人狼物語 三日月国


203 三月うさぎの不思議なテーブル

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【人】 厨房担当 マシロ

 

  はいっ、任せてください〜!
  そろそろあったかくなってきましたし、
  キウイ見た時から作りたいのが幾つかあって──


[ デザートを作れなかった頃とは違い、
  浮かんだ案を何の曇りもなく紡いで。

  うさぎ穴は変わっていきながら、他の何にも代わらない。
  そんな居場所として、誰かの帰る場所として
  今日も時計の針を進めている。* ]

 
(293) 2023/03/16(Thu) 21:19:56

【人】 厨房担当 マシロ

 

  …………分かってて聞くの、狡いと思います


[ む、と僅かに眉を寄せた。>>328
  自分がどう答えるか分かり切っているくせに、
  それを言わせるために聞いているのだ、このひとは。 ]


  ……いやじゃないですよ
  もっと変えて欲しいし、変わって欲しいかな。


[ こころの変化も、相手好みに染まるのも。
  嬉しいし楽しいからこそ、貴方だって、同じように。
  ──なんて含みを込めて返してみたけれど
  元より恥ずかしがりの白うさぎ、勝ち目はなく。 ]

 
(474) 2023/03/17(Fri) 20:38:56

【人】 厨房担当 マシロ

 

  ──……
ほんと、いじわるです。



[ 他のお客様にも店員にも聞こえない声量で、小さく。
  店の中では白うさぎの線引きを、と自戒しているのに
  それが仇になって首を絞めている。>>329
  彼も分かっているだろうに揶揄いを続けてくるのだから、
  どうも厄介な相手に惚れ込んでしまったらしい。

  ──それでも、そんな面も含めて、好きなのだ。
  恋とは病。偉人の言葉は大変的を得ている。 ]


  神田さんスペシャルってことですか〜?
  店員ごとオーダーなんて、贅沢しますねぇ。


[ テイクアウトはしてませんよ、なんて冗談も交えて
  また無意識に首元をなぞった。>>330 ]
 
(475) 2023/03/17(Fri) 20:39:00

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 今日のキウイは三色揃い。信号機みたいだ。
  耐熱ボウルに水とゼラチンを振り入れて混ぜ、
  ふやかしてから電子レンジで加熱し、ゼラチンを溶かす。
  塩を加え、サイダーを注ぎ
  炭酸が抜けないよう溶けたゼラチンをまたぐるり。

  ──して、冷やしたものが、こちらになります!
  キウイ入荷の報せを聞いた瞬間から作りたかったので
  ランチと夜の合間で作っておいたのだ。塩ゼリー。

  ルビーレッド、ゴールド、グリーン
  色とりどりのキウイのへたと芯を取り除き、皮を剥いて
  型抜きで星型やハート型に形を整え
  透明な器へゼリーとキウイを交互に盛り付ける。

  最後にバニラアイスとミント、チェリーを添えて。
  ペスカトーレの食後を邪魔しない
  さっぱりした味の三色キウイサイダーゼリー、
  完成 …です! ]

 
(476) 2023/03/17(Fri) 20:39:13

【人】 厨房担当 マシロ

 


[ 美澄のペスカトーレ作りを「はえ〜」と見習いつつ
  食後に間に合うようお出しした可愛い見た目のゼリー。
  ルビーレッド、むしろ私が食べたい。絶対おいしい。

  そんなちょっとした無念のような感情は、
  努めて顔には出しませんけどね!* ]


 
(477) 2023/03/17(Fri) 20:39:19

【人】 厨房担当 マシロ

 ― うさぎ、お花見たのしい! ―



[ 桜と藤の二色に加え、空の青が咲き乱れる季節。
  三月うさぎが盛大に祝うパーティーの月は過ぎても
  今日は特別な"なんでもない日おめでとう"の日。
  店員と常連様たちで迎える定休日のお祭りごと。

  準備があるから、と自分は先に向かっていた。>>333
  勤怠上は休日なのだから食べ専でもいいのだろうが
  折角ならなにか作って持ち込みたい。
  厨房には同じ考えか、瑞野の姿もあった。>>173

  お肉大好き栗栖くん──ではなくともお肉は人類の愛。
  ミートボール付きボロネーゼのバズり方を思い出し、
  甘く煮た人参とパプリカ、ピーマンを彩りに添えた
  あんかけミートボール。

  春巻きの皮にチーズ、ベーコン、トマト、かぼちゃを入れ
  きつね色になるまで揚げたサモサ風。 ]

 
(492) 2023/03/17(Fri) 21:05:52

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ ピーマンの肉詰めならぬ、ピーマンの卵グラタン。
  照り焼きチキンも入れれば尚美味しく出来上がる。

  ────それから。
  事前に今日このパーティーを指定し、速崎に口頭で
  「クッキー作るぞけいちゃん!」と呼び出しておいた。
  あの日は早退と大騒動で連名が曖昧になってしまったから

  今日、このなんでもない日
  けれど特別な日に、サキサキコンビのクッキーを、と。

  作ったのは三種類。
  真白のキャラメルアーモンドフロランタン。
  速崎にはもう一度、アイスボックスクッキーを。
  それから、二人で交互に生地を作って焼いたのは、
 
の形へ抜いた、プレーンクッキー。 ]

 
(493) 2023/03/17(Fri) 21:05:56

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ ──────
、咲く。

  雪が解けて、春になるように。 ]


  ……楽しい、な。
  お菓子、作るの。


[ 呟いて。
  出来上がった料理たちを会場へ運ぶ頃にはきっと、
  幾人か既に到着していたかもしれないが。

  真白は「食べ専です〜!」と言いながらご飯を掲げ
  店長にお酒のお裾分けをねだりに行った。* ]

 
(494) 2023/03/17(Fri) 21:05:59

【人】 厨房担当 マシロ

 ― ところで、デュエルスタンバイ(ではない) ―



[ 荒れていた大咲も喧嘩をした経験はないし、
  西部劇なんてもっと縁が遠い。決闘案件ではない。>>282
  「何でよ!?」とか何とか言い合いながら
  冷却時間があったとは思えないやり取りを経て、
  二人は。もう一度、縁を結び直すための指を伸ばした。 ]


  言わないで後悔したこと、いっぱいあるからね。
  ……けいちゃんと後悔したくないんだよ、私。
  信じたいし、信じてる。

  クッキーを──お菓子を作りたいって思った、私を
  否定しないでいてくれた、けいちゃんのこと。
  三年間、今日も頑張ろうねって笑い合った

  私の、大事な友達の、けいちゃんを。


[ そうだよ、けいちゃん。私のことよく分かってる。
  ごめんを言われたいわけじゃない。>>285
  未来の話をするために、手を引いたの。 ]
 
(509) 2023/03/17(Fri) 21:36:17

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 逃げることの方が人生は簡単で、きっと楽だ。
  実際大咲はずっとそうして生きて来た。
  生まれ変わりたいからとうさぎの巣穴を選んだ後も、
  まだどこかで逃げ続ける弱い自分がいて。

  大咲の人生は、きっと、客観的に見れば不幸だった。
  いつまでも傷の痛みにぐずついていた。
  ──どの道へ行けばいいか分からない、迷子のような ]


  あは、いーじゃん。投げちゃえば。
  パイ伝説のゲイザー様のレシピの方が大事でしょ〜
  後継者は大事だぞ?


[ ふふ、とおどける真白の道にはもう、迷いはない。 ]

 
(510) 2023/03/17(Fri) 21:36:23

【人】 厨房担当 マシロ

 

  ……まあ、ね。
  そこに至るまで散々だったけどさ。ほんと。
  "おかーさんのことは"そんなに悪く思ってないんだ?

  やっぱ、母親って特別だよね。


[ "は"という含みのある物言いに、触れることはしない。
  自分が今なら明かせると思ったタイミングがあるように
  話したいと思えば、きっと速崎が明かしてくれる。
  そんな風に、信じている。

  代わりに。
  続けられた一言、──詮索も何もない言葉の温もりを
  じわ、と広がる熱で受け止めながら、頷いた。 ]


 
(511) 2023/03/17(Fri) 21:36:27

【人】 厨房担当 マシロ

 

  良い人だよ。
  私には勿体ないくらい……とか言うと怒られるかも。

  同情でも、寄り添うだけでも、優しくするだけでもない
  ────私のために怒ってくれる人。
  なんか、この人に巡り合うために
  辛いこととか全部あったんだなって、思ってる。


[ えへ、と惚気るように笑い返した。
  祝福のようにふんわりとわらう速崎に対し
  宝物をこっそり見せる子どものように。

  きっと彼がいなければ、逃げ続けた自分がいて。
  ──自分を嫌いなまま生きてしまった未来もあって。

  だから、この今は、桜のように貴重なものだ。
  咲くのは当たり前ではないし、咲いても散ってしまう。
  けれど散り際まで人の心に残る、色あせない花。 ]
 
(512) 2023/03/17(Fri) 21:36:35

【人】 厨房担当 マシロ

 

  ところでさ、けいちゃん


  実家って…………
アイルランド?




[ とはいえ友人に恋の話をする気恥ずかしさは拭えない。
  揶揄うように、いつかの土産のことを持ち出して
  「あはは、嘘だって、ごめんって!」などと笑いながら
  二人は誕生日パーティの会場へ帰っていく。* ]

 
(513) 2023/03/17(Fri) 21:36:39

【人】 厨房担当 マシロ

 ― 恋人様の言うことには ―



[ 全く悪びれていない。やっぱりずるい男だ。>>497
  いつも自分ばかり翻弄されている気がして、
  なんとか仕返ししてやりたい、なんてじゃじゃ馬精神。
  けれど、いつも彼には敵わない。 ]


  ……む。そういうものですか?
  なにせ初恋なので、恋愛初心者なんですよ。
  だから教えてください、神田せんせー。


[ まあ、本人なんですけどね?
  私が覚えた感情を貴方は既に知っていたかと思うと
  ……なんだか、胸がもやもやしちゃったりとか。

  だからたくさん教えてください。
  "私だから芽生えた初めてのこと"、全部。 ]

 
(524) 2023/03/17(Fri) 22:09:30

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 恋愛は初心者マーク、生まれたてのぴよぴよひよこ。
  しれっと断定された恋人の存在にも
  この会話を彼が始めた意図も気付かないまま。>>498
  例え知ったとしてもきっと、「ばか」と顔を赤くして
  彼を喜ばせるだけのような気もするけれど。 ]


  ………………どうぞ、お腹いっぱいになるまで。
  お好きなだけ。


[ 白うさぎの長い耳。
  注意深い客ではなくても、この耳は彼の声をよく拾う。
  "好き"を明確に紡ぐ対象が自分だけになったこと。
  他の店員には、料理の美味しさを熱っぽく語っても
  決してその単語を用いないようにという変化くらい
  ……こいびとなんだから、気付いているんです、よ。

  目を見てにっこりと微笑む貴方に。>>499
  小さくそれだけ返して、ぷい、と横を向いた。 ]

 
(525) 2023/03/17(Fri) 22:09:41

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ ペスカトーレの後なら尚更さっぱりしたデザートを、と
  そんな思いも込めてのキウイのゼリー。
  夏にぴったりの味だが、ルビーレッドは生憎夏にはない。
  暖かくなってきた頃に出回る貴重な品種だ。
  桜と同じくらいの短さで、出荷が終わる。 ]


  わ、ご明察。塩とサイダーのゼリーです。
  キウイとアイスが甘いので、
  ゼリー本体を塩で調整したんですよ。

  甘さを求めるなら、お値段は張っちゃいますねぇ…。


[ グリーンのキウイも、野菜と果物の中間のようで
  個人的には好みの味ではあるのだけど。
  ゴールドや、希少性の高いレッドに軍配が上がるのは
  さもありなんというところ。 ]

 
(526) 2023/03/17(Fri) 22:09:53

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ ぎく、と肩が跳ねた。>>501
  バレないようにしていたつもりだった、……けども
  彼には気付いて欲しいような甘えが滲んでいた自覚がある。

  うさぎ穴ではそんなに珍しくもない光景。
  一口どうぞ、のシェア。
  ……他と違うのは、「あーん」の形であることだけ。 ]


  ──たべたい……です


[ スプーンに乗った、ルビーレッドのハート型。
  作ったのは確かに自分だという記憶もあるのに
  どうしてそれだけが、特別に見えるのだろう。 ]

 
(527) 2023/03/17(Fri) 22:09:58

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 小さく口を開いて、あむ、とハートを口に含んだ。
  両手が調理器具で塞がっているから、という口実で
  他の人に見られない一瞬を狙っての計画的犯行。 ]


  んむ、……おいしい。
  やっぱりルビーレッドは別枠だなーって思いますよねぇ

  ……ふふ、どうです?
  神田さんも。甘いのと、甘くない方なら
  どっちの方がすきですか?


[ 赤い方なら、うさぎの目と同じいろ。
  甘い方なら、二人しか知らない夜の味にもよく似ている。

  いたずらに笑んで、首を傾げた。* ]

 
(528) 2023/03/17(Fri) 22:11:10

【人】 厨房担当 マシロ

― おおかみとしろうさぎ ―



[ 
その悪い狼って貴方のことですけど〜!?

  ……とは、少なくとも言うまい。この場では。
  据え膳の皿に乗り、散々食らわせたお預けを律儀に守った
  お利口な狼さんでもありはするので。>>550
 
その反動か、うさぎが芽生えさせた欲動か。
"待て"を止めてからは本当に文字通り狼なわけだけれども
それが、自分だから、なら嬉しいと思ってしまうあたり
恋とはどうしようもない感情である
 ]


  ……なるほど〜?
  つけこまれるのはその狼さん限定で大歓迎ですけど、
  先生がそう言うなら、言わないようにしますね?


[ 特別授業はまた閉店後に。
  白うさぎもそろそろお腹が空いてくる時間帯。 ]

 
(657) 2023/03/18(Sat) 18:08:47

【人】 厨房担当 マシロ

 

  ふふ。贅沢ですねぇ、神田さん。
  私のご提供で良ければいくらでも。
  これからも、お出ししますね。


[ 白うさぎは、美味しいルビーレッドにご機嫌だ。
  イチゴも好き。甘いものが好き。

  ──貴方の手ずから与えられる
さが、好き。
  まるで小さな宝箱の中で輝くようなこの感情は
  どこまでも幸せで、私もつられるように
った* ]

 
(658) 2023/03/18(Sat) 18:08:51

【人】 厨房担当 マシロ

 ― さくら、さく ―



[ アイルランドが実家では無かった速崎と作ったクッキーは
  きっと、真白も知らない"信じる気持ち"を>>4:+153
  桜と藤の彩りと共に、叶える形になっただろう。
  誰かを信じるのはとても難しいことで、
  ──けれど信じたいから、人は一歩を踏み出すのだ。

  甘いサワーを飲んで美澄の近くにいた真白も
  瑞野の宣言には、ぱちぱち、と目を瞬かせた。>>491
  名前を出されずとも妹は悟ってましたよお兄ちゃん…と
  そういう意味での無言の間合いではあり。
  かつ、行く末を見守るために姿勢を伸ばした為でもある。


  横でハラハラしているのが丸分かりの美澄には>>586
  サワーを傾けるのを止め、ぽん、と肩を優しく叩く。
  いつかの早退騒動で、瑞野が自分へしてくれたように
  ……大丈夫の気持ちを込めて。 ]

 
(659) 2023/03/18(Sat) 18:08:58

【人】 厨房担当 マシロ

 


  ……ほらね、瑞野さん"も"
  手離せなくなったでしょ?


[ ちいさな呟きは、桜の中に消えていく。
  素知らぬ顔で過日、問い返して来た彼を思い返せば>>279
  感慨深いような 同じ穴のうさぎであるような。

  記者会見ごっこは幸せそうに頬を緩めて見守ろう。
  特別ななんでもない日のパーティなんだから
  お写真撮影の独り占めも何にも言わないよ〜?>>588
  寧ろ残したいものは写真に収めて貰うべきだと
  私は殊更に、そう思っているので。

  一目惚れだの猛アタックだのと惚気話が続き
  瑞野が店長へ紡いだ、ささやかな過ぎ去った春のいろ。
  ……そっちは普通に心配だ。店長、生きてる? ]

 
(660) 2023/03/18(Sat) 18:09:03

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 暦上は、三月うさぎの三月は過ぎ去って。
  桜と藤が同居する春、なんでもない日おめでとう。

  そこかしこで賑やかな声が聞こえてくる。
  昨年は訪れていなかった個々人の春風が吹いていて、
  舞い散る桜の花びらさえも祝福みたいだ。


  男同士の友情めいたじゃれ合いをのんびりと眺め。
  二人、消えていく瑞野と高野の背へ
  「お幸せに!!」と言葉を投げた後。 ]

 
(661) 2023/03/18(Sat) 18:09:13

【人】 厨房担当 マシロ

 

[ 葉月のひとりごちる言葉が聞こえた訳ではない。>>651
  ただ、その背中がどこか物寂し気で、
  ──まるでいつか、昔の私にすこし、似ていて。 ]


  はーづきさんっ
  高野さんの愛のパンチはどうでした〜?


[ いつもと違い、くるんと毛先が巻かれた二つ結びを
  翻しながら彼の方へ歩み寄る。
  速崎の告白騒動以来、彼の様子は気にかけてはいたものの
  酒を美澄へオーダーすることが増えた程度で
  至って普段通りに見えてはいた、…が。

  やはり彼なりに感じることも、あるのだろう。
  速崎を追い掛けて走った過日の背中を思い出す。 ]

 
(662) 2023/03/18(Sat) 18:09:20

【人】 厨房担当 マシロ

 

  これ、サキサキコンビのクッキー第二弾です!
  良かったらどうぞ。お裾分け。

  ……あのね、ずっと言えなかったんですけど
  けいちゃんをお願いしますって言った日。
  お願い通りきっと、けいちゃんを追い掛けて、
  ひとりにしないでいてくれたんですよね。


  ────ありがとうございました、葉月さん


[ いつかの日に、元気が無かった貴方を笑わせようと
  描いた変な顔のうさぎではないけれど。
  私はきっと、貴方の心の穴を埋められないけれど。

  だからこれはきっと、私のエゴで。 ]
 
(663) 2023/03/18(Sat) 18:09:44

【人】 厨房担当 マシロ

 

  私、けいちゃんとあの一件で喧嘩みたいになってたんです
  ……でもこうやってまた、二人でクッキーを焼けました

  きっと、私が話し合おうって言うだけじゃ出来なくて
  葉月さんがあの時けいちゃんを追い掛けてくれた。
  その気持ちと勇気があったから、
  けいちゃんも私に向き合ってくれたんだと思います。

  だから、ずっとお礼、言いたかったんです
  ────……えへ。それだけなんですけど、ね。


[ 料理で笑顔にしたいと思う誰かは、貴方もだから
  これですこしでも笑ってくれればいいな、なんて気持ちと
 ずっと燻っていた、紡げなかったあの日への礼。

  貴方に渡して、いつも来店する貴方を迎える時のように
  変わらない笑みをにこりと向けた。* ]

 
(664) 2023/03/18(Sat) 18:13:13

【人】 厨房担当 マシロ

 ― お花見の中で ―



[ お酒は強くもなければ弱くもない、
  多分一番多いような平均的なタイプだから、普段は飲まない。
  けれど今日ばかりは浮ついた気分が促すままに
  サワーを飲んで、ご機嫌なまま歩いていたら。 ]


  ……?
  なんですか、夜綿さん?


[ 勤怠上は定休日。つまり今日は店員ではない日。
  自分を呼び止める彼へ、恋人としての呼び名で反応し>>710
  そのまま緩やかに巻いた毛先を揺らして近付いた。

  天然鈍感同士……
では断じて無いが。

  まあちょっと? 少しだけ? 似てるところがあるって
  認めなくもない栗栖くんと、
  彼をきっちり射抜いた貝沢さん。微笑ましい二人だ。 ]

 
(712) 2023/03/18(Sat) 21:36:50

【人】 厨房担当 マシロ

 

  えへ……我ながら応援の仕方、下手でしたけど……!
  でも、貝沢さんと栗栖くんが幸せそうでなによりですよ。
  わ〜っ、ぜひ! 貝沢さんからも聞きたいです。
  今度一杯サービスするので、その時にで、も …


[ 囁くように告げてくれる貝沢へ>>678
  お酒よりは雰囲気の楽しさに酔ったような声音で返し。
  ダブルデート。紅葉狩り。……つまり、女子トーク!

  と、貝沢と同じタイミングで楽しみを抱いたところで
  傍らの彼が颯爽と言葉を拾い上げてくる。
  噓でしょなんでそんな細かいニュアンス拾うんですか!?
  言いました、好きって言いましたけど! ]

 
(713) 2023/03/18(Sat) 21:36:55

【人】 厨房担当 マシロ

 


  …………おしえませーん。
  ないしょです、ひーみーつ!


[ 顔を覗き込まれたら、ぷいっと横へ背けて。
  事前に貴方の惚気をするから聞きに来てくださいとか
  言えるわけないんですけど、ばかばかばか!
 という万感の思いを込め、揶揄い半分の意地悪な彼の背を
  弱い力でぺちんと叩いた。

  それはそれとして。
  紅葉狩りのダブルデートはとても楽しみにしているので
  叶うならぜひ、四人で。* ]

 
(714) 2023/03/18(Sat) 21:37:02

【人】 厨房担当 マシロ

 
― 私がお姉ちゃん!! ―



[ 自分と彼の茶番劇が美澄へ与えた謎の気まずさは>>722
  後でちゃーんと美味しいおやつでフォローしますとも。
  わざとらしい咳払いの意味を悟り、
  号泣といい気まずさの霧払いの仕方といい、なんとまあ
  分かりやすい末っ子うさぎなんだろう。 ]


  
美澄くんが弟はぜ〜ったい譲らないから!

  カウンターで泣きじゃくってた時と、
  激ヤバカクテル作った時の! 教育係!

  ほれほれ真白さんにひれ伏せ美澄くん〜!


[ 譲らないのはこっちもなんだからな!>>723* ]

 
(741) 2023/03/18(Sat) 22:02:51