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【人】 軽音部 千葉郁也──3day旧校舎内・幽霊と── 願いごとはないんだけど、 ──── を記念に貰ってもいいかな。 [あの晩見た時より、 その顔は優しく見えたのは何でだろう。 それはきっと、目の前に佇む彼女が 誰かにとって希望を与えてくれる存在だ知っているから。 差し出した手は震えたけど、ちゃんと声は出せた。 願いごとないと言って記念品もらいに来たことで 怒らせないかとか心配はあったけど。 冷やかしじゃないって多分、伝わったんだと思う。 幽霊って人の心読めんのかな。 って考えると逆に読まれたくないような変なこと 考え出しそうだからやめておこう。 何もない顔が微かに笑った気配がして、 手のひらに僅かな重みと感触が乗ったから、 大切にそれを握り込んだ。 ────たどり着くまでの道のりは、 まあ、正しく予行演習通りの結果で、 正直記憶から消したいけど、消さないでおくよ。]** (11) 2022/10/21(Fri) 0:51:34 |
【人】 軽音部 千葉郁也──3day夜・旧校舎前── [旧校舎から出ると、あの晩のように月が綺麗に見えた。 工藤が来るまで待った時間はどれくらいだろう。 多分約束よりそんなに遅れたりはしないでくれるはず、 俺の心臓のためにも。 工藤が願いごとをしない場合、 これだと迎えに来てもらっただけにならない?大丈夫? とは思うけど、願いごとないのに 幽霊に会いに行った身としては 此処に来ておこうという気持ちもわかるから。 月明かりの下、握りしめていた拳を開くと、 望んだ通りのものがあった。] (18) 2022/10/21(Fri) 2:10:34 |
【人】 軽音部 千葉郁也[工藤が来たら、とりあえず、結果報告代わり、 握った拳を差し出して、 受ける手を出してもらうように促そうと思う。 手のひらを見せてくれたら、その上で手を開いて。] お土産。 [貰ってきた記念品、硬質の薄い小さな三角形を落とす。 0.6mm程度の薄さ、 セルロイド製のトライアングル型ギターピック。 黒色にGibsonのロゴが入った シンプルなものはどこでも手に入る定番品だ。] (19) 2022/10/21(Fri) 2:14:03 |
【人】 軽音部 千葉郁也俺にとっては“自分で頑張るしかないこと“が 一個出来たことの“証拠“として貰ってきたものだから。 工藤の願いの候補の中にそういうのがあったなら、 お守り?というか励みみたいなものになればと思って。 ……いや、手元に置いときたくないから 渡すわけじゃないから、本当に。 [だから受け取ってくれると嬉しい、 と笑えるくらいには達成感あったよ、肝試し。 土産のチョイスがあれなのは、うん、 工藤のためばかりじゃなくて、 またギターの練習に誘っても良いかなっていう 俺のためでもあるので気兼ねはしなくて良い。]* (20) 2022/10/21(Fri) 2:15:04 |
【人】 軽音部 千葉郁也まあ、そうだな…、ありがと。 [良かったすね“という感想には、 よく知りもしない相手に青春くさいこと 語っちゃってごめんなと若干気恥ずかしさもあったけど。] ………、 [それは秋緒にとっても知る相手の話だとわかれば、 意外なところに共通の話題があるものだなと思う。>>73 世間は狭い。 同じ地域で人生の大半の時間を過ごしているのであれば、 俺達の世界はまだ狭いのだからそんな認識は今更だ。 何かを納得したような呟きと表情は複雑な感情が 乗っているように感じたから、 此方に向けての言葉がかかるまでは黙って見ていた。 ただ、少なくとも秋緒は津崎のことを それなり気にかけている間柄なのだろうとはわかる。] (78) 2022/10/21(Fri) 20:02:19 |
【人】 軽音部 千葉郁也[どこか寂しそうな苦笑が、泣きそうな表情に変われば尚更。 津崎の昨日までの状態を思うと、 秋緒も何かしらアイツとの間にあったのではないかと。 告げられた礼にそれは殆ど確信に近く変わった。>>74] ……いや、こちらこそありがと。 多分俺だけでどうにか出来た話じゃないから。 [津崎が俺を呼んだのは、 願いごとを変えたことへの後押しが欲しかったからだろう。 その理由には“他の奴ら“が入っていたのだから、 憶測でしかないけど、それは秋緒も含まれると思って。 彼女が津崎の最初のねがいを受け入れていたとは 知らない話だが、寄り添う形は人それぞれだろうし、 偶々俺がアイツの願いを変えられただけで それを自分だけの功績だと思うほど自惚れてはいない。] (79) 2022/10/21(Fri) 20:05:45 |
【人】 軽音部 千葉郁也俺も親しくなかったし、 ほら、津崎はああいう奴だから ……これから仲良くなればいいんじゃねぇの。 [多分俺より津崎のこと知ってんじゃねぇのかなとは、 俺が何も知らなかったからもあるが。 “親しくない“とは言っても>>75、 仲良くしたいとは言ってないとは 反論できる顔してないんだし、 決めつけて言っても問題ないだろう。 それに多分津崎は親しくもない俺の未来を 消えたい思いを抱えても応援するような奴だ。 自分を気にかける相手の幸せを願ってても 何もおかしくないのだし。 潰えなかったアイツの未来に寄り添う人間が 他にもいて欲しいと思う。 だから、俺は秋緒にも津崎をよろしくと言うよ。]* (80) 2022/10/21(Fri) 20:08:38 |
【人】 軽音部 千葉郁也──3day旧校舎前・工藤と── [旧校舎から出てきた時には工藤の姿が見えたから、 戻りの道のりで詰めていた息を吐いた。 暗がりの中に人影が見えたことで 肩を跳ねさせたりしなかったのは、 早めに来てくれるかもしれないと どこかで思っていたからかもしれない。] ただいま。 [月明かりの下に漸く出てくれば、 開いた右手の中を確認のために 一瞥してから工藤の声に答えた。>>88 もし出迎えだけじゃなくて見送りまでして 貰っていたとしたら、 それは勿論励みになったに違いないのだけど。 待ってる工藤の元に旧校舎内から あまり聞かれたくない声が届いたりなどする 可能性も十二分にあり得たと考えると、 さすがにかっこつかないので。 それはなくてよかったのかもしれない。] (106) 2022/10/22(Sat) 1:42:28 |
【人】 軽音部 千葉郁也[差し出してもらった両手の平に落とした記念品に、 工藤は驚いた顔をして此方を見上げたから、 おそらく浮かんだだろう疑問の答えの代わりに 軽く首肯を返した。>>89] ……うん、そう。 [並べられた3つの疑問には、 まとめて簡潔に答えてしまったのは、 改めて事実を言葉にされると、 今更少し気恥ずかしくはなったので。] 工藤のおかげで願いごとしないでいいやって思ったし。 他にもいろいろ……、お礼みたいなものだと思って。 [他にもいろいろは、 また俺の話が長くなるかもしれないから今はやめておこう。 いつ渡してもよかったんだろうけど、 工藤が願いごとに迷っているのは聞いていたし、 幽霊に会いに行くならその前が良いと思ったから。 一瞬時間くれって言った癖、 結局時間を合わせたりしてしまったのは、 工藤がどうするのかを 見届けておきたい気持ちがあったのかも。 それに出迎えてくれて安心する思いもあったし、 工藤にとってもそうなら良いなと思った。] (107) 2022/10/22(Sat) 1:45:23 |
【人】 軽音部 千葉郁也──3day旧校舎前・夜── [旧校舎の前で工藤が戻るのを待つ間、 スマホを開いて指を滑らせる。 一回生存報告を流しただけのグループメッセージ。 明日から使われることがあるかわからないそれに、 報告くらいしておこう。] (139) 2022/10/22(Sat) 12:01:29 |
【人】 軽音部 千葉郁也[今日のミッションはいろいろあって。 内心の臆病を振り払って人の地雷に踏み込んででも得た友情。 過程を考えれば恙無くとはいえないが無事に終えられた肝試し。 感謝と応援と、若干の私情を含めて渡した記念品。 俺自身は多分何も変わってないけど、 それがいいと思えるような 後悔しない結果を残せたことを覚えておきたいと思う。 既に幽霊に会った人もいるだろうし、 これからの人もいるのだろう。 会いに行かない選択肢をした人も。 皆がよかったと思ってこの日を終えられたら良い、 と思いながらメッセージを送信した。]** (140) 2022/10/22(Sat) 12:06:07 |
【人】 軽音部 千葉郁也 少なくとも、津崎のことを大事に考える奴が いたことをよかったと思う。 だからありがとう。 [零された疑問のような呟きにはそう肯定を返して。 “これから“への回答はなかったけれど、 どうするかは秋緒次第だと思えば重ねて 先の話を語ることはしなかった。 そうしていくらかの沈黙が落ちた時だったか、 秋緒がスマホに目を落とすのを見詰めた。>>81 それが誰からの連絡であるか示す震えた声音に “よかった“と続けば、 アイツが戻ってきたのだとわかったから] じゃ、俺はそろそろ戻るかな。 津崎によろしくな、秋緒。 [そう一言声をかけて、中庭から離れた。] (155) 2022/10/22(Sat) 14:52:27 |
【人】 軽音部 千葉郁也[3日目のうちに津崎と話す時間はあったろうか。 俺は中庭から教室に戻って授業を受けたけれど。 もし顔を合わせて話す時間があれば、 夜に旧校舎に行く話くらいは伝えただろう。 願いごとはないと伝えていたから、 何しに行くんだとは思われたかもしれないが。 今回は暇つぶしではなく肝試しだとは話したと思う。 結果報告は明日、あの日から数えたら 4日目のことにはなるのは確かだ。 津崎がちゃんと学校に来れば。 いや、来ると思う、さすがに。] (314) 2022/10/23(Sun) 4:13:23 |
【人】 軽音部 千葉郁也──4day・津崎と── ……というわけで、無事幽霊の顔見て 帰ってくることが出来たわけだ。 証拠品は人にあげたからねぇんだけど。 [大分端折ったが、 (道中の出来事を全て話すのはさすがに憚られた) 俺は津崎に肝試しの顛末を語った。>>11 これだけだと本当に何しに行ったんだよって 話だから理由もちゃんと話しておこうとは。 津崎の話は、それも相当に重要な秘密だ、 それを教えてもらったことは確かだし。 わざわざかっこ悪りぃ話する必要もないのだけど、 俺だけ聞きっぱなしっていうのも フェアじゃないかなってだけじゃなくて。 俺の願いごとを気にかけてくれていたのは知っているし。 報告くらいはしておきたかった。] (315) 2022/10/23(Sun) 4:13:31 |
【人】 軽音部 千葉郁也ほんとはな、怪談とかめちゃくちゃ苦手だし。 幽霊にわざわざ会いにも行きたくなかったんだけど。 [この辺りはさらっと言った方が多分良いと俺は既に学んだ。 のできっとそう出来てる。出来てなくても流して欲しい。] 幽霊に願いごとしないって決めた手前、 願わなくても苦手なことのひとつくらいは 自力で克服できるとこ示しとこうと思って。 まあ、それで…肝試し?だったわけ。 [客観的に見たら随分と軽い悩みだとは思うけど、と 肩を竦める。 実際ちゃんと克服できたわけじゃないけど、 もう一回行ってこいと言われたら嫌だし 一応達成したってことが大事だってことで。] (316) 2022/10/23(Sun) 4:13:40 |
【人】 軽音部 千葉郁也[願いごとが決まらない俺に、 何かあれば相談に乗るとは 津崎が言ってくれたことは覚えている。>>1:181 主に俺のお互いに置いてた距離のせいで 結局相談出来るような状態にはなかったこと、 それを寂しい等思われてるとは知らないけれど。>>3:234 津崎のこと何も知らなかったように、 津崎も俺のこと大して知らないのだよなと思うと ほかに秘密の一つや二つあればよかったのかもしれないが。] 残念ながらほかに大して 秘密も悩みもねぇんだけど……、 笑顔が作れない件はまあ、もういいや、 料理が絶望的に出来ないから 一人暮らしした時やばそうとか? [あ、知ってるって? お前に相談してもこの件は 何の解決も見られなさそうってことは俺も知ってた。] (317) 2022/10/23(Sun) 4:13:49 |
【人】 軽音部 千葉郁也[あと何、気になる女子の話とかすればいいかな。 いや、別に知りたくねぇか。 でも普通の高校生らしい話題ってそういうのかなと思う、 進路の話も、勉強のことも。 後はきっと多くなりそうな音楽の話も。 この先相談してくことはお互いあるんだろうし、 それがくだらないことでも真面目なことでも話す気はある。] ああ、一個あったけど、それはお前のおかげで 克服したからもう大丈夫かな。 [一番治したいと思っていた内心の臆病さは 津崎に踏み込んだことでひとつ克服できたこと、 受け入れてくれたことを含めて感謝しているから、 救われた部分があるのは俺もなんだってことは伝えておくよ。]** (318) 2022/10/23(Sun) 4:14:22 |
【人】 軽音部 千葉郁也──3day夜・工藤と── [工藤を待つ間にメッセージのやり取りをした後は、 またしばらくぼんやり月を見たりとしていた。 パタパタと駆ける音を耳が拾って>>319、 工藤が戻って来たのだと気づく。 急いで戻ってきたらしい理由は 旧校舎の中が怖かったという、 わけではない…のも、うん、わかってるよ。] おう、おかえり工藤。 ……ふ、いや、大丈夫だから。 暗いとこいるだけで死ぬ生き物ってわけじゃねぇし。 [重ねて謝るのに少し笑ってしまった。>>320 いや、心配してくれてるのはもちろんありがたいし、 その理由考えたら昨夜の帰り道のことを思い出して 恥ずかしくもなるのだけど。>>321 送ってくって言った以上、頑張ってはいたつもりだし、かっこつける必要ない本番でも同じくらいだったのは進歩じゃないかな。(予行演習でも何もかっこついてはいないが) でも今待ってる間、不思議と怖くなかったのは本当。] (324) 2022/10/23(Sun) 11:09:04 |
【人】 軽音部 千葉郁也[改めてのお礼に渡した土産のこと以外も付け加えられれば、 それは俺の方もなので。>>322 頼りきりでなかったならよかったと思う。] ……うん、少しは役に立てたならよかった。 おかげさまでは俺もだし。 昨日言ってた地雷踏む話も、無事に踏んでこられたから。 [他にもいろいろって言ってた件のひとつも手短には伝えて。>>107 結果が悪いものではなかったとは告げた礼と 顰めてもない表情から伝わるだろうか。 工藤の願いごとも、 きっと納得いく結果になったんだろうとは 向けられた笑顔から伝わってきたから、 安堵混じりの笑みを返した。 自分で思ってる以上に自然に笑えてるなら、 それも工藤のおかげなのだとは思うよ。] (325) 2022/10/23(Sun) 11:09:12 |
【人】 軽音部 千葉郁也……工藤のギターの練習、またやろうよ。 俺は楽しかったし、また出来たらなと思ってたから。 [物じゃないし、時間貰うことになるから ピック一枚とつり合い取れるかわからないけど、 だめかな?と聞くのに緊張して少し声のトーンは下がった。 数ヶ月越しの臆病を振り払って もう一個ミッション完了できたから、 またひとつ幽霊には感謝しておこう。]** (327) 2022/10/23(Sun) 11:09:28 |
【人】 軽音部 千葉郁也──ある日の放課後・大木さんと── [願いごとの日から何日か後のこと、 大木さんからメッセージが来た。>>423 都合の良い旨を返信すると 約束の時間である放課後に教室で待って。 ほどなくして現れた大木さんの顔を見るのは、 最後に見てからそんなに経っていないのに なんだかすごく久しぶりに思えた。] ああ、此処で大丈夫です。 どうせすぐ皆帰るんで。 [うちのクラスは放課後残ったりとする者があまりおらず、 部活へ向かうか遊びに行くかでさっさといなくなることが多い。 自分の席の近くに案内すると、 適当な空き椅子を使ってもらうことにしよう。] (435) 2022/10/23(Sun) 19:35:31 |
【人】 軽音部 千葉郁也[元気にしてました?等の挨拶もそこそこ、 大木さんは“何があったか聞かせてほしい“と 言っていたのは覚えているから、 あの時の自分の話を切り出した。] 俺、結局願いごとしなかったんです。 俺の願いって幽霊に頼むことじゃなかったんで。 [窓の外、此処からは見えない旧校舎の方向に目をやる。] 最初、願いごとなかなか決まらなくて。 猶予期間の間にいろんな奴と話したりして、 やっとかなきゃとか、やっときてぇなってことが いくつか出来たんですよね。 で、それやるには自分と向き合わないと みたいなことがあったんで。 その辺全部、クリア出来たのが あのメッセージ送った時だったっつーか。 [ミッションコンプリートの意味はそんな感じです、と、 とりあえず先に結論を。] (436) 2022/10/23(Sun) 19:35:34 |
【人】 軽音部 千葉郁也大木さんは何か、願いごとしたんですか。 [旧校舎を見る以外に特に目的はなさそうだったし、 結局どうしたのだろうと大木さんの方に視線を向けた。]* (437) 2022/10/23(Sun) 19:35:39 |
【人】 軽音部 千葉郁也──ある日の放課後・大木さんと── [何だか久しぶりと 同じ感想を持ったらしい大木さんの挨拶に、 それだけあの3日間がいろいろ考えすぎて 濃かったのかと感じる。>>446 それは大木さんも変わらないのだろうと思えば、 少し安心する思いだった。] そう、ですね。 あんなに自分のことも人のことも 考えたのは初めてかもしれないです。 [“千葉も“と言った大木さん同じように 頑張っていたということなのだろう。>>447 おそらく大木さんのことだ、 俺より多くの誰かを気にかけて過ごしたに違いない。 俺にはこの人ほどの気遣い力はないと思うので、 烏滸がましいとは思いながらも親近感を覚えた。] (464) 2022/10/23(Sun) 20:39:35 |
【人】 軽音部 千葉郁也……現実味は確かに。 幽霊とか、願いごととか。 そんなん絶対ないって思ってたんですけど。 それに……、 皆抱えてる悩みなんて大して変わんねぇかなって ずっと思ってたけど、 聞かなきゃわかんないこともたくさんあるなって。 ただ、俺はあの3日間があってよかった、とは思ってます。 [俺の少ない接触範囲ですら“消える“つもりだったのが2人、 消えたりはしないだろうけど複雑な願いを抱えていたのが1人。 消えはしなくても、現実を大きく変えた者もいるのだろう。 大木さんの言うように、 夢から覚めたばかりのような感覚がどうしてもあった。>>449]* (466) 2022/10/23(Sun) 20:39:45 |
【人】 軽音部 千葉郁也──ある日の放課後・大木さんと── [自力では叶えられない願いごとなんてない方が幸せ>>472、 その考えは俺もあの3日間のうちに思ったものだった。>>3:10 あの時は共感してくれた工藤の言葉に覚える安心感に 胸が痛んだのは、そうでない奴のことを考えて。 だから、俺の言葉に共感を返す大木さんも 似たようなつらさを悩む間は感じていたのではないかと思う。 だから、“安心する“と言う大木さんに頷いて。] ……はい、“俺が俺のままで“いたいって思えたのは、 周りのおかげなんで。 これからも、ちゃんと叶えてこうと思います。 [大木さんの顔を見てそう返す。 なんせ自分にかけてしまった願いだから、 叶え続けないと意味がないのだ。] (510) 2022/10/23(Sun) 21:55:52 |
【人】 軽音部 千葉郁也[あの3日間があってよかったと同意する大木さんなら、 そんな心配も必要ないのかもしれないけど。>>474] そうですね、 皆にとって有意義な時間だったって思いたいし、 時間をくれた幽霊には感謝しときましょうか。 [だから、と続いた言葉に、ああ、と思い出して薄く笑った。] 俺がやらなきゃのことクリアできたのは、 後押ししてくれた奴がいたおかげで。 それから、大木さんからのメッセージも。 すごく励みになったんで。 ありがとうございました。 [そう、今更ながら返せてなかった礼をすることができた。 きっと他にもあのメッセージに背中を押された者もいるのだろうと思えば、そのことも併せて。]** (512) 2022/10/23(Sun) 21:56:01 |
【人】 軽音部 千葉郁也──ある日の放課後・大木さんと── そう願えるきっかけがあったってだけですけど、 ありがとうございます。 [いい願いと言われて、少し照れくさい気持ちになりながら 頬を掻いて返す。>>515 そう願ったきっかけと、それを最高の願いだと 言ってくれた奴のことを思い返して小さく笑った。] 幽霊見た時も結構落ち着いて見えたんで、 こう、やっぱイメージだけで判断したらだめですね。 [先輩で頼り甲斐がありそうで、 懐も広そうだと思っても不安や恐怖はあるのだ。 話さなければわからないことがあるとは 今更思いながら苦笑する。] ああ、そういうとこ見せたくない、のはわかります。 [俺の変な意地みたいなのとは全然違うから、 わかるというのは申し訳ない気もするけど。 そういう隠し方ならかっこつくのになとか考えてた。] (529) 2022/10/23(Sun) 23:22:05 |
【人】 軽音部 千葉郁也大木さんの言葉は俺以外にも届いてると思います。 ほんとはもっと早くお礼言いたかったんですけど、 あの日は手一杯で伝えられなくて。 こうして直接お礼言えてよかった。 [全てが終わった後でも、話せたことを、 話すきっかけをもらえたことをありがたく思う。 嬉しそうに笑った顔を見て、 相手も同じ気持ちであると感じて心が温かくなった。 あとはいくらか日常めいた会話をしてから 別れる時には改めて礼を告げて。 いくらか現実に戻ってきたような心持ちで帰路についた。]** (530) 2022/10/23(Sun) 23:22:12 |
【人】 軽音部 千葉郁也──3day夜・旧校舎前 工藤と── [工藤が何か急いで戻ってきた後に重ねて謝る理由は、 俺が夜の旧校舎前という普段なら 絶対居たくない場所にいるのを心配してくれたからだろう。 大丈夫なことを伝えた先で安堵の声を返す表情からは、 痩せ我慢でもなく本当に大丈夫だと 伝わったのだとわかったから>>539、 今ばかりは多少はかっこついたかなと思っておこうか。 どうやら俺も役に立ってはいたらしいと>>540 念を押されたことには素直に受け止めて、 どういたしましてって今更返すのは 微妙に気恥ずかしくなったけど。 それから、他人の地雷を踏むという話題に そぐわないお祝いの言葉に肯定を返して。] うん、おめでとうであってる。 ありがと。 [まるで自分のことみたいに喜んでくれる笑顔に、 昼間に出せた勇気のことを 本当によかったと改めて実感が湧いた。] (555) 2022/10/24(Mon) 2:30:54 |
【人】 軽音部 千葉郁也天ヶ瀬、来てたんだな。お疲れ。 [叶えても叶えなくても後悔があるかもしれない願いを 天ヶ瀬はどうしたのだろうか。 どちらにしても後悔は少ない方を選べたなら良い。] 今度料理部に顔出す時は、津崎連れてくわ。 [実験台は多い方が良いだろって笑って伝える。 天ヶ瀬の願いがどうなったにせよ、 変わらず気軽に話せる関係には変わりないのだし 今度は胃に優しいものが食べたいなとは 授業中のやりとりで伝えてある通りだ。 ああ、でも、呼び方が苗字じゃなくなるくらい 仲良くなれる日が来たら良いなとは実は思ってるよ。 したら俺も下の名前で読んだ方が良いかな。] (557) 2022/10/24(Mon) 2:32:36 |
【人】 軽音部 千葉郁也[それから現れたもう一つの影にも、 やっぱり驚いて変な声を出したけど、 もしかしたらあっちも同じような声を出したかもしれない。] ……かなみ? [正直、心底安心した声になっていたと思う。 願いごとはする前なのか後なのか判断はつかなかったけど、 彼女の“これから“について教えてもらえれば、 少し寂しくはあっても悲しくはないと思えただろうから。] 勝負に勝ったみたいでよかった。 俺もね、ちゃんと勝ったよ。 [学校では会えなくなっても連絡は取れるし、 ライブハウスに来られる日は楽しみにしておくとして、 そうでなくとも音源くらいは送れる。 だから、勝ったら聞かせるって約束は叶えられるはずだ。>=3:60 これからは音を届けることで、かなみのことを 俺からも応援できたら良い。 よろしくって伝えた時から、友達だと思っているし。]** (558) 2022/10/24(Mon) 2:32:53 |
【人】 軽音部 千葉郁也──3day夜・帰り道 工藤と── [旧校舎前、月明かりの下で会えた面々とは どのくらい会話を交わしただろうか。 工藤を送る帰り道の途中は、 別のことに心臓が多少忙しくはあったから 物音や横切る猫の影なんかには 驚いたりはせずに済んでいたかな。 唐突に再開した話の続きに 工藤は不思議そうな顔をしていて。>>547 前置きを忘れていたことに気づいて、 どんだけ緊張してんだよと頭を掻いた。 渡したピックのお返しの件って伝えたら、 戸惑ったような笑みが返されて。 “それじお礼にはならない“って返事は、 断られたかなと一瞬思った。 工藤からの願いごとになると言われたら、 教える以上は便宜上そうなるかもとは わかってはいるのだけど。] (577) 2022/10/24(Mon) 4:40:41 |
【人】 軽音部 千葉郁也[納得したつもりの“もっともらしい理由“、 それがなくなった後も切り出せなかったのは 俺が臆病だからで。 クラスも別れれば尚更、 また話を持ち出すのは不自然かもしれない。 今もなんで?って思ってるんじゃないかなとは。 なんでって聞かれたら、なんて答えたら良いのだろう。 それこそギターの練習どころじゃなく、 気まずくなるかもしれない。 答えられる気がしないのは やっぱり臆病なのだと思うけど。 今はまだ、もう少し俺に勇気が出るまで 猶予があることを願った。] (578) 2022/10/24(Mon) 4:41:00 |
【人】 軽音部 千葉郁也[そうして、伝えられた提案は予想外のものだったから、 少し驚いたような顔で見てしまったと思う。>>551] ん…、『 Let It Be 』が弾けるように なるまではもちろん付き合うけど、 俺の好きな曲…、は、うん、わかった。 その時教える。 [弾けるようになったその先もあるって 意味だと受け取れば、 それは正しく俺にとっては 嬉しいことだから充分すぎるお礼だ。 だから、その約束をお礼として 受け取れる日を待つことに頷いた。 はにかんだ笑顔に上手く笑って返すのは 少し難しかったかもしれないけど、 何度か見せた変な顔になるのは堪えたつもり。] (580) 2022/10/24(Mon) 4:41:37 |
【人】 軽音部 千葉郁也[卒業くらいまでには?って言ってた教本も、 返す必要はなくて。 期限はやっぱりなくていいよって伝えておこうと思う。 お礼の曲を聴かせてもらえる時には 必要なくなっているかもしれないけど、それでも。 工藤の歌も聴きたいっていうのは しつこい勧誘のことを思えば知ってるかもだけど。 いつか一緒にセッションできれば良いとは思うから。 その日が来るまで練習は付き合いたい。 願いごとが増えてしまって困るけど、 それも自分で叶えていけたら良い。 此方の顔から逸らされた目線が下に落ちるのを>>554 追った視線の先、ポケットに突っ込んでた手を出して。 幽霊から記念品を受け取った掌を、 月明かりの下で見つめる。 一度目を伏せて息を吐くと、 硬くて繊細さの欠片もない俺の指先とはまるで違う、 隣を歩く細くて柔らかい指に触れた。 夜道が怖いからとかそういう照れ隠しを 今は言わないでおくくらいの勇気が 幸いまだ品切れしてなかったのは、 さやけく照らす月明かりのおかげなのかもしれない。]** (582) 2022/10/24(Mon) 4:42:54 |
【人】 軽音部 千葉郁也──4day・津崎と── [肝試しの報告は主に面白そうな部分を端折ったため 聞いてて面白いかなとは思ったけど、 津崎の感想は“嬉しい“とのことだったから、 話してよかったと思う。>>364 証拠なくても疑わないとは知ってたけどな。 素直に口にされる言葉は、 丁度良いと思っていた距離を保っていた時より 居心地良く思えた。] そう、だから俺の前で怖い話は禁止な。 心霊スポットとか死んでもいかねぇし。 [俺としては重大な秘密に対して少し口籠る様子に、 笑いを堪えたりしたわけではないのはわかるから、 何かを思い起こして俺が表に出さなかったことを 察したりとしてくれたりするのだろう。 普段眠そうだったのは不安で眠れなかったのだと知った今、 夜遊びなどしていないのだろうとはもう知っているけど。 今日は遅刻もしなかったし眠そうでもなければ>>362、 これから顔を合わせる津崎は 今まで知ってる津崎とは少し違くて。 吸血鬼ネタ使えなくなっても いくらでも笑えるネタは出してくれると期待してる。] (634) 2022/10/24(Mon) 11:21:03 |
【人】 軽音部 千葉郁也ありがと。 すげぇ頑張った甲斐があるわ。 [頑張れたのは津崎のおかげでもあるから、 労いに対する意味を礼に込めた。 首を傾げられたもう気にしてない悩みについても そのうち話す機会はあるだろうし。 津崎が苦手なままなら笑顔の練習くらい一緒にしてもいい。] 生で齧れる野菜しか食えない 兎みてぇな食生活はちょっとな…。 ここで残念なお知らせだが 俺はレンジを(2)1d6台お釈迦にしたので 家では触るのを禁じられている。 [まあ、なんとかなるだろとは思うから、 真剣に答えてくれたらしい料理の件も頭に留めておく。 一人暮らしすることになった時に 家に呼んでも食うものないんじゃ可哀想だしな。 レンジの使い方くらいは学んでおこう。] (635) 2022/10/24(Mon) 11:21:09 |
【人】 軽音部 千葉郁也[相談するにもお互い得手不得手はあるだろうから、 無理らしい恋愛相談は、俺も乗れる気はしないから 雑談程度に留めておくよ。 音楽の話もお互い学ぶことがあるのだろう。 進路については有り難く集めてもらった資料も 読むつもりだし、同じ学校になったら笑うけど、 それはそれで楽しいのは変わりない。 一番伝えときたかったことを思い出したように言ったのは 気恥ずかしさもあるからだけど、 目を逸らして頭を掻く様子に痛み分けだと思って 小さく笑っておく。>>369 半年間を埋めるなんて多分あっという間で、 距離があったから息がしやすかったなんてことも 忘れるくらいに、これから先が当たり前になるんだろうから。]** (636) 2022/10/24(Mon) 11:21:13 |
【人】 軽音部 千葉郁也♪When the night has come
And the land is dark And the moon is the only light we'll see No, I won't be afraid Oh, I won't be afraid Just as long as you stand, stand by me…… (638) 2022/10/24(Mon) 13:38:38 |
【人】 軽音部 千葉郁也[この曲を聴くとあの日、 何かに怯えることもなく 月明かりの下で並んで歩いた時のこと、 肝心なひとつはまだ言えなくても、 ひとつ、ふたつは臆病を 乗り越えられた日のことを思い出すから。 あの時言えなかった肝心なひとつは歌に替えてなんて、 恥ずかしいことはしなくてもいいように、 その時までには伝えられていればいい。 そばにいてほしいって。]** (639) 2022/10/24(Mon) 13:38:41 |
【人】 軽音部 千葉郁也──それから── [あの場にいた全員にとって特別だったろう3日間。 皆にとってこれでよかったと思える結果。 一人でそれを祈っても、幽霊にも叶えられないだろう願い。 きっと人が手を伸ばせる範囲は限られていて。 それぞれがその中でだけでも掴めたものがあるならば、 その願いは叶うのかもしれない。 俺が選んだ選択は自分に願いをかけることで、 この先もあるがままでいられるように 過ごして行くのだと思う。 日常に起きた変化はいくつかあって、 でもそれが当たり前に変わっていく。 俺の未来は根拠のない自信に裏打ちされたもので、 それを疑ったこともないけれど。 其処に共にいて欲しいと思える人たちが出来た。] (807) 2022/10/24(Mon) 22:56:58 |
【人】 軽音部 千葉郁也[津崎とはこれからもくだらない話や真面目な話をして、 お互い支え合って前に進んでいくのは確かだし。 仮にどちらかが躓いても差し伸べられる手が 互いにあるはずだから、 その先にあるものに何の不安もない。 それから秋緒のことは、 意外と口が悪いとか見た目とのギャップがあることを これから知ったりとしていくのかな。 料理部だと知るのも近いうちで、 秋緒の師匠共々作る食べ物の実験台くらいにはなっても…、 頻繁じゃないとありがたいけど、 スキルアップのためにも付き合うよ。] (808) 2022/10/24(Mon) 22:57:02 |
【人】 軽音部 千葉郁也[天ヶ瀬の変化に気づくのはいつ頃だろう。 見た目が多少変わっても天ヶ瀬は天ヶ瀬だし、 彼女が選んだ決断を応援したい。 ちゃん付けは誰相手でもしないけど、 そのうち青葉と呼べるくらいにはなれるんじゃないかな。 かなみとはまた会えない日が続いたとしても、 先は長いのだし顔を合わせる機会もいくらでもあるはずで。 自分の嫌なとこ治すのに幽霊には頼らないと決めたなら、 やっぱりどこか似ているなと思うし、 お互い自分の弱いところを克服出来るんだろうと信じてる。 工藤とのギターの練習も続いていくのだろうし、 忙しい時期に出来ないことはあっても、 それに心配を感じることはもうないのだと思う。 工藤は何も返せてないというけれど、 貰ってばかりなのは俺の方なんだ。 だから、工藤の大切な人との約束の結果が どのようであっても後悔のないよう力になりたいから。 そして出来ればその先も。 結局、俺がそばにいてほしいだけなんだけど。 そのことは察してもらう前に自分で言うよ。 それはきっと、近いうちに。] (809) 2022/10/24(Mon) 22:57:09 |
【人】 軽音部 千葉郁也[願いごとがないことは幸せだからと大木さんは言った。 それは俺も同じ思いで。 だけどそう思う理由は他にもあって。 幸せになってほしい誰かに手を伸ばすことが出来たことが、 誰かに手を伸ばしたいと思えたことが、 あの3日間で手に入れた一番大きな幸福なのだろう。 躓いたり挫折を覚えたり、 そういうのはこの先たくさんあるんだろうけど。 歩いていく道は一人ではないから、 掴んだ未来に憂いは見当たらなかった。 秋月先輩に言われたように、 前を見ないとわからないことも たくさんあるのだと知ったから、 少しは背筋を伸ばして前に踏み出せれば良い。 *俺が俺のままでいられること、 それがいいんだと今は思えるから。*] (810) 2022/10/24(Mon) 22:57:13 |
【人】 ベーシスト 千葉郁也[演奏が終われば拍手を送って。 工藤の目的は果たされたわけだけど、 約束を果たせたことは本当に嬉しかった。 一緒に喜んだ日のことも忘れない。>>840 この先もそばにいてくれることを知っているから。] 最高の演奏だった。 ありがとう、彩葉。 [感想を告げて向けた微笑みは、 きっと今までで一番うまく笑えていた。>>850]** (876) 2022/10/24(Mon) 23:48:16 |
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