人狼物語 三日月国


180 【R15RP村】月影のさやけさ、 秘めたる願い

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【人】 軽音部 千葉郁也

[そろそろ人も集まり切るかなって雰囲気になんとなく会話が途切れて、スマホ見てる間、津崎が無言でどっか見てることには気づかない。>>299

自分の話をしたからかそういや津崎のことは教室での会話以上はよく知らないなと思えば、いろいろ聞いてみたいことも出てくるわけで。>>295

願いごとは叶っても教えてもらえるんだろうか、幽霊いなかったら暇つぶしに教えてもらえると思ってるけど。

それ聞けたらわかることもいろいろあるんじゃないかとは何となく思うのだった。

俺はどうしようかな、幽霊にしか叶えられないことなら金で買えないものの方がいいのか。
将来印税などで金は入るだろうとはさっきの会話の名残で考えるから単純だ。

毛の生えた心臓とか?
幽霊に比喩が通じなくて実際心臓に毛を生やされたらキモいから嫌だな。

でもその辺り俺が嫌なとこ、はっきり言葉にするのは幽霊相手でもしたくねぇなと思うと、願いごとって意外にめんどくさいのな。]*
(307) 2022/10/13(Thu) 19:41:52

【人】 天ヶ瀬 青葉

 ─── 回想:秋緒ちゃんと ───
 
 
 桃色のゲートで新入生たちを迎い入れた

 はらり、はらりと散り始めをみせる新学年。
 僕は料理部へ仮入部してきた1年生達を指導していた。

 指導って言っても ───
 「美味しいねー」というセリフが8割だった気がする。
 残りの2割は「包丁気をつけてー」とか
 「いいお嫁さんになれるよー」とか。
 だって部員増えた方が予算も増えるっていうんだもん。
 もっと色々作りたいじゃん。
 
 
  「 あー 籍だけ置いててもだいじょうぶ !
    掛け持ちも大歓迎。僕もそんな感じだし。

    ってか、お腹空いた!って
    他の部員が出入りするほどウチは緩いからね。 」
 
 
 食堂じゃなくてコッチに来るのがウケるよね、って
 入部を迷っている彼女に >>269
 そう笑いながら背を押したのを覚えてる。
 
 
(308) 2022/10/13(Thu) 19:43:55

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
  「 秋緒ちゃんは、お菓子好き ? 」
 
 
  最初に投げた質問は、きっとこんなので。
 
 
  「 ひとりで食べるのと
    みんなで食べるのと、どっちが好き ? 」
 
 
  そんな質問を投げた日もあったかな。
  僕はどんな答えでも、
  笑いながら「そっかぁ」って答えただろうね。

  僕が楽しんでいるように
  彼女も楽しんで部活が出来ていれば、それでいいから。
 
 
(309) 2022/10/13(Thu) 19:43:57

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
  「 これだけ美味しくできたんだから
    ここにお姉ちゃん呼んで食べてもらったら ? 」
 
 
  でも、或る日。料理部の先輩から、
  彼女に3年生の姉がいる事を聞いた僕は
  何気なく話題を振ってみたけど
  彼女の反応はどうだったんだろうね ? *
 
 
(310) 2022/10/13(Thu) 19:44:00

【人】 大木慎之介

─ 白瀬と ─

[白瀬の返答には曖昧に笑いを返した。>>267
 あまり積極的に話そうという気にはならなかったのだが、
 お菓子のバスケットへのリアクションを見ると]


  あっははは……!
  手作りだってさ、すごいよな。


[さすがに面白くなってしまって、笑い声を上げた。
 大木はもちろん笑い声もデカい。

 作った本人は近くにいるのだろうかと、
 天ヶ瀬を探して近くを見回す。
 まだ彼が付近にいたなら、見つけて
 バスケットの提供主だと白瀬に伝えるだろう]*
(311) 2022/10/13(Thu) 19:44:56
軽音部 千葉郁也は、メモを貼った。
(a61) 2022/10/13(Thu) 19:45:28

【人】 大木慎之介

─ 天ヶ瀬と ─

[ピクニックと思っていたかはともかく、>>273
 広い意味ではそんなに気分は違わないだろう。たぶん。

 大木は名乗らずとも一方的に知られていることが多く、
 『はじめまして』という挨拶は新鮮な気分になった>>274


  バスケ部と料理部? 掛け持ちか、すごいな……。
  オレは3年の大木。よろしくな!


[まず先に部活動への感想が出たのは、
 自分が生徒会一本だったからなのだろう。

 けれど今はもうお役御免になって、無所属。
 だからわざわざ元の所属を言う気にはならなかった。

 天ヶ瀬のモヤモヤはもうしばらく続くのかもしれない]*
(312) 2022/10/13(Thu) 19:45:49

【人】 大木慎之介

─ 千葉と ─


  あー、そうなんだ……。
  そういや声がデカいとはよく言われるわ。


[静かな旧校舎の中でなら、
 大木が話せばだいぶ反響するかもしれない。
 
 人から見た自分の姿というのは
 なかなか想像がつかないものである。

 ライブのことには頷いた。
 予定がかみ合えばきっと行くだろう。

 その後も近くにいる間は何かしら
 ささやかな会話があったかもしれないが、
 一旦はここで話が終わったのだった]*
(313) 2022/10/13(Thu) 19:46:08

【人】 世良健人


[ あの空に浮かぶ雲を手につかんで
  追いかけるように飛び出して
  そんな夢すら見られないほどに
  落ち込んでしまったのは
あの日
から

           闇に光るのは
蜘蛛
の目。
           俺に不自由は無い
自由もない


  自らの言葉で、
奈落
へと堕ちる。
  どうせ堕ちるなら 凍るほどに寒いどこかが良かった ]

   
(314) 2022/10/13(Thu) 19:48:27
大木慎之介は、メモを貼った。
(a62) 2022/10/13(Thu) 19:48:29

【人】 世良健人


[ ───罰が当たったのだろう
  
  追い続けることをやめなかったから。
  早くこの泥沼に沈んでしまえばよかった。
  泥の中へ転んでも手を伸ばしても、
  助けてくれる人なんてのは居ないんだから。

  それに俺はずっと前から、気づいていたはずなんだ。

  俺はお前が好きだよ、風磨。
  俺の可愛い弟。大切な
家族



             お前は、俺の事なんか忘れたままでいい。 ]**

   
(315) 2022/10/13(Thu) 19:49:56

【人】 大木慎之介

[近くに佇んでいながら、
 挨拶をしたきり会話はしていなかったのだが。

 ふと思い出したことがあって、世良に視線を向けた]


  そういえば世良って……雨男なんだっけ?


[そんな噂があった気がしたのだ。

 どこか部活に所属していたのを辞めたのが、
 それと関係があるのかまでは知らなかった。>>37

 この約3年間で、同じクラスになったことは
 確か無かったし、同じクラスになったとしても、
 あまり会話しようとはしなかった気がする。

 世良とはなんとなく、住む世界が違うような……
 そんな雰囲気があったから]*
(316) 2022/10/13(Thu) 19:56:21
大木慎之介は、メモを貼った。
(a63) 2022/10/13(Thu) 19:57:46

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

── 壮真 ──

『それは善意か?自己満足か?』

[聞きようによっては、随分鋭い言葉だった。>>183

 『人助け』が必ずしも好意的に受け止められるとは
 はっきり言って、俺自身思っていない。

 その鋭さに、俺は一瞬だけ息を止めた。
 ほんの、一息位の間。

 それからほんの少し、目元で笑う。
 君はその言の葉に、
 責めるような色は一切乗せなかった。
 揶揄の気配も感じない。

 ……優しさとも、
 ましてや偽善とも断じられなかったことに、
 そういった安易な言葉に
      片づけない奴がいたことに。

    多分、俺は、安堵した。]
(317) 2022/10/13(Thu) 20:03:25

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

 

 ……ただの、存在証明
raison d'etre
だよ。 

 
(318) 2022/10/13(Thu) 20:03:51

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[優しさか?と問われたら、
 優しくはないよね、俺、と答えた。

 偽善か?と問われたら、
 そうかもね?と答えた。

 本当は、違う。
 俺にとってはもっと、切実な何かだった。

 例えば人間は、空気がなければ生きられない。
 そんなふうに。

 こぼしたのは、本音の欠片
カケラ

 なんだか君なら、このつまらない俺の内側を、
 ほんの少しくらいはわかるのかも、なんて、
 思ってしまって。]
(319) 2022/10/13(Thu) 20:04:06

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

 好きなことなんて、ないよ。
 『俺』には。

[だから返された言葉>>184にも、
 何やら妙な返答をした。
 
あまり口にはしない、これも本音の欠片。


 でもその時はまだ、それ以上を口にしなかった。]

 可能と希望と義務。
 全部、別物だよね。ってね。

[はは、とこぼした笑いに、君は何を見たろうか?

 そうやって、ひとかけらずつ、
     君は俺の欠片を集めていく。]
(320) 2022/10/13(Thu) 20:04:20

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[胸元から零れ落ちた、銀色のロケット。
 君はそれを、『見なかった』。

 俺はつい、口元だけで笑ってしまう。]

 発生源かはわからないけど。
 根源ではあるのかな。
 ……俺という、『存在』の。

室内だけど、風が吹く
君の優しさに触れる
>>185
 
 それはなんだか、春先の香りに似ていた。
 そうして君は、俺にとっての『共犯者』になる。]
(321) 2022/10/13(Thu) 20:04:37

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[それは、いつかの折。

 きっと、何度目か、
  じゃれあいのようなやり取りで、
      誤魔化してくれた後のこと。]

 なぁ。壮真ってさ。
 兄弟とか、いる?

[またひとつ、欠片をこぼした。
 
 服越しに抑えたロケットには、
 当たり前だが温度はない。
 目があえば、目元で笑いかける。

 米粒にしたら、精々5,6粒しか入らない、
 小さな円筒。
 入っているのは勿論、米粒じゃない。]
(322) 2022/10/13(Thu) 20:04:54

【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地

[そのロケットは、
 今晩に限って俺の胸元で揺れている。

 御守り、ではない。
 ただ────
 今は隠しておく必要がないから。
 一見すれば、ただのアクセサリー。
 それで良い。

 口にせずとも、
 普段君が俺を助けてくれること、
 感謝してるし甘えている自覚もある。>>189

 
だからもう少し、待っていて。
 君は、君なら。待っていてくれるだろう?
**]
(323) 2022/10/13(Thu) 20:05:16

【人】 元バスケ部 秋月壮真



 ─ 音と月と幽霊と(千葉と) ─



  おや? 暇つぶしで噂検証かい?
  研究熱心だね

  はは、”お世話”してます
  そうだね、君とこうやって話してみたかったから
  覚えていたのかも

  だからね、先輩って呼んでくれたら嬉しいよ、俺
  でもまだ君に警戒されてそうだし
  君を手懐けるのはこれからの課題ってところかな


[ ”さん”付けなんて寂しいだろ?
  君が渋ったら付け足して言ったかな。 ]
  

  ここで会えたのも幽霊の導きだったりしてね  
  ほら、俺が
まともになんて見えない
だろ
 

[ まさかのダブり説>>89
  聞けたら驚いただろうね。
  なんだろうね、先輩らしくって考えてしまうのかも。 ]

 
(324) 2022/10/13(Thu) 20:09:24

【人】 元バスケ部 秋月壮真



  怒らせてしまったかな?
  悪いことだよって言ってる訳じゃないんだ

  胸を張って
  前を向く
  それだけで見え方が違ってくるよ
  自分の視界も人の視線もね

  君は魅せる側の人間だろう?
  音と姿で伝えてみるのはどうだい?

 
(325) 2022/10/13(Thu) 20:09:32

【人】 元バスケ部 秋月壮真




  ベースって重要だよね
  全てが決まると言ってもいい
  君次第なんだ
  だから少し視界を広げてみるのもいいかもね

  気が向いたら……思い出して
  

[ 気にしてたことだったかな。
  勿体無いなって思ってしまってね。
  これでも応援してるのだから。
  音で伝えることができる君のこと。 ]

  
(326) 2022/10/13(Thu) 20:09:37

【人】 元バスケ部 秋月壮真



  うん、君はいい子だね
  また挨拶してくれると嬉しいな
  朝の楽しみが増えるよ


[ 今度は手も振ってみようかな。
  そんなことを秘密裏に計画中だ。 ] 



  ライブハウスか、いいね。楽しそう
  ……行けたらいいな


  その時は差し入れ持って行くよ


[ 押し売りなんて全然思わないさ>>91
  文化祭で興味持った人多いと思うよ。
  次のライブは大勢集まって競争率アップかもね。 ] 

 
(327) 2022/10/13(Thu) 20:09:41

【人】 帰宅部 津崎絵音

── 白瀬秋獅ニのこと ──



[ 上の空の理由が自分とは知る由もなくとも。
  思わず出た声が呼んだ名前が耳に届いてなくとも。>>256
  同じ目的で同じ場所に集合してたら、
  それはいつかは気づくというもの。きっと、お互いに。

  白瀬秋緒、幼馴染──とその姉含めて呼んでいいのかは微妙だが
  お互い小さな頃から知っているのは事実だ。 

  彼女とその姉が通っていたピアノ教室を開いていたのは、
  津崎先生。つまり、うちの母親だった。

  姉のほうは気に入られていたようだけど、秋獅ヘどうだったか
  学習中の様子は流石に見たことはなく記憶にない。

  習う相手が同じでも場所は違っていたが、
  幾つかの個人教室が合同で開く発表会にて
  姉妹と知り合うことになり、後に同じ小学校に通うことになる。

  一切の特別扱いはされていなかったので、
  他の教室の生徒はただの教え子だと思っていたかもしれない。
  少なくとも、幼少の頃はまだ。 ]
(328) 2022/10/13(Thu) 20:09:49

【人】 元バスケ部 秋月壮真



  君に聞かれるのは恥ずかしいね
  音を外してしまうとすぐバレそうだ

        ……君は優しいね



[ 優しさに触れると痛いんだ心が。
  人が平気で人を傷つけることを
  知ってしまってから
  悲しみが超えて痛みに変わる。
  でも、それは俺が
**
だから。


  君は気にしないで。
  月の光の下に照らされる君は
  その影を知らなくていいんだ。 ]


 
(329) 2022/10/13(Thu) 20:10:04

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ 姿勢振る舞い学業、ピアノ以外も躾られていたお坊ちゃんは
  男子より女子のほうが、ことさら真面目な子とは気が合った。
  今では生徒会の夏実とのほうが親しかったのは事実。
  コンクールで順番を待つ際にも、よく二人で話した。>>259

  でも、それは妹に無関心というわけではなく。
  「絵音くん」も「秋獅ソゃん」なんて彼女を呼んで、
  お兄さんぶって接していたものだ。
  低学年の頃は何かと世話も焼いた、かもしれない。

  母の教え子となったのは両親の思いが大きいことは、>>257
  教えてもらう機会はあっただろうか?

  無くても多分、どこかで察することが出来た。
  生まれた家のお陰で、自分も同じだったから
  辞めてしまっても何も聞かず触れなかった。

  全国コンクールへ向けての練習など一層忙しくなったり、
  思春期の男女になり昔のような関係性ではなくなり
  距離感が変わったこともあるけれど。 ]
(330) 2022/10/13(Thu) 20:10:05

【人】 元バスケ部 秋月壮真




  神隠し……という言葉もあるからね
  そういえば旧校舎の七不思議なんてのも……



[ そんな話を続けようとしたら
  君は逃げてしまったかもね。 ]

 
(331) 2022/10/13(Thu) 20:10:12

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ 妹と違いピアノを続けていた夏実はきっと困っただろうと、
  秋獅ノ対してと同じく避けている一つ上の女生徒を想う。

  彼女が高校1年になった夏、長らく通ったピアノ教室は長期休止し
  やがて閉じることになった。
  
  続ける意思がありそうなら、
  親も流石に他の教室を紹介くらいしたんじゃないかと思うけど。

  厳しくピアノと教え子にひたむきな津崎先生も、
  白瀬や各家庭に迷惑を掛ける程余裕を失うしかなかった。

  ──
一人息子が交通事故に遭い、右手の神経を損傷。

  
  最悪の場合日常生活も一人では満足に送れなくなる。
  
つまりピアノを続けられる望みは、もう既に。


  オレが長く休んでることに気づけても、理由を知っても
  深い問題までは学年も違う姉妹は知らなかったと思う。

  厳しいリハビリにより、最悪の可能性はなくなった。
  傍から見れば何の問題もないように見えるだろう。
  ピアノを辞めたことと事故も結びつかない筈。>>258* ]
(332) 2022/10/13(Thu) 20:10:20

【人】 元バスケ部 秋月壮真



[ 
出弦高校
不思議

  
旧校舎の
不思議


  合わせて
つ?
それとも────……。



      全てを知る者には何が起こるのか。
      検証は
またいつか
 ]**


 
(333) 2022/10/13(Thu) 20:10:32

【人】 帰宅部 津崎絵音


 

[ 意識を取り戻した時、病院のベッドに縋り母が泣いていた。
  その声を月日が経っても何度も聞くことになり、
  どんどんヒステリックに変わっていた。

  作曲家の父は彼女の想いの全てに共感は出来なかったらしい。
  生きていてくれただけでいいだろう、と言っては逆上されていた。

  家庭の不和は少なからず息子の精神にも影響し、
  大切な時期にリハビリに掛けた多くの時間もあり
  受かる筈の進学校にも落ちる。

  けれど母はもう進学先などどうでもいいようだった。
  音楽高校の推薦入試を辞退せざるを得なかった時点で、
  彼女の中でオレの全てが終わってしまった。
  
  母には親としてピアニストとしてのプライドが存在した。 ]
(334) 2022/10/13(Thu) 20:21:12

【人】 帰宅部 津崎絵音




[ 転んだだけなら、母の心を守れたのにね。>>306

  気が動転した運転手は、
  逃げようとし、自分が撥ねた中学生の腕を轢いた。

  大きく遺る手術跡の傷が今の日々をくれたけれど、
  彼女の自慢の息子は返してくれなかった。 ]
(335) 2022/10/13(Thu) 20:26:57

【人】 帰宅部 津崎絵音



[ 息子もまた、誰かに哀れまれることが許せなかった。
  具体的な後遺症の話は知らなくても、
  進路を変えたことを知るクラスメイトから向く同情は
  針の筵のようであった。

  “分かりやすい”見目は良い仮面になる。
  字が汚くても、体育の着替えでもたついても
  男でありながら重い物を持つことから逃げても

  “津崎らしい”で全て済むのは素晴らしい。
  素晴らしいくらいくそったれで気楽な生活が始まった。

  ああ、勿論。
  オレ自身がもう人生に意味を感じられていないのもあるけど。

  導いたのは両親でも、確かにピアノを愛していた。>>258

  自分の中だけでも自分が生きていたら、
  あの頃の津崎絵音を殺していない。* ]
(336) 2022/10/13(Thu) 20:27:14