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【人】 IX『隠者』 アリア[ 夜更かししたくせに眠れなくて、>>3:424 ぼんやりと意識が浮上する。 無意識が目醒ましを欲して、 ベッドサイドの鍵付きのチェスト。 自分だけの時は開かれたままの引き出しに、 収められた薬包をひとつ、水と飲み下した。 回答は決まりきっていたから、 元より順番が前後することに執着はなかった。 人の見解で自分が左右されると思っていれば、 そも今ではなく、昨晩と請うていただろう。 思うより早く訪れた朝の気配に、 鍵をかけて、ひとつ深呼吸をした。 ] (92) 2022/12/23(Fri) 2:37:50 |
【人】 IX『隠者』 アリア―― 回想:最後かもしれない朝 おはようございます。 [ 耳慣れた声を聞く。>>50 早かったですね、と事もなく。 立ち話でも適当に座ってもらうにしても それを拒否する理由を私は持たないから、望むように ] (93) 2022/12/23(Fri) 2:38:11 |
【人】 IX『隠者』 アリア―― それが聞けて良かったです。 [ 語り終えるまで、じっと耳を傾けて そう口にすれば、薬師はにわかに表情を綻ばせた ] (94) 2022/12/23(Fri) 2:38:30 |
【人】 IX『隠者』 アリア…… 本当のところ、 私はこの世界、あまり好きではありません。 生きてるだけで理不尽ですし。 フォルの言う通りです。 どちらに転んだところで、 全員が幸せになれるということはきっとないし 既に失われたものは戻ってこないし、 世界はそう都合良くは転がらないと、思ってて …… でも、それでも、 ひとつのきっかけくらいにはなるかもしれない。 (95) 2022/12/23(Fri) 2:38:52 |
【人】 IX『隠者』 アリア私は、 そんな夢を見たいんだと思います。 [ それは他でもないこの人からの借り物で けれどそこに光を見たのは、 ] (96) 2022/12/23(Fri) 2:39:34 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ ―― まさかそう言われるとは。>>55 予想の外にあったから、 一瞬、きょとりとした顔をしてしまったけれど ] …… はい 是非とも あれに祈るのは癪ですが、 そんな未来があることを祈っておきます。 お話、ありがとうございました。 [ ひとつ笑みを返して、扉が閉じるのを見送った。 **] (97) 2022/12/23(Fri) 2:40:27 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ 喉を通る冷たさで目が覚めた。 そこに至るまでの記憶がない。 ただ状況から概ね推察できるだけ。 勝手に増やすなとか言ったのはどこの誰だっけ、 自分がそれを守れないのだからとんだお笑い草。 戻ろうと思って、ドアノブに手を掛けたところで 体中の力が抜けて振り出しに戻る。 意識がぼやけて、記憶ばかりが巡る。 ] (152) 2022/12/23(Fri) 23:21:55 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ 、と もっと早く口にしていれば何かが変わったのだろうか。 そんなことはないと思考が否定する。 謂れなき忌避感に阻まれることもなく もっとずっと早く手を伸ばされていたとしても、>>4:235 きっと私が、それを取ることを自分に許せなかった。 これは誰かに預けようとしたところで どうにもならないということを私は理解していたし、 頼るべき毒薬ははじめからこの手の内にあったから。 …… ああ、でも、うれしかったな とっくに正しい息の仕方など忘れてしまったけれど、 なくしたと思ったそれはやっぱりあたたかくて ほんの少し、憧れていたような気がする何かと似ていた *] (153) 2022/12/23(Fri) 23:23:05 |
【人】 IX『隠者』 アリア (154) 2022/12/23(Fri) 23:29:00 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ 指先まで思い通りに動くことを確かめる。 大丈夫そうだと安堵して、ドアを開けた。 ] はい、私はここに。 …… 何のご用ですか? [ 彼はあの時話がしたいと言っていたけれど>>55 その真意には皆目見当が付かない。 それに今は、 ……皆それどころではないはずじゃ、 (155) 2022/12/23(Fri) 23:30:02 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ 言われて、トレーの上に視線を向けて>>159 少しばかり目が輝いた かもしれない。 … かもしれないけれど、すぐにしまった ] どうぞ、… あー… 今、ちょっと散らかってますけど… [ 水差しやらグラスやら調合器具やら 色々出しっぱなしになっているな、とふと思う。 思ったけれど、見せられないほどではないかと 諦めるぐらいの気分ではあって、 顔色が悪いという指摘も、やっぱりか、と感じて ] (169) 2022/12/24(Sat) 0:51:33 |
【人】 IX『隠者』 アリアそんなに顔に出てます? お恥ずかしい。 少し、戸惑っている というか 感情の整理がつかないというか …… なんといいますか 困りものだとは思ってましたけど、 そこにあるのが当たり前だったものだから なくなるなんて想像してなくて …… 今は、何も、考えたくなくて どうしたものかと。 [ 来客用の椅子に案内して、所在なく語る言葉が 神とともに消えていったことを指すとは伝わるだろうか ] (170) 2022/12/24(Sat) 0:53:53 |
【人】 IX『隠者』 アリア――… フォルは、 [ 言い掛けた言葉が、どうにも消えてしまって 紅茶を一口頂いて、すみません、と零す ] フォルは、どう、ですか [ ひどく喉が乾いて もう一口、飲み込んだ *] (171) 2022/12/24(Sat) 0:54:46 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ 痛くて苦しくて忘れたくて、 忘れては思い出して、思い出しては忘れて 息を吹き返すたびに殺して、 そうしなければ息ができなくて。 どうせ持っていくなら この私を持っていってくれればよかった。 叶うわけがないもしもを空想して恨めしく思う。 だってそれは『隠者』ではない、私でしかなく、 私は、私が選んだことから逃げられない。 ] (253) 2022/12/24(Sat) 15:04:15 |
【人】 IX『隠者』 アリア (254) 2022/12/24(Sat) 15:04:43 |
【人】 IX『隠者』 アリア (255) 2022/12/24(Sat) 15:05:16 |
【人】 IX『隠者』 アリア全員が全員そうではないのかもしれないし 私みたいに欠け落ちる感覚でなくて 忘れるようにゆっくり抜け落ちていく人だって、 いるかもしれません、けど 解放されたといえば、そうなのかもしれません。 謂れなき忌避感や 込み上げる感情に振り回されることはないと、 それは喜ぶべきことなのだと思います 喜ぶべきことなのだと、…… (256) 2022/12/24(Sat) 15:05:34 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ 全ては前世の因縁の上に築かれた砂上の楼閣なのか? そんなわけがない。そう信じていたい。 前世の因縁の上に積み上がった想いでも 重ねてきたものはすべて私の、私達のものだ。 彼女を愛しているのだと叫ぶ誰かを失ったところで 私にとって彼女は変わらず掛け替えなく親友であるし、 …… そうであるならば、きっと (257) 2022/12/24(Sat) 15:06:06 |
【人】 IX『隠者』 アリア…… それでも、 すぐに受け入れられるかといえば、 そうではない人だってきっと少なくなくて フォルだって、こうして気遣ってくれる裏では どうしたものか考えあぐねているかもしれなくて そもそもそれとは関係なく、 あんなことがあって、世界が崩壊しかけた今 外に繋がりがある人ほどきっと悩みの種は多くて (258) 2022/12/24(Sat) 15:06:31 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ 自分が夢を見ていたかったことを思い知っても そこに夢を見る余白なんて、もう残されてはいない。 信じていたいのだと信念を貫けば、 そうしてそれが真実になるならば 不意に向けられた光に当てられた、 あの日の自分を殺すことになるとわかっていた。 今ここにその時が来た。ただ、それだけで。 …… だから、大丈夫。 ] (260) 2022/12/24(Sat) 15:08:31 |
【人】 IX『隠者』 アリア…… ありがとうございます。 少し、気分が落ち着きました。 [ 飲みかけのティーカップを、かたりと置いて *] (262) 2022/12/24(Sat) 15:09:48 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ ―― ふと、我に返れば 思うより時が流れていて、ひとりでに苦笑する。 また待たせてしまったと、ひとつ息を吐いて 端末を見れば、私には見慣れたものかもしれない名>>64 珍しいな、と思って ふと笑みが浮かんだ。 そんな些細な事が、彼女には大きな一歩なのだと 勝手に知ったつもりでいる。 怯えた様子で泣いていたあの日の少女が 今はこんなに成長して、前へ進んでいこうとしている。 世界が本当に変わっていくかは未知数。 けれど私達、証持ちにとっては間違いなく これは何かが変わるひとつのきっかけだった。 それがどう転ぶかはわからない。 二度と会えなくなる人とかも、いるかもしれないけど …… きみが前を向けることが 私は、ちゃんと嬉しいんだよ ] (263) 2022/12/24(Sat) 18:23:00 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ 結論から言ってしまえば。 自分自身をとっくに投げ捨てていた私は、彼女に、 自分の分まで幸せになってほしかったのだと思う。 その礎になれるというのであれば本望で、 壊れても世界と運命を共にするというのであれば 投げ出すことに躊躇いはなかった。 私はもはや惜しむものを持ち合わせないのだから。 …… 無論できれば、生きてはほしいけど。 ] (264) 2022/12/24(Sat) 18:23:27 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ この才も想いも夢さえも借り物で、 本当の私が持つものなんて、ひどく少ない。 どうにもならない天命をとうに悟っていて 虚ろを飼い続ける私がかろうじて息を繋げたのは、 そんな私でも必要としてくれる、 私が諦めたものを願って、祈ってくれる、>>4:78 シトラがずっと、そばにいてくれたからに他ならず だからこそ、何も言えなかった。 きっと私より心を砕いてしまうんだろうと思った。 それは嫌だと思ったのは私だ。 私が、私なりに、大切にしたかったからなのだと …… 伝わらないかもしれないけど、そう思っている ] (265) 2022/12/24(Sat) 18:23:49 |
【人】 IX『隠者』 アリア「私の分、とっておいてね」 [ 一言のメッセージは、相当時間が経ってからで 残ってなかったらどうしようかなと少しだけ思った *] (266) 2022/12/24(Sat) 18:24:02 |
【人】 IX『隠者』 アリア[ こんな借り物の才能でも誰かを救えて、 こんな私に預けてもらえた夢の欠片が、 遠い思い出が、記憶の中で光っていた。 同じだった。 何もかもを諦めた虚ろに投じられる あなたのくれる言葉が、きらきら光って、眩しくて ] (335) 2022/12/25(Sun) 3:10:42 |
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