人狼物語 三日月国


82 【身内】裏切りと駆け引きのカッサンドラ【R18G】

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身体を丸めて荒い呼吸を繰り返し、“怠惰”へ、再び何か文句の一つでも吐き出そうとする。だがその前に、後孔を一回り太さを増した、男性器にも近い形のソレで擦りあげられて思わず口を閉ざした。

体力はまだ余っている。だけど抵抗できるほどの気力はもう無い。散々舐り尽くすような愛撫を受けた窄まりは僅かに綻びを見せていて、熱い視線を感じると呼吸でもするような蠕動をみせて。触手を押し当てられると、いやらしく吸い付くように。
だが如何しても経験の浅い穴は、どうにか異物を押し返そうとしていて。

痺れを切らした生物が獲物を腋から抱え無理矢理に立たせると──

「や、めッ……!っお゛……ッ!!」

──その肉の棒の上に、腰を落とさせた。
自らの体重が重しとなって、引き締まった入り口を優しく、無情に抉じ開けていく。直腸にまで粘液が染み出していき、尻の全てが性感帯に作り替えられていく、ような。

ある程度まで挿入を終えられて、満足そうに触手生物は男の膝の下も支える。四つん這いとは違った、痴態を全て暴き出すような体勢。ゆっくりと突き上げられるたびに、気の狂うような快感が背骨を伝って脳天にまで登っていく。

「その悪趣味さえもを喰らおうとしていたあなたは…
ああ、単なる一時の錯覚でしたか?」

悶え苦しみながらも吼え立てる獣を淡々とあしらって、
焦れたようにも性急な触手の動きとその暴虐に晒される男
抗う気力を失った哀れな玩弄物の姿に、
仮面の奥で、無感動な瞳を細めた。

「ねえ、テンガン」

悍ましくも奇怪な生物に背を預ける形となった男に、
"怠惰"はしなだれ掛かるように覆い被さる。
潔癖な白に覆われた指が、精巧な彫像のような腹筋を撫で上げて
それから、汗の伝う顎をなぞり、頬を寄せた。

「今この時だけは、彼や観客に従順で居た方が
あなたにとっても、楽なんですよ


新たな餌食と早とちりをした触手が首筋を這い回る。
強制的に、けれど蟠る一方の熱にぞわりと皮膚が泡立って
ああ、でも、今はただ、この役に殉じなければ。

だから、

白蛇は仮面をずらし、唇を奪い、その呼吸を呑んだ。

息を詰め、逃がす先の無い快楽を叩き付けられ
耐えようのない熱に打ち震える男の快楽にわななく舌を
やや体温の低く、二叉に裂けた舌がなぞり上げる。

人々を神に背くようにと唆す蛇
或いは、遍くを欺く二枚舌«スプリット・タン»。

職務の遂行に必要なあらゆる処置を受けた
優秀な裏切者、『工作員』の証。

『工作員のラサルハグ』は知っている。
壊れない為には、ただ全てを受け入れるしかない
のだと。

いつまでかはわからない、けれどこの船に身を置くのならば
あなたはそれを理解するべきだ。

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