人狼物語 三日月国


33 【恋愛RP】Umbrella×School×Love!【R15】

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【人】 次期生徒会長候補 赤羽 神一

  
  
  
わ、わ、わ、わわわわわ!?

  タピオカが浮いてる!?
  ななななんだ!?


  [
はぁはぁはぁ。


  乱れた息を整える。

  ふぅ。

  
いや、僕はもう驚くまい。



  タピオカ抹茶ラテが
  黒板に描かれた天使の羽に重なる。

  来てくれたんだな、と心の中で呟いた。]
  
(143) 2020/06/24(Wed) 18:10:23

【人】 次期生徒会長候補 赤羽 神一

  
  [程なくしてトオルがやって来た。

  優しく微笑んでいる。>>38
  最初に会った時とは別人か?
  男らしい顔をしてたトオルも>>2:222
  今のトオルも。
  表情豊かなやつだな。


  一緒に居るのは……。
  あれは僕が人探しに奔走してた時に
  列から離れて行った彼女か。>>2:4
  すまなかった。
  高速タピオカ製造男の僕は
  それどころではなかった。

  晴れやかな顔をしているので
  良しとする。>>35


  注文を聞いて
  近くのカップを取ろうとして
  手を止めた。

  そこには
  カップが3つあって
  僕はそれを、またきちんと並べて
  そのままにした。* ]
  
(144) 2020/06/24(Wed) 18:16:03

【人】 テニス部 ちあ

[赤羽が、しみじみと呟く。>>142

藤堂さん綺麗だから、きっと似合うと思って!
それにお揃いだと何だか嬉しくなりませんか?

[ちあは、頭の花かんむりの位置を直し、得意げに話している。

すると、赤羽が突然、叫び出す。>>143
ちあも釣られて後ろを振り向くと、タピオカ抹茶ラテが浮いていた。]

あれ?!

[よく見ると、花かんむりも浮いている。]

(もしかして、藤堂さん…なのかな?藤堂さん、マジックも使えるのかな…?)

[ちあは、何か言いたげに赤羽を見たが、赤羽の何も追求しようとしない様子にならい、そっとしておくことにした。]

(藤堂さん、またお話しできるよね。)

[ちあは、黒板の前の天使に柔らかに微笑みかけた。]*
(145) 2020/06/24(Wed) 19:05:59

【人】 大学生 矢川 誠壱

 ──もしものもう少し先の話──


[ 雨が降ると思い出す。
短い期間ではあったけれど、通った母校は
自分にかけがえのないものをたくさん
たくさん、贈ってくれた。
それは、友達だったり、絆だったり、
思い出だったり、約束だったり
───今この手のなかにある、
愛おしい人だったり、するのだけれど。

「文化祭、そろそろだよな」と
呟くと隣にいる男はタバコをふかして
「そうだなあ」と返した。

あの頃は、どうしてこんな時期に
わざわざ文化祭をするのだろうかと
不思議に思っていたものだけれど
今となっては、なんとなくわかる。

これが大人になったからなのか、
はたまた時間が経ってただただ、
美談になっているだけなのかは
わからないのだけれど、
まあひとまず自分にとってあの日の
出来事は何もかもが特別だった。]

 
(146) 2020/06/24(Wed) 20:37:46

【人】 大学生 矢川 誠壱




  そういえば、文化祭の始まりの演目に
  伝統の和太鼓ってあったじゃん

  俺は伝統かどうかしらないけどさ、
  あの日、学園の男子生徒宛に
  送られてきたメッセージ、
  入って1ヶ月くらいだったし、
  俺のところにはさすがに届いてなくて
  それなのにわざわざ祐樹が転送してきてさ


[  あの日、理科室で話している途中。
鳴った着信は、そのメッセージだった。
自分はライブのこともあるし、
あまり目立ちたくはなかったから、
申し訳ないがスルーさせていただいたのだが]

 
(147) 2020/06/24(Wed) 20:38:06

【人】 大学生 矢川 誠壱




   智がさ、あのとき

  「俺ドラムだし和太鼓もやっとくべき?」
   とか急に言い出して、祐樹が
   爆笑しながらやってこいよって勧めてさ

   いや俺もまさか褌だと思わないから
  「いいじゃん」って普通に流したんだけど
   いやもうあのときのさ、智の
   すんげえ気合のはいりようと、
   迫力がさ、忘れらんないよな。

   今もたまにあのときの画像、
   持ってる子いるらしいし。


[ そんな話をしながら、スマートフォンを触る。

1本目のタバコを灰皿に押し付ける
その指の動きをじっとみて、
2本目を取ろうと、箱をトントン
叩いているのもまたじっとみて。]

 
(148) 2020/06/24(Wed) 20:39:02

【人】 大学生 矢川 誠壱

[ そっと箱を左手で押さえて、
触れるだけの口づけを贈った。

まつげの隙間から驚いた顔を
盗み見ては、ふ、と口元を緩め。
またもう一度重ねては、
開いてくれないだろうかと、
舌先でそっと閉じられた合わせをなぞった。

あの文化祭の日。
友人となったこの男は、
紆余曲折の末、現在恋人という関係に
落ち着いているわけなのだけれど。
不意打ちで仕掛けたキスのハードルは、
軽々と超えたというのに、それから先に
どうにもなかなか進まない。

進みたいとは思っているし、
進めようとは思っているのだけれど
なかなかどうして男同士ということもあってか
ガードが固いのは仕方がないのだろうか。

───己に、抱かれる気が全くないし、
むしろ抱く気しかないのも要因なのだとは
薄々感づいてはいるがそこは置いておこう。


離れた唇を、ぺろり、と舐める。
抗議の言葉は聞く気がない。

たぶん、もう一押しなのだ。]
(149) 2020/06/24(Wed) 20:39:35

【人】 大学生 矢川 誠壱



[ 恋人の指が今度こそ2本目のタバコに伸びる。
カチッカチッと響いたライターの音。
赤く灯った火が葉を燃やして煙を立てた。

そういえば、この間要と話したことを
ふと思い出す。あれもあの日のことだった。]



   そういやあの日さ、要に
   たばこの煙吹きかけたんだって?>>2:16
   こないだちょうどその話してた。

   あのときにさ、なんか、
   喫茶店やってよかったなあって
   思ったんだって>>2:21


[ それだけ聞けば変な話ではあるのだが。
なんとなく、わかる気がした。]

  
(150) 2020/06/24(Wed) 20:40:11

【人】 大学生 矢川 誠壱


[ あの日、年下の友人があそこで
喫茶店を開いていてくれたから。
自分たちはきっといまここにいるわけで。
あの時間が、あの場所がなければきっと
今は存在していなかったと思う。

そう考えると、理科室を使った、
小さな喫茶店が人生の転機になったと
言ったって過言ではないだろう。

あいつにはまたお礼を言わなきゃな、
なんてことを考えながら。]

 
(151) 2020/06/24(Wed) 20:40:40

【人】 大学生 矢川 誠壱




   ───ところでさ、たばこの煙、
   吹きかけるのって意味があるって
   知ってた?


 
(152) 2020/06/24(Wed) 20:41:01

【人】 大学生 矢川 誠壱


[ そういって首を傾げる。
そっと彼の手にあるタバコをとって、
あの日のように吸い込んだ。
今度は咽せたりしない。
肺までしっかり取り込まなければ
平気だということはここ数年で
学んだし、そもそもいまはこの香りが
別に嫌いではないのだ。

ふう、と恋人の顔に紫煙を吹きかける。

それから、軽い口づけを落として、
その指にタバコを返した。
また怒られるなら肩を竦めて笑うだろう。]



    知らないなら、調べてみて。

    ───意味がわかったらさ、
    今晩、飯行こうよ。



[ そんな誘いをかけて。
自分は一旦その場を去ろうか。
ひらひら手を振って、
なんでもないような顔をして。]
 
(153) 2020/06/24(Wed) 20:41:41

【人】 大学生 矢川 誠壱



[ ちなみにそのあと意味を知った
恋人から焦ったように連絡がくるなら、
男はからからと笑い声をあげるだろう。

どうしてもというなら待ってあげなくもない。
だって、まだまだ時間はある。
友人としてはそれなりに経った月日だが
恋人としては、まだまだ、短い
───否、これから、続いていくのだから。]

 
(154) 2020/06/24(Wed) 20:42:07

【人】 大学生 矢川 誠壱



[ 雨が降ると思い出す。
短い期間ではあったけれど、通った母校は
自分にかけがえのないものをたくさん
たくさん、贈ってくれた。

なぜあの時期にわざわざ雨の中、
文化祭をしたのか、なんて。
今となってはどうでもいいこと
なのかもしれないのだけれど。
大人になったいまだからこそ、
───振り返ることのできるいまだからこそ、
わかることもきっとある。

そうだな、もし自分が理由をつけるなら。]
 
(155) 2020/06/24(Wed) 20:42:28

【人】 大学生 矢川 誠壱



[ 雨が降るたびに思い出せるから?
雨が上がれば虹がかかるから?


いや、それよりも。]

 
(156) 2020/06/24(Wed) 20:42:57

【人】 大学生 矢川 誠壱




───雨は、降り注ぐ幸せに似てるから。


 
(157) 2020/06/24(Wed) 20:43:15

【人】 大学生 矢川 誠壱




[ そんなことをいったらあいつらには
「くさいこというなよ」と笑われるのかも
しれないけどさ、いいだろ。

だってきっと、あそこにはたくさんの
幸せがあったはずだと、思うんだ。]**

 
(158) 2020/06/24(Wed) 20:43:31

【人】 生物部部長 クロユリ


喫茶店アトリエ

さっき聞こえた誰何の声を思い出し、ちょっとびくびくしながらも、もういちどこの看板の前にやってきた。

教室の外からもコーヒーの香りがかすかにしていた。
そのいい香りで思い出した喉の渇きと、それと同じくらいの好奇心。
ずっとこの香りが気になって仕方なかった。

誰がやっているのだろう、アトリエというくらいだから美術部の人かな?でもそれだったらなんでこんな旧校舎の理科棟で。

そんなことを思いながら、そうっとドアを開ける。]

失礼…します…
(159) 2020/06/24(Wed) 21:33:24

【人】 生物部部長 クロユリ

[開けた先には
>>1:71
黒く塗られた机に、ガスバーナー、ビーカー

間違いなく見慣れた理科室だった。

そしてそこにいたのは、2年の須藤要さんだった。
あまり話したことはないけれど、そこにいたのが同級生だったことで、ユウリは少しほっとした。]

お邪魔しても、いいですか?
あ、ごめんなさい!ハムスター連れで!*
(160) 2020/06/24(Wed) 21:36:15

【人】 ワンコ系絵描き 要

ドアのスライドする音に、
ぱっと後ろを見る。

同じ制服を身にまとった女性がこちらをみて、おずおずと顔を覗かせた。

「失礼……します……」

どうも、声が、今朝、僕が追い払ってしまった?女性のものに瓜二つである。というか同じ人物なのでは……?
この時ばかりは顔が認識できないことで、声を聞き分けられる自分に感謝した。

とりあえず、謝りたい。

「あ、ああ、あの、今朝、もしかして覗いて下さった方ですかね?それならほんと、申し訳なかったです、驚かせたようで……」

そして、彼女はどうやらこの喫茶店のお客さんとして来たらしい。しかも小さな友達も一緒のようだ>>160

「あ、ごめんなさい!ハムスター連れで!」

その言い方が少し、ラーメン一丁!チャーシューを添えて!みたいな感じに聞こえてくすり、と笑ってしまった。

「勿論、歓迎しますよ。お飲み物は何になさいますか?」

三度目ともなると、台詞はスラスラと口から出てくる。もしかしたら自分は接客に向いているのかもしれない。

「あ、ハムスターも水、いりますかね?」
なんていって綺麗なシャーレに水を入れてみる*
(161) 2020/06/24(Wed) 21:50:49

【人】 生物部部長 クロユリ

[須藤はユウリのことは同級生と認識していないようだったが、ユウリもあまり人とたくさん話すほうではないので、全く気にしなかった。

>>161
そして、須藤のその柔和な物腰に、緊張していた気持ちがふっとやわらいだのを感じた。]

いいえ、こちらこそ、まだ準備中だったのにのぞいたりして、ごめんなさい。

[喫茶アトリエの穏やかな気配に、ユウリはようやく、ほっと気持ちを落ち着けることができた]
(162) 2020/06/24(Wed) 22:09:44

【人】 生物部部長 クロユリ

[勧められるままに椅子に腰掛ける。

ハムスケのケージは、テーブルの上に置くのは躊躇われ自分の膝に抱えることにした。

今はほとんど使われていない理科室の椅子に座って、須藤から「お飲み物は何になさいますか?」と微笑みながら訊かれ、「コーヒーを、お願いします」と答える。

なんだか、夢の中に出てきそうなシチュエーションだな、なんて思っていた。]
(163) 2020/06/24(Wed) 22:11:44

【人】 生物部部長 クロユリ

[すると、
>>161
「あ、ハムスターも水、いりますかね?」
と、須藤は綺麗なシャーレをそっとテーブルの上に置いた。

一瞬目を丸くするユウリ。

でも須藤は決して冗談ではないようだった。

夢の中みたい、という感想を打ち消すそのインパクトに、ユウリは思わず笑みがこぼれた。]

「ありがとうございます。いただきます。」

[膝の上に抱えていたケージから、ハムスケをそっと手で包むと、テーブルの上に置かれたシャーレの前に下した。
おがくずの中での眠りを遮られたことへの不服なのか、ハムスケはユウリの手の中でジュッ!!と抗議の声を上げた。

だが、シャーレの前でしばらくクンクンとハナを動かしたかと思うと、おもむろに中の水を飲もうとし…そのまま、シャーレの中に落ちた。]*
(164) 2020/06/24(Wed) 22:24:41

【人】 ワンコ系絵描き 要

どう考えてもこちらが悪かったのに、
ごめんなさい、と口にする彼女。
なんて、心根の良い子なのだろう……と思ったが、口にはしないでおく。こういうことは心に留めておくのが、きっといい。
なんだか、平行線になりそうな予感もするし。

彼女が席に着くのを確認すると、コーヒーが欲しいと言われ
とりあえず、ガスバーナーに火をつけ、水を火にかける。

「アイスかホットか、どちらが良いですか?」
まあこの気温だとアイスだろうな、と思いつつも一応聞いてみる。何せ僕自身がどんなに暑くても、ホットを頼む変な奴、だからなあ……。

水を入れたシャーレを置くと、彼女は礼を言って、ハムスターを外に放った。
鳴き声をあげる姿は怒っているようにも思うが……?
あ、水、飲む……?
……あっ。

ハムスターは水の中に落ちてしまった。
しまった。器の選択ミスだろうか……?ハムスターには詳しくない……から……あぁ……。
慌てて、そこから助け出そうと手を出すが、手を止め、引っ込める。
これ、触っていいのかな……?潰れたりしない……?
むう。
救いを求めるように、彼女の方を見る

きっと彼女には慌てている僕がさぞかし格好悪くうつってるんだろうな、なんて思いながら*
(165) 2020/06/24(Wed) 22:39:18

【人】 生物部部長 クロユリ

>>165
ハムスターは基本的には水浴びはしない(…らしい)
でも生物部という比較的過酷な環境に慣れているハムスケは、ぷんぷんと怒りながらもシャーレから抜け出すと、ブルブルっと体を震わせ水を弾き飛ばすと、ぐりぐりと毛づくろいを始めた。

須藤もおそらくびっくりしたのだろう。
ハムスケを助けてくれようと手を出し、手を止め、引っ込めた。
その逡巡が須藤の優しさを醸し出していた。

ユウリは、ぷんぷんと怒っているハムスケをよしよしと撫でると、須藤に「驚かせてごめんなさい」と謝り、ホットコーヒーをお願いした。

他にお客さんはいない。
ユウリは須藤ともう少し話をしてみたいな…と思った]*
(166) 2020/06/24(Wed) 22:55:51

【人】 教育実習生 青柳 慶

−いつかの未来の話−

 [ 教育実習が終わって、
   また新しい年を繰り返して、
   ついに彼は学生ではなくなった。

   新しい春。
   彼は新しい場所にいる。
   薔薇のアーケードにも似た桜並木。

   風が舞うたびに、桜の花びらが空を舞う。
   彼は、次の日から働き出す学校の下見を
   しに来ていた。
   広大な敷地は、歩くだけで運動になる。
   雇われたのは、中学校。
   それでも、併設の高校の方に足を運んでいた ]


  なぁじいちゃん。
  なんで俺とか紗世がこの学校に行くなら
  金出すって母さんたちに言ったんだ?


 [ 彼は、隣に並んで歩いてる祖父に声をかけた。
   そう。彼は、母校に籍を置くことになったのだ。

   彼の祖父は、ふぅ、っと息を吐いて、
   彼の質問に答え始める  ]
(167) 2020/06/24(Wed) 23:05:28

【人】 教育実習生 青柳 慶

「婆さんにはいうなよ?」

  うわ……

「実はな、ここの理事長が…
 このおいぼれの、憧れだったんじゃ」

  ……あ、そういう。
  でもじいちゃんの歳だと外国人珍しくね?

「彼女はな、フランスと日本のハーフだったからなぁ」

  めっちゃいじめられてそ……

「おいぼれと一緒にいてくれたからな、それはなかったぞ」

  はぁぁ?わぁ、もうじいちゃんマジぃ……

 [ つまりは、幼少期から一緒だったわけで。
   幼馴染み同士の話で、恋仲だったかどうかは
   このひょうきんなじじいからは
   察することが出来ない。
   
   それでも、彼の祖父は理事長と一緒に
   なるという運命には出会わず、
   今に至るというもの。
   しかし、不思議なことがもうひとつ ]
(168) 2020/06/24(Wed) 23:06:03

【人】 教育実習生 青柳 慶

  なんで、この学校のこと知ってたんだ?

「鼻が効くからな、お前さんと違って」

  あ、そう……。

 [ つまりはそういうこと。
   知り合いから、話が流れてきた。
   彼の祖父の交友関係の幅広さが、
   功を奏したという話。
   
   彼らは高校の校舎を眺めて、
   次の場所へと向かった  ]

  にしても、驚いた。
  大学建てるとか……

「コマーシャルが出来ておったぞ?」

  残念ながら忙しくて
  ちゃんとテレビ見てなかったんだよ…

「それで、娘さんはその学校に行くんじゃったか?」

  名前覚えてやれよ……

「はっはっはっ!覚えておるよ。
 …今のお前は、明るくて安心できそうだ」
(169) 2020/06/24(Wed) 23:06:56

【人】 ワンコ系絵描き 要

結論から言うと彼女はハムスターを助けようとしなかった。
その事に少し違和感を覚えながらも、もう一度、手を差し出そうとすると、その時には、ハムスターはシャーレから抜け出していた。

なんということだ。
こんな小さな体を持ちながらも、自力で助かるだけの力はある、とそういうこと?

彼女はよしよしとハムスターを撫でる。
自力で帰還した彼を褒めているのだろうか?

こんな小さな命でも、いや、小さかろうと、きっと、関係ない。彼らも僕達と同じように生きて、動いて、怒って、考えている。助け出そうとした己はそんな、彼?彼女?を軽んじていたように、思えて、なんとなく恥ずかしくなった。

いくら恥ずかしくても注文は聞き逃さない。
ホットで、と言った彼女は、僕と同じなのか、と、少し嬉しくなる。聞いてよかった。とも。

カップにフィルターと粉を設置しながら、
なんとなく、彼女から話してほしそうな雰囲気を感じて、言葉を紡ぐ。

「僕、二年の須藤要と言うんですが、貴方は?」*
(170) 2020/06/24(Wed) 23:08:14

【人】 教育実習生 青柳 慶

 [ 新しい校舎を見ながら、彼らは話し続ける。
   そして、特別待っているという訳ではないけれど、
   近くのベンチに腰を下ろして、
   時間をつぶす。
   とはいっても、
   理事長がどんな人なのか、という話が
   9割だったので、彼は話を聞くだけだった。

   少し経って、賑やかな声が聞こえる。
   新大学生たちが、学舎から出てきたのだ ]

   「先生!」

いい加減、それで呼ぶのはやめろって言ってるだろ?
仮にも明日から本当に
先生になるっていうやつなんですけど。

   「あっ……すみません……」

 [ ベンチに腰を下ろしていた彼らに、
   もとい彼に声をかけた1人の女性。
   黒髪に、薄桃色の襟付き七分袖ワンピース。
   大人っぽい見た目とは裏腹に、
   彼女の装いは少女のような軽やかなもの。
   彼女はワンピースを好むようで、
   出かける時も、よく着ている   ]
(171) 2020/06/24(Wed) 23:08:21

【人】 教育実習生 青柳 慶

 [ そして、そんな清楚な彼女を、
   祖父も気に入っているらしく、
   遊びに行けばゆうちゃんゆうちゃんと
   自分の孫のように可愛がっている  ]

「ゆうちゃん、今日も綺麗にしてるなぁ」

    「おじいさん!こんにちはっ!」

「うむうむ。元気でよろしい」

  新しい校舎どうだった?

    「ピカピカで、不思議でした!」

  不思議って何その返事。面白すぎ。

 [ 彼女の返事に笑いが出てしまい、
   彼女は少し慌てて訂正をかける。
   新鮮で、楽しみになった、と。

   彼女たちが最初の学年だから、
   彼女たちが築くことになる大学。
   その大学経営のために、
   流石にCMを打ち出した影響か、
   小中高の受験倍率が更に上がったらしい。
   当たり前ではあるが大学の方も、いい感じらしい。
   教授たちも百戦錬磨の人物たちを
   呼んだようで、話題になっている  ]
(172) 2020/06/24(Wed) 23:10:07