【人】 軍医 ルーク他の連中に紛れてしまえば、 君に気付く上官はいないだろうさ。 あとは好きにするといいよ。 [ かくして飛べないぺんぎんは、 何事もなかったかのように基地内に帰還を遂げた―― はず、だったのだが。 何故かその日から、東棟の医務室に 一匹のぺんぎんが入り浸ることとなる。 人見知りが激しいようで、普段は物陰に隠れていて、 患者が誰もいないときにはひょっこり顔を出し、 医務室の主にてちてちと茶など運んできたりする。 きっと場所が気に入ったのだろうと、放っておくことにした。 (薬品の入っている棚には、その日のうちに鍵をかけた) 来訪者があるときにそいつが姿を現すことがあったとしたら、 それは例えば、余程気を許しただれかが訪れたときのこと。 そういった相手がいるかどうかは―― 当のぺんぎんや、ぺんぎんと親しいであろう誰か次第。]** (66) 2020/05/15(Fri) 13:36:05 |
軍医 ルークは、メモを貼った。 (a8) 2020/05/15(Fri) 13:46:07 |
【人】 部隊長 シュゼット[部隊が数字で分かれているのにも。意味がある。] ……皆。固定の砲台と銃器の斜線は把握しているな。 一番近い距離で、敵の弱点をいち早く把握し、 勝利への近道を作ることができるのは、僕たちだ。 [集まった数十名の隊員たちは、 皆、緊張の面持ちで整列し、僕の話を聞いている。 それもそうだ。 僕たちの"第一戦闘部隊"は……超近接部隊。 これからやってくる機械の怪物相手に、 目と鼻の先で戦う、一番危険な部隊なのだから。 少しでも気を抜けば、一瞬で命を刈り取られてしまう。 そのことは、今までの訓練や、実戦での経験もあり、 この場に居る兵士たちはよくわかっていた。 ……そう。部隊の数字は単純な話。 戦闘能力が高い精鋭になればなるほど、 若い数字の部隊に入れられて。 若い数字の部隊であればあるほど、 実戦では、怪物から近い距離での戦闘を任されるのだ。] (68) 2020/05/15(Fri) 21:19:32 |
【人】 部隊長 シュゼット だが、いつでも第一は自分の命。 訓練を思い出せ。耳を、五感を研ぎ澄ませろ。 あのデカブツの攻撃が直撃したら、終わりと思え。 [皆の顔を見回す。 僕にはよくわからないけれど、戦場での僕は、 普段、基地内で過ごしている時とは様子が違うらしい。 普段の緩く開かれた瞳は緊張を巡らせた糸のように鋭く 話しぶりも上官に相応しいものに聞こえるようだ。 僕はただ、この基地の人達に傷ついてほしくないんだ。 また、今日の戦闘が終わったら、皆で揃って 基地の食堂で美味しいご飯を食べて、 楽しそうな皆を眺めていたいと、 そう思っているだけ、なんだけれど。] (69) 2020/05/15(Fri) 21:22:12 |
【人】 部隊長 シュゼット[……その一心で、皆に色々話さなきゃと気張るから 戦闘前は、確かにいつもより、 言葉数も多くなっているのかもしれない。] わかったな。何かあれば通信機で知らせるんだ。 すぐに、僕が。助けにいくから。 [みんなが頷いたのを見て。 頬を少し緩めると、僕も「よし」と頷いて。 背中に背負っていた、身の丈ほどはある大剣を前へ構えた。] (70) 2020/05/15(Fri) 21:24:45 |
【人】 部隊長 シュゼット[戦場と化した周囲に、砲撃や銃撃の嵐が降る。 見上げるほどの機械の怪物。今回は四足歩行型だ。 動きは素早くはないけれど、確実に一歩ずつ、 基地へと近づいてくるのをみれば、 悠長に相手はしていられないと、気を引き締める。 黒い軍帽から伸びた髪と兎耳を靡かせて、 怪物の足の一振りを、得意の跳躍で避ける。 避けた先にあった、かつて家の一部だった壁を足が触れば そこから、もう一度跳躍。 相手が放った銃弾が耳元を通り過ぎていく中で、 怪物の肩のあたりについていた銃器を一つ、 大剣を勢いよく振り抜いて、叩き壊した。 細身の黒の軍服のシルエットは 赤色をふわりと揺らしながら、一度地面へ着地。 そんな戦いぶりを暫く続けーーー そろそろ倒す手掛かりを見つけないと皆が危ないと そう、思い始めた頃だった。] (72) 2020/05/15(Fri) 21:29:29 |
【人】 部隊長 シュゼット[ザザッ………] [通信機に、興奮したような、声が乗る。] 『隊長!!"コア"、発見しました!! ただ、装甲が厚く我々の武器ではとても…、あっ!』 [通信機から、声が届く。 連絡をくれた彼女の方を見れば、 怪物の胸元からせり出したガトリング砲に 狙われているところだった。] (73) 2020/05/15(Fri) 21:30:14 |
【人】 部隊長 シュゼット[隊の中でも目がいいマリーベルは、 こうして、敵の弱点を見つけるのが得意で その点を買われて第一戦闘部隊配属になった。 しかしまだ、戦闘経験が浅く年も若いため、 気が緩みやすい欠点を持ち合わせている。 泣きそうに顔を歪ませるのが見えて、 仲間を失ってたまるかと、大剣へと目を向ける。 (こないだ、医務室で、 暫く撃つなと念を押された直後だが ……躊躇なんて、していられるか。) この戦場から、仲間を生かして返すこと。 それが僕の一番の仕事だと、思っているから。] (74) 2020/05/15(Fri) 21:31:55 |
【人】 部隊長 シュゼット[持っていた大剣は地面に突き刺して。 右腕を、前へ突き出し、掌を敵へ向ける。 大きく、肺へと息を吸い込んで。] マリーベル!!伏せろ!!! [マリーベルは、僕の声を聞くと すぐに、頭を抱えてしゃがみ込んだ。 掌の中央がスライドして、穴が開き。 そして穴は急速に、急速に。白く、白く。 『太陽』と見間違えるほどに、輝きを強めていく。] (75) 2020/05/15(Fri) 21:34:27 |
【人】 部隊長 シュゼット[限界まで膨れ上がった輝きは、一気に放たれる。 そうして、光の光線は一直線に 機械の化物の心臓とも言える器官を貫いた。 巨体がぐらりと揺れて、その場に倒れていく。 義手砲(センスが無いだの必殺技感が無いだのよく怒られるのだが、面倒なのでずっとこう呼んでいる。)を撃った後の僕は、衝撃で後ろに吹っ飛んでいた。 思いっきり、背中から地面に叩きつけられる。 痛覚にはめっぽう強いから(寧ろ、鈍い方だ)、 これしきのことは何でもないのだが。 ……どういう仕組みか、これを撃つと、 暫く体が使い物にならなくなるのが常であり。 今日も、体力を根こそぎ義手砲に持っていかれて、 大地の上で大の字になって動けなくなっていた。] (76) 2020/05/15(Fri) 21:51:46 |
【人】 部隊長 シュゼット[機械の獣を倒せたことで、 一層騒がしくなってきた周囲の声を 帽子から垂れさがったロップイヤーは良く拾う。 シュゼット隊長を医務室へ運べだとか、 そんな言葉を聞いて、僕は力なく息をついた。] ……怒られる、かなぁ。 それとも……また、研究対象か。 [こういうときにいつも貰う苦い栄養剤(AME015とかいう名前の薬らしい。)は、これが苺飴なら喜んで食べるのにと前に言ったら、逆に多めに飲まされた経験がある。 確かに、飲むとすぐ動けるようにはなるのだが、 本当は意地でも飲みたくないぐらい嫌いだ。 疲れで遠のく意識の中。 この後目が覚めた時に……今日は話のわかる、薬を患者の希望で買えてくれる医者でありますようにと願ったのだけど。 さて。ベッドへ運ばれた僕を迎えたのは、 どの医者だったのだろう。]* (77) 2020/05/15(Fri) 21:52:41 |
部隊長 シュゼットは、メモを貼った。 (a9) 2020/05/15(Fri) 21:56:20 |
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