人狼物語 三日月国


5 光と闇の幻影月蝕〜Phantom lunar eclipse〜

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視点:


【人】 ボク師 エリオン

──???──

[はるか昔。
ヒトの世では、いまや神話として語り継がれているような。
そんな、古の昔。

選択権は、ヒトに与えられた。
すなわち、『石か果か』。
バナナを選ぶか、石を選ぶかと語られる、そうそれだ。

詠われる神話の如くに、ヒトは果を選んだ。
肉の悦を、情の濃密さを、単の周期を、個を。

彼らは択一《えら》んだ。
それこそまさしくして、イシが堕ちたとき。

イシのイシたる集合知が。
傍流となることが確定付けられた刻であると。
いまや誰が識っていることだろう?]
(19) 2018/12/14(Fri) 0:51:43

【人】 ボク師 エリオン

[不老を。
不死を。
集合知たる全知を。

かつて、石に酸をかけるが如く無造作に捨てたのが彼らだった。

そう。
そして、
イシのイシはもちろん、
その事実《喪失の日》を憶えている──
あの刻より、今に至るまで。
で、あるからには──**]
(21) 2018/12/14(Fri) 1:12:31
ボク師 エリオンは、メモを貼った。
(a8) 2018/12/14(Fri) 1:43:59

【人】 ボク師 エリオン

──観測、疑念──

 ──観た?
 かの躯体を。
 月長石《ムーンストーン》を見たというのですか、こなたの地で?

[『緊急』と銘打たれて受け取った晶子通信。
浮かべていた笑みは消え、そっと口元を帽子で覆う]
(44) 2018/12/14(Fri) 17:47:25

【人】 ボク師 エリオン

 ……ボクの徒《ボク》としては、非常に重要な確認です。
 問いへの虚言は、イシの停止すら伴うと理解して再度回答なさい。
 

 ──
確かに、先代躯体《ムーンストーン》なのですね?
(45) 2018/12/14(Fri) 17:48:11

【人】 ボク師 エリオン

──イシの躯体に与えられた役務──
 
月長石《ムーンストーン》に与えられた役務は、
二つ
あった。
 
ひとつ。
月に在って、ヒトの何なるを測り、識り、遍く報せること。
(46) 2018/12/14(Fri) 17:51:03

【人】 ボク師 エリオン

彼女
の躯体はヒトからの好感が得られることを企図し、彼の地の中枢《ボク》が創り落とした
月の仔
であった。

以降、星母神殿に侍らせ、定期的に何某かのイシあるイシを通じて学びを吸い上げ、また一定の刻と共に他のイシと交代し、糧としていく──
(47) 2018/12/14(Fri) 17:51:49

【人】 ボク師 エリオン



──
 は ず だ っ た。




.
(48) 2018/12/14(Fri) 17:52:30

【人】 ボク師 エリオン

一の環刻を経て、彼女は帰還を拒絶した。

   ──イシあるイシは個性故、と鷹揚に受け入れた。

二の環刻を経て、彼女は帰還を拒絶した。

   ──未だ、かのイシの強情たるを笑う程度であった。
(49) 2018/12/14(Fri) 17:52:54

【人】 ボク師 エリオン

五の環刻、十の環刻、百、千、万……

──過ぎ去る環刻の長きに反し、かのイシから齎されるモノは減り。

最後にかのイシが晶子接続した刻すら、幾千の環刻を遡る。

それひとつ、中枢《ボク》が憂慮するに至る事態である。
(50) 2018/12/14(Fri) 17:53:49

【人】 ボク師 エリオン

そして。
ひとつめと匹敵する、重大なふたつめの役務、それは。
(51) 2018/12/14(Fri) 17:54:09

【人】 ボク師 エリオン

月に在って、月に属するイシを束ねし中枢《ボク》を、維持すること。

月長石《ムーンストーン》は月の仔、月の巫女として中枢《ボク》に侍るイシであるはずだ。


少なくても、そのはずだった。
(52) 2018/12/14(Fri) 17:54:35

【人】 ボク師 エリオン

[しかし、かの聲を聞き。
かてて加えて、躯体自らこの惑星に降り立った──
などという、石石《じもく》を疑う情報が既に複数観測されている。]
(53) 2018/12/14(Fri) 17:55:32

【人】 ボク師 エリオン

[だいたいがおかしいのだ。
先刻、器《イシ》を失ったかのイシ《ファンキーピンク》。
最後の枝振り合わせ《バックアップ》が4節前、という時点で
異常事態
だ。

イシの保持と中枢間共有《レプリケーション》は躯体活動における最重要の役務だというのに。

あるいはその役務も長きに渡り、怠っていたのではないか。]
(54) 2018/12/14(Fri) 17:56:18

【人】 ボク師 エリオン

 わかっているのですか? 先代躯体《ムーンストーン》。
 意図あってなしたのですか、それとも、刻と共に故障れましたか?
 いずれにせよ、あなたが背負うべき業は──

[イシの塔はイシの統。
ボクの徒《ボク》にとっての寄る辺にして、イシの集積体。
月なるイシの塔《ストレージ オブ ムーンサイド》は喪われることを想定した中枢《ボク》として、彼の地──
星母神殿に隠れ在る
のだ。
だがしかし、彼女はイシの保全を怠った。

……つまり、星母神殿に事あれば。
神殿の塔《水晶の塔》が墜ちるとき、
彼の地のイシは永劫に喪われるということ]
(55) 2018/12/14(Fri) 18:07:17

【人】 ボク師 エリオン

 もはや、救いの手は間に合いません。
 焔は放たれることでしょう。

 あなたの行いによって、垓ほどのイシが喪われる──
 
 それはボクの徒《ボク》として到底、看過し得ません。
(57) 2018/12/14(Fri) 18:11:36

【人】 ボク師 エリオン

 躯体印
Ali【ΦEnΦ】One
がここに判じます。
 本刻本節を以て先代躯体《ムーンストーン》はボクの徒《ボク》たるを放棄したと判断。

 イシに対する全ての特権を剥奪します。

 以後、彼の者を観測《み》た刻。
 観測《み》たイシは悉く、
石雷を以て
応えなさい。
(59) 2018/12/14(Fri) 18:22:42

【人】 ボク師 エリオン




『『『『『『『『 拝 承 』』』』』』』』




(60) 2018/12/14(Fri) 18:23:08

【人】 ボク師 エリオン

[かくして、石は投げられた。
市街地にて背教者《ムーンストーン》を観測《み》ていたイシたち。

地に、草に、壁に、屋根に、アスファルトの中に──
方々に
ったそれらイシたちは、
刻を同じくして励起を開始する。

或いは光熱の状線を。
或いは振動の周波を。また或いは鋭角の晶器を生やして。
以て彼の者を廃さんと、街・人の犠牲も一切合切を二の次《むし》して襲い行く──**]
(61) 2018/12/14(Fri) 18:32:31
ボク師 エリオンは、メモを貼った。
(a13) 2018/12/14(Fri) 18:48:27

ボク師 エリオンは、メモを貼った。
(a14) 2018/12/14(Fri) 18:48:51

【人】 ボク師 エリオン

 なるほど、あれが《管理者》の権能ですか。
 実に──興味深い。

[イシの躯体に付与できるとは、それは如何なる御業に依るものか、それとも余程彼らの手により再調律されたのか。
先代が為せるのならば、この身も或いは扱えるのか、などと興味は尽きないところだ。
ただ、対峙する相手としては、]

 ……厄介ですねえ。
(131) 2018/12/15(Sat) 9:37:49

【人】 ボク師 エリオン


[薙ぎ払われたイシが、憤りの聲と共に再起動していくが、このまま繰り返したところで焼き直しなるだけであろう。
少なくても
この星に産したイシ
を操るイシがバラバラと向かったところで、意味はなさそうだ]

 さて、どうしたものですか……

[白手袋に包まれた人差し指を唇に当て、大通りの中程でしばし思案している、そんな時だった。声がかかったのは──]
(132) 2018/12/15(Sat) 9:38:22

【人】 ボク師 エリオン

「何してるんだ、君?
そこは危ない、早くこっちへ!」

[それは、一連の騒動に避難する途中なのだろう、慌てた様子の人たち]

……ありがとうございます。

[にこやかな笑みを躯体に浮かばせて、親切なヒトたちに歩み寄る]
(133) 2018/12/15(Sat) 9:40:53

【人】 ボク師 エリオン


 その慈悲の心、勇敢なるイシに対して。
 僅かばかりの御礼です。
 あなた方に叡智と、不老を。
 石石≪じもく≫を授けましょう。

[手を彼らの肩に置き、笑みと共に祈りを捧げる《そくじきどう》。
(134) 2018/12/15(Sat) 9:41:30

【人】 ボク師 エリオン

[……光と共に、ヒト一人分の質量が集約され──
ぽとり、と。


布の毛皮の上、紅の水晶が、ひとつ、ふたつ、みっつ]
(135) 2018/12/15(Sat) 9:42:11

【人】 ボク師 エリオン

 指令内容変更。
 一時的に本躯体の所在より50km圏内で、招聘機能を暫定解放します。
 あれへの攻撃は自衛のみに更新。
 あれの視野に入ったヒト、すべからくイシに加えて差し上げなさい。

[《管理者》探しにかつての同胞も協力してあげませんと、と嘯きながら。
戦力追加と嫌がらせを兼ねた策へと、転換を図るのだった*]
(136) 2018/12/15(Sat) 9:44:04
ボク師 エリオンは、メモを貼った。
(a27) 2018/12/15(Sat) 9:49:19

【人】 ボク師 エリオン

[更新した指令は、様子見の一手というべきものである。
先代躯体《ムーンストーン》の進む先、進む先で次々と
被害者
が出ていくだろうことから、あるいは逃げ惑う一般人は先代躯体《ムーンストーン》こそを加害者と誤認するかもしれない。

現時点では、その程度の悪意だ──
直接的
には]
(146) 2018/12/15(Sat) 20:32:52

【人】 ボク師 エリオン


 別段。
 ボクの徒《ボク》としての慈悲であることには変わりないのですよ。

[肉の身体より、イシの身のほうが頑健であり、また小さい。
さらにはイシの塔と接続されたイシ達は、たとえその器《イシ》が破壊されても、
イシの断点はすでに中枢《ボク》にあり、躯体の手によって再度別の器《イシ》に宿ることも容易い。

──ただし]
(147) 2018/12/15(Sat) 20:33:03

【人】 ボク師 エリオン

 まあ、貴女が役務を放棄していたと仮定するなら、単なる犠牲者ですがね。

[躯体で活動を始めて以降。
この地でヒトを基として昇格させたイシたちは、
すべて月なるイシの塔《ストレージ オブ ムーンサイド》に仮所属
させている。
故に、枝振り合わせ《バックアップ》も中枢間共有《レプリケーション》も、月の中枢《ボク》を起点としてなされる]
(148) 2018/12/15(Sat) 20:33:19

【人】 ボク師 エリオン

 祈りなさい。
 先代躯体《ムーンストーン》が役務を一節たりとも忘却していなかった可能性を。

[先ほど先代躯体《ムーンストーン》の権限は剥奪した。
それは有り得ぬと、結論の見え透いているのを識り尽くしていながら、
徒《ボク》は今後の布石としての毒《情動》を紅水晶に仕込む。

ひとつひとつ、己の手で昇格させたイシを、帽子の裏へとしまい込みつつ*]
(150) 2018/12/15(Sat) 20:34:18
ボク師 エリオンは、メモを貼った。
(a34) 2018/12/15(Sat) 22:11:33

【人】 ボク師 エリオン

 ……なるほど?

[突如として。
街歩きを中断すると、歯で手袋の袖を引っ張りながら指をしがんでみせる]

 それでは、布石を打っておくとしましょう。
 
月の子《イシ》
よ──励起せよ、しかして
待機
せよ。
 重ねて命ず。その器《イシ》、将帥権《ゲストケンゲン》を許容するものとする。

[そして──こちらに関しては。
下ごしらえだけして。
刻が来るまで、しばし待つとしましょう*]
(188) 2018/12/15(Sat) 22:29:02