人狼物語 三日月国


79 【身内】初めてを溟渤の片隅に【R18】

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視点:



[ 出せばいーのに、って思っただけだよ、と、
口の端が上がった彼に悪戯っぽく、
あえて主語は言わないで。

だから途中で止められた己の気持ちは
察していただきたい。
じとり、と恨みがましい視線を投げたら
続行を許されるどころか今度はこっちが扱かれて。

まって、とわかりやすく狼狽えれば、
楽しそうな、弾む声。 ]
 


[ 余裕なく勃ち上がった部分に指が添えられて
育てられ、熱芯は意思と関係なくびくびくと痙攣する。
じっとこちらを見つめられるのがきつくて、
逸らすように目を閉じたら余計に感覚が鋭くなって、
強烈な快感に声が抑えられなくなって。]


   ……ッは、ァッ……ん、!……


[ 先端を指で刺激されて背が弓のように撓った。
息を整える間もなく、耳に息が吹き込まれる。
熱い息。
欲望が見える、熱い吐息。

全身の神経がざっと一気に粟立つ。]
 


[ 耳朶を唇で食まれれば水音が頭の中に反響して、
一層びくりと身体が跳ねた。]


   ……っん、耳、やめ、っ 、て、───


[ 直接触れられてもいないのに、やばかった。
うっかりすると達してしまいそうな快感を
懸命に耐えて抑えて、

大事なことを尋ねられたのは、そんな時。 ]
 


   ………………─── ごめ、ん、
   段取り、悪い、


[ カァッと顔が染まる、別の意味で。
必要なものを用意しないで盛ったのは己で、
用意しとくに越したことはなかったのに、

なんかこう……申し訳なさがすごい。

首を竦めて腕で顔を覆って。
沈黙に耐えきれず、

無くても、いい、けど、と

蚊の鳴くような声で告げたけれど。]
 


[ あー!と髪を掻く彼の重みが、体の上から退く。
退いてしまう。

買いに行ってくる、と声が落ちる。
え、と声をかけようとしたら、


  大事にしたいから、



なんて─── ]



   ……ッ、〜〜〜〜〜!



[ 右手を広げて完全に顔を覆う。
申し訳なさと、愛しさと、恥ずかしさと、
己は今いったいどんな顔をしているのだろう。]
 


[ さっき緩めたバックルの音が聞こえる。
ズボンはけんのかな、と下世話なことが
ちらり過ぎるから、

ばたばたと慌ただしく鳴る音に、もう一度だけ、

無くても、いい、とは、告げた。

それでも彼が、お預けだと笑って出て行くのなら、
枕を引っ張ってぼふ、と頭を埋めて、
体を丸くして居た堪れなさに耐えるだろう。

彼が行くであろう、少し離れた
ドラッグストアまでの距離。
推察される時間を、有意義に使うことは出来なさそう。]*
 


[ 潤さんの手つきはとても優しくて
  緊張していたのを忘れるほど。
  好きな人に触れられるのは
  こんなにも気持ち良いなんて知らなくて。 ]
  



    も、すこし…… 
    っあ、きもちい……


[ 奥の気持ちいい場所を触られると
  素直に気持ち良いのを声に出して
  体からも力が抜けていくようで。
  
  顔が近づけば目を閉じて
  口づけを受けいれていった。 ]
  



    わたしも、すき…


[ 中に入っていく彼の熱になれるのに
  時間こそかかったけれど、
  少し落ち着けば、入れられている最中より
  痛みは引いている気がして。      

  潤さんも同じ気持ちならうれしいな
  気持ち良くなってほしいな、と思って
  呟きにはこくこくと頷いて見せた。   ]
  



    ひぁっ……!そ、こはっ……!


[ 緩やかに深い場所まで突かれて、
  指でも感じていた場所に当たると
  声が漏れる。それは痛みからのものではなく
  甘さを含んだもの。
  痛みが完全に引いたわけではないけれど
  でも確かに快楽が混ざっていたから、
  潤さんに問いかけられて、大丈夫、
  と答えるだけでは足りずに。       ]


    きもちいい、です……じゅんさん、も……?

    もっと、もっ と、ふたりでっ……