人狼物語 三日月国


187 『Ambivalence』

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【人】 入江 修



   浅見の質問への答えは至ってシンプル。
   だがこれで浅見が納得してくれるかといえば
   少なくとも俺にはそんな気が全くしない。


    「ただの不仲じゃ済まないってか?
     まぁあの面談を見りゃ気にもなる。

                        あ、やべ、タバコ忘れた。



   浅見の要領を得ない回答が、
   その闇の深さを物語ってるような気がして。

   いつもの癖でタバコを吸おうとしたところで
   忘れたことに気づくと肩を竦め、徐に口を開く。


(43) 2022/12/09(Fri) 16:25:00

【人】 入江 修



   「前にな。俺がよく面倒見てた生徒がいたんだ。

    そいつは両親から虐待を受けてて
    いざ保護された養護施設でも居場所がなくてなぁ。

    よく理由をつけては俺のところに来てた。
    お前を見てると、何となく思い出すんだよなぁ。」


(44) 2022/12/09(Fri) 16:26:39

【人】 入江 修



    「ま、結局そいつは退学しちまったけどな。
     俺の教師として数少ない大失敗さ。」


(45) 2022/12/09(Fri) 16:27:15

【人】 入江 修



    お前のことを目にかけようとするのに
    これ以上の理由は要らないだろと。

    微動だにしない氷の表情へ
    バツの悪そうな表情で笑う俺は
    どんな大人に見えたんだろうな。**



(46) 2022/12/09(Fri) 16:27:45

【人】 入江 修



   「そりゃさっさと改心してもらわなきゃな。

    俺のクラスから不良が誕生したんじゃ
    また保護者さん方に怒られちまう。>>37


(47) 2022/12/09(Fri) 16:31:17

【人】 入江 修



   半年前と比べれば
   少しは信用されたと思っていいんだろうか。>>35

   本題に入ろうとする俺に対して
   追従するように動き出す浅見の姿に
   俺はちょっと安心したんだ。

   お前が秘めた声を聞けるなら
   それだけで俺も少しは気が休まるんだから。



(48) 2022/12/09(Fri) 16:32:21

【人】 浅見 律



  歪な空気に、信用も何もない言葉。
  そして、それに返されるのは、
  何の意味も持たない見かけだけは綺麗な言葉。

  
(49) 2022/12/09(Fri) 19:02:41

【人】 浅見 律



  
噓つき。

  教室では孤立し、ペアやグループを作るのに
  難儀しかしないような私が、  
  生徒の模範になれるわけもないし。>>40

  成績にしたって、もっと優秀な子はいるわけで。

  
  
(50) 2022/12/09(Fri) 19:03:29

【人】 浅見 律



  でも余計なことをこの人は言わない。
  その確信を私に持たせてしまったからこそ。

  この家庭環境を変える気などない、と
  私は直感で悟ってしまったから。


  
だからこそ、私はあなたに話してしまったし……


  
(51) 2022/12/09(Fri) 19:04:14

【人】 浅見 律



  勘だけでここまで明け透けな質問なんてしない。
  私がそのシンプルな答えに納得するはずもなく。
  咎めるような視線が言葉よりはっきりと
  それを物語っていたと思う。


   「……そう、ですね。
    仲の良し悪しって、
    関係を構築した後の話ですし。」


  
つまり、構築すらされていない、と。

  そこまで言えばあなたは納得したのか。
  タバコを吸おうとしてたことへは
  何も言わない。
というか言えない。


  
(52) 2022/12/09(Fri) 19:05:27

【人】 浅見 律



  特に視線を合わせることもなく、
  おもむろに語られる話を聞いていた。

  あなたが私の断片的な話で
  どこまで察したのか知らないけれど
  少なくとも、私を気にかける理由なのだ、と
  その程度は理解できた。*

  
(53) 2022/12/09(Fri) 19:06:19

【人】 浅見 律



  「怒られればいいじゃないですか。>>47

   それとも、私の事、
   改心させてくれる気でもあるんですか?」

  
  信用はしてる。
  口が軽そうに見えてそうでもない、とか。
  私の事をよくわかってる、って意味では。

  
(54) 2022/12/09(Fri) 19:11:27

【人】 浅見 律



  
そう、私にとってあなたはいい先生だ。


  
(55) 2022/12/09(Fri) 19:11:50

【人】 入江 修



   大人のつくる世界なんてたかが知れてる。>>49
   それを知った子どもは軽蔑するもんだが
   浅見にもそれは通ずるものがあったのか。>>50

   部分的にとはいえ
   ひょっとしたら浅見の地雷を踏んだのかもしれない。

   それよりもさらに深刻なのは
   先生という立場がいかに軟弱かを
   浅見に悟られたことなのだが。>>51



(56) 2022/12/09(Fri) 23:34:52

【人】 入江 修



    なめていたつもりはないが
    面談の時の歪な綺麗事の背景を悟られたなら
    それは俺が浅見のことを見くびってたってことで。

    鋭い視線に刺された時には
    流石に俺も反省しなきゃと思わされた。>>52
    

    「善し悪しを語るまですら行ってないと?」


    どうしても経験則になってしまうんだが
    ネグレクトという極悪なケースを省くと
    大体親が過干渉か不干渉かのどっちかが
    問題として上がってくる。

    言葉だけ聞く限り、浅見は……。



(57) 2022/12/09(Fri) 23:35:30

【人】 入江 修



    人のことを聞きたきゃ自分も話せ。
    昔聞いた人と仲良くなる鉄則を
    俺は浅見に対して使っただけのこと。

    タバコに触れられなかったことは感謝しかない。
    写真でも取られたら無事に俺の首が飛ぶ。


    その効果があったかどうかはさておき
    俺のことは、理解してくれたようだ。**



(58) 2022/12/09(Fri) 23:36:24

【人】 入江 修



    「やだよ、話通じないしめんどくせーもん。

     どーかねぇ。
     お前みたいに考えて動くやつの事は
     改心させるのにも骨折れるんだわ。」


   先生としては情けない一言ではあるのだが
   浅見の場合そこを誤魔化して軽はずみなことを
   言う方がかえってよろしくない気もする。>>54

   そう、俺は失敗から学ぶ男なのだ。


(59) 2022/12/09(Fri) 23:42:29

【人】 入江 修



    だんだんと分かってくる。
    俺の事をいい先生だと思ってるなら
    そりゃ至極光栄なことだが。

    浅見は言われるほど不良なわけでもない。
    蓋を開ければ良い子なんだ。**



(60) 2022/12/09(Fri) 23:43:42

【人】 浅見 律



  大人の作る世界に
  期待できるほどの育ち方はしてない。
  あなたにだって別に期待してなかったけど。
  あまりに白々しい言葉を言うものだから。
 
  地雷ってほどではないけど
  聞いてて気分が良くなる言葉ではなかったのは事実。


  
(61) 2022/12/10(Sat) 1:27:40

【人】 浅見 律



  私の視線が先生を反省させてるとは知る由もない。
  別に見くびられてたところで
  それに対して言葉で何か言ったりはしない。
  歳の差も立場の差もあるし、
  何より私自身が大した人じゃないことくらい
  自分が一番よく知ってるから。


 
(62) 2022/12/10(Sat) 1:28:01

【人】 浅見 律

  

  「あの人たちは私が事故死でもしたほうが
   喜ぶ人たちなので。

   後腐れなく家を追い出せますから。」


  
  過干渉でも不干渉でもない。>>57
  明確に育児という名の親の責任を放棄する行為。
  
……ネグレクト。


  
(63) 2022/12/10(Sat) 1:28:28

【人】 浅見 律



  料理を作ってもらったことも
  衣服を洗濯してもらったことも
  部屋の掃除だって。

  私が何も出来ない本当に幼子の頃は
  違ったのかもしれないけれど。
  物心ついた頃から、身の回りの世話は
  全て自分でするものだった。


  私が家で何してるのか、少しでも聞いたなら
  不干渉じゃないことなど
  すぐに知られてしまったはず。


  
(64) 2022/12/10(Sat) 1:28:54

【人】 浅見 律



  ここ、学校ですよ、とか
  この時は言えるほどの仲でもないし。
  残念なことにスマホなんて便利なものを
  私は持たされてもいない。

  
触れたところで無駄、ってこと。

  
  あなたが使った、人と仲良くなる鉄則。
  少なくとも私には効果があった。>>58

  自発的に話すなんて、私が出来るわけもなく。
  あなたが話しかけて、話をしたから。
  私が話すきっかけを作ったのはあなただ。**


  
(65) 2022/12/10(Sat) 1:29:30

【人】 入江 修



   聞けば聞くほど湧き出てくる
   浅見の周りで起きている惨劇。>>63

   それが高校になった今でも
   児相による保護すら行われていない
   その事実がどれだけ事の重大さを示すことか。



    「それが本当ならもう親とは呼べねぇな。
     面談のきな臭さの正体はそれか。」


   俺の仮説は悪い方向で否定されてしまう。
   当初は不干渉を疑っていたから
   親との関係を深堀りするように尋ねていくと
   さすがに驚いた様子を浅見に見せてしまった。


(66) 2022/12/10(Sat) 8:19:13

【人】 入江 修



   この手の問題で大変なのは
   児相の介入が親の倫理を破壊することだ。

   通報された親が逆上して子供を殺したとか
   児相が親を見誤って家に返してしまい
   結果的に虐待が加速してしまったとか。

   形が違うだけでネグレクトも同じだ。

   まして世間体を気にするやつなら、
   児相に厄介になった後の事は想像も容易だろう。



(67) 2022/12/10(Sat) 8:20:26

【人】 入江 修



   「児相も役に立たねぇしなぁ。
    親元から離れる方法なら何個か思いつくんだが。

    多分親とは絶縁みたいになるから
    後は浅見がどうしたいかによるか……」


(68) 2022/12/10(Sat) 8:21:23

【人】 入江 修



   俺はぶつぶつと浅見の前で独り言を零し
   ヤニに呆けた頭をフル回転させる。

   これが小学生なら話はもっと簡単で
   問答無用で強行に出れたりもするのだが。

   比較的自分でものを考えられる高校生となると
   自主性や自己管理能力という言葉が
   いろいろと邪魔をしかけてくる。

   それに浅見がそもそも事を大きくしたくないなら
   俺がこの話を他のやつに持ち出すのも駄目なわけで。

   俺は出ない結論を求めて
   長く考え込んでしまったりする時もあった。**


   
(69) 2022/12/10(Sat) 8:22:15

【人】 浅見 律



  「……別に、先生が思い悩むことなんて
   何もないじゃないですか。>>68


   どうしてかって?
   私がどうなっても世界は回るし。
   誰も、困らない。
   むしろ、いない方がいいとさえ思う。


  
(70) 2022/12/10(Sat) 19:18:00

【人】 浅見 律

 

  何か考え込んでいる様子のあなたに>>69
  私はまるで他人事のような言葉を吐く。

  どうしたいか、なんて私に聞くだけ無駄。
  私に与えられてる選択肢は
  どうしてもいいか、でしかないから。**


 
(71) 2022/12/10(Sat) 19:18:16