【人】 部隊長 シュゼット[天の大穴から最初に現れた怪物から 大怪我の状態で一人だけ生き延びたのがシュゼットだ。 彼は、当時の"警備隊で唯一の生き残り"。 右手の義手から放たれる光線で怪物を葬り去ったが、 それまでの死闘で、記憶を無くしてしまったのだ。 ―――これが、一般的に伝えられている、 第一攻撃部隊隊長の、武勇伝である。] [その時無くした記憶を取り戻すため、 副作用の酷い投薬を定期的に受けているということは シュゼットの部下など、一般兵達は知らない事。] (212) 2020/05/19(Tue) 23:32:41 |
【人】 部隊長 シュゼット[最初の怪物の襲撃の後、 駆け付けたこの世界の上層部たちは つまり今の司令官達など、軍の上官にあたる。 彼らが回収した機械の怪物は、 兎の義手砲の一撃が原因で機能停止したと結論づけられた。 怪物の側に倒れていた兎が、機械の怪物を葬った。 それは、まごうことなき事実だ。 ……だが。] (213) 2020/05/19(Tue) 23:33:49 |
【人】 部隊長 シュゼット[一つ。軍の上層部と一部の研究班の者しか知らない事。 シュゼット本人にも伝えられていない事実がある。 "シュゼット"という、片腕が義手の兎の存在は 調査拠点を警備していた警備隊の隊員名簿の どこにも、存在していなかったのだった。 最初の襲撃の怪物についても、 遺された残骸は回収され、調査がかなり進んでいる。 ……当時の情報が殆ど無い物が、未だに一つだけ。 すなわち、それは現場に一人倒れていた――― ] (214) 2020/05/19(Tue) 23:34:28 |
【人】 部隊長 シュゼット ……ルークは、……いや。なんでもない。 [>>140優しいな、と言いかけた口を閉じる。 上が、僕の記憶の回復にここまで躍起になっているのは 最初の襲撃の情報が、少しでも欲しいのだと思っていた。 それでどの軍医も、上からの命令には逆らえずに…… もしくは結果を出して上に気に入られたいのかもしれない。 少なくとも、僕は、そう思っていたんだ。 僕の『検査』は、僕の体調など考えないような そんな者が大半だった中で。 僕をここまで気遣ってくれるのは、ルークだけだった。 彼にとっては、患者相手なら当然のことかもしれないが。 この時間は患者扱いされないことが多い僕にとっては、 >>138彼の顔を見て思わず緊張を緩めてしまったのも ごく、当たり前のことだった。] (215) 2020/05/19(Tue) 23:38:16 |
【人】 部隊長 シュゼット さあ……。 少しでも早く、最初の襲撃の情報が欲しいから、 時間をかけるのが、惜しいとか……じゃないかな。 ……僕は、そう聞いてるけど。 [違うのだろうか、と。首を傾げる。 カルテを書いてゆく彼のペンを握る指先に 少し力が入ったように見えて。 (―――やっぱり。怒ってるように、見える。) 怒ってるかどうかや僕に優しいと感じたことは 逆に反感を食らいそうで言い出せなかったけど。 どうしても気になって、おずおずと。] ……ルークは。 僕が忘れている記憶、気にならない? 他の軍医みたいに、は、……しないんだな、って。 勿論、ああして欲しいわけでは、ないよ。 ただ、……他の軍医と、違うから。 [問いかけ終えたあたりで、ペンギンが更に絡まって なんとか包帯を解き終わったあたりで一息。 どうなんだろう、と。ルークをチラ見した。 黒衣のフードは感情が出やすい耳や尻尾を存在事隠して おまけに、顔に影まで作ってしまうから。 僕が、彼が殴られているのに気づかなかったのは きっとそのせいもあったのだろう。] (216) 2020/05/19(Tue) 23:39:31 |
【人】 部隊長 シュゼット[―――さて。 僕がルークの顔の痣に気づいた後は大変だった。 僕は自分は強い痛みを感じることがほぼ無いのに 他の人が痛そうにしていると、 見ていられない気持ちになってしまう。 >>143ここに居ない、名前もまだわからない相手を できることなら、この義手でぶんなぐってやりたい気分だ。] 苦い薬と、おさらば……? そんなこと、その状態で言うか!? あぁ、ごめん。僕が、早く気づいてれば、 『検査』があったから、冷やせなかったんだろ、 いや、…もっと早く来れてれば、 殴られる前に、止められたのに……! [思わず声が大きくなって、ここに居ない相手への怒りと ルークへの心配を混ぜこぜにして。 氷を持ってくれば、眉を下げて泣きそうな顔でおろおろ。 もし、何故心配するのかと不思議そうにするなら、 こう言うだろう。 ――確かに、ルークは僕に苦い薬を出すけれど 無理をさせたり、強引な治療は絶対しないから。 いつも世話になっているんだ。 心配しないなんて、ありえないよ。 ……と。ここにいない誰かへの怒りの残る語調で。] (217) 2020/05/19(Tue) 23:40:28 |
【人】 女子高生 渡辺 入矢── 自宅 ── りんらん らんら もえぴったん♪ [私を差し置いて 親友と同じクラスになった叔父さんを ゲームで倒すイメトレはばっちり。 歌いながら今日の夕飯の支度を済ませていた。 お野菜とお肉をテキトーに切って 電気圧力鍋に放り込んでスイッチを入れるだけで 渡辺家のゴハンは大体出来上がる。 科学の力ってすげー! のよ。] (218) 2020/05/19(Tue) 23:51:03 |
【人】 女子高生 渡辺 入矢[多めに作って余らせて 明日のお弁当にも入れるんだ。 なお、味の保証はない。 私もはるおじも、料理は得意じゃない。 お腹に入れば何でもいいよねって感覚だ。 これでも世界中を旅する根無し草の母さんよりは ずっとマシなもの食べられてるとは思う。] (チカ、一緒にお昼食べてくれるかな……) [クラスの中で寂しくないように 新しい友達、出来てて欲しいけど……、 自分より仲良しの子は 出来ないで欲しい、なんて思っちゃう。 私って嫌なやつだ。] (219) 2020/05/19(Tue) 23:51:08 |
【人】 女子高生 渡辺 入矢[はるおじが帰ってくるのは自分より遅い。 お米を研いで炊飯機のスイッチも入れたら 自分の部屋に行ってノートを広げる。 最低1ページ埋めなきゃいけない学習ノート。] んー、これでいっかぁ [苦手なものって、やる気になんない。 比較的好きな教科・英語の 配られたばかりでぴかぴかの教科書を取って 文章を写して、訳を並べて行った。 小賢しく行間をとって空白多く1ページ埋めたら シャーペンを放り捨てる。 イヤー、ヨク頑張ッタヨネー私。] (220) 2020/05/19(Tue) 23:51:12 |
【人】 女子高生 渡辺 入矢[あとは、はるおじが帰ってくるまでゲーム三昧だ。 上機嫌に袖机から取り出すのは あつまる!にゃんこの森 、略してあに森 。根強い人気を誇るゲームの最新作、らしい。 これまで触れたことがなかったんだけど 親友がやるらしいと聞いてから はるおじに頼みに頼んで、買ってもらった。 出世払いだ。 無人島を自分好みに開発して、 可愛らしいねこの住民と共生するゲーム。 ネットで繋いで、それぞれの島は行き来ができるらしい。 雑草まみれで如何にも未開の地! という有様を 見せたくはないから(誰もが通る道とは言え、ね) 頑張って島を綺麗にしたら、チカと一緒に遊ぶの。] (221) 2020/05/19(Tue) 23:51:23 |
【人】 女子高生 渡辺 入矢あ、これかわいい 絶対チカに似合う〜 [風船を落としてゲットしたリボンが お互いがリアルで付けてるのに似ていて 思わずふふ、と顔が綻ぶ。 私が彼女を真似して付けるようになったんだけどね。] (222) 2020/05/19(Tue) 23:51:31 |
【人】 女子高生 渡辺 入矢チカの子にプレゼントしよっと♪ [私のキャラは男の子だから、付けても合わないし。 ランダムドロップで手に入れたものだから、 先にプレイしてるチカでもまだ持ってないかも。 ゲームの外も中も、私のチカは可愛いに決まってる。 綺麗にラッピングして、彼女と遊べるときに備えた。*] (223) 2020/05/19(Tue) 23:51:43 |
【人】 楊 宇静[用事があるわけでもなかったし、門の前までは行ったこともないので、もっと距離がありそうな気がしていた学校は、案外近くから入れたようで。>>172] へー、ここから入れるのか どこから入ってるんだろうと いつも気になってたよ わたしはここはまだ公園と思ってた [物珍しげに門の造りや、周りの風景を落ち着きなく眺めながら、そんな感想をもらして。 いよいよ敷地の中に入れば、やはり宇静にとっては未知の領域。読めないながらもポスターに目を奪われたり、見たことのあるような気はするものの、それが何だったかまでは思い出せないような肖像画に首を捻ったり。>>174] (224) 2020/05/20(Wed) 0:12:18 |
【人】 楊 宇静[暇潰しがてら、そんな長文を打ってから。 また、意識は壁の向こうでくぐもって聴こえる音に集中してみようか。 それでも時折、自分の前を通る人が物珍しげにこちらを見れば、愛想良く笑って、手を振ってみたりなんてこともしただろうけれど。] (228) 2020/05/20(Wed) 0:16:32 |
【人】 部隊長 シュゼット― 外壁の外へ ― [今日の『検査』が終わった今。 僕は外壁の『外』に、ルークと共に向かっている。 今日の検査はつつがなく終わって。 今日寝る前に飲むよう処方された薬も、 昨日よりはだいぶ量も種類も少なかった。 薬を減らしてもらえたことについては 素直に「副作用が減るのは嬉しい」と伝えた。 できれば検査は毎回ルークがいいとも思ったけど それは僕が希望しても叶うものではないので、黙っておく。 次の見張り当番は明日の夜だったし、 今日これから何もないのは本当だったから、 彼の頼みについては、一つ返事で頷いた。 次に天から怪物が降ってくるまでには時間があるが、 この辺りは少ないとはいえ、周辺には野生生物も居るのだ。 外壁の外に行くなら、護衛は必要である。 武器の大剣を背中に背負って、同行しただろう。 (護衛の意味もあったが。殴られて平然としている彼は、 とても危なっかしく見えてしまって。 一人で外に行かせるのは、とてもできなかった。)] (229) 2020/05/20(Wed) 0:28:19 |
【人】 部隊長 シュゼット[まさか、ルークが同じようにしているとは思わずに。 外に出て、周囲を見回し、天を見上げた時には、 つい、草花の放つ輝きを目で追ってしまったりして。 ……彼が歩き始めたのに気づけばすぐに、後を追った。 普通に歩けば僕の方が歩幅が広く早そうだったから ランタンを手に持ち、彼に合わせてゆっくりと歩く。] 残しているもの、……通信機、 …………うん。何度あったか、数えてないけど。 今までのは全部、解析を進めてるとは、聞いてるよ。 [ゆっくりと歩く僕たちの周囲では 青や赤、黄色など、色取り取りの淡い輝きがある。 頭上高くには大きな『月』が、昼間の『太陽』よりも 遥かに控えめに、黄色く輝いていた。 周囲を警戒しながら歩くけれど、 幸い、危険そうな獣はいなくて。 植物の影で小動物が寝ていたりするぐらい。 普段は、解析結果は文書に纏められて 軍内部で順番に回ってくるから こうして、解析に関わった者から、 直接見解を聞くことが出来るのは稀なことで。 危険がないかにだけ気を払いながらも、 僕は、ルークの言葉に耳を傾けていた。] (230) 2020/05/20(Wed) 0:29:26 |
【人】 部隊長 シュゼット あぁ。それは、僕も聞いている。 なんで爆発したかまでは、伝わって無かったけど…… あれは、機械の怪物が、原因だったのか。 [原因については、あり得る話だと思った。 あれだけ銃器を積んでいる機械の塊だ。 取り扱いを一歩間違えば、爆発するようなものだって もしかしたらあるかもしれない―――と。] (231) 2020/05/20(Wed) 0:33:12 |
【人】 部隊長 シュゼット[でも、ルークが語るのは、僕の予想とは違う話で。 >>146驚いて、彼の方を見ただろう。] 遠隔で……爆破された、と? でも、そうだ。 怪物……機獣と呼べばいいか。 機獣を操作する者がどこかにいるなら、 あり得ない話では……無いと思う。 [ふむ、と考えながら進んでいれば。 いつの間にか、同じペースで歩いていたはずが、 彼は数歩後ろで立ち止まってしまっていた。 何かに耐えるように、顔を顰めている。 殴られた痕が痛むのだろうか。 それとも、何か、辛いことがあったのだろうか。 どう声をかけようか、悩んで。 力には自信があるからおぶっていこうかと そう声をかける案を思いついたが一瞬で却下する。 何事もなかったかのように歩き始めてほっとしたが、 心配の種が自分の胸に芽生え、ざわついてしまう。 元気づける……とは違うかもしれないけれど、 彼に何かできないか、とまた考えながら、 >>147先になんていかない、との意で、首を振る。] (232) 2020/05/20(Wed) 0:34:19 |
【人】 部隊長 シュゼット ルークの話を聞きながら行くのは、楽しいし。 僕は、急ぐ性格じゃあ、無いから。 うん、……そういうこと、なら。 四つ足が、大きく破損したのはあっちだ。 [襲撃の当日に、戦った場所ならよく覚えている。 何か遺されているとすれば、大破の際に飛び散った破片に 含まれている可能性が高いと思った。 僕は、あっち。と、ランタンをその方向へ掲げて。 付かず離れずの距離を先導して歩く。 ―――そうだ。と、一つ思いつき。 一緒に来ていたペンギンの方を見て、 もしその子と目が合えば、 ポケットから包みを取り出し、口元を緩めた。 >>142本当は、診察が終わった後に一緒に、と思ったけど 色々あって、そんな余裕はなくなってしまっていたから。 確か、ペンギン君もまだ食べずに持っているはずで。] (233) 2020/05/20(Wed) 0:35:57 |
【人】 部隊長 シュゼット[その紫の包みを、ルークの方へと軽く放り投げる。] 甘いもの、頭を動かすにもいいらしいよ。 体を動かすエネルギーにも、なるから。 探し始める前に、皆で食べないか? [ルークの手元には、紫色の飴玉が一つ。 味は勿論、ペンギンに上げたのと同じブドウ味だ。 甘すぎず、それでいて癖になる美味しさの飴。 今回、基地の売店に久しぶりに入荷していて、 数個手に入れるのにも苦労したのだ。 入手した四個の内一個は見張りの時に食べてしまったから 残りはここにある三個だけ。 僕は最後にポケットに残った自分の分を口へ入れると。 へらりと笑って、言ったのだった。] 最初から、今日は三つ持ってきてた。 だからそれは、ルークの分だ。 [周囲を探すと言うなら、本来夜行性である兎の 夜によく利く赤眼は役に立つはずだ。]** (234) 2020/05/20(Wed) 0:39:18 |
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