人狼物語 三日月国


29 【2IDソロル+ペア混合】交換日記【完全RP村】

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【人】 女子高生 雨宮 千夏

 
[右斜めの角度。
 厳粛な雰囲気の中に混じる
 優しげな眼差しを ちらちらと盗み見て
 その声に耳を欹てながら、
 指先で撫ぜるのは
 さっきまで先生の腕の中に居た子の表紙。


   なでなでなでなで……

       すりすりすりすり……


 愛おしさのままに
 触れてしまいながら
 帰りの挨拶まで過ごしてしまった。]
 
(28) 2020/05/24(Sun) 13:17:36

【人】 女子高生 雨宮 千夏

 
[先生の後ろ姿を
 また月曜日によろしくお願いする、ます!
 って、熱い視線で見送ってから

 スクールバッグの陰で
 こっそり、ひっそり
 薄く開いてノートを覗き見る。



   
(あぁあああ、……尊いぃぃぃっ!!!!)




 内容を読む前。
 先生の綺麗な文字が並んでいるのが
 見えるだけで崇めてしまう。]
 
(29) 2020/05/24(Sun) 13:18:10

【人】 女子高生 雨宮 千夏

 
[アタシは硬筆を習ったことがない。>>2:75

 母が購読してる婦人向け雑誌の12月号だったかに
 「年賀状は美しい手書きで!」みたいな
 特集が組まれてて
 トレーシングペーパーを買ってきて
 なぞり書きで練習しただけ。すごい安上がりだった。

 これが功を奏したのか
 おかげで3学期はノート点が加算されたらしくて
 テストの点は相変わらず低迷してたのに
 ちょっと成績が上向いてた。


   
渡辺先生、様、さま、サマ、

             
Summerだーーっ!!



 最後、自分の名前に掛けたのが、あざといって?
 どんな形でも
 先生と関わりたいんだよぉぉぉぉ。

 乙女ゴコロってのは、そんなモノじゃないですかぃ?
 ‥って言いながら
 自分でも照れが来ちゃうんだけどね。]
 
(30) 2020/05/24(Sun) 13:25:53

【人】 女子高生 雨宮 千夏

 
[一度 閉じて。


 すーーーーーーーー
       はーーーーーーーー‥‥


 深呼吸してから
 もう一回、薄く開いた。]
 
(31) 2020/05/24(Sun) 13:27:29

【人】 女子高生 雨宮 千夏

 
[世界で一番 美しいと思う文字を、目で追う。



   
(んああああ、 
スキ
ぃぃぃぃ……!!)




 先生は、歳がこんなに違っても
 見下したりしない。
 ちゃんと人として対等に扱ってくれてる感じが
 ひしひしと伝わってくる。


 それに、それに、
 最後の四文字のお茶目さってば

 ズルい! ズルい! ズルい!

 乗ってくれるの 好きすぎるぅぅぅ…

 ぐはぁ‥って吐血して
 今、ここで、死んじゃうよぉぉぉぉぉぉぉ…!


 うれしい宝物を抱えて
 しばらくの間、放心してしまった。]**
 
(32) 2020/05/24(Sun) 13:30:14

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也


 [ 海遊館に行った何日後か

  図書館の片隅に隠されたノートの前
  増えてなかったとしても

  なんとなく、それに触れたくて
  当番じゃない日に訪れた日のこと ]


   ( 雨音? )


 [ 運良くなのか、悪くなのか
  雨音が図書室に訪れているのをみたのは
  これが初めての事だった。

  声をかける雰囲気でもなければ
  学校内なのもあって

  ただ、見送るだけになったけれど
  本読むようなやつやっけ。

  線はまだつながらない ]
(33) 2020/05/24(Sun) 15:01:04

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也

 [ 去ってく雨音に背を向けて
  図書室へと向かい
  
  当番にあいさつもそこそこに
  日記に手を伸ばしたら



   ――増えてる。


  内心喜んだのは
  俺しかしらない はず ]
(34) 2020/05/24(Sun) 15:05:30

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也



 [ その位置に安寧を求めて
    動かれへん情けない自分
  

  いつも想像のきみの鼓動にばっかり
  耳をすませてる ]

(35) 2020/05/24(Sun) 15:13:11

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也



 [ 同学年ならこれをなまえと思うかも知れない
   ―雨音、あめのおと
    文字列だけなら別の物を想像、出来るだろうか?
   脈絡無いから さて、どうだったか。

 

  でも
  形にしてしまいたかった。

  消しようのないボールペンの筆跡。
  ぐちゃぐちゃって上から塗り潰すこともできたけど

  


  ―――そのまま、ノートを閉じた。  ]
 
(36) 2020/05/24(Sun) 15:24:15

【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也


 [ 僕が俺に擬装は剥がれて
  例え「 J 」と、違う人物が見えかくれしようと

  これが相星雪也だと
  直ぐに気づくような材料はないはず。
  中学生は安直にそんな事を考えた。



 そう、良く知る人物でもない限りは
   見破ることなんてないはずなんだ


  相手が五十鈴雨音であるだなんて
  考えることもなく

  ノートが開かれるまでは
  あの言葉は

  世界で俺しか知らない、気持ちのはずだから **]
  


  
(37) 2020/05/24(Sun) 15:33:33

【人】 数学教師 渡辺 春嗣

 
    
── 放課後 ──


[部活動は、見ていない。
 学年会議に参加して
 来週配る課題プリントの印刷をして……、と
 普段通りこなし特に問題も起きることもなく
 想定外に仕事が早く終えた。

 今日は姪が友人を招く日だったかと思い出す。]



    (ケーキでも買って帰るか)



[小遣いが貯まるなりゲームを買ってしまうから
 懐に余裕は無かったはずだ。
 買っても被るということはないだろう。たぶん。]
 
(38) 2020/05/24(Sun) 15:55:28

【人】 数学教師 渡辺 春嗣

 
[そうして車を走らせて
 姪の気に入りの洋菓子店でケーキを三つ購入した。

 姪の好みはわかるが、友人のはわからない。
 チョコレート、いちごショート、抹茶と
 三種ひとつずつにして選んで貰い、
 余ったものは自分が処理を、と考えたからだ。]



    ……。



[然し、手提げを持ちあげて不安が過る。

 友人がケーキ自体、
 好きではなかったらどうしようか。

 せっかく出来た大切な友人の気を叔父さんが損ねて
 台無しにしてはいけない……と思う。]
 
(39) 2020/05/24(Sun) 15:55:51

【人】 数学教師 渡辺 春嗣

 


    ……すみません
    これと……あとこれも、お願いします



[数撃てば当たる……と信じて
 ショコラやシュークリームを追加し
 最終的には店員さんのお勧めの
 フルーツゼリー迄纏めて購入した。
 両手に紙袋を下げて店を出る41歳の姿があった。*]
 
(40) 2020/05/24(Sun) 15:58:17

【人】 部隊長 シュゼット

>>307耳を触る手の温度はいつも通り低かったけれど
温かな耳の温度に混ざってか、
それとも、彼女の想いに影響されているのか。
段々と暖かくなっていくようにも思えた。
彼女の優しい手の動きは心地よく
硬く瞑っていた瞼の強ばりがだんだんと溶けていく。

彼女は、どんな顔をして撫でているのだろう。
そう思った僕は、薄っすらと目を開ける。
(……最初から、そんなつもりなかったんじゃないか。)

こんな顔をしているルークは、見たことが無くて。
驚きと一緒に、何か、満たされるような気持ちになる。]

  ………僕も、少しいい、かな。

[そう言って僕も自分の耳から左手を離し
ルークの頭にある、狐耳のような白い耳。
痛くしないよう、潰さないよう、撫でてみる。

僕の耳を撫でる彼女は今何を考えているんだろうか。
それが知りたくて、同じことをしてみたんだけど
撫でるのに合わせてたまに震える耳を撫でるうちに、
僕にはこれが、ここに居る、というのを確認するような
そんな行為のように思えてきた。

今、隣に居ることができていること。
それは、今への不安が大きくなってきている
僕にとっては、とても大きなことで。
ルークも同じように今を大事に思ってくれているなら
それはとても、素敵なことだと思った。]
(41) 2020/05/24(Sun) 16:52:29

【人】 部隊長 シュゼット

>>310ルークが「これでいい」と言うなら僕も手を離し。
差し出されたパンを受け取る。

パン以外は貰う気は無かったのだけど、
ルークの他に、ペンギンからも飲めと圧力をかけられて
仕方なく、スープも半分受け取った。
僕が逆の立場なら、同じことをするだろうから。
お腹はあまり減っていないけれど、
これ以上、断る気は僕には無かった。

お茶は、僕のためのものと言われたら飲まざるを得ない。
結局。パンを少し貰えればと思ってたのが、
僕の方にも、全てが半分ずつ並んでいた。]
(42) 2020/05/24(Sun) 16:52:39

【人】 部隊長 シュゼット

[―――食事が終わって、食器を重ねた後。
食堂にトレーを返してこようかな、と思っていた時だ。

>>310ルークが取り出した赤い袋に目を見張り。
僕を見上げる瞳と目が合えば、心臓が大きく跳ねた。
タブレットとルークの顔を交互に見て、言葉を無くす。
ここにある理由は一目瞭然だった。

あぁ、と。納得する。
今日ルークは全部見て知った上で、僕と話していたのか。
それならば、日記を読んで気づくことは多かっただろうに
彼女はそれでも僕に、苺のお礼を用意してくれていて。

思い返せば返すほど、
僕は嫌われてしまうんじゃないかって
思っていたのが、嘘のように消えていく。
ルークは意地悪だけど、優しかった。
いつも通り?……いや、いつも以上に、だ。

お礼を渡してくれたときもそうだし、
さっき、耳を触って来た時も。
僕に、夕飯を半分分けてくれた時も。]
(43) 2020/05/24(Sun) 16:53:20

【人】 部隊長 シュゼット

  ……なんだ、バレてたんだ。
  隠してたつもりだったのに、かっこわるいな。
  
[隠しきれてたつもりだったのは僕だけだったらしい。
居た堪れなさに、穴があったら潜りたい気分だった。

タブレットを差し出されれば、
書いていたのは本当にルークだったという実感が
徐々に湧いてきて、返事を書いてる姿を想像する。]

  ルークが見つかったっていう見張りが、
  今日ルークを傷つけた奴じゃなくて、
  本当に、良かった。

[言葉に偽りはなく、安心で頬が緩むのを感じる。
見張り以外、夜に来る者の少ないあの見張り台で
今日みたいなことが起きていたら
見張りの時間以外あそこに行かない僕には
見つけることは難しかっただろうから。]
(44) 2020/05/24(Sun) 16:53:59

【人】 部隊長 シュゼット

[本人の前で読むのは恥ずかしい気もしたが
それは読み始めるまでのことだ。

一つ一つの言葉を噛みしめるように
返事を読む時間、僕は一言も喋らなかった。
胸の奥から、熱いものがじわりと込み上げる。

全部僕が書いたものだと、ルークは本当に知っていた。
この返事は、"日記を書いている誰か"への物ではない。
全てが、この僕に向けて、書かれたものだ。

 『あなたがいなくなることが、怖い。
  怖くてたまらない。 』

僕が消えるのが怖いと思ってるのは、僕だけのはずだった。
僕は、自分の感じている恐怖について、
それをそのまま言葉にして書き記したりはしていなかった。

自分が書いた内容を自分で見ないようにと
無意識に多くなってしまった、不自然な改行。
相手を不安にさせたくないと思っているのに
「あまり時間がない」とか「書き残しておく」とか
そういう言い回しを使ってしまっていたこと。

そういう細かい部分で、伝わってしまったのだろうか。
してしまった失態は、なかったことにはできない。
いなくなるのが怖いと思ってくれるのは嬉しいけれど
そう思わせてしまったことは、辛かった。]
(45) 2020/05/24(Sun) 16:55:14

【人】 部隊長 シュゼット

[怖いと思わせてしまってごめんと、言うべきだ。
そして、今後、僕はどうなるかわからないのだから
僕に関わるのはもうやめて欲しいと、言わないと。]

  ……ルーク。
  わかってる、だろ。
  僕が今生かされているのは、記憶がないから。
  思い出した内容次第でどうなるか……
  だから、……、もう君も、僕からは、

[離れてほしいと、そう伝えようとした言葉は
喉の奥に引っかかったみたいで上手くでてこない。

泣きそうな顔で、何度も、それを言葉にしようとして
結局できなくて、唇を噛みしめる。]
(46) 2020/05/24(Sun) 16:55:47

【人】 部隊長 シュゼット

[―――ルークに、タブレットを取り上げられる。
彼女は、続きを書こうとするようだった。

 『離さないように、離れないように、
  その手を掴んでいたいと、そう思う。』

記述が途切れるその直前に書かれていたのは
僕が今言おうとしてたことの、真逆のことだった。
その続きに、何が、書き足されるのだろうか。

それでも、僕は言わないといけない。
何を書いて見せられたとしても、僕は、

今までだって、そうだった。
僕は、自分さえ傷ついて他を守れるならそれでよかった。
最前線で、仲間を庇って怪我を負うときも、
義手砲を使った後、体力を持ってかれて
反動で大怪我をして、暫く動けなくなるときも、
僕は自分を犠牲に、皆を守ってきていた。

僕のことを知りすぎた彼女が、
これからも僕の近くに居るのは危険すぎる。
ルークも含めて、この基地の……この、世界の人達は
危険から、できるだけ遠のいてほしい。]
(47) 2020/05/24(Sun) 16:57:31

【人】 部隊長 シュゼット

[でも、できればルークは
基地に居る他の人達が皆僕から離れたとしても
僕がここではない違う場所に行くことになったとしても
その時に、できるだけ近くに居て欲しいと思う。

……そこまで考えて、漸く気付く。
いつの間にか、ルークは僕にとって
この基地の他のどんな人よりも、
特別な人になっていたのかもしれないと。]
(48) 2020/05/24(Sun) 16:58:06

【人】 部隊長 シュゼット

[書き足されていく続きの全てを、隣で見ていた。

途中で、口を挟むこともできたはずなのに
僕は、そうはしなかった。
僕はもう、僕の気持ちを否定することはできなかった。

返事が書き終えられる頃に、
ぽつ、ぽつ、と。ディスプレイに水滴が落ちる。
画面に集中していた僕はそこでやっと顔をあげて。

日記の返事の中ではよく見えていたルークの感情が
ここまで、実際に現れるとは思ってなくて。
彼女の頬を流れていく涙にびっくりしてしまい、
僕も泣きそうになっていた涙が引っ込んでしまった。]
(49) 2020/05/24(Sun) 16:58:42

【人】 部隊長 シュゼット

[抱きしめられる腕の力は、思いの外強い。
>>313おずおずと、腕を背に回す。]

  参ったな。
  ……ほんとは、離れてって言おうと思ってたんだ。
  この後、僕は、どうなるかわからないから
  お礼を貰うのを……最後にしようと思ってた。
  
  でも、……それは、どうしても。
  ルークの顔を見たら、言葉にならなくて。

[背中に回した手は最初は優しくあやすように
ルークの背を撫でていたのだけれど。

今までの僕のことやルークのことを考えていたら、
込み上げる苦しさや、愛おしさが抑えきれずに
背中を引っ掻くように、強く抱きしめた。

最前線を戦う部隊長なのに、情けないだろうか。
一度は引っ込んだはずの涙が流れてきて、
しゃくりあげるようにして、告げる。]
(50) 2020/05/24(Sun) 17:01:42

【人】 部隊長 シュゼット

  最初から、軍医の中では君が一番だった。
  それは、今まで伝えてきたとおりだ。
  
  ルークは、僕を個人として見てくれた。
  大事な患者として、診てくれた。
  そんな君が失ったものを取り戻して来ているのを
  僕は、これからも傍で見守っていきたいと、そう思う。
  
  一緒に居られるなら、
  僕だって、それが一番いい。
  僕も、ルークの抱えるものを分けて欲しい。
  君が今日酷い目にあった理由も知りたい。
(51) 2020/05/24(Sun) 17:03:07

【人】 部隊長 シュゼット

  だというのに、僕には、
  ……あとどれだけ、時間があるか、わからないんだ。
  ほんとは、ルークの話、沢山聞きたいのに、‥…

  ごめん、僕のことばかりに、なってしまうけど、
  聞いて、欲しい。

[自分のことばかりになってしまうことをなんとか謝る。
 ――― もう少ししたら、僕の抱えている残りを、
   全てお話しする勇気が出るかもしれません。

自分から、日記の書き手を明かす勇気もなかった僕が
残りの全てを離すとしたら、今しかない。

ぽつり、ぽつりと。
僕は、僕が抱えていたものの全てを吐き出していく。
震える指は背中を掴んだまま。
声も、同じようにして震えて。]
(52) 2020/05/24(Sun) 17:08:16

【人】 部隊長 シュゼット

  もし全て思い出した時、僕は僕で居られるのか
  それが、酷く怖い。
  
  最近、僕の記憶の夢を見て、起きた後。
  ……そう、通信機を探した時のような、
  妙な、頭痛に襲われるようになった。
  最初はすぐ収まったのに、日に日に長くなって。
  全然、普通の頭痛よりは痛くもないのに
  "耐えないと"って、神経を張っていないと
  僕ごと、今を全て持っていかれそうな……
  
  ……食欲がないのも、半分嘘で半分が本当。
  食べるとどうしても、眠くなるから。
  次に深い眠りに落ちたらもう駄目かもしれない。
  そう思うと、寝るのが、怖くて。
  最近は、寝ても、寝た内に入らない時間しか、寝てない。
  
[僕は普段はここまで喋らないはずなのに。
貯めこんできた分が、一気に口から出て行った。
どれもこれもが、自分一人で抱えてきたこと。
他の軍医達や総司令など上官たちにも
一つも、話してこなかったことで。]
(53) 2020/05/24(Sun) 17:18:27

【人】 部隊長 シュゼット

[ぐし、と。涙を袖で拭って。
顔をあげて、ルークへ聞いた。]

  ……こないだの、
  確認したいこと、っていうのは。
  「頭痛としてはとても弱い物なのに、
  意識を飛ばしそうになるようなことはあるのか」
  って……そう、聞こうと思ってたんだ。

[こんなこと聞かれても、困るだけかもしれない。
話してしまった後悔はあったが、
少し楽になった気がするのも、事実だった。]
(54) 2020/05/24(Sun) 17:19:28

【人】 部隊長 シュゼット

[それから、幾らか話をした後。
落ち着いた頃に身体を離して。
ルークの手を、両手で包むように握りこむ。]

  でも、もし何かあっても……もしかしたらさ。
  ルークが、書いてくれたように。
  手を握ってくれていれば。

[なんの確証もないそれは、
ただの、僕の願いだった。

でも、僕ならきっと、それで大丈夫だろうと。
ずっと、記憶を全て取り戻した後については
不安しかなかったはずなのに。

彼女の返事を見た後は少し心が晴れたようで。
ルークへ向けた笑顔は、最近の疲れが見えつつも
気休めではない、本当にそうなると信じてるような
馬鹿、とルークに言われそうな、
穏やかな笑顔だった。]*
(55) 2020/05/24(Sun) 17:22:34
部隊長 シュゼットは、メモを貼った。
(a6) 2020/05/24(Sun) 17:25:52

【人】 軍医 ルーク

[ 耳を撫でる指から伝わるあたたかで柔らかな感触。
 自分もいつもよりもずっと、
 柔らかな表情をしていたことには気付かない。
 少しいいかなと指を伸ばされ、驚いてぱちりと瞬き一つ、
 こくりと小さく頷いた。

 頭の上の白い耳に、左手の指が触れる。
 ひとに触られるどころか、
 フードの外に出ることも慣れていない耳は、
 擽ったさにぴくりと動き、
 ひゃ、と思わず声が出て、
 背中の後ろで、尻尾がぶわりと膨らむ。]


  ……嫌じゃないけど、慣れてない。


[ 指が離れる前に引き留めるように、
 咄嗟に言い訳みたいな声が出たのはどうしてか。]
(56) 2020/05/24(Sun) 21:32:22

【人】 軍医 ルーク

[ このうさぎの方は
 耳に触れられることもあったみたいだけど――と、
 以前医務室に彼の部下たちが、
 見舞いに来ていた時のことを思い出す。>>0:280
 楽し気な歓談の声を、
 聞くともなしに遠くで聞いていたときのこと。
 いまにして遡れば、そのときの自分が何を感じていたのかも
 朧気に分かってくるようで、
 あー、と呻きそうになった。

 けれど、触れられているうちに、
 耳と尻尾は落ち着きを取り戻し、耳の震えも止まり、
 長い尾は、背の後ろで心地よさそうに揺れ始める。
 
 こうして触れていられる今は、
 足を踏み外せば、真っ黒な穴に吸い込まれて
 落ちてゆきそうな不安と背中合わせで、
 けれど、どうしようもないほどに、大切で。
 ――確かめるように、触れていた。]
(57) 2020/05/24(Sun) 21:33:40