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【人】 愛智 哲弥やよいちゃん、って呼んでもいい? [ 振り返って、微笑んで、 託した彼女と同じ音で、君を呼んだ。 許してくれるなら、 また一つ、夢が叶ったと、 待ち合わせの時と同じように 至極、 幸せ そうに微笑んだ。**] (177) 2023/02/22(Wed) 19:01:11 |
【人】 桧垣 やよい[ 話できた?と聞かれたら、 一瞬悩んで、考えて、 心に問いかけて それからようやく、首を縦に振ったかな ] 大丈夫。 [ 大丈夫だよね、はづきちゃん。 その問いかけに、返る声はもうない。 私は、ひとりになったんだ。 ] (178) 2023/02/22(Wed) 19:26:46 |
【人】 桧垣 やよい[ 手を差し出されたら一度瞬きして。 それから自分の手を、愛智くんの手に重ねた だって、慣れない、 愛智くんだからどきどきするのはもちろん、 人と手を繋ぐ経験すら、私は、乏しい。 わたしは、どうだったのかな。 ]誰かと手を繋いだこと、あったかな。 なんて聞いても、答えは返らない。 (179) 2023/02/22(Wed) 19:27:30 |
【人】 桧垣 やよい[ あなたが私の名前を呼ぶ もともとは、私たちの名前。 いまは、私ひとりの名前。 愛智くんに呼ばれる、特別な名前。 名前を呼ばれて嬉しい、なんて 私、初めての経験かもしれないな。 状況は全く違っても、 はづきちゃんが喜んでいたのも こんな気持ち、だったのかな。 ] (180) 2023/02/22(Wed) 19:28:04 |
【人】 桧垣 やよい[ テディベアの小さなぬいぐるみのキーホルダー はづきちゃんが大切にしていたものだというのは 教えてもらえなくても、わかってた。 もしそれがいつも身につけられていたなら勿論 どこかにしまってあったとしても、 私は、見つけてしまったのだろう。 だけど、私はそれを あの日以来、使うことはしなかった。 私はそれを鍵のかかる箱に入れて クローゼットに入れてある 一緒に添えられているのは国語のノートと 当時使っていた、スマートフォン。 私たちの、思い出の箱として。 ] (184) 2023/02/22(Wed) 20:59:19 |
【人】 桧垣 やよい[ 私はクローゼットを開く。 思い出の箱は目にするけれど、 別に手を伸ばすわけじゃない。 取り出したのは水色を基調とした服。 昔、はづきちゃんが好きだったような服。 ……なんでかな、 私ね、あのあとからずっと、 水色もピンクも、両方とっても好きなんだ。 枕元にはさっきまで抱きしめられていた 猫と犬のぬいぐるみが揃って並んでる。 ] (185) 2023/02/22(Wed) 20:59:43 |
【人】 桧垣 やよい[ あのあと生活はだいぶ変わった。 一日はだいぶ長くなったし、 全部ひとりでこなすのってすっごく大変なの。 だけど傍には哲弥くんが居てくれる。 私は、ひとりじゃなくなった。 変わらないことだってたくさんあるよ 私の髪にはまだあの日の桃の花が煌めいてる お気に入りのぬいぐるみ、お気に入りの服 私たちが大切にしていたものは、変わらない。 ] (186) 2023/02/22(Wed) 21:01:12 |
【人】 桧垣 やよい[ それにね、 私、今は日記を、つけてるんだ。 国語のノートでもメモアプリでもない 私以外の誰が、見るわけでもないけれど 私は、ずっと、あなた宛てに書き続けてる ] (187) 2023/02/22(Wed) 21:01:24 |
【人】 桧垣 やよい[ 春を迎えて、夏を越え、秋が巡って、冬が来る 私とわたしが生きてきた、十二か月は いつの時代も同じように繰り返す。 ] (188) 2023/02/22(Wed) 21:03:18 |
【人】 愛智 哲弥[ 春に出逢って、初めて 恋 を知った。君を想うと、胸を打つ鼓動が早くなる。 君のことを、自然と目で追ってしまう。 君の傍を通ると、周囲の温度が 数度上がった錯覚をする。 春の陽気が、夏の日差しに感じるほどに 君という存在が俺に影響を与えてくる。] (192) 2023/02/22(Wed) 21:43:05 |
【人】 愛智 哲弥[ 化学的にあり得ない。 論理的に証明もできない。 それでも、確かに生まれた感情は、 一葉、二葉、君が注いだ笑顔で芽吹き、 三葉、四葉、君が育てた愛情で花開く。 嬉しさも、悲しみも、 楽しさも、苦しみも、 愛しさも、妬ましさも、 君たち、ふたりが引き出してくれたもの。] (193) 2023/02/22(Wed) 21:43:07 |
【人】 愛智 哲弥[ ―― そして、 初めて迎えた夏の祭りのこと。 俺は、大きな選択をした。 大切な人を、好きな人を失わないために、 選んだ未来に後悔がないわけじゃない。 それでも、隣で手を繋いで歩いてくれる。 愛しい君がいてくれるから、前を向けた。 ] (194) 2023/02/22(Wed) 21:43:09 |
【人】 愛智 哲弥[ あれから少し変わったこと。 君を"やよいちゃん"と、 特別な呼び名で呼ぶようになった。 最初は慣れなくて、 呼ぶたびに頬が熱くなってしまったけど、 愛しそうに呼ぶ音は、夏の暑さに負けない温度で。 君も"哲弥くん"と、 特別な呼び名で呼んでくれるようになって、 愛しい響きに、春の温かさを感じた。] (195) 2023/02/22(Wed) 21:43:11 |
【人】 愛智 哲弥[ ―― それから、 ふたりで食べる食事の楽しさと嬉しさを知って、 父と一緒に夕飯を食べるようになった。 妹のようにはできないけど、 たまにぽつり、ぽつり、と淡々と、 それでも時々、嬉しそうに話しをすると、 父も、ほんの少し嬉しそうに頷いてくれて、 家族らしいやり取りができるようになったんだ。] (196) 2023/02/22(Wed) 21:43:13 |
【人】 愛智 哲弥[ 茜色に染まる秋の景色を、 寄り添い歩くと心の中も色付いて。 白色に染まる冬の景色を、 手を握って温もりを分け合って。 桃色に染まる春の景色で、 始まりの出逢いに思いを寄せて。 青色に染まる夏の景色に、 失ったものと約束を胸に刻んで。 ] (198) 2023/02/22(Wed) 21:43:16 |
【人】 愛智 哲弥[ ―― そして、 幾度目かの季節が巡ったあとのこと ] 俺とこれからもずっと、 傍にいてくれませんか? [ 開いた箱の中の指輪には、 二つの宝石が、 水色 と桃色 に輝いていた。**] (201) 2023/02/22(Wed) 21:43:27 |
【人】 結城 朔也―― 祭りのあとに ―― [ 泣いた後の顔で帰る道端の、 お好み焼き屋の屋台。 店主に、赤い目を驚かれたけれど、 「失恋したんです」と笑える自分の 優等生仕草に似た何かを、今は褒めたかった。 二人分のお好み焼き。 持って帰った先に父さんはいただろうか。 ] ただいま、父さん [ 父さんの顔を見ると、なんだか安心してしまう。 きっとそれは、僕が幸せだということ、で。 ] (202) 2023/02/22(Wed) 22:55:04 |
【人】 結城 朔也父さん、ごめん、 泣いても、いいかな、 泣きたい、気分、なんだ、…… [ そう言いながら、僕は泣いていた。 声は震えて、それは嗚咽混じりになっていく。 ぼろぼろと溢れる涙が、視界を覆っていく。 そうして泣いているところを見せられる 相手がいることは、やっぱり幸せなことなんだろう。 ] (203) 2023/02/22(Wed) 22:55:35 |
【人】 結城 朔也[ やよいが僕の前からまたいなくなって、 もう二度と会えない。 哀しくて、辛くて、痛くて、苦しくて、 どうしようもなく胸が痛くて、寒くて、 光のない大きな穴に落ちていきそうで、 ] (204) 2023/02/22(Wed) 22:56:13 |
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