【人】 世界の中心 アーサー[ 今日もきっと、窓枠に手を掛け、足を掛け、 尋ね来る人影が有る。 屋敷のものに見咎められない為だと言うけれど、 外には番犬足る大きな犬が2匹、居るわけで 人間よりも先に彼等が“聞き”咎めるのだが。 きっともう、慣れてしまったのだろう。 野太い犬の鳴き声は聞こえて来ない。 寧ろまるで、甘えるかのよな鼻にかかった鳴き声で、 窓越しに来客を報せてくれる。 ] (105) 2020/05/16(Sat) 0:09:56 |
【人】 世界の中心 アーサー( 自室を一階に据えたのは、 彼女に出会って、数日おきに現れるようになって、 ひとつきほど後の話だっただろうか。 肩身が狭かったのか、二階の窓枠を越えてきた姿に ただただ仰天していた! ──自室の水道管がおかしくなってね── そんな言い訳さえ して。 ) (106) 2020/05/16(Sat) 0:11:01 |
【人】 世界の中心 アーサー[ 革張りのソファを軋ませ、本棚に立ち寄る。 いくつか、色違いの手帖が並ぶ。 だれか専用の棚になってしまった、オークの其れ。 ──何冊めか、だ。 紺青の背表紙を手に取り、猫脚のテーブルに、 かるぅく 置いた。**] (107) 2020/05/16(Sat) 0:12:14 |
世界の中心 アーサーは、メモを貼った。 (a19) 2020/05/16(Sat) 0:20:20 |
【人】 兄 エーリク[元々僕は食が細く、常人よりも量を食べられない。 1日1食か2食でも多すぎるぐらいだ。 けど、肉体は自身の意思に反してそこまで強く無いらしい。 食の細さに加え熱中すると寝食を忘れる性質が災いし 自室で(1)1d3回程倒れた後は家族は勿論、 彼も大層心配していたそうだ。 食は細くても好物の甘いものなら食べられることを知る彼は それからというものの、こうして決まった時間になると 紅茶や珈琲と共に菓子を自室に運んできて カロリー補給と休息を促してくれるようになる。] (109) 2020/05/16(Sat) 0:56:07 |
【人】 兄 エーリク[銀の盆に載せられた、こんがり狐色した貝殻型の焼き菓子。 ふわりと香るレモンの香りを手に取り一口齧る。] ……美味しい。 [まず最初に感じたのはレモン独特の酸味と香り。 そしてバターの濃厚な風味。 けれど決してくどさを持たず、じわりと口に広がる甘味が 何だか微睡む春に見る夢のような心地よさ。] ──────────────── 美味しい。 [しみじみと、感慨深く呟けば 2つめのマドレーヌに手を伸ばし、紅茶を含む。 ストレートのニルギリがレモン風味のマドレーヌの後味を 消すことなく渋みもえぐみもない軽やかな余韻を残し。 結果、気付けば(4)3n7つの焼き菓子を ぺろりと平らげて、ごちそうさまと呟いた。] (110) 2020/05/16(Sat) 0:56:27 |
【人】 兄 エーリク[ジョバンニは、凄い。 僕と歳もそう変わらぬ男の子、 幼い頃から家族と共に過ごしてきた使使用人兼友達。 魔術はそんなに得意じゃ無いけれど いつも美味しい食事を作れて、家の家事も完璧にこなす。 僕らも時折家事はするけどジョバンニの腕には敵わない。 それでいて僕たち家族のことを何より大事にしてくれて。 こうして彼がお茶や菓子を運んでくれなければ 自室で倒れる回数は悠に3桁は超えてたはず。] (111) 2020/05/16(Sat) 0:57:38 |
【人】 兄 エーリク[街の食べ物も美味しいけれど 僕は自然の恵みやジョバンニが作ってくれる マドレーヌ含めたお菓子がやっぱり好きなんだよな。 父と母がいない日に焼いてくれたパンケーキ。 その日はいつものように魔力を高める月光蜂の蜂蜜じゃなくて ルビー色した手作りのいちごジャムを添えてくれた。 夏に食欲が落ちた時は 沢のカニをわざわざ獲ってムースを作ってくれたっけ。 ひんやり冷たいカニの甘みと滑らかな舌触りは 弱った胃と体には心地が良くて。 クラッカーと共に差し出されたそれを夢中で食べたら 何よりも安心した笑みを浮かべてお代わりをくれて。 そこから体調もみるみるうちに回復していった。] (112) 2020/05/16(Sat) 0:57:54 |
【人】 兄 エーリク ジョバンニ。 [ふふ、思い返すと何だか素敵な記憶ばかりだ。] ジョバンニが作る味は────幸せの味だね。 [家族の 僕の 積み重ねられた記憶の中で。 その傍らには、いつもジョバンニが作る 料理やお菓子の味があった。 (勿論それ以外にも沢山 沢山 あるけれど)] (113) 2020/05/16(Sat) 0:58:22 |
【人】 兄 エーリク[ふ、と笑いながらジョバンニを見やれば 一瞬……彼は目を見開いて驚いたような表情を見せた。 かと思えば、左手を顔に当て天を仰ぐかのような仕草で そのまま固まってしまう。] 『…………坊ちゃまが…………天使すぎる…………。 …………うちの坊ちゃま超天使……』 [何だか言ってることがよく分からないけど これは喜んでくれたんだろうか? そうだったら嬉しい。] (114) 2020/05/16(Sat) 0:59:09 |
【人】 兄 エーリク[突如パッと手を離し、僕の方に向き直ると] 『坊ちゃま、紅茶のお代わりいります? マドレーヌもいっぱい焼いたし追加もあるんで じゃんじゃん食べちゃってくださいよ…………。』 [うん、うんとしんみりした様子で何度も首を縦に振りながら 紅茶とマドレーヌのお代わりを尋ねられたので お言葉に甘えてそれぞれ一つずつお代わりを貰うことにした。 夕飯に響かない腹具合を僕以上に熟知する彼が カップへ半分よりやや少なめに注いだ紅茶を一口含めば 窓の陽がゆるやかに室内を照らし始めている。 今、何よりも大好きなこの瞬間を。]* (115) 2020/05/16(Sat) 0:59:36 |
【人】 高校生 七嵐 春生[とあるSNSの投稿は、そんな言葉に、写真が添えられていた 快活そうな少年と、そして腕に抱かれた、丸くてもふもふしたつぶらな瞳の…謎の生物 二人(?)共にカメラ目線でキメている、そんなツーショット写真 その投稿には(9458)10n10000いいねが付いていた、という――] (117) 2020/05/16(Sat) 3:52:02 |
【人】 高校生 七嵐 春生―― 秋の終わり ―― [学園の、数日に渡る文化祭が終わり、通常授業の戻った月曜日 祭りの終わりを否が応でも悟らせるような、冬の冷たい風が吹いていた 七嵐 春生は、校庭を小走りに駆けながら、昇降口に滑り込んだ 3-lの自分の靴箱に、スニーカーを放り込んで、スリッパをスノコに落とす] おはよう!!寒いな!! [見知った顔に声を掛けられればそう返す 風が遮られるとはいえ、昇降口ではまだ寒い。制服のブレザーの下にパーカーを着込んでいるとはいえ、寒いものは寒い そう思いながらふるっと身を震わせて、しかし声と表情はいつも通りの朗らかさであった] (118) 2020/05/16(Sat) 3:53:27 |
【人】 高校生 七嵐 春生『ハルー、写真見たぞー。良かったな!』 おう!ありがとうなー! [ざわざわとした朝の昇降口を抜ける間、男子生徒から声が飛ぶ それに春生は、満面の笑みを返す] 『七嵐くんおめでとー。何もらったのー?』 ありがとなー! オレは……うまい棒もらったぜ! [廊下で女子生徒にすれ違えば、また声を掛けられる 問いかけに「現物支給だったぜー!」と答えながら、春生は、先日大量に手に入れたうまい棒(これはコンポタ味)を手渡した その後もそこそこの人数に祝いの言葉をもらいながら、種類豊富なうまい棒を配り歩く春生の姿があった] (119) 2020/05/16(Sat) 3:55:14 |
【人】 高校生 七嵐 春生[ 学園(7)1d10不思議の(10)1d10番目、『学園祭のいえやすのウワサ』―――― 学園祭1日目から始まる「いえやすを探せ」…謎の生物いえやすを見つけたヤツは恋人ができ、成績は上がり、あらゆる悩みは解決し、カッコイイ称号を得、RPG的な魔法を使えるようになるという… ] (120) 2020/05/16(Sat) 3:58:45 |
【人】 高校生 七嵐 春生[そんな、青春真っ盛りの生徒たちが好きそうな、盛りに盛られてどこまで本当か分からないような噂話 しかし実際に『いえやす』は実在し、「いえやすを探せ」イベントも開催されている 毎年数人がいえやすを捕獲…もとい発見し、賞品をもらってリリースしている…らしい] いえやすどーこだっ! [七嵐 春生。 彼は、いえやすを探すことに全力を懸ける系DKであった 文化祭中はSNSのグループや掲示板で情報を交換し、釣り竿や虫取り網を片手に走り回る そんな彼の様子は周りに知れ渡っており、 それ故、文化祭中には知らなかった生徒たちに、こうして祝福されているのだった] (121) 2020/05/16(Sat) 3:59:58 |
高校生 七嵐 春生は、メモを貼った。 (a20) 2020/05/16(Sat) 4:10:18 |
【人】 神置 穂村[咽せないよう麺に意識を集中せねば スルーを試みるつもりで無言を決める とはいえ、無反応というのも些か気が引け 結果、中途半端に頷くだけに留めた] (124) 2020/05/16(Sat) 4:56:14 |
【人】 神置 穂村[ところが、そうはいかなかった 流暢な大陸の言葉でオーダーを済ませると 自身の首筋を指差しながら、 話しかけてきた内容に思わず咽せかける] (125) 2020/05/16(Sat) 4:57:20 |
【人】 神置 穂村…可愛い、だ…と? [髪を結んでいたシュシュのことか というか、それ以外に考えつかない 聞き捨てならない言葉に思わず ムッとしながらも、はたと我に返ると バッグから自分のスマホを取り出し 保存してる画像を彼に見せた] (126) 2020/05/16(Sat) 4:59:01 |
【人】 神置 穂村…あのな、可愛いってのは こういうのをいうんだ…分かる? [画像の中では、生まれて数ヶ月の ほわほわのパンダがわらわらといて たくさんのぬいぐるみが転がっている いわゆるネットで拾いものだった] (127) 2020/05/16(Sat) 5:00:19 |
【人】 神置 穂村…あと、俺は…可愛いじゃなくて カッコイイ、イケメンっていうんだ 、、、、、、、、、、 カッコイイ、イケメン…な? そこは、ちゃんと覚えてくれろ? [そう告げると、にっこり笑った**] (128) 2020/05/16(Sat) 5:03:31 |
兄 エーリクは、メモを貼った。 (a21) 2020/05/16(Sat) 5:04:45 |
神置 穂村は、メモを貼った。 (a22) 2020/05/16(Sat) 5:12:16 |
高校生 七嵐 春生は、メモを貼った。 (a23) 2020/05/16(Sat) 5:16:24 |
神置 穂村は、メモを貼った。 (a24) 2020/05/16(Sat) 5:17:21 |
兄 エーリクは、メモを貼った。 (a25) 2020/05/16(Sat) 5:17:27 |
【人】 高校生 花続木 弥[ 学園7不思議の10番目、『学園祭のいえやすのウワサ』―――― 学園祭1日目から始まる「いえやすを探せ」…謎の生物いえやすを見つけたヤツは恋人ができ、成績は上がり、あらゆる悩みは解決し、カッコイイ称号を得、RPG的な魔法を使えるようになるという… ] (129) 2020/05/16(Sat) 5:32:03 |
【人】 高校生 花続木 弥―― それは霜月のこと ―― [ 文化祭明け。月曜日。 月曜日というのは憂鬱なものだけれど、祭りが終わっての月曜日は更にどんよりと重い気持ちにさせる。 しかしそうも言っていられない。固い決意を抱いた己は、それを振り払う。 廊下を辿って、三年生の教室がある棟へ踏み入る。 一年生を表す色をしたスリッパは、ここでは目立った。 この学園は進学を希望する生徒もそこそこの数を占める。どことなく漂う受験の空気は、乾いていてひやりとするような気がした。 そんな居心地の悪さは仕方がない。 自分はここに用があるから来ているのだ。そんなことで立ち止まってはいられない。 目当ての教室――『3-L』の表示がされたその場所にたどり着けば、教室内を覗き込み。 入り口近くに居た先輩と目が合えば、その人に声を掛ける。 ] (132) 2020/05/16(Sat) 5:39:07 |
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