人狼物語 三日月国


185 【半突発R-18】La Costa in inverno【飛び入り募集】

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視点:


【人】 踊子 リリー

 


 [ ────どこかで安堵もしていたの。
   重ねてしまえば、本当に熱を憶えてしまったら、
   私は私の終点を惜しんでしまう気がして。

   その向けられた思い遣りも、優しさも
   私にはきっと勿体ない。
   だって、大事にする方法なんて、知らないから。
   ……傷付ける方法だけ、分かってる。 ]


 
(4) 2022/11/26(Sat) 17:38:49

【人】 踊子 リリー

 

[ 夕焼けが照らす外の街並みに、
  青年の姿はどこにもなかった。

  手を繋いで一緒に帰路を歩む親子の姿や
  祭りに浮かされた人々の影だけが幾つも伸びて、
  ……ただ、それだけ。** ]


 
(5) 2022/11/26(Sat) 17:39:22
踊子 リリーは、メモを貼った。
(a7) 2022/11/26(Sat) 17:41:23

【人】 踊子 リリー

 ―― 早朝:自室 ――


[ …外の騒がしさで目を覚ました。
  祭り二日目となれば熱気が落ち着く、…こともなく
  相変わらず朝から人々は忙しない。
  窓越しに見える年若い歌姫が歌を響かせ
  それを観衆が褒めたたえ、──繰り返し。

  女の耳にも既に、男の圧力は届いている。>>1:102
  ああも怒らせたのだから予想し得た未来とはいえ、
  やはり昨日、青年を巻き込まなくて正解だった。
  ────さらりと髪を揺らし、立ち上がる。 ]


  (……食えない狸ね、本当)


[ 奇しくも他の誰かと同じような感想だったか。
  今頃噂話は人を伝い、母にも届いているはずだ。
  溜息を零しては、首元へリボンを結びつける。 ]
 
(6) 2022/11/26(Sat) 21:35:31

【人】 踊子 リリー

 

[ 自分に足りないものがなにかなんて、知っている。
  あの時、手を差し伸べた彼へ紡いだ覚悟。
  ────不自由を受け入れて、永遠にする、心。

  母が望んだ通りに舞い、
  母が愛した髪を揺らし、
  母が求めた瞳を輝かせ。


  本当はそんな風に踊りたくなくても。
  受け入れて、女神様に認められさえすれば
  後は願いを口にするだけ。>>1:100
  ──それはまさしく男が感じた通りに>>1:103
  女の抱えた妄執だった。 ]

 
(7) 2022/11/26(Sat) 21:35:37

【人】 踊子 リリー

 

[ それでも一度だけ味わったあの自由は、
  女の足元をぐらつかせた。
  自分自身でさえ、自分を大切に出来やしないのに
  向けられる優しさは心を不安定にさせた。


  本当は、自由になる方法なんて知っている。
  …………ひとりになるのが怖いから、
  誰かに縛られる道を選んでいるだけ。 ]

 
(8) 2022/11/26(Sat) 21:35:42

【人】 踊子 リリー

 

  あーあ。
  ……悪いことしちゃったな。


[ きっと彼は、ただの善意だったに違いないのに。
  ……それにしても、噂通りだったのは見目と歌だけで
  血濡れたナイフや二択を迫られることもなかったな、と
  ラ・コスタの怪人の話を思い出し、息を吐く。

  彼が本当にそうであるかはさておいても、
  ─あの奇妙な力を思えば、荒唐無稽な話でもない。

  時間を掛けて身支度を整えた女は、
  無意識に昨日の噛み痕をなぞっては
  それから外へ足を踏み出した。** ]

 
(9) 2022/11/26(Sat) 21:37:27
踊子 リリーは、メモを貼った。
(a11) 2022/11/26(Sat) 21:38:20

【人】 踊子 リリー

 

[ ────女のするべきことは決まっていた。
  あの腹に一物どころか何物も抱えた男の元へ赴き、
  文句の一つでも投げてやろうと思ったのだ。
  ……というよりも、そうせざるを得ない¥況へ
  整えられている…と言った方が正しいか。>>22

  許しを乞うつもりはなかった。
  それさえ男の神経を逆撫でしそうなものだけれど、
  もしそうなったとして、そんなもの今更だ。


  ……彼はあの時、
  女神よりも先に望むものを与えると言った。>>0:74
  けれど彼では、──否、女神以外の他の誰でも
  女の望みは叶えられない。
  大きな舞台も、輝く為の権力も捨てた妄執が、
  今以上の不興を買うことは覚悟して──… ]

 
(40) 2022/11/27(Sun) 12:40:28

【人】 踊子 リリー

 

[ ……そのつもりだったの、だけれど ]


  ────── っな、……あ、貴方…ッ


[ 朝特有の僅かな冷えを感じるよりも先に、
  女は悲鳴を飲み込む羽目になる。>>27
  咄嗟に顔を向けた先には、仮面を着けた青年の姿。
  あの魔術めいた力を思えば
  どうしてここが分かったのかなんて、野暮な問いだ。

  ……とはいえ、────それはともかく! ]


  ねえ、っ離して、


[ 有力者に喧嘩を売ったも同然の状況ということを、
  昨日教えたばかりなのに。
  離せと声を掛けても、
  彼は手を引いて足を進めるばかり ]
 
(41) 2022/11/27(Sun) 12:40:35

【人】 踊子 リリー

 

[ 面倒な質問と彼は言うけれど、大事な問いではある筈だ。
  彼が本当に怪人なら、人の世の道理は
  ある程度無効にもなりはするだろうけれど
  それにしたって巻き添えを食らわせる必要もない。

  いや、そもそも、自分は昨日言ったのだ。
  ──忘れてくれていい、と、…確かに。 ]


  …………まさか貴方、
  わざわざ返事をしに来たの?

  忘れていいって言ったの……聞こえなかった?


[ そんなはずはない。届く声で紡いだのだから。
  とはいえ質問を遮断する強引さを思うに、
  訊いても答えが返ってくる気はしなかった。

  ──あの狡猾な男の圧力は、各方面に掛かっているが
  流石に街の、管理者などいていないような場所は
  抜け道に近しいものでもあるだろう。>>28 ]
 
(42) 2022/11/27(Sun) 12:40:39

【人】 踊子 リリー

 

[ 告げられた言葉に、女の視界はちかりと眩んだ。
  ──自由に舞うのは、
  この街であってこの街のどこでもないような
  あの、二人だけの舞台で終わらせるつもりだったから。

  言葉がいまさら杭になるとは思わなかった。
  それよりも先、観客の視線がこちらへ刺さる。>>29
  …ひゅぅ、と喉が鳴った。 ]


  …………… ぁ、……


[ 視界の端で星空の髪がきらきらと煌めいて、
  それ以上に彼の歌声が頭に響く。

  楽しそう、と思った。──思ってしまった。
  母への妄執と、自由への、羨望
  感情が否応なしに掻き乱されては心を揺らす。 ]

 
(43) 2022/11/27(Sun) 12:40:45

【人】 踊子 リリー

 

[ ──────……、震える足で地を踏んだ。
  不自由を貫く方がきっと楽で、
  この先困らないことなんて知っている。
  ここで踊ってしまえばもう、後に引けないことも。


  一歩。
  歌に合わせ、くるり、と舞う。
  二歩。
  ────後はもう、心の向くが、まま。 ]


 
(44) 2022/11/27(Sun) 12:40:49

【人】 踊子 リリー

 


   『 ねえリリー、
     いつかお母さんの手から離れられたらさ、
     もっと自由に踊れると良いね 』


[ 姉の、いつかの言葉が不意に脳裏を過った。 ]

 
(45) 2022/11/27(Sun) 12:40:53

【人】 踊子 リリー

 

[ まだ夢うつつから醒めない人もいる朝に、
  青年の歌は冷たい空気へ熱を乗せた。
  私は、──きっと誤魔化す手段も持っていたけど
  それでも、……二人だけの舞台で踊った時みたいに
  ──或いはそれ以上に、花が揺れるように、舞って。


  確かなことなんて分からないけれど。
  私が、私を、──大事にしてみたいって
  その時初めて、…………思ったせいだ。 ]

 
(46) 2022/11/27(Sun) 12:40:58

【人】 踊子 リリー

 


[ やがて遠くないうちに歌は止み、
  女の舞いもそこで一度終わりを見せる。

  周囲の人々や、この舞台を作り上げた青年を
  目に入れる余裕は未だ無く。
  女は、今にも崩れそうな足を叱咤して、
  立ち続けるのが精いっぱいだった。** ]


 
(47) 2022/11/27(Sun) 12:41:01
踊子 リリーは、メモを貼った。
(a21) 2022/11/27(Sun) 12:42:03

【人】 踊子 リリー

 

[ その問いはいつかの再演のようだった。>>90
  女もそれを理解して、苦く笑いながら肩を竦める。
  忘れていいと言ったのに、
  ──寧ろ忘れて欲しいと思っていた程には。

  ある意味では、そこも彼の自由さかもしれない。
  人々の拍手の音はどこか遠くに聞こえて、
  ただ、促されるままにどうにか足を伸ばすだけ ]


  ……いつ聴いても、素敵ね。貴方の歌。


[ ちいさく微かに、呟いた。
  そんなにも綺麗ならきっと、大きな舞台も夢ではない。
  未だに名を語られる演者たちのように。

  ────なんて、流石にそこまでは言わずとも。
  言外に含ませ、僅か、睫毛を伏せた。 ]

 
(104) 2022/11/27(Sun) 23:04:40

【人】 踊子 リリー

 

[ ──…この二日間で何度目かの浮遊感。>>91
  どこに連れられてももう驚きはしないだろうけれど、
  先手を打って全てを明かす様は
  なんだか随分と、女の相手に慣れたような。 ]


  ……ご丁寧にどうもありがとう、怪人様?


[ よく手入れのされた部屋と、日の差し込む窓。
  品の良いアンティークの調度品が置かれた室内は、
  使用人でも雇っているような清潔感だ。
  流石に家主のベッドに座るのは、…と思ったけれど
  結局は、促されるままに柔いベッドへ腰を下ろす。

  喧騒から遠のいた室内に
  投げられた問いかけはよく響いた。
  ……微かに、けれど確かに、肯いて。 ]

 
(105) 2022/11/27(Sun) 23:04:45

【人】 踊子 リリー

 

  ────────……。


[ ……、薄々察してはいたけれど。
  どうやら彼は、随分なお人好しらしい。
  差し出された片手と、向けられた誘いの言葉。>>92
  自由に舞う女の姿は、彼が望んだ通りのもので
  きっと見たいと思っていた美の筈だった。>>1:63

  それを目にしても尚。
  彼は女へ手を差し伸べて、此方を見ている。 ]


  …… …私の舞いへの一目惚れは、まだ有効?


[ 鳥籠で生きてきた鳥も、
  突然放り出されたって、外の世界では生きられない。
  …宿木がなければ。 ]

 
(106) 2022/11/27(Sun) 23:04:52

【人】 踊子 リリー

 

  ────良いよ。
  自由なんてまだ、……何にも分からないもの。

  貴女が隣で、教えて。


[ 私を私とは見てくれない人の為に踊るのは、
  もう、したくないけれど。

  貴方だけの、舞姫。
  ──…なってみたいなって、思ったの。* ]

 
(107) 2022/11/27(Sun) 23:04:57
踊子 リリーは、メモを貼った。
(a40) 2022/11/27(Sun) 23:06:57