人狼物語 三日月国


84 【R18G】神狼に捧ぐ祀【身内】

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視点:


【人】 右方舞 戸隠

妙な様子が、祭りを支配しはじめていた。
それでもかまわず、舞を舞い続ける。
それだけが、できることだとでもいうように。

……同じ舞子が、走り回っている様子にはさすがに少し目をやったが。
(3) 2021/07/21(Wed) 0:18:59

【人】 右方舞 戸隠

「……あの巫女さんが?」

 ぽつ、と呟く。
 呟いた後、慌てて口をふさぐように押し黙った。
(8) 2021/07/21(Wed) 1:22:17

【人】 右方舞 戸隠

>>9
気のせいです、と言わんばかりに両掌を挙げている。
ジェスチャーで何か伝えようとしているが、あわあわしているので伝わらない。
(11) 2021/07/21(Wed) 1:30:04

【人】 右方舞 戸隠

「………」

 どうやら、巫女がいなくなったらしい。
 そうして、それを良しとするものと、
 悪しと騒ぐものがいる。

 島の中のことなど、知りはしない。

 ただ、自分より舞が上手い、という言葉は、
 少し気に食わない。

 だから、台の上に飛び乗って、ゆっくりと舞い始めた。
 どうせ、自分にはそれしかできないのだから。
(16) 2021/07/21(Wed) 2:46:01

【人】 右方舞 戸隠

まさにその"まさか"のようで、舞子はずっと踊っていた。
踊って、休憩して、しばらく姿を消したかと思えばまた戻ってきて踊りだす。
まるでそういうかたちの展示品かなにかのように、ずっとそこで舞っていた。
(23) 2021/07/21(Wed) 6:05:40

【人】 右方舞 戸隠

ちゃりちゃりと、踊る自分の手で音が鳴る。
ブレスレット。
選ばれる。

そんな言葉が熱帯夜の蒸し暑い空気のように、
耳にゆるりと絡みつく。
けれど、それを振り払うように踊る。踊る。

自分は舞子だ。
それを証明するように、今日も同じ場所で踊っていた。
(35) 2021/07/21(Wed) 12:15:23

【人】 右方舞 戸隠

 はぁ、はぁ。
 荒い息をつく。
 日が昇ってからずっと、ずっと踊り続けて、肌を汗が滴り落ちる。

 屋台で売っていた、果実の汁を含ませた氷水をぐいと飲みほして、木陰に座り込んだ。
(39) 2021/07/21(Wed) 16:01:06

【人】 右方舞 戸隠

今日もまた、祭りの中に現れる。
表情は伺いしれない。
ただ、周囲を警戒するように首を巡らせていた。

腕で、ブレスレットがちゃりと鳴る。

はぁ、と息を吸って。
吐いて。

────踊りだす。

いけにえ。しるし。
何があっても、何があろうと、
舞うことに変わりはない。
(69) 2021/07/22(Thu) 20:37:50

【人】 右方舞 戸隠

素足のまま、硬い足場を踏み、擦る。
指が弧を描き、ひらひらと舞う袖がそれを追う。

その身体で表現される、一個の芸術。
篝火からちろちろと、鱗粉のように舞う火の粉を割いて。
温く熱い空気をかき乱し、ひょうひょうと風の音。

人体が得意とするのは、円と弧の動きだ。
それを縦横に組み合わせた、ゆるゆると流れる踊り。
決して早くはなく、ただ、常に流れ続ける踊りが、
今日も続く。
(71) 2021/07/22(Thu) 20:41:22