晩の間だけでも。

 朝日を受けて煌く彼の髪は、
 薄く金の光を纏って綺麗だった。]**
 
(82) 2020/08/18(Tue) 7:14:26

【人】 空閑 千秋

   
─桜の間─
 
   そうだよ? 


[驚く彼女にふふ、と笑って。>>60
 勉強はできたし勉強に逃げてた、なんてね。
 結局、わたしの胸のどちらにピアスはあったかな。
 右でも左でも、わたしは嬉しい。
 きっと、右だったかな。
 けれど連絡先を受け取っての彼女の言葉に>>61
 わたしは目を瞬かせて、また笑う。]
 
 
   こちらこそ、よろしくね。
   ……今度どこかに飲みにいきましょ?
 
 
[なんてわらって、次の約束をしながら。
 それが果たされるのはいつのことだろう。


 きっと、意外とそれはすぐ。]**
 
(94) 2020/08/18(Tue) 17:10:21

【人】 空閑 千秋

 
   …………。
 
 
[彼の言葉に目を瞬かせる。>>104
 そんな風に聞こえたからそのまま返しはしたけれど
 今この場で、そんな風に言われると
 その言葉がなぜ出たのだろうと不思議に思ってしまった。

 ただ一晩、肌を重ねた相手。
 ましてや互いに別の誰かとも肌を重ねる場所において
 そういった言葉をなぜ使えるのだろう。

 物として、奴隷としてなら、あげられた。
 この躰を使ってくれて構わない。
 壊れるくらいに形を刻み込んで。

 けれど、人としての自分までは。
 両方、だなんて。]
 
(105) 2020/08/18(Tue) 23:30:29

【人】 空閑 千秋

 
   ……私には忘れられない人がいるんです。
 
 
[真っ直ぐな視線に私も真っ直ぐに視線を返す。]
 
 
   だけどその人は、既に常世の人だから。
   その気持ちはもう何処にも行けないの。
   その人への気持ちを密かに大事に抱えてる。
   ……そんなわたしでも、良いかしら。
 
 
[この、心の中に抱えている想い出ごと。
 この、体に抱えている傷ごと。
 全て、というならそれごと受け入れてもらえなければ
 わたしはきっと壊れてしまう。

 壊れて、遠くに逃げ出してしまうだろう。
 だから、少し視線を伏せて黒革の首輪を外した。
 外した首輪を、彼の手に握らせようとする。]
 
(106) 2020/08/18(Tue) 23:30:50

【人】 空閑 千秋

 
   そんなわたしでも良いのなら。
   わたしの今の命をあげる。
   でも、それは普段はつけられないから。
 
 
   もっと別のもので、わたしを縛りつけてくれる?
 
 
[わたしの命をあげるから、
 その代わりにわたしをこの世に縫いとめていて欲しい。
 そんな願いを込めて彼に囁いた。
 死後のことはまだ分からないけれど、
 彼がそれを受け入れてくれるなら
 それを契約成立、とし。
 それが受け入れられないのなら
 ただ不成立となるのだろう。]**
 
(107) 2020/08/18(Tue) 23:31:13

【人】 空閑 千秋

   
─麗央さんと─
 
[そのまま抱き締められるとは思っていなかった。>>120
 
(124) 2020/08/19(Wed) 15:40:46

【人】 空閑 千秋

 
[単なる遊びというだけで
 渡したのではないという首輪。>>119
 それも何だか驚いてしまう。
 私のような女相手に、遊びだけではないなんて。
 それとも試験そのものだった? なんて
 きっと聞くのは失礼だと思う。
 其れの答えはもう言葉そのものよりも
 抱き締めてくる腕の強さが
 教えてくれているような気がしたから。]
 
 
   ……麗央さん。
 
 
[本当にそんな事を言って良いのか。
 こんな場所で肌を重ね自分の形を探していた、
 疵付く事を望んでいた自分で良いのか。
 浅ましくもその傷みすら悦びに変えて
 今も胸の飾りが傷みを与えてくる自分で。
 
 
 どうして。
 どうして、そんなにも。]
 
(125) 2020/08/19(Wed) 15:41:27

【人】 空閑 千秋

 
   麗央さんが私を手放さない限り。
   貴方に全てを捧げるわ。
   この命ある限り

   ……貴方を幸せにする。
 
 
[約束があるからね、と。
 その事をいつかは口にするのかもしれない。
 けれど今は、それは胸の裡に秘めて。
 貴方を幸せにしてあげる。
 貴方を幸せにしてみせる。
 この命が尽きてしまうか、
 貴方が私を手放してしまうまで。

   

 他の人との情交の痕が残るまま。

 友の証を胸に穿ったまま。

 貴方の瞳を見つめ返し、その瞳を瞼で覆い隠した。]
 
(126) 2020/08/19(Wed) 15:41:52

【人】 空閑 千秋

 
[唇を重ねて、押し付ける。
 淫蕩な夜の宴が終わった後の明るい朝の日差しの中で
 貴方とただ唇を重ね合わせるだけの口付け。

 そっと彼から唇を離した私の頬は
 ほんのりと紅に染まる。]
 
 
   ………………、

   ………………。

   …………………………………うん。
 
 
[だって、そう、なんだか。
 私が乱れるのは密やかなこの旅館の夜だけ。
 母にしても誰かに見られるような場所では
 求めてこなかったから。

 こんな、誰かに見られかねない場所で
 明るい日差しの中で
 唇を重ねる、ということは。]
 
(127) 2020/08/19(Wed) 15:42:25

【人】 空閑 千秋

 
   ………今更ですけど、
      恥ずかしいものですね。
 
 
[ハッキリと私の形が光に晒されて
 夜だけのものでは無いと教えられた気がして。

 真っ赤になった頬を見られたくなくて、
 わたしは顔の下半分を隠して視線を伏せていた。]**
 
(128) 2020/08/19(Wed) 15:42:48

【人】 空閑 千秋

   
─麗央さんと─
 
[胸元に抱き寄せられて、>>145
 さらにわたしの頬が熱くなる。
 それでも視界が塞がれたからか、
 彼の心音がトクトクと聞こえてきたからか
 少しずつ、少しずつ気持ちが凪いでいくのを感じていた。]
 
 
   ……そうですね。
   私の幸せも、あげます。
 
 
[幸せにするばかりではなくて。
 幸せにしてくれるなら。
 それはきっと、彼のものだろう。
 自分がどうやって幸せになるのかはわからない。
 分からないから、うまく伝えられないけれど。

 いつか幸せだと感じられたときには
 彼に伝えてあげられたら良いと思うのだ。

 こうして生きていく事が幸せだと思えると。]
 
(150) 2020/08/19(Wed) 20:01:03