人狼物語 三日月国


247 【身内】patience【R18】

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【恋】 テレベルム

[ 暫くして、何も言えずにおびえて蹲る僕に聞こえてきたのは。
 ほかの店員が小道具片手に店内に呼びかける、

 『迷子のお知らせです。肌が褐色で銀の長い髪の…』
 
 という大きな声だった。 ]
(?59) 2024/02/07(Wed) 15:59:38

【恋】 テレベルム

[ 大人たちに囲まれて、僕は完全にパニックに陥っていた。
 
 だって、プラチナ以外の人と話すのも初めてなら
 自分の親ですらろくに顔も見たことがなくて
 こんな風に接すること自体はじめてで。
 
 どう話したらいいのか、この人たちは悪い人ではないのか。
 それすら判断ができずに、ただ涙目でその場で小さくなって
 荷物を抱えていた。
 
 そんな僕を放っておくわけにもいかないらしい店員は、
 なかなか僕から離れてくれない。
 
 一人にさえしてくれれば、
 じっと待ってることもできるのに。 ]
 
 ぁ…… ッ、う
 
[ 名前は言える?だとか
 いくつ?だとか
 言われても答えていいのかすらわからずに
 ただプラチナが迎えに来てくれるのを
 ふるえて待っていれば。 ]
(?66) 2024/02/07(Wed) 19:05:55

【恋】 テレベルム

 
 
 …………!!
 
 
[ 僕を囲む大人たちに割って入るように、
 聞きなれた声が聞こえてぱっと顔を上げた。 ]
 
 プラチナ……
 
[ 店員たちは安堵して僕を引き渡す。
 
 どこか言葉少ななプラチナは、
 一人で留守番すらできない僕を怒っているのだろうか。
 
 ぎゅうっと荷物を抱きしめ、眉尻を下げた。 ]
 
 
 すみませんプラチナ…
 僕、じっと待ってたんです。
 で、でも急に話しかけられて
 どうしたらいいのかわからなくなって…
 
[ 半泣きの顔は、大人たちへの恐怖からくるもの。
 プラチナを見て安堵すれば、少しずつ表情は和らぎ
 緊張も薄くなっていく。 ]
(?67) 2024/02/07(Wed) 19:06:18

【恋】 テレベルム

 
 
 迷惑かけてごめんなさい…
 プラチナは……
 
[ トイレには行けましたか、と聞こうとして。
 
 そこで漸く僕は、くねくねと左右に揺れる腰に気づいた。
 おしっこを我慢してる人特有の、
 プラチナの余裕のない表情にも。 ]
 
 
 ……っ
 
[ プラチナは、自分のトイレよりも優先して
 僕のもとへ駆けつけてくれたのだ。
 
 申し訳なさと同時に浮かぶのは、
 そんなプラチナへの安心感と嬉しさで。 ]
(?68) 2024/02/07(Wed) 19:06:39

【恋】 テレベルム

[ ぎゅっとプラチナの手を握る。
 
 プラチナが来た方の道を覗き込むと、
 トイレらしき場所に並ぶ長蛇の列が見えて。
 
 そろりとプラチナの体を見てから、
 どうしようとその顔を見上げた。 ]
 
 
 プラチナ…帰りますか?
 
[ もう一度トイレに行くというのなら、
 できれば一緒に並ばせて欲しい。
 
 けれどあの列だ。
 帰りがてらほかのトイレを探す選択肢も、
 一応あるだろうか。 ]
(?69) 2024/02/07(Wed) 19:06:56

【恋】 テレベルム

 
 
 い、家に帰れば
 えっと……… トイレは壊れてるけど…
 
また…お風呂……とか…

 
 
[ それこそ先ほどあの魚が見せてくれたように。
 また風呂場をトイレ代わりにする事もできるかもしれないが。
 
 気づけば、心配は徐々に期待に色を変える。
 ちらちらとプラチナを見る視線は、
 くねくねと揺れる腰ばかりに向けられて。
 
 店を出てしまおうと、寒空の広がる入口の方へ
 プラチナの手を引いてみようか。**]
(?70) 2024/02/07(Wed) 19:07:19

【恋】 テレベルム

 
 (どうして僕は、
  こんなにプラチナがトイレを我慢しているのに
  ドキドキしてるんだろう……。)

[ 店員からプラチナへと引き渡され、
 食料品店の中でプラチナの手を引きながら、
 僕はそんな事を考えてどきどきと胸を高鳴らせていた。
 
 プラチナの内心を見る事はできずとも、
 彼が何を望んでいたのかはすでに聞いているし
 隣で悩まし気に腰をくねらせるプラチナの仕草は
 徐々に露骨になって行く。]
 
 
 近場…
 そうですね… トイレ、探しましょうか。
 
[ 長蛇の列の先にある、彼が行けるはずだったトイレ。
 
 プラチナをわざと遠ざけてしまう心算で、
 寒空の下へとプラチナを連れて出よう。 ]
(?74) 2024/02/07(Wed) 21:37:17

【恋】 テレベルム

[ 大通りに出る頃には、
 先程の半泣きだった気持ちもどこへやら
 どこか高揚した気分でプラチナの隣を歩いていた。
 
 様々な種族が行き交う大通りは、
 ぽつりぽつりと公衆トイレらしきものは見えるけれど
 人が並んでいる場所は少ない。
 
 様々な亜人が
 気持ちよさそうにトイレから出てくるのを尻目に、
 僕とプラチナは入口の方に向かいつつ
 人用のトイレを探して歩いていく。 ]
 
 
 なかなか無いですね……。
 
 人のじゃないトイレならいっぱいあるのに…。
 プラチナ、人のじゃないとむずかしいですよね…。
 
[ 内心、見つからなければいいのにとも思いつつ
 むしろ人のものではないトイレばかりあるこの現状、
 プラチナがどういう反応するのかばかり気にしてしまう。 ]
(?75) 2024/02/07(Wed) 21:37:50

【恋】 テレベルム

[ そうして道を歩いてる最中、
 ふとトイレではないある物が目に入る。
 
 狭い路地裏。
 大型の犬を散歩させている人の姿。 ]
 
 
 プラチナ、あれ……
 
[ 僕が指をさしたと同時、
 大型の犬は路地裏のごみ箱めがけて
 思い切りおしっこをし始めた。
 
 ヂィーー……と響く水音と、
 ほかほかと上がっていく湯気。
 
 大型の犬だからか量も多く、
 なかなか途切れないそれに目を丸くして足を止めた。 ]
(?76) 2024/02/07(Wed) 21:38:52

【恋】 テレベルム

[ テレベルムは知らなかった。
 人に飼われている動物でも、
 外でおしっこをさせる事があるということを。
 
 それは彼らが人ではないものだからで、
 人は決してそうしないのだということを。
 
 じっと路地裏の光景を見つめたあと、
 大型犬がその場を立ち去るのを見届けて、
 代わりにそちらへとプラチナの手を引いた。

 ほかほかと湯気が立つごみ箱と路地裏の壁の間を見て、
 きょとりとプラチナを見上げる。 ]
 
 …
 プラチナ、おしっこ…しますか?
 
[ そこならばしてもよいのだと学んだテレベルムは、
 路地裏の壁を指さした。 ]
(?77) 2024/02/07(Wed) 21:40:10

【恋】 テレベルム

[ 実際問題、
 ここまで人間用の使えそうなトイレは見つかっていない。
 
 あとはどこでするかという話にもなる上に、
 さらに言えばこの路地裏は
 物陰に隠れてしまえば大通りからはバレないだろう。
 もしもここでおしっこをしたとして、
 先ほどの犬の跡があるせいで人のものだとバレる事もない。
 
 あまりにも都合がいい。
 
 状況だけで言えば都合がいい癖に、
 都合がいいのは本当に”状況だけ”だ。
 大人としての尊厳も、矜持も
 何もかも置き去りにするような提案。

 けれど、言っている当の本人は本当に悪気なく
 そういうものなのだろうと首傾げ。
 
 ここでしないのなら、更に奥まで連れて行こうと
 僕はプラチナを見つめた。** ]
(?78) 2024/02/07(Wed) 21:42:40

【恋】 テレベルム

[ 普段、僕とプラチナ二人しかいない家では
 いくら本を読んでも学べることに限界はある。
 
 特に僕ら以外の一般的な人々の暮らしなんて
 物語に出てくるようなものしか知らないし、
 さらに言えば
 物語にわざわざ排泄描写が入っている事も少ない。
 
 ゆえに、今日ここで見聞きしたものを
 ”そういうもの”なのだと
 テレベルムは新しく学習していた。
 
 獣人などの亜人用のトイレがあるように、
 あそこはそういう形のトイレなのだと。
 
 僕の隣で、大型犬の放尿を見たプラチナが
 人目も憚らず跳ね回る。
 もうそんなに限界が来ていたんだ……と、
 とろりと期待に満ちた視線を向けた。 ]
(?86) 2024/02/08(Thu) 2:42:49

【恋】 テレベルム

[ そしてプラチナの手を引いて向かったのは、
 今しがた大型犬が僕に教えてくれた、
 新しい形のトイレ。
 
 物陰にかくれており、薄暗い場所に放たれたばかりの尿が
 大きく水たまりを作ってそこにあった。
 
 プラチナもここでしないのかと問えば、
 裏返ったような声を上げるプラチナがいて。 ]
 
 
 どうしてですか?
 すでにさっき、犬がココにおしっこいっぱいしてましたし…
 ほかに並んでいる人もいないです。
 
 ただここにシャー…ってするだけ…みたいですし…
 
[ 他の亜人のトイレがどういう形かは知らないが、
 少なくともここは出したらそのままで良いタイプに見え。
 特殊な作法もいらないのなら、
 プラチナだってできるはずだと彼を見上げる。
 
 けれど、とても物欲しそうな顔をしている割に
 プラチナはその場でもじもじとするだけで何もしない。 ]
(?87) 2024/02/08(Thu) 2:43:17

【恋】 テレベルム

 
 
 (どうしてだろう……。
  あ、そっか。ココだと覗き込むと見えちゃうのかな…)
 
[ こんなに瞳を潤ませて、
 今にも出したいと言わんばかりの顔をしているのに。
 
 見られてしまうかもしれないという羞恥から
 ズボンを脱げずにいるのなら、
 僕がプラチナを助けてあげなければいけない。
 
 体をはしたなくぐねぐねとよじらせながら
 切なく悶えるプラチナの手を、
 僕はぐいっと奥に誘うように引いた。
 
 もはや足取りもおぼつかないプラチナは
 なんだかとても……可愛く見える。
]
(?88) 2024/02/08(Thu) 2:43:33

【恋】 テレベルム

 
 
 だめですよ、プラチナ…
 ちゃんと立たないと、
 大通りからのぞいた人に
 変な格好してるって思われちゃいます。
 
 あとすこし我慢してください…
 
[ どきどきしながら、プラチナをさらに路地裏の奥へ。
 
 建物の凹みに隠れ、
 ここまで覗きに来ない限り見えない位置まで辿り着いたなら
 ようやく歩みを止めてプラチナの手を摩った。 ]
 
 
 …プラチナ、ここなら…誰にも見られませんよ。
 僕、覚えました。
 ここでおしっこを壁にかけるんです。
 
[ ほら、とプラチナの目の前の壁を指さす。
 先程の犬の仕草をまねるのが正しいなら、
 きっとこういう場所におしっこをかけるのが
 街でのトイレの仕方の一つに違いない。 ]
(?89) 2024/02/08(Thu) 2:43:48

【恋】 テレベルム

 
 さっき、プラチナのおトイレ邪魔しちゃいましたし…
 ここでスッキリしてから、
 お家に帰りましょう?
 
[ 人目につかないとはいえ、公共の場。
 今だ日も沈まず、明るい空の下。
 
 間違った知識を蓄えたまま、
 善意でしかない言葉で
 ペットの犬のような仕草の排泄をプラチナへ促した。 ]
(?90) 2024/02/08(Thu) 2:43:59

【恋】 テレベルム

 
[ テレベルムが覚えた知識を正せば排泄はできなくなり、
 排泄してしまえばテレベルムに誤った知識を植え付ける。
 
 選べない二択の前
 悪意の無い優しさで、じわりと彼の理性に手を伸ばして。** ]
 
(?91) 2024/02/08(Thu) 2:44:31

【恋】 テレベルム

[ いくらここが”トイレ”でも、
 やっぱり外でするのは恥ずかしいのだろうか。
 
 でも、プラチナも辛そうだ。
 別に…もっと耐えてくれてもいいけれど

 僕のせいでずっと我慢させてしまったし
 今も、ほら。
 
 心は迷っているのに、
 体は正直に解き放ってしまいたがっている。 ]
 
 
 プラチナ、僕
 ここでいい子にしてますから…
 
[ だからさっきみたいに、もう邪魔は入らないから。
 
 ぶるぶると体を震わせるプラチナに、
 自然と喉が鳴った。 ]
(?98) 2024/02/08(Thu) 16:20:17

【恋】 テレベルム

[ 目の前で散々葛藤を繰り返す様子のプラチナを、
 期待に満ちた目でじっと見守る。

 (どうするのかな……、我慢…するのかな。
  それとも…。)
 
 そうしていれば、やがて我慢できないといった様子で
 プラチナが焦った手つきでズボンを寛げ
 僕に「あっちを向いててくれ」と絞り出した。]

 ………っ
 
[ 我慢しきれなかった尿が、
 じょろじょろと音を立てて路地裏の壁に放たれ始める。
 
 寒空の下、プラチナの尿がかけられた壁や地面から
 ほかほかと暖かな湯気が立った。

 目を逸らさないといけないのに。
 あっちを見ていろと言われ、
 言うことをきかなければならないのに。
 
 僕は食い入るように、その光景を見つめていた。 ]
(?99) 2024/02/08(Thu) 16:25:44

【恋】 テレベルム

[ 羞恥心からか弱かった水流は、
 やがて遠慮のないものに変わり
 
 それに比例するかのように、
 プラチナの表情はトロトロと快感に溶けていく。
 
 ぎゅうぎゅうと胸が締め付けられて、痛い。
 自分からここにおしっこをすればと案内しておいて、
 今更ながらにとんでもないことをさせてしまっているのでは
 なんて気持ちが湧いてくる。 ]
 
 
 (プラチナ、気持ちよさそう…
  こんな……こんな顔しちゃうくらい、
  我慢してたなんて……。)
 
[ 僕と歩いている最中、
 プラチナはどんな気持ちだったんだろう。
 したいのにできなくて、我慢させられて。
 
 あの、いつも僕を支えてくれるプラチナが。
 おしっこの事で頭いっぱいにさせながら、
 隣を歩いていたなんて。
]
(?100) 2024/02/08(Thu) 16:26:52

【恋】 テレベルム

 
 
 
………ふ…ぅ…

 
[ 気づけば、僕もうっとりとした目を彼に向けていた。
 
 プラチナに借りたズボンを押し上げるものにも、
 今は気を配る余裕はなく。
 
 可愛い。
 プラチナ、可愛い。

 
 そんな気持ちでいっぱいで、徐々に弱まる水流まで
 その全てを目に収めた。 ]
 
 
 ……気持ちよかったですか…?
 
 
[ やがて、全てを出し切り
 湯気を立たせる大きな水たまりの上に立つプラチナに
 ほんのりと口角を上げて尋ねる。
 
 自分がどうしてこんな気持ちになるのか、
 今はまだわかるはずもなく。
 ただ、心のままの行動だった。** ]
(?101) 2024/02/08(Thu) 16:27:24

【恋】 テレベルム

[ あまりにも魅力的な光景に、陶然としていた。
 
 良い子であることも忘れて、
 ただ本能のままにプラチナの姿に見入っていた。
 
 大好きな人のいけない姿。
 それを性的な目で見ているという自覚まではないものの
 僕の中によくない種が根付くのには十分で。
 
 まるで夢を見ているような気持ちから我に返ったのは、
 僕の問いかけに顔を真っ赤にして
 眉を吊り上げるプラチナを見てからだった。 ]
 
 
 ──っあ、そ、そうですよね…
 すみません、僕……
 
[ 僕は一体何を聞いているのだろう。
 
 我に返ってしまえば、自分が口にしたことの恥ずかしさに
 釣られてほんのり頬を染めて目を逸らした。 ]
(?105) 2024/02/08(Thu) 20:49:28

【恋】 テレベルム

 
 
 (でも、やっぱり……
  ずっと見てられるくらい、よかったな…)
 
[ 蕩けそうな光景の余韻が、頭の隅に尾を引いて。

 気まずそうにするプラチナの前、
 僕はもう一度プラチナの手をぎゅっと握った。 ]
 
 …はい。
 帰りましょう。
 
 お魚のシチューも、作りたいですしね。
 
[ 促されるまま、僕はプラチナと手をつないで歩き出す。

 犬がしたにしては不自然な程大きな、
 水たまりの跡を残して。 ]
(?106) 2024/02/08(Thu) 20:49:37

【恋】 テレベルム

─ →家へ ─
 
[ その後僕たちは、再び町はずれの林にて
 プラチナが開いてくれた転移門を潜り元の家へと帰った。
 
 家で銀梟に迎えられた時には、
 なんだかとても長い間外に出ていたかのような
 奇妙な疲れすら感じていた。
 
 外着を脱いで買ったものを整理しながら、
 僕はプラチナをじっと見る。
 今日二回も見てしまった彼の痴態は、
 多分今後忘れようとしても忘れられないだろう。 ]
 
 
 (それにしても……)
 
[ 思い返せば、一度目の排泄も二度目の排泄も
 どちらもかなり量が多く、相当ため込んでいたように見えた。
 
 あれは、プラチナがそういう体質なのだろうか。
 それとも何か他の要因があって? ]
(?107) 2024/02/08(Thu) 20:49:58

【恋】 テレベルム

[ そうして僕は、
 もうシチューの用意をしてしまおうかと
 野菜の前で包丁を握りしめながら。 ]
 
 あの、プラチナって……
 あ、えっと教えてもらえなくてもいいんですけど…
 
 
一日に何回くらいおトイレいくんですか…?

 
[ 知らないことをまた一つ、プラチナに聞いてみたのだった。 ]
(?108) 2024/02/08(Thu) 20:51:41

【恋】 テレベルム

[ そうこうしていれば、やがて料理は出来上がるだろう。

 大きさがところどころバラバラな野菜の入った、
 暖かな魚のシチューが。** ]
(?109) 2024/02/08(Thu) 20:52:43

【恋】 テレベルム

[ 今日一日を振り返りながら、
 プラチナに尋ねたのはトイレの回数。
 
 こんな事人に尋ねる事ではない…というのは
 さすがに僕だってわかっていたけれど、
 それでもやっぱり知っておいた方がいいような気がして。 ]
 
 
 ご、5…6回も…!?
 
 
[ 返ってきた答えに、
 僕はぶわ、と目を丸くして驚いた。
 
 自分が一日一回でいいものをそんなに行く必要があるだなんて
 さすがに思いもよらず、魚を切っていた手も止まる。
 
 
 …そうか。しかもそれが”普通”だなんて。
 つまり、普通ではないのは僕の方らしい。 ]
(?113) 2024/02/08(Thu) 22:04:04

【恋】 テレベルム

 
 
 (だからあんなに街におトイレが沢山あったんだ…)
 
[ 一日一度でいいならば、あんなにトイレはなくともいいし
 なんなら列だって出来ないだろうに。
 答え合わせをしているような気分だった。
 
 それは大きな驚きのある事実だったが、
 同時に僕にとっては少しばかり…
 都合の良い事実でもあって。 ]
 
 
 ……そっか…じゃあ…
 
[ また、プラチナが我慢する姿を見れる機会が
 たっぷりとあるという事か。
 
 内心抱えた思いは隠して。
 
 こんなことを考えてしまう自分を恥じつつ、
 シチューを作る手に集中することにした。 ]
(?114) 2024/02/08(Thu) 22:04:19

【恋】 テレベルム

[ そうして出来上がったシチューは、
 店の人に選んでもらった魚もぴったりでとても美味しかった。 
 トイレの方をちらと見ながらため息をつくプラチナに、
 ちょっとした申し訳なさと期待が入り混じった視線を
 そっと向けたりしながら食事を終えて。
 
 疲れた体を温めるためにもお風呂に入って、
 ほかほかとタオルに身を包んでベッドに潜り込む頃には、
 すっかり夜も更けていた。
 
 寝巻は着ることはしない。
 あえて裸のままベッドに潜り込むと、
 プラチナにもそばで寝てほしいと強請った。 ]
 
 
 ……からだ、なんだか…むずむずして…
 大人の僕、大きいんですよね?
 戻った時服破けたらこまるから…
 僕、このまま寝ます。
 
[ そもそも、何故か今日はプラチナも裸で寝ていた。
 ベッドで裸で寝ることは、
 そこまでおかしなことではないのだろうと
 また一つ微妙にずれた学びをして。 ]
(?115) 2024/02/08(Thu) 22:04:52

【恋】 テレベルム

 
 プラチナ、今日…たくさん楽しかったです。
 ありがとうございました…。
 
 ぼく、もし明日もこのままだったら…、
 明日は外の畑を……みたい……です…
 
[ そうしてプラチナの体にぴっとりと抱き着いて。
 よく知った暖かさを抱けば、
 疲れもあってか自然と瞼は降りてくる。
 
 布団の中でぽつぽつとプラチナに語り掛ける言葉も、
 次第に小さく途切れていき ]
 
 
 プラチナ、‥‥……
 
[ やがて、一度プラチナの名を呼んだあと
 テレベルムの口からは、
 規則正しい寝息が聞こえてくるようになった事だろう。
 
 
 夜は更に深くなる。
 星々の交差による悪戯が終わったのは、
 それから数時間の事だった。* ]
(?116) 2024/02/08(Thu) 22:05:20
 




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4回 残----pt

プラチナぎゅう

テレベルム
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ゆめのなか

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野ウサギ(2d)
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