人狼物語 三日月国


100 【身内RP】待宵館で月を待つ2【R18G】

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視点:


リーパーは思索する。
この声はあなたには届かない。

「(あン……? ミズガネが何か言ってるな。
 キエには気を付けろ? フン!)」

「(アイツの言う通り、キエの野郎は
 インチキ詐欺師バケモノ探偵だが。

 ゲイザーのバカをブッ飛ばせるチャンスだ。
 それならばオレは、喩え怪しかろうが
 その話に乗っかってやる)」

「(いざとなりゃ殺してやればいいだけの話だ!)」

「煩い馬鹿!
 あーそうだよ契約しちゃったんだよ俺が!


 クソッ……今思い出しても腹が立つなあいつ……。
 別に礼を言われることなんてしていない。お前何かとんでもないことやらかすんじゃないかってハラハラするだけだ。
 何かしでかしてお喋り好きの下女達が有る事無い事言うのを止めるの、大変なんだからな」

「ああ、待ってる。来る時転ぶなよ」

ぶっきらぼうに、けれど気を悪くしていないのが分かる程度には穏やかに返して貴方との連絡を終えるだろう。

「そう、つまりそういう事だ。すまない、説明が長くなってしまったね」

キエは苦笑する。短絡的なリーパーなら自分の殺害も視野に入れているのだろう。其れはキエにとって何ら懸念にならない。

「一応別の手段…“館の力を利用せずにゲイザー君を食べる”方法も今考えているよ。此方に関してはリソースさえ在れば事足りるから、提供してくれそうな者にお願いしてみるつもりだ。その為に必要な情報が欲しい。

 
君達が枝分かれしたのは何年前だ?


  …つまり僕が食べるかもしれない記憶は何年分になるだろうか?」

「へッ、全くだぜ」

その説明は、確かに契約を結ぶには必要な情報だろう。
あなたはそれを為してくれた。
リーパーという短絡的な殺人鬼を、その掌の上に載せるために。

「4年前! じゃ、サクッと殺ってくるわ。
 そろそろ例の時間だ」

リーパーは彼独特の理論の上で行動する。
彼にとっては人の子ひとりの命ですら、
その為に消費される理由になり得る。

「いってらっしゃい。素敵な顔が見れる事を願っているよ」

キエは命を大切にする程度の理論を持っている。しかしいくら自然を大切にしようと人は生きている限り何かを⏤⏤⏤⏤命を食らう。多少は仕方がないと割り切る程度の物分かりの良さも持っている。

1人の命はキエにとってその程度の事だった。


……
………

テラは、浮いている。
(a55) 2021/10/19(Tue) 20:59:09