163 【全年齢ランダ村】G2087第10.5次再戦村【参加CO制】
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ぼ、僕にも料理って作れたんだね……。
正直かなり感動してるよ。
今まで基本どこかでどうしようもなくなってたからさ!
花火もりんご飴も食べて食べて!!
さっき自分で食べてみたけど、普通に美味しいカップケーキだったから大丈夫だよ!!
[カップケーキ配り歩きお兄さんと化しつつ]
こなた、こんなにカップケーキが出来て安心したことないよ……。
たぶんこなたより、ラムネが料理番組やった方が人気出るよ。
[様々な被害と最後の異音を思い出しながら]
どこかで……どうしようもなく……
う、うん!
ラムネのカップケーキ、いただくね。
[舞い散った粉を風魔法で集めて掃除し、
しっかりと設定されたオーブンに頷いたそばから
天井の泡立て器を遠い目で見たり……。
挙句、謎の異音を発するオーブンに身構えたが
無事焼き上がったらしいカップケーキに安堵した。]
いや、ラムネクッキングの後番組に
花火クッキングで癒されたいデス……。
……最後の異音、なんだったンでしょ。
[優しい選択肢しかない様子をちらと見て
自分もカップケーキを口にした]
[同窓にあたたかく見守られつつ完成した渾身のカップケーキが沢山入ったバスケットを抱えて]
きっと僕はオーブンの妖精と仲が悪いんだろうね。
近付くだけで調子が悪くなることもあるし。
[カップケーキを食べながら]
りんご飴
なるほど。
……いやでも破壊し過ぎたら素材破損しない?
被害はそれだけじゃないってツッコミは横にして、
ラムネ、何か出てるの?
花火
……そこまでヤベーんなら
普通に建物の解体とかになりますかネー。
あとは、素材にならんよーなのの処分とか?
何か出てるのかな……?
それならそれで原因がハッキリする分気が楽になるんだけど。
[てとてと(足音)、と戯れにオーブンに近付くが、特に何も起こらない様だ。和解……?]
作ってる最中に何か起きてンのか……?
[材料の方に……]
鼻歌とか歌ってます?
りんご飴
ふえー結構幅広くお仕事があるんだね。
モンスターが出る世界は行ったことあるけど、
迷宮にはついぞ足を踏み入れなかったなー。
さっきのお掃除も慣れたものだったし、そういう営みもおもしろいね。
そもそもこなたはねぼすけ問題があるけど、
ノアベルトの世界にもごはんやさんはあるよね? 夜は開いてる?
それなら結構安牌にいけるかもしれないー
って、こういうのは卑劣には入らないか?姑息な手?
どの道やっぱり、こなたには向いてないや。
ねえねえ、りんご飴。
こなたにはラムネみたく聞いてくれないの?
[そう言って口角を上げ、じっと見た]
| (a442) 2022/08/02(Tue) 0:37:54 |
花火
えェ。誰かがやらにゃ世界は回らんモンです。
元は金のために始めたくれェにゃ大変ですケド、
これはコレでやってて楽しいっすよォ?
[あちらの世界の事を思い出し、呆れたように笑って]
……そりゃ、飯屋くれェはありますし
夜勤のヤツらが通うよーな酒場もありますけど。
安牌って、そりゃ……あの……。
[……うっすらと感じていた違和感が、予感が、
明確な形を持って目の前に浮かび上がりつつある。
期待がそう思わせるのだと見ないフリをしていたけれど、
目を逸らし続けるのもどうやら限界らしい]
花火
……ついに、遠回しですら無くなりましたネ。
[目の前の笑顔が欲している言葉は
自分が飲み込んでいたソレなのだろう。
こうなれば負けを認めて、白状するほかあるまい]
ええ。えェ。言いてェし思ってましたよ。
俺と一緒で、元々コッチのヤツじゃねーみてェだし?
花火も、誘えば来てくれンじゃねェか? って……。
でも……でもさ。花火には、いやアンタにも。
探してくれてる相手がいるんじゃないンですか?
知らねェとこじゃクソほど苦労しますよ?
それなのに、それでも……
一緒になんて、願っていいんですか?
そんな、ガキのわがままみてーなことを……。
[徐々に崩れていく口調や表情は
いくら繕おうとしても繕えなくって。
ああ、こんなんじゃ困らせちまうと思っても
どうにも情けなくなっていって、ダメだった]
(本当……バカだなぁ、俺)
[代わりに帽子を深く被って、
どうにかその場に立っていようとした]
[相対する花火とりんご飴の話を聞きながら、今暫く動向を見守ろうと、無言でバスケットからカップケーキを取り出してまた食べている]
, りんご飴
こっちの方がこなたらしいからね!
どうしていけないの?
こなたはりんご飴といっしょだとぽかぽかするけど、
りんご飴はしない?
こなた、会ったばかりの時に言ったよ。
知らない世界にいくのは慣れっこなの。
こう見えてけっこーたくましいんだから!
それに今度はひとりじゃなくて。
りんご飴がいっしょにいてくれるんでしょ?
[その姿に口元を緩める]
わがまま、いいじゃない。
こなたはそういうの、聞きたいよ。
こなたもきっとたくさん言うよ!
ねえ、でもなんだっけ?
ここは愛と勇気が世界を救う冒険の世界。
ここにどっちも兼ね備えたこなたがおりますけど、
手を取らないなんて択はあって?
[そう言って覗きこみ、手を伸ばす]
ねえ、こなたすぐはぐれちゃうの。
りんご飴がつかまえててくれる?
| (a458) 2022/08/02(Tue) 2:16:51 |
| 閻魔参は、因みに今日、議事録は一文字も読んでねえ俺がいるな。夜まで今に生きてた程度だ (a459) 2022/08/02(Tue) 2:18:09 |
| (a462) 2022/08/02(Tue) 2:19:53 |
| (a465) 2022/08/02(Tue) 3:35:19 |
| 閻魔参は、苦手なロールに挑戦する気合いはなかった勢ですが! (a466) 2022/08/02(Tue) 3:49:43 |
| [後日談:不公平な賽]
運定めの祝宴を終え、解放された後のこと。 閻魔参は街の一角で、よく見知った少年少女に遭遇した。
赤白の帽子に赤い服の、幼さすらある少年は、黒い布で口許を覆った少女に、飛び付かんばかりの勢いで駆け寄ったところだった。 祝宴のさなかから、話したいことは溜まりに溜まっていたのだろう。再会を喜び合い、互いを気遣い合って、まるでそれは比翼の鳥のようだった。
ひとしきり親しげな会話を交わした後、少年は「あ、そうだ」と懐をごそごそ探り、少女に一枚のカードを差し出した。 そのカードに見覚えがあり、閻魔参は足を止める。 引き当てるなり目を逸らした記憶しかないとはいえ、それはかつて自分が手にしていたものだ。あの少年に、交換してほしいと乞われたもの。 その時は、手元に置きたくなさも手伝って、特に深くは考えなかったものだが── 身に覚えのないであろう、あられもない姿のそれを、映っている当人に渡すというのは、一体どういった心の動きなのか、と、思わず立ち止まり、様子を伺う。 (220) 2022/08/02(Tue) 3:50:54 |
| 果たしてそれを見た少女の顔には、驚きと困惑の色が浮かんだ。少年は屈託なく、明るく笑う。 「ちゃんと隠してたよ。約束通りヤツメに渡しておくね!」 >>.9少女の表情がゆっくりと、呆気に取られたようなところから納得へ、それから少し悪戯っぽいものへと変わっていった。 「…他の人に渡るのはちょっとやだったからなぁ。それはウナギがそのまま処分しちゃって?」 >>.17言われた少年が、「えっ」と目を瞬く。 ──その様子を目にして、閻魔参は微かに笑った。 そうか、それならいい。少年のあの行動が、少女を大切に思うが故のことだったなら。 それならば、その後何故か誰かに通報されたことも、警察署に連行され取調室に押し込まれたのも、悪くはなかった。 ……とはいえそれに関しては、いくら恫喝されようが露ほども動じず、何時間経とうと空腹に苛まれることもない閻魔参に手を焼く彼らを、面白いな、としばらくほったらかして過ごしたというだけの話だが。 少年に彼らの手が及ばぬよう、取引の痕跡を気まぐれに誤魔化した結果がこれならば、それは素直に喜ばしい。 勝負の場で決して運に恵まれたとは言えなかった彼と彼女が、今こうして、曇りなく笑えるのならば。 (221) 2022/08/02(Tue) 3:55:22 |
| ……それにしてもあの取り引きに、そんな裏があろうとは。 これだから人は面白い。人の営みは好ましい。 関わった相手の思いもよらない顔を見るたび、これまで幾度も抱いてきた思いが、今もまた、胸に宿った。 ──かつて唐突に語りかけてきたモノ >>5:+48に、答えた言葉は嘘ではない。 何もかも変わり果てたとしても、己は何も変わらない。これまで重ねた歳月と同じように、これからも、人の世と営みに裏側から寄り添っていくだろう。 己自身に願いを掛けた 兎耳の少女を見守ることは言うまでもなく、気の向くままに人に関わり、託宣を下し、時には助け、時には 揶揄い、時には妨げて生きてゆくだろう。 ……何しろ紅い妖花にいざなわれ、一片残さず呑み込まれ、生の意味すら書き替えられるほどに耽溺してもなお、 天は相変わらず不定期に気まぐれに、閻魔参に告げごとを落としてくるのだったから。 (222) 2022/08/02(Tue) 3:56:21 |
| ただ今となってはかつてのように、必ずしも気の向いた方、祈りの場に居合わせた方、賽が示した方ばかりを助けることはしないだろう。ことに紅花と万寿菊に危害が及ぶと見たならば、閻魔参は躊躇なく告げごとを歪め、助けを求める手を振り払い、彼らの敵を葬り去る。その繋がりを失うより恐ろしいことなど、今の閻魔参には何もない。天の意思など知ったことではない。 ──しかしこうして天ならざる主を戴いていても、特段の罰を当てられることもなかったのを見れば、或いは元より天は、閻魔参が不公平な賽となることを許していたのかも知れなかった。
公平な賽はきっと、天そのものだけで十分なのだ。 (223) 2022/08/02(Tue) 3:57:32 |
| 閻魔参は「さて」と呟くと、睦まじい少年少女に背を向けた。 帰るべき場所がある。幼い姿の妖精ふたりは、きっと手土産を期待して待っている。いつまでも油を売っている暇はない。
己の営みを得た不公平な賽は、あたかも人であるかのように、賑わう街のどこかへと消えていった。 **
(224) 2022/08/02(Tue) 3:57:43 |
| 閻魔参は、/* ほぼ地の文しかねえ めんどかったら飛ばして */ (a467) 2022/08/02(Tue) 3:58:23 |
| 閻魔参は、実はこれ、 >>-638でめちゃくちゃ中途半端な反応を書いてしまったことの反省文() (a471) 2022/08/02(Tue) 4:04:23 |
| 閻魔参は、そして呼ばれたことになった不憫なおまわりさん。 (a472) 2022/08/02(Tue) 4:04:52 |
花火
[あっけらかんと言い放たれた
『どうしていけないの?』の一言に
がつんと殴られたような心地だった。
だって自分はもう大人で、
わがままなんて言っていいわけがないと思っていた。
そもそも、何かを願っていいとすら。それなのに。]
俺だって、一緒にいて楽しくなけりゃ、
……あんまりに幸せじゃなけりゃあ、
こんな、悩むこともなかったですよ。
今までだってそれなりに過ごして、
今度だって。そう、そのつもりだったのに……。
また別れて、ひとりで帰るんだって、そう思って!
……なのに、一緒に。
この先も、俺と一緒に……いて、くれるのか?
[胸に溜めていた言葉が、
腹に沈めていた感情が、
堰を切って醜いくらいに溢れてくる。
自分がここまで脆かったなんて
ちっとも気付いていなかった。
これまで無邪気な妹のようだった彼女が、
いまは強かで頼もしく見えるのはどうしてだろう?]
[笑顔で肯定されると、もう止まらなかった。
心が和む彼女の笑顔を前にしているはずなのに、
視界がどんどん歪んで、喉がぎゅうっと苦しくて、
壊れたみたいに涙が湧いてくる。
愛や勇気が世界を救うなんて
そんなしょーもないこと、誰が言ったんだ。
救われるのは俺ぽっちじゃねーか。
差し出された手の先へ
恐る恐る、縋るように触れて。
ようやく帰り着いた迷子のように泣いていた。]
[そうしてしばらく泣いていた男は
やっと湧いてきた喜びを
顔の全部に貼り付けて顔を上げた。
泣き腫らした目と鼻声のまま
あくまでいつもの調子を装って]
っだく、そンだげ言われちゃほっどけねェや!
……仕方ね゙ェから、捕まえ゙といでやりますよ。
可愛くで素敵なお嬢さんが
もうひとりで他所に行かないように。
今後も、よろしくお願いしますネ。
[そう言って、今度はしっかりと小さな手を握った。
繋いだ手は── とても、温かかった。*]