人狼物語 三日月国


100 【身内RP】待宵館で月を待つ2【R18G】

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【見】 トレジャーハンター プルー

>>@19 ろわろわ!

「モチのロンよ!
ま、楽しいことってのは自分で見つけるものだし、今ラヴィやしぃくんと居るの楽しいし!既に叶っちゃってるようなもんね!」

あっけらかんと。いつもの調子で。
この瞬間も楽しいと女は口にする。

「あの洗濯物の山になければ無事だと思うわ!……あったらゴメンね?」

もうひと切れ、アップルパイを取って。
トラヴィスを見る。

「ラヴィはなにか、お願いとか望みとかあるの?」
(@20) 2021/10/20(Wed) 21:31:03
か細い断末魔を聞いた。

「はっ、……はぁっ……ゲイザー……ゲイザー…………?」

一度死んで幽霊のような身になったのに、走れば息が上がる。肩を上下に揺らして呼吸を整えれば、何度か咳き込んだ。本気で走ったなんていつぶりだろう。怠惰に生きていたツケなのかもしれない。

男は裏庭までまだまだ遠いところにいる。
だから、裏庭から少女が出て来たところしか見ていない。キエとゲイザーが何をしていたのか男は知る由もない。

でも、か細い断末魔が聞こえた気がした。
勘違いかも知れない。けれど、『勘違い』で済ませたくない。

そうやって『勘違い』で透明にしてしまった者たちは、きっと何人いたのだろう。

「……ッ、ああクソッ!面倒だ面倒だ面倒だ!なんで僕だけこんなにあっちこっちに苦められなきゃいけないんだ!」

濡羽色の髪を掻きむしり、癇癪を起こしたように苛立たしげに叫ぶ。
しばらく自分勝手に喚き散らして、結局また咳き込んで。呼吸を整えるのに幾分か時間を費やしてから――男はまた駆け出した。

何か出来ることはないだろうか。
酒も手に取れないし竪琴も触れない。
何も出来ないかもしれない、でも何か出来るかもしれない。

何にも分からないから、確かめる。

あの探偵が余裕ぶっているのが気に食わない。
自分を殺した奴が今も尚笑っていると思うとそれも腹が立つ。
自分の知っている人達が自分のような文字通り死ぬほど苦しい思いをするのも嫌だ。

身勝手な男は、身勝手な理由で走り始めた。

自分の部屋に誰かが来たことをまだ知らない。

知らないけれど、自分の部屋を最初に訪れたのはあの人だ。

浮遊想 テラ(匿名)は、メモを貼った。
2021/10/20(Wed) 22:07:36

浮遊想 テラ(匿名)は、メモを貼った。
2021/10/20(Wed) 22:09:11

【人】 死神 ゲイザー

ゲイザーはチャンドラを探していた。
中庭を彷徨い、広間を彷徨い、色々なところを彷徨い歩く。

……すれ違う。ミズガネと。その瞳は確かに彼を追う。
見えない筈の、彼と。

でも、”神隠し”されている人間を、
”ゲイザー”が視認することは叶わない筈なので。
透明人間は見えないふり。
(45) 2021/10/20(Wed) 22:17:25

【人】 逃亡者 ポルクス

>>44 チャンドラ

「部屋に姿の見えない誰かが居た、だって?」

にわかに信じがたい話を聞いた。
が、俺が双子の兄の姿がなくとも気配がわかるように。
目の前の少女が夜には魔法というものが使えるように。
不思議な力のあるこの館に、姿の見えない誰かが居たところで決してあり得ない話ではない。

ふむ……としばらく思案してる間にも、彼女もなにか色々と考えていたらしい。

無理に身体を起こそうとするあなたに驚いて、まだ寝ているように制して困ったように眉を下げた。

「待ち合わせ。俺の他に誰かと約束をしていたのか。
 体調が悪くて休んでることくらいは伝えられるよ、あぁ、ほら。
 いま温かな食事も来たから、まずはゆっくり温まらなければ」

軽いノックオンと聞こえてきた使用人の声に振り向いて。
ドアの方に向かうと、ベッドの横まで温かなリゾットとスープを運んでくるだろう。
(46) 2021/10/20(Wed) 22:32:29

【人】 夜の一族 チャンドラ

>>46 ポルクス

目眩に頭を抱えたわたしは、制されると大人しくなる。
そうするしかない。体は限界に近いのだもの。

「……ええ。
 ハロウィンパーティの後、部屋に来るって言っていたわ。
 だからわたしは、急いで帰ったの」

目を伏せて頷いた。
あんなことを言ったのに、これじゃあ逃げてしまったみたい。
そうやって失望されでもしたら、わたしは彼になんと言えばいいのでしょう。

「……ええ。そうね」

ごめんなさい、と謝罪の言葉がこぼれ落ちた。
今目の前のあなたに心配をかけているのも分かっている。
あなたとの約束も反故にしてしまって、わたしはこんな有様だもの。

「いただきます」

いきなり粒のあるリゾットに口をつける気が起きなくて、まずはスープを戴いた。
ハロウィンパーティであなたとクッキーを食べてから数時間。
いくらなんでもここまで弱るのはおかしいとあなたに訝しがられてもおかしくない。

でもこれも仕方がないこと。
だってわたしたちは、夜にしか生きることはできないの。
(47) 2021/10/20(Wed) 22:53:28

【人】 探偵 キエ

>>???
 >>38

「心にも無い事を言うねェ。しかし既に引っ掛かっているよ。
 面白そうだと思って自分から此処に来たのに、いざ舞台が始まったら面倒事を押し付けられて此の様さ」

肩を竦めて何度目かわからない溜め息を吐いた。キエは呼び方について承諾が得られると座り直しテーブルに肘を着く。
見えない相手を見据える。丸いカップの中に浮かぶ黒い液体に視線を下ろす。紙面に滲む黒のインクを眺める。

「…含みの在る言い方だけれど生憎僕には何も判らないな。君の事は此処で話した事しか知らないからねェ。
 しかしそうだなァ。僕は短くて明快な名前の方が好きだし君は謎を振り撒くのが好きな様だから」
(48) 2021/10/20(Wed) 23:08:20

【人】 探偵 キエ

>>???
 >>38 >>48


「“ホワイト”。こう呼ぶ事にしよう。」

 
(49) 2021/10/20(Wed) 23:11:12

【見】 くるみ割り人形 トラヴィス

>>@20 ガレット

「ん。」

間抜けた声が漏れた。
口の中にアップルパイを収めたばかりだというのもある。

「………あー、」

ごくん。飲み下し、
琥珀色を広げるカップへ手を伸ばした。

「プルー、もっと欲張ってみても良いんじゃないかい?
 これはあくまで、仮定の話なのだからね。
 君の願い、望み。私は知りたいな。考えてみてご覧。」

      密かに胸を撫で下ろす。
          今はとても、願いや望みを答えられそうになかったから。
(@21) 2021/10/20(Wed) 23:18:08

【人】 不眠症 アマノ

>>39 ゾズマ

「待て!」

立ち去ろうとする相手の手首を掴む。
自分が追い払った癖に勝手だ。

「お前は殺される人間の基準を知っているのか?
 答えろ」

ギリリと強い力で腕を握る。
(50) 2021/10/20(Wed) 23:47:18

【人】 逃亡者 ポルクス

>>47 チャンドラ

「パーティーのあとっていうと昨日の話じゃないか。
 そうか、怖いことがあって部屋をでてしまったから約束した人と会えなかったんだね。
 大事な用だったのかい?」

本当に弱っている様子を見ると、流石に尋常じゃないと心配げな目を向ける。
これでは約束を果たすどころか、まともに行動することもままならないだろう。

「君はどこか身体が弱いとか、そういう持病かなにかあるのかな。
 昨日のパーティーの時はそんな風に見えなかったんだけど」

スープを口に運ぶ様子を見つめながら青白いであろう顔色を窺った。
(51) 2021/10/20(Wed) 23:55:18

【見】 トレジャーハンター プルー

>>@21 ガレット
「つまり、そう簡単に叶わなさそうな、夢物語のような願いや望みってコト?
……そうねぇ」

うーん、と考えるように外を見る。
今日もよく晴れている。広がるのは鮮やかな空色。

「……」

ひとつ、思い浮かんだ。
もうどれだけ見ていないんだったかと頭の片隅で考えながら視線を戻す。

「トラヴィスとシトゥラと一緒に、夜空を見たいわ」


「きっと、此処が夜になったら綺麗に見えると思うのよ。
三人で空を眺めながらお酒飲んで、なにか摘んで。

眠くなっちゃうまで他愛ない話ができたらいいなって思うの」

案外空が白むまで起きてるかもしれないわね、なんて片手で陶器の人形を弄りながらわらって。
パイをまたひときれ、口に入れた。
(@22) 2021/10/20(Wed) 23:58:24

【人】 夜の一族 チャンドラ

>>51 ポルクス

「大事な用事。ええ。
 わたしが勝負に勝ったから、そのご褒美を貰うはずだったの」

こびりついていた寒さが、スープを飲むと少し緩和する。
体の芯から冷えていた分、そして空腹で体力が減った分。
そのふたつを同時に、暖かいスープが満たしていく。

「持病、じゃないわ。……あなたには迷惑をかけたもの。
 わたしは本当は、夜じゃない時間には活動が出来ないの。
 夜に愛されているから、夜が嫉妬をするのね。
 何かを食べないと、すぐにお腹がすいてしまう。
 使用人には、伝えていたんだけど……あまり心配をかけたくなくて」

他にはほとんど伝えていなかった。
広間にいる間は、ずっと食事を行えていたからよかったのだけど。

スープで少し回復して、わたしはリゾットにも手を伸ばす。
(52) 2021/10/21(Thu) 0:58:58

【人】 逃亡者 ポルクス

>>52 チャンドラ

「そう、なるほど。
 一体どういうご褒美をもらえる予定だったのか気になるな」

スープを飲んだのが功を奏したか。
わずかに様子が軟化したように見えてほっと胸をなでおろした。
スープを頼んでおいて良かったと、そう思いながら。

「……夜になると魔法が使えるようになる、ではなくて……
 昼になると弱体化してしまうということかい?
 夜というのがそんなに嫉妬深いものだったなんて知らなかったな」

直ぐにの感覚はわからないが、他の人間よりもきっと沢山食べなければ活動ができなくなるんだろう。
あの異様な冷えも、身体を冷やしたからだけでなく空腹も関係していたのかもしれない。

す、と手を伸ばして頬に触れる。

手を握った時より随分とマシになった様子に目を細め、そっと息をついた。
(53) 2021/10/21(Thu) 1:55:05

【人】 夜の一族 チャンドラ

>>53 ポルクス

「……彼について、教えてもらうはずだったの。
 でも、そんなこと言って後悔するって言われたわ。
 わたしが部屋にいなかったら、怖気付いて逃げたみたいじゃない」

食べ進めるうち、リゾットの味も分かるようになる。
染み渡るように、美味しかった。

「そうね、案外嫉妬深くて……。
 ……ポルクス?」

頬はまだ冷たいけど、少なくともさっきまでほどじゃない。
わたしは少し考えたあと、さっきまでよりしっかりと笑った。

「ごめんなさい、本当に。心配をかけたわ」
(54) 2021/10/21(Thu) 9:10:12
浮遊想 テラ(匿名)は、メモを貼った。
2021/10/21(Thu) 10:22:52

【人】 探偵 キエ

>>
???
>>48 >>49

「ではMr.ホワイトと。気に入ってもらえた様で何より。だが性別の意識も在るとは思わなかったな。
 もっと
僕寄りの存在
かと思ってたけど案外生物寄りだね。
 …しかし此れでも危険を冒している自覚は在るつもりだよ?」

最後の一言を見れば目を細めてキエは笑う。其れは宴が始まってから初めて見せる懐古の眼差しだった。

「子猫ちゃんだなんて久々に言われたなァ。未だ僕にも可愛げがある様で良かったよ。

 ………取り敢えず今回は此の辺りで終いにしようか。僕ァよく人を怒らせてしまうからね、君を怒らせる前に茶会を閉めよう。また相手をしてくれると嬉しいな」

握手を求める様に
???
へ手を伸ばす。キエは嫌われ易いが自らの意思で敵を作る訳ではない。キエ自身は友好的なつもりであるし好かれた方が楽だと考えている。
つまり敵対の意思が無い事を仕草で伝えたつもりだ。
(55) 2021/10/21(Thu) 13:37:49

【人】 掃き溜めの ゾズマ

>>50 アマノ

「痛!」

驚いて目を白黒とさせながら、振り返った。
少年の腕は細い。大人の力に逆らえるはずもなく立ち止まる。

「殺される?殺されてるたぁ限らねえだろ……
 だって、死体なんてこの館で出たことなんかねえし。
 あの血だって、本物かもわかんねえし……ああ、でも……」

なにかをあなたに呟いた後、離せ、と腕を振りほどこうとした。
(56) 2021/10/21(Thu) 14:04:56

【人】 逃亡者 ポルクス

>>54 チャンドラ

「人はだれでも隠しておきたいことがあるというけど……後悔する、ねぇ。
 その言葉に乗せられるくらいは、君は挑発に乗ることができると、そういうことか」

だったら。
俺の挑発にも乗ってくれるかなぁ?
そんな風に考えて、はっとしたように手をおろした。

「……あぁ、ごめん。
 俺も案外嫉妬深くて欲深いなと思ったとこ」

くすりと笑みをこぼし、しっかりとした笑みを作ったあなたを見つめ。
もう大丈夫とわかればあなたを解放しようとするだろう。

「良かった。それ食べ終わったら、部屋まで送ろう」
(57) 2021/10/21(Thu) 14:39:57
キエは、ナイフの出処など知らない。
(a30) 2021/10/21(Thu) 15:45:58

キエは、死体が神隠しに遭い易い事を知っている。
(a31) 2021/10/21(Thu) 15:46:09

浮遊想 テラ(匿名)は、メモを貼った。
2021/10/21(Thu) 15:48:35

浮遊想 テラ(匿名)は、メモを貼った。
2021/10/21(Thu) 15:49:24

ゲイザーは、ミズガネと『晩酌』する約束をしていた。
(a32) 2021/10/21(Thu) 15:53:03

ゲイザーは、『あの人はそんなことしない』
(a33) 2021/10/21(Thu) 15:54:28

ゲイザーは、それを語る舌も、それを知り得る術ももう持たない。
(a34) 2021/10/21(Thu) 15:54:45

ユピテルは、ミズガネが手酷く扱わない事があるのを知っている。
(a35) 2021/10/21(Thu) 16:34:10

ユピテルは、それでも教えません。キエの推論の矛盾の指摘もしません。
(a36) 2021/10/21(Thu) 16:35:45

ユピテルは、矛盾が矛盾である事を知っているのは、自分だけでいいのです。今は。
(a37) 2021/10/21(Thu) 16:36:06

【人】 死神 ゲイザー

>>40 ゾズマ

「あっ、居た! ゾズマさん!
 えへへ、同僚に聞いてよかった……」

あなたの姿を見つければ、そいつはぺこりと頭を下げる。

「こんなところで何をしてるんですか?
 あっ! あたしは、そのっ……。ハンカチ、持ってきました! 
 この間お借りしたままだったので……」

そいつは懐から、丁寧に折りたたまれた
ハンカチを取り出す。洗濯済み。
(58) 2021/10/21(Thu) 17:00:51

【見】 くるみ割り人形 トラヴィス

>>@22 シトゥラ/プルー


貴方の笑顔に、言葉に、つられて笑う。
へにゃりと歪んだそれは、
優雅さとは程遠いいびつなものだけれど。
心からの、素直な笑顔だった。

「………叶うといいね。」

それだけ答えて、「風に当たって来る」と告げて、席を立つ。
去り際、二人の頭を軽く撫でて、この場を後にした。
(@23) 2021/10/21(Thu) 17:05:30

【人】 掃き溜めの ゾズマ

>>58 ゲイザー

「別に。花見てるだけ」

他にやることもないし、と。少年はそっけなく返答した。
しかしハンカチを見るとなんだか気まずそうな顔をする。

「わざわざ返さなくったっていいのに。暇なのか?」
(59) 2021/10/21(Thu) 17:56:55

【人】 死神 ゲイザー

>>59 ゾズマ

「あなたに花を嗜む趣味があったなんて……。
 はっ! す、すすすすみません! 失礼ですよねっ!」

そいつにとっては少し意外だった。
自分みたいな気質のやつだなと思っていたから。
けれどきっと、自分よりも幼くて、親切なのだろう。

「そんな……! 当然のことです。
 貰うにも貰うで、せめてお聞きしないと。
 ……あ、あたしなんかにハンカチ貸したの、いやでした……?」

気まずそうな顔。ゲイザーならこう返す筈だ。
(60) 2021/10/21(Thu) 18:27:20

【人】 掃き溜めの ゾズマ

>>60 ゲイザー

「あ?もしかして、アンタオレに喧嘩売ってる?」

気まずそうな表情は、がらりと不機嫌そうなものに変わった。

「…………ああ、嫌に決まってる!
 やるよ。ゴミに捨ててもいいぞ、いらねえし」

ふん、と鼻を鳴らし、そっぽを向いた。
少年はこういうひねくれた気質だから、そうした。
(61) 2021/10/21(Thu) 18:50:18
キエは、詐欺師ではなく嘘吐きである。だから嘘を隠し通す必要が無い。
(a38) 2021/10/21(Thu) 18:50:32

キエは、だからこそ気軽に嘘を吐く。
(a39) 2021/10/21(Thu) 18:50:52

【人】 探偵 キエ

>>
???
>>55

そうして1人になった後キエは紙面の一文を見つめた。

「“大概良い性格だものね、君”か………」

キエは此の館に来てから相手を何度も怒らせて来た。其れら全てを忘れた事などない。滞在して数日程であるから尚更そんな場面は絞られる。

「……案外近くにいそうだなァ。まるで僕の事を知っている様じゃないか」

自分が誰かを怒らせた時周囲に居た者を思い浮かべながら部屋を出る。そして通りがかった使用人に部屋を片付ける様に言った。
(62) 2021/10/21(Thu) 19:33:52

【人】 死神 ゲイザー

>>61 ゾズマ

「ひぃっ!」

そいつは、気弱そうな振る舞いから想像されるように
ちいさな鳴き声をあげ──

その時、態度を一変させた。


恋人みたいに近づいて。
常のどんくささとはかけ離れた手馴れた手つきで。
懐からナイフを取り出すと、あなたの首元に薄く触れさせる。


傷はつけちゃあいない。まだ。
きっと掃き溜めで生きて来られたあなたならば、
今下手に動けばろくなことにならないと判断できるだろう。

幸い、現在中庭に人はいなかった。
噴水の音だけが、ざあざあと響いている。 ⇒
(63) 2021/10/21(Thu) 19:45:56

【人】 夜の一族 チャンドラ

>>57 ポルクス

「……?」

一瞬あなたの言った意味がわからなかったわたしは、きっと不思議そうな顔であなたを見つめていた。

「……そうね。もう、大丈夫。
 少なくともさっきよりずっといいわ。
 あまりあなたのベッドを独占する訳にもいかないものね」

わたしはそうポルクスに笑いかけると、残るリゾットに手をつける。
あたたかくて、おいしくて。

それでもまだ、寒さがこびりついていることを、わたしは告げずにいた。
(64) 2021/10/21(Thu) 19:46:40

【人】 死神 ゲイザー

>>61 ゾズマ

「オマエさあ」
「こっちが下手に出てれば調子に乗りやがって」

「誰にでもそんな態度してんの? オマエ」
「たとえば、目の前にいるやつが」
「殺人鬼だとしても」


下卑たことばを吐きながら、そいつは片頬をゆがめた。
さながら賊だ。

さあ、ここからは。
あなたは、あなたらしい判断をすると良い。

何をしたって良い。何をしたって許される。
そいつはそれと同等以上のことをしている。

相手は殺人鬼、『リーパー死神』なのだから。
(65) 2021/10/21(Thu) 19:48:43
夜の一族 チャンドラ(匿名)は、メモを貼った。
2021/10/21(Thu) 20:20:54

【人】 逃亡者 ポルクス

>>64 チャンドラ

あなたに残る寒さがどういったものから起こっているのか、男には全くわからないし気づく素振りもない。
ただ、ポルクスにも欲があった。
きっと、この館に誘われたのもそういう要因が働いていたはずだ。

だって、ポルクスが求めた兄はずっと前にこの館に訪れていたから。

それを知るものがこの館に居るかどうかは、ポルクスにはわからないけれど。

「俺は別にずっと居てくれても構わないんだけどね。
 けどそれは君のほうが困るんだろうし、ちゃんと送っていくよ」

今この胸にある高揚したものが、兄へのそれと同じものでないことは知っている。
だけど、俺はきっと求めずにはいられないんだろう。

一度狂気を知ってしまえば、それから抜け出すのは酷く難しいのだから。


⏤⏤⏤⏤あなたがリゾットを食べ終えるのを待って、ベッドから動かしても大丈夫か顔色を窺うと、俺は宣言どおりにあなたを部屋へ送っていくだろう。
(66) 2021/10/21(Thu) 20:29:02

【人】 掃き溜めの ゾズマ

>>63 ゲイザー

「……え?」

少年は動かない。否、動けない。

「ひ ひい……!」


まるで女のようにか細い悲鳴をあげる。
立場など簡単に逆転して、怯えるのは、こちらの番だった。

青ざめ、冷や汗を流しながら震えているしかできない
まるで猛獣に狙われた、憐れな子羊のようだった。
とてもじゃないが、掃き溜めで生きてきたような雰囲気はそこには感じられない。
下卑た言葉が恐怖に支配された脳裏をすり抜けていく。

「──ご、ごめ、っ……、ごめんなさい……!」


何度も謝りながら、隠し持ったナイフを、無造作に突き立てたのも、ただの、恐怖からだった。

「っ、だ、誰か……! 助けて!」


おまけに、みっともなく大声で助けを呼ぶ始末だ。
殺人鬼の前では、一般人は、無力だった。
(67) 2021/10/21(Thu) 20:33:00

【人】 掃き溜めの ゾズマ

/* >>67 は >>63 >>65 宛よ。押忍!
(68) 2021/10/21(Thu) 20:39:49
トラヴィスは、一人の役者を見送った。
(t10) 2021/10/21(Thu) 20:53:03