【人】 3年生 黒崎 柚樹な、ん…………っこ…れ、…ぁ [脳がその感覚を拾うより早く、背と足がびくりと跳ねて、直後、無意識に武藤をぎゅうと締め付けてしまった。 滲む視界、間近に見える武藤の顔 >>322 も少し苦しそうに歪んで見えて。 ごめんね、痛かった……?なんて思ったのだけど、むしろ、逆だったみたい? 身体の奥に埋まる熱が、強く脈打つような感覚が走った。] ぁ、ゃ……これ、おか、し…………ぅあ! [快感とは、違うと思う。 それは温かで、穏やかで、安らぎを覚えるものだと思っているのに、今、電流でも走るみたいに身体をひくつかせてくるのは、意識も理性も全部攫っていくみたいな、暴力の波のようなもの。 知らない感覚に困惑しながら、それから逃げるように頭を何度か緩慢に振ったのだけど、顔を少し歪めた武藤が"きもちいい"と言ってくれたから、その困惑もいくらかは薄らいでいった。] (329) 2022/09/19(Mon) 15:49:38 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹…………ふ、ぅ……っ……っ [いよいよ喉からはとんでもない声が出てきそうだし、意識が白く焼き切れていくよう。 手の甲でおかしく跳ねそうになる吐息を殺していたのだけど、最後は、私の名を呼ぶ声に応えるように、武藤にしがみついていた。 その頃には、身体が勝手に浮かんでしまいそうな不思議な浮遊感と焦燥感ばかりが身体を満たしていて、もう痛みは遠いものに感じられて。] ……ッ………………ぁ、 [首筋にごく微かに走る痛みと、熱と、それよりももっと熱いものが胎内で弾ける感覚と。 最後の最後は、忙しない呼吸が武藤のものか私のものかも、判然としなかった。] (330) 2022/09/19(Mon) 15:50:35 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹む、と…………? [私もなかなか酷い顔になっている気がするけど、武藤の髪も、くしゃりと水を刷いたみたいになっていて。 常には滅多に見せない眉間の皺も、今日は怒り顔ではない風のを沢山見た気がする。 今日はなんだか知らない武藤をたくさん見ているなあと、ちょっと笑えてきてしまった。] …………"ちゃんと"出来たね。 [よかった。うれしい。 私の初めてが武藤で良かったし、武藤の初めてが私なのも嬉しい。 武藤が離れていってしまう前に、そう囁いて、抱き締めた。*] (331) 2022/09/19(Mon) 15:52:41 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― 送らなかった、死者への手紙 ―― [朝霞さんからのグループLINE。 >>287 "手紙参り"なるものの誘いで、朝霞さんが代表してお焚き上げに行ってくれる、と。] …………うーん…。 [多分、朝霞さんのことだから、皆の分を集めたいとか思ってるんじゃないかな……と思ってしまう。] …………でも、私の貰った小泉さんからの遺言は、 手紙じゃなくてあの時の言葉 >>6:22 なんだよね。 [どう考えても、最後はその考えに辿り着いてしまう。 どこか他人行儀な、綺麗な言葉が並んでいたあの手紙。 それもきっと小泉さんの素顔の一面だったのだろうけど、美術館での最後の日に独り言のように落とされたあの言葉とあの表情の方が、私にとっては一番の真実だった。 ああいう風に返事をしてくれた、元の私の言葉も脈絡なくてぐちゃぐちゃで大概酷いものだったわけだけど、でもあの言葉もまた、あの時の私の一番の本音で。 あのやりとりとこの思いは、私が一人で抱えていけば良いことで、今更手紙という形で整えた文字にして小泉さんに送る意味も、無い気がした。] (336) 2022/09/19(Mon) 16:58:31 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹『朝霞さん』 『手紙送りの連絡ありがとう』 『黒崎は手紙は送りません ごめんね』 『何か手伝えることあったら言ってください』 [そう個別LINEに文字を打ち込んで送信アイコンをタップした。 きっとマメな武藤あたりはわざわざレターセット買ったりして手紙書いたりしてるんだろうなあと思いながら。*] (337) 2022/09/19(Mon) 16:58:50 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹[…………ああ、そ、っか。 武藤の体温が遠ざかっていくのは残念だったけど、そういう"後始末"的なものが必要なのはうっすら察し、男の人は大変だなあと思ったものの、私の今の姿勢も大概で。 はしたなく開いていた足をゆるりと閉じようとしたら、シーツに薄紅色が散っているのが見えてしまった。 季節はずれの桜の花びらにしては、生々しい、淫靡な色。] ごめん武藤、シーツ、よごし……、 [視線を上げてしまったものだから、その、うっかり、見て、しまった。 その、外したそれ、を、結んだ……り?ティッシュにくるんだ、り??] (341) 2022/09/19(Mon) 17:23:42 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹……………………っ。 [今までとは別の意味で顔を赤くしてしまいつつ、でも、まあ、見えてしまったものは仕方がないとばかりにそのままそこからの全工程、観察してしまった。ごめん、武藤。] …………男の人って、たいへんなんだね。 [戻ってきてくれた武藤を抱き締めながら、ついそう言ってしまったことに、特段の他意は無いし、ちゃんとお返事もしたよ。] めちゃくちゃというのと違うけど……、 気持ちいいなって思ったし、またしたい。 武藤となら、いっぱいしたい。 [って。*] (342) 2022/09/19(Mon) 17:24:11 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― 小泉さんのバイト先 ―― [恋人がコミュ強で本当に良かったと心から思いながら、つらつらと滑らかに口上を述べてくれている武藤の傍ら、私もぺこりとお辞儀をする。 小泉さんが長く働いていた、パン屋さん。 店内に漂う香りは、美術館のキッチンで嗅いだものとほぼ同じ。。 小麦の生地が焼ける匂い、クリームが炊ける甘い空気。 死にたいと思っていたらしい小泉さんの、ここは大切だっただろう場所。 同僚さんらに慕われ、店長さんからも"ここで働け"と言って貰えていたくらいであるらしいのに、それでも全てを捨てて"死にたい"と思っていた小泉さんの絶望はいかばかりのものだったのかなと、心の端の方がつきんと痛くなった気がした。] (348) 2022/09/19(Mon) 18:02:20 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹……え?私の分もあるの? ありがとう。 [うららかな秋晴れの公園、外でパン食べるなんて遠足みたいだねと、せめて缶コーヒー(松本さんご推薦のものじゃないけれど甘さのあるカフェオレ)は私が買って。 私もパンを買ったけれど、それは家に持って帰るつもりでの、今日の午後のおやつと明日の朝食分。 かわいいなあかわいいなあと、つい、買いすぎかな?というくらいに買ってしまった。 まあ、多少多くても、大食らいの弟が問題なく平らげてしまうだろうし、と。] こっちのパン、中はチョコクリームだって。 半分食べる? [くまさんパンだよなんて、袋から1個取り出しつつ、どうしても会話の途切れ目には小泉さんを思い出してしまう。] (349) 2022/09/19(Mon) 18:03:00 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹……うん。美味しかった。 小泉さんのパン。 すごくかわいかったよ。 [そうぽつりと告げれば、一体本当、何をどこからどこまで見ていたのか、あの目玉ぐるぐる猫パンにも言及されてしまい、言葉を詰まらせる。] …………武藤は、 私のこと、心配だったんだよね。 [ただ見ているだけなのはつらいことだと、私も最後の1日だけとはいえ、意図せず見てしまった小泉さんの姿に歯噛みしたことを思い出す。 あれがもしも武藤の姿だったらと思うと、平静ではいられない自信しかなくて、そんな中、武藤は私を見ていてくれたんだなあ、って。 あのレストランの場では、私は還れることが決まってはいたわけだけど、それでもね。] うん。 食パンとかフランスパンも美味しそうだった。 [今度、ガチの遠足……というかピクニックでもしてみる? あそこのパン使ってサンドイッチ弁当とか作るよ、と、交わす約束に、戻った"日常"を噛み締めた。*] (352) 2022/09/19(Mon) 18:04:46 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹[1回してみて、なるほど、と、思った。 漫画だとか小説だとかドラマだとかの世界とは大違いで、どうにも恥ずかしいし、どうしても居たたまれない時間もあるし。 ……でも、身体を合わせないとわからない、この満たされた気持ちは、してみなければ味わえないことで。 きっと、その……もう少し慣れたら、武藤の言う"めちゃくちゃ気持ちよかった"に私も至れるのかもしれないし。 ぼんやりとそんな事を思いながら…………まあ、見てた、という次第。] (353) 2022/09/19(Mon) 18:25:13 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹…………? したかったら、していいよ…………? [もう全然痛くないと言ったら嘘になるけれど、先よりはきっと負担なく受け入れられる気がしているし。 でも、男の人の側は、そう何度もできるものなのかな、と、そのあたりも全然検討つかないまま、したいならしよう?と首を傾げる。 足の付け根に当たる固い熱も、もうなんだか見知ったもののように思われて、唇が重なれば、こちらも負けじと身体を擦り寄せた。*] (355) 2022/09/19(Mon) 18:28:10 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹["していいよ"は、多分、自分の本心を隠したずるい言い方だったと思う。 本音のところは、"していいよ"じゃなくて……もっと、で。 なので、武藤に"する" >>360 と言われて、正直嬉しかった。 なんだっけ……どっかで見た本だか何かだと、"賢者タイム"というのが男の人にはあるらしかったのに、武藤には無いのかな?……なんて思いつつ、うっとりと唇を合わせる。 キスも、したのは武藤が初めて。 ねえ、こんなに気持ち良いものだとは、知らなかったよ。 ぽやぽやとそんな気分に浸ってるうちに、武藤の手指が色々なところを辿っていって。 私の知らない部分にまで触れようとすることにも、もうあんまり抵抗はなかった。 だって、先刻まで武藤が"居た"ところだったのだし。 ────けれど。] (370) 2022/09/19(Mon) 20:01:12 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹…………ひゃ、ぁ……ッッッッ!?!? [両足が引き攣るほど跳ね、どころか、背から肩からびくりと跳ねた。 全身の毛穴が閉じたのか開いたのかもわからない感じに、唐突に心臓の鼓動がやかましくなりはじめて。] む、と…………今、何、した……の? [呆然と、緩く開いた足の間に居る武藤を見つめる。 こんなの、知らない。 全然、知らない。 快感のようなそうじゃないような、鮮烈な何かが身体中を痺れさせながら駆け抜けていくような。 不快ではなかったけれど、でも、"怖い"と思ってしまった。 だって、こんなの、自分がどうにかなってしまうとしか思えなくて。 なけなしの理性をかき集められる自信もないまま、呆然とした心持ちで武藤を見つめてしまった。*] (371) 2022/09/19(Mon) 20:02:42 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― この秋の終わりに ―― [400m走は、トラック1周。 だから、顔を上げたところで、フィニッシュ地点が視認できるわけじゃない。 けれど、く、と顎を引いた私は、眼前、見えぬそれを睨みつけるように集中する。 欲しいのは、未来。 "死んでもいい"なんて二度と思わないための。 愛する人の傍ら、胸を張って立ち続けているための。 これからの人生、一瞬も無駄にしないための。 きっと武藤は客席に居てくれているのだろうけど、あえてそちらの方に視線を送ることはしなかった。次に会う時は、笑顔で戦果を報告する時だと、決めていたから。 On your marks、Set、の声に応じ、身体を無意識に前傾させ、呼吸を詰めて。 今日は青空。 まるで、あの美術館で見た時のような空の色だった。 ────そして、結果は、 『インカレ陸上女子400m (2)1d3位 黒崎柚樹』 ] (372) 2022/09/19(Mon) 20:17:59 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹…………ああ、もう。また2位だった。 残念。 ごめんね、せっかく観に来てくれたのに。 [武藤へそうぼやきつつ、でも案外と心中はさっぱりしていた。 入賞なんて望めないくらい、ここ2年弱はスランプだったから、この結果は充分すぎるほどに上々で。] 良いとこ就職して。 何かあっても武藤を食べさせていけるようにするからさ。 [ふ、と笑った私は、もう、"次の大会ではもっと良い結果を残すから"というしか考えていなかった。*] (374) 2022/09/19(Mon) 20:22:02 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹……ゃ、それ、ゃだ、ぁ…………! [言葉では抵抗を告げるのに、全く思うままにならない下肢がどんな様になっていたかなんて、想像だにつかない。 本気で嫌だと告げればきっと武藤は止めてくれた筈はずなのに、そうはしなかった、その理由。 言わせて貰えれば、そんな意図は本当に、少しも無かった。 跳ね続ける両膝はとうに宙に浮き続けていて、だから、見られたくはなかったはずの秘所も、武藤を前に曝け出してしまっている状態で。 言葉と裏腹、"もっと触って"とばかりに、未練がましく内部が収縮を繰り返していて、それは完全に"雄"を誘う仕草だった────なんてこと。 本当に欠片も、全く、自覚は無かったことなのに。*] (385) 2022/09/19(Mon) 20:55:03 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹ゃ、あ!や、やだ、やめッ…………あ、ぁん……ッ…! [これまでにない、とんでもない声が出てきてしまいそうで、慌てて口を噤んだ。 熱くぬめった何かが先から執拗に触れられていたところに触れ、ざらりと撫でられる。 得体のしれない何かが、足の間をとぷ、と伝っていき、その刺激だけでも身の置き所が無くなってしまった。] だめ……むと……それ、だめ、ぇ…………ッ。 [止めて欲しくて武藤の頭を探るように手を伸ばすのに、結局できることは、拒否ではなくて、縋るように、金の髪端をにぎることくらいでしかなくて。] (403) 2022/09/19(Mon) 21:54:23 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹[そして漸く、与えられる刺激が無くなったときには、呆然と、緩慢に瞬くことくらいしかできなくなっていた。 頬に当たる武藤の唇も、導かれた手指が触れた何かも、どこか他人事のよう。 ────ああ、でも。 私が欲しかったのは。] ん…………挿れ、る……? [それに触れるのは始めての行為だったのに。 まだどこか夢の世界のような心持ちで、抵抗することもなく。 柔く、きゅ、と握ってみてしまった。 私の手より余程に熱くて、これを"きつい"と言っている武藤も、なんだか愛おしくて。] 挿れて、いいよ……? …………ううん、挿れてほしい。 [だって、先刻から身体の中が切ないような、何かが足りていないような、そんな気持ちしかしないんだもの。 だったら、"これ"で、埋めて欲しいなと、思ってしまった。*] (404) 2022/09/19(Mon) 21:56:58 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹[正直、"それ"も要らないよ、と思った。 そんな十数秒?数十秒?すら待つのがもどかしくて、早く……と思ったのだけど。] ………………? [手伝ってと囁くように告げてきた武藤は、手伝う手伝わないを申し出る前に、既に動き出していて。 導かれて伸ばした指先は、すべすべした薄膜を通して熱く固いものに触れていった。 ……今度、見せてよ。 なんて言いたかったけれど。 さすがに今は、諸々、許容量がいっぱいすぎたかな。] (409) 2022/09/19(Mon) 23:05:31 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹…………っ……ふ、 [────ああ、欲しかったのは、これだ。 と、思った。 ほんの数刻前には全然知らなかった感覚なのに。 最初はただひたすらに痛くて苦しかっただけなのに。 なのに今、ひたすらに欲しいのは、武藤の熱でしか、なくて。] もっと……もっと、強くして、だいじょ、ぶ…………。 [それでも気遣うように緩い抽挿を繰り返す武藤に、さっきみたいな、あの、神経が焼き切れるみたいな感じが欲しいのだと、ねだってみせた。] きもち、いい、から…………。 [それは半分嘘で、半分本当。 どうしても無視はできない痛みは残っているのだけれど、でも快楽らしきものも、遠くの方にほの見えて。 少しでもそれを手繰り寄せてみたいのだと、私も武藤に合わせるように緩く、腰を揺らしてみたのだった。*] (410) 2022/09/19(Mon) 23:06:53 |
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