人狼物語 三日月国


87 【身内】時数えの田舎村【R18G】

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卯波は、「スイカだ〜〜!!」(二度目)
(a35) 2021/08/10(Tue) 1:54:48

【人】 おかえり 御山洗

>>107 宵闇

「無事じゃなかったら、今頃学生たちの非難の的だったかもね。
 小川で冷やしてきたんだ、こういうの都会じゃ出来ないしさ」

懐かしいよな、なんて言いながらさくさくとスイカを切り終える。
果汁のついた手をタオルで払うと、同じようにスイカを食べ始めるだろう。
冷えた果肉は歯ざわりもよく、不思議ととても甘く感じる。

「そうだな。瑠夏も変わらないし、やりとりを聞いて懐かしくなったよ。
 離れてても、みんな元気してるんだなって……しみじみしちゃったな」

みんなに挨拶して回る人気者の姿は、村に新しい風を持ってきたときのようだった。
ああして話しかけている様子も、それを揶揄しながらなんだかんだ一緒にいる様子も、全部懐かしい。

「俺はぼちぼち。
 ……あれ、でも。翔はデビューしたんだろ?」
(111) 2021/08/10(Tue) 1:57:24

【人】 夕凪

>>83 百千鳥

「そうね、一人で来た仲間ね。一緒に遊び倒しましょう。
 ちょっとぐらい羽目を外しても怒られないわ。
 モモチくんも遠くないわ。高校生活もあっという間。
 大変だけど楽しいこともいっぱい。
 とても充実してて素敵な生活を送っているの」

 偽りのない言葉に励ましをかけるたびに歳の差をちょっと感じる。
 早い話だったかもしれないが、将来を不安がらせる内容など一つもいらないだろう。これからも明るく楽しく過ごして欲しい気持ちは変わらなかった。

「私も同じよ、夜凪もきっと同じ事を言う……でもちょっとしんみりしちゃった。
 気を取り直して、ほかの話でもしましょう。
 今日は泊まるところはどこの予定なの? 私は民宿か、――……誰かとお話できたらと訪ねる先を探しているところよ」
(112) 2021/08/10(Tue) 2:04:38
夕凪は、スイカ……もらっちゃっていいのかな、とそわそわした
(a36) 2021/08/10(Tue) 2:08:04

清和は、夕凪に「遠慮しなくてもいいよ」と、切ったスイカを差し出した。
(a37) 2021/08/10(Tue) 2:11:12

百千鳥は、夕凪に片手に持ったスイカを差し出した。一緒に食べよ?
(a38) 2021/08/10(Tue) 2:11:29

百千鳥は、被ったのですっと引っ込めた。モモチ食べるからいいもん…
(a39) 2021/08/10(Tue) 2:12:00

卯波は、モモちゃんはえらいねえと褒めた。
(a40) 2021/08/10(Tue) 2:17:43

百千鳥は、褒められたので得意げな顔でスイカを齧っている。シャクシャク
(a41) 2021/08/10(Tue) 2:20:37

【人】 夕凪

>>103 卯波

「用意周到ね……どれどれ。
 わあ……・! きれい、それに、被写体が素敵。
 これは、さっき撮ったのね。
 あ、この角度で見える木は知ってるわ。
 昔木登りして落ちたところを青嵐に笑われたのよ、女の子に失礼だと思わない?」

 やんちゃをしていたのはどこの女子も変わらないようで。
 特に彼女は双子の弟と一緒にどの年代の子供達とも縁を持っていたのがわかる。

「そうよね。みんな……卯波くんは今日会えたらいいなとか思っていた子はいるの? 仲良かった子とか気になるなあ」
(113) 2021/08/10(Tue) 2:21:28
夕凪は、清和からもらったスイカを嬉しそうに見て笑った。モモチくんもありがとう、一緒に食べようね
(a42) 2021/08/10(Tue) 2:23:05

【人】 巡査部長 鬼走

目覚めた時間から長く経ってもこの空気感と感傷が掻き消えない事に晴朗な感覚が身に染みる。

一つ覚えた引っかかりは朝早い時間に訪れたにもかかわらず慈姑が見当たらなかった事だが、初日ならば周りの家に多少聞いても違和感のない返答によりそれ以上の何かは覚えなかった。

「騒がしいな。俺が高校の時とそう変わらんのも相当だ」

騒がしさが響く集まりに、緊張の様子もなく遅れて顔を出した。
(114) 2021/08/10(Tue) 2:25:36
鬼走は、洒落た土産はどうせあいつらが持って来てるだろうからいいだろうと思った。
(a43) 2021/08/10(Tue) 2:26:26

【人】 君ぞ来まさぬ 百千鳥

>>112 夕凪

「うん、みんなでいっぱい遊びに行こ!
 昔みたいに、一緒にいろんなとこ行こうね!」

 姉もあっという間だったと言ってたな、なんて思い返しながら
 これから田舎で過ごす楽しい日々に想いを馳せた。
 皆で遊んだあの場所は、今も懐かしいままだといいな。

「えーっとね、薫兄のところに泊まるんだ!
 夕凪姉は知ってたっけ?慈姑さんちのすぐ近くのとこ!」

 それから宿泊先を訪ねられて、素直にそう答えた。
 つい先程までど忘れしていた気がするけど気のせいだ。
(115) 2021/08/10(Tue) 2:31:03
清和は、百千鳥に小さく謝って。「少し出しゃばりすぎたかな」と、苦笑いした。
(a44) 2021/08/10(Tue) 2:32:58

【人】 清和

>>104 宵闇

「"そうはいくかよ。お前も道連れに決まってる"」

なんてな。と、あの頃の再演をしながら楽しそうに笑う。
こんな風に気安い仲になる前は、ささいな諍いを起こしていたものだ。

「俺は俺だよ。あの頃も、今もな。
 ふふ、全然変わらないように見えるんだな、お前には」

「へえ……なったんだな、本当に。
 流石だな、カケル。おめでとう」

ギターを鳴らす音、その余韻が消えるまでのわずかな時間。
少しだけ宵闇の姿が10年前のものと重なったように思えた。

わかりやすく驚いているようには見えない。
あなたが順調な人生を送れていることがとても嬉しいようだった。
ぱちぱち、と小さく拍手を送りながら祝賀会でも開こうか?
なんて、提案をしてみる。もう、酒が飲めない歳でもない。

「俺か? ……正義の味方」

はぐらかすような答え。
これも清和の変わらないと言えば、変わらないところで。
嘘か本当かはわからないようなことを言うのも相変わらずだが。
"イタい"と言われそうなことをサラっと言えるのも相変わらずだ。
(116) 2021/08/10(Tue) 2:33:50
百千鳥は、清和の謝罪に「今回だけだかんね」と冗談めかして笑った。
(a45) 2021/08/10(Tue) 2:38:32

【人】 夕凪

>>114 鬼走

 新しい足音が訪れ長い影がさす。
 声は何度も聞いた硬くて丁寧な音をしていて、
 胸が高鳴るのを感じた。

「おにいちゃんっ、ようやく会えました。
 何年ぶりでしょうか」

 鬼走の再会に喜び笑うのは。
 何度もあなたの帰りを待った。 
 少女の面影を残したままの双子の片割れだ。

「あ……。
 あはは……もういい歳ですから鬼走さんでしょうか。
 こうして顔を合わせるのは久しぶりで、ずいぶんとはしゃいでしまいました」
(117) 2021/08/10(Tue) 2:55:06
 ──皆が思い思いに談笑を終え、帰路に就いた後。

 傾いた陽射しを背負って、向かう先は雑木林の中の寂れた神社。

「本当に大事なものは、ずっとずっとここにあるのにね」

 とん、とん、とん

 軽やかに石畳を踏んで、

「みんなで遊んでいようよ、いつまでも。そのために」

 くるりとターンをして、両腕を広げて

 縁起掛かった調子で高らかに謳う。

「──今度こそ、ここがアタシ達の国になるの!」

 二人の秘密基地だったこの寂れた社の前で

 一人ぼっちの王様は、それでも堂々と佇んでいた。

 
「──そうだ」

「慈姑さんも、お葬式なんて悲しい事を言わないで」

「ずうっとここに居てほしいなあ」

「だって、アタシ達が大切なのはこの村じゃない」

みんなが居る村
が好きなんだ」
 

/*
遅ればせながら黙狼殿〜〜〜〜!!!!!!!
妾〜〜〜〜!!!!!皇狼妾〜〜〜〜!!!!!!!!
見ておるかの〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!

二日目以降の襲撃先は自由に選んでいいからの〜〜〜〜!!!!!!
襲撃先への襲撃予告だけ是非よろしく頼むのじゃ〜〜〜〜〜〜!!!!!!

【人】 四角形の記憶 卯波

>>113 夕凪

「ふふ、俺にはこれしかありませんから。
 来る途中に撮ったものがほとんどですけどね?

 ああ、この木。俺もどうにか登れないか頑張ってた頃があったなあ……時任兄さん姉さんはするする登ってたし。
 瞬兄は悪く言えばデリカシーが無くて……良く言えば裏表がないから、仕方ないですよ」

俺は転ぶどころかある程度の高さすら行けなかったなあ、今ならもしかしたら、などと独りごちて。

「会えたらいいな、って子かあ。
 それこそ瞬兄や晶兄に涼兄……

 一個上のお兄ちゃん達は面倒見てくれたし、
 やっぱりまた会いたいかも、です。
 気づけば年上のひとたちとばっかり関わってたなあ……」
(118) 2021/08/10(Tue) 3:04:56

【人】 夕凪

>>115 百千鳥

「涼風くんのところなんだ!
 お家は知っているよ、私も昔よくお邪魔したの。
 見かけたら声かけたいな……、絵を描くの上手になったぞ〜って見せたくてね」

小さな頃からお絵描きが好きだった夕凪はいろんな人に絵を描いては褒められるのを喜んでいた。
あなたも被写体になったことはあるだろう。
夕凪は風景、夜凪は人物画が得意だったそうだ。

「やりたいこといっぱい、モモチくんも落ち着いたら描かせてくれるかな?」
(119) 2021/08/10(Tue) 3:25:30

【人】 巡査部長 鬼走

>>117 夕凪

「10年振りくらいか。気の利いた土産は今回は持って来てないぞ」

16年前は彼女と双子の弟は8歳だったか。差がそれ程あれば以降年に一度しか返ってこない愛想のない男を律儀に毎年待っていてくれた彼らの事は当然覚えている。リクエストを受けた土産が一年後になるので覚えられていなかった事すら今ではいい思い出だ。

「お前が平気なら気にしない。好きに呼べ。
元気な顔を見せに来ただけで充分だ。夜凪も元気か」
(120) 2021/08/10(Tue) 3:37:00

【人】 夕凪

>>118 卯波

「ふふふ、あのときは一回り私たちの方が背が高かったから。
 もう、身長超されちゃったんだ。
 ……夜凪とも同じじゃなくなっちゃったの、少しさみしい」

 一緒に遊んでいた年代が近かった彼ら。
 少し離れた双子も加わって大人数だったり、たまに誰がかけていても気にせず遊んだり。
 きらきらしていて、懐かしい日々は同じように持っていた。

「私と似てる、弟がいっぱい遊んでもらっていたから。
 女の子はおまけだったかなって不安で、覚えてるか…って。
 でも卯波くんと話して元気もらっちゃった。
 もっと写真増えたら、また見せて欲しいな」
(121) 2021/08/10(Tue) 4:12:40

【人】 夕凪

>>120 鬼走

「同じですよ、私だって。
 ――こうして顔が見れたのが一番のお土産になります。
 あっ、ええっと…、はい…・。 お言葉に甘えますね……。
 お、お兄ちゃんが元気そうでよかった。
 私たちも身長の差はあるんですが、似たもの姉弟のままです。
 それで、夜凪は」

 また、とまる。わずかに近所では目立っていた双子。
 片割れがいないことを気にしすぎては皆に気を遣わせてしまう。
 努めて、笑みを携えたまま返すのは大人扱いをされるようになってから慣れてきた。

「夜凪は、大学の課題が忙しくて私だけきたんです。
 元気、ですよ。これなかったのをさみしく思ってるに違いありません。
 一人でも羽を伸ばして……過ごすつもりですから、お兄ちゃんもゆっくり過ごしてください」 
(122) 2021/08/10(Tue) 4:22:20

【人】 巡査部長 鬼走

>>122 夕凪
「なら同じか。お前が笑顔が見れたのが一番の土産だ。
職場では叫ぶ事が多い。その点此処は楽でいい」

僅かに止まるのを見やる。職業上見逃さないのもあるが、散々見てきた双子だ。彼女が姉として振る舞いを頑張る姿を好ましくも思い、心配にも感じた当時を思い出す。

「夕凪」

掌で拳を作り彼女の頭に撫でるわけでなく、ただ軽く置く。問い詰める様子でもなく一つの助言めいた伝え方をする。何もなければいい。それで終わる。ただ実際の身長より背伸びが見えたので淡々と述べる。

「此処でまで作らなくていい。何かあれば言え」
(123) 2021/08/10(Tue) 5:13:49

【人】 巡査部長 鬼走

>>@0 夜長
「和臣」

独りでいたいとも、関わりたくないと言う訳でもない絶妙な距離感。10年振りの面子と違い別段久しぶりというほど間も空いていないその後ろ姿が誰か。思考せずともわかる。何処か心細げとまでは言わずとも、迷子のように見える男を励ますように軽く背を叩いたつもりだが、思ったよりも力強くなったかもしれない。

「一人か。雪子に置いていかれでもしたか。旦那をそこの年齢をやや越えすぎてる虫捕り少年と同じように昆虫採集に勤しむとは……いや、絶対に無いと言い切れないのが怖いな」

思い出す度に色々と昔、彼の嫁もとい村の妹分が力強い性格だったことを思い出して、冗談が冗談にならないとやめた。
(124) 2021/08/10(Tue) 7:36:23

【人】 おかえり 御山洗

>>114 鬼走

放射状に切られたスイカを皿の上にころころと並べてその横には大祓の店のラムネが鎮座する。
真夏の風流の絵図めいた一角を作っていた男は、懐かしい声にぱっと顔を上げた。

「雅也さん、来てたんですか。
 もう俺たち年長の頃の人は、難しいと思ってたんですけど」

簀垂れがかった前髪の下で、なんだかむずがゆそうな笑みを浮かべた。
自分たちより歳上なのは鬼柱や夜長くらい、後は村に居着いてる人が多かった。
或いは他所に家庭を持って、なかなか盆でも帰るのが難しい人ばかりだ。

「来てくれて、よかったです。雅也さんもスイカどうですか」
(125) 2021/08/10(Tue) 8:08:29
御山洗は、クーラーボックスからラムネを出して並べた。
(a46) 2021/08/10(Tue) 8:08:50

【人】 巡査部長 鬼走

>>125 御山洗
「昔から一番顔を出していたのは誰だと思ってる。
まあ実際は逆でな。上の偉い方が優先で休みを取るから昔の方が今よりも難しかった。最も今年はここまで揃うとは思っていなかったがな。……」

何とは言わない。一瞬、添木と清和を目で追うも、まあいいとばかりにすぐに視線を御山洗に戻した。今にして思えば、毎回お盆に帰省ではなくずれた日程が多く、必ず毎年ではなく数年に一度だった事もあった事を覚えているかもしれない。

「こっちの台詞と言っておこうか。
俺はこの数相手に料理を捌く気力はもう無い年なもんでな。
ああ、貰う。ところでラムネは今の奴らは開けられるのかこれ」

10代勢に視線を移す。職場ですら開けられないと言ってる人間に会った事があるので様子を見つめている。
(126) 2021/08/10(Tue) 8:51:51
鬼走は、塩がないな。とぼやいた。
(a47) 2021/08/10(Tue) 8:52:58

【見】 天狼の子 夜長

>>110 夕凪

「いや、少し不思議な気分だなと。…ああ、お願いします」

 片割れがいないことを指してだろうか。それにしては夕凪だけに視線が集中していたが。

「喧嘩なんて。するようなこともないと思う。
 ……知らなかったら、知らないことにはなってしまうが」

 先の拗ねた様子も、この不安げな様子も、普段の彼は滅多にしないものだった。雪子の行方が知れていないことが原因だろうか?
(@4) 2021/08/10(Tue) 10:33:03

【見】 天狼の子 夜長

>>124 鬼走

思いの外びっくりしたらしい。肩が跳ねた。

「雅也さん」

 迷子のよう、という印象はあながち間違いではなかった。普段の彼からすれば、ずっと不安げにあなたの名前が呼ばれる。

 一人か。置いていかれたか。こくり、こくり、ゆっくり続けて頷いて。それからもうひとつ頷いた。何事もなければ、本当に虫捕りをしているかもしれない。

 実際、今この場に雪子が居たら、一通りの挨拶の後に全員を巻き込んで虫取り大会が行われていてもおかしくない。雪子は都会への憧れが強かったが、ここでのこともめいっぱいたのしむような女の子だった。


「もしかしたら、結構そういうところにいるのかもしれない。
 そういう、ここだけの場所。
 ……晴くん達を置いて、一人で帰ってくるくらいだから」
(@5) 2021/08/10(Tue) 11:01:08

【人】 おかえり 御山洗

>>1:126 鬼走

「すみません、そうですね。俺がまばらにしか来てなかっただけかな……。
 なんだか妙に久しぶりというか、懐かしい感じがするんです」

心境に変化があったり一念発起というわけでもないけれど、やけに胸の暖かくなるものがある。
同じように随分変わった(と周りから聞いた)添木と、変わらない清和。
記憶の限りよりもずいぶん大きくなった子どもたちと比べると、目の前の彼も変わらない方だ。

「あ、そうか……年少の子どもたちでも、――……むかし……じゃなくて。
 駄菓子屋で自由にお小遣いが使えるより前に離れた子も多いですもんね」

それもそうだと返しかけたところで、何かがちくりと頭の内側を指したような感触があった。
おかしなことは何も言ってはいないはずなのに。
(127) 2021/08/10(Tue) 11:12:35
夜長は、並べられたラムネ瓶たちに視線をやった。お菓子売り場にあるラムネ菓子の容器の大きいやつだ……。
(t7) 2021/08/10(Tue) 11:16:24

【置】 学生 涼風

拝啓

 蝉しぐれの降り注ぐ夏の盛りとなりました。年々夏の暑さに磨きがかかっているように感じますが、そちらではお障りなくお過ごしでしょうか。
 さて、唐突ではありますが、この度私は貴方へとこうして筆を執ることにしました。
 このような堅苦しい雰囲気の文面になってしまう事、どうかご容赦いただきたく。紙を挟んで貴方と向き合い、胸の内に秘めるこの気持ちを綴るとどうしてもこのような形となってしまうのです。

(中略)

 略儀ながら、書中をもちましてお見舞い申し上げます。

敬具 

  20××年 8月××日
涼風薫 
(L0) 2021/08/10(Tue) 11:19:50
公開: 2021/08/10(Tue) 12:00:00

【置】 おかえり 御山洗

後ろめたさに嘘をついた。隠さなければならない理由なんてないのに。
本当は、帰ってくるのは十年ぶりだ。
元より土地に縁あった父が居なくなってからは、ここに帰るのを忌避していた。
母が心を痛めるかも知れないから。要らぬ心配をかけるかもしれないから。
思い出もない母の実家に帰っては、居心地の悪い思いをしていた。
誰が悪いというわけでもないのに。迎え入れようという空気は感じていたのに。
どうしても望遠するような距離感を感じて、いつも愛想笑いをしていた。
本当は、帰って来たかったのはこの場所なのに。
(L1) 2021/08/10(Tue) 11:43:30
公開: 2021/08/10(Tue) 12:00:00

【人】 四角形の記憶 卯波

「せっかく田舎に帰って来たんだし、
 近くの川に涼みに行きたいなあ。

 一応水着は持ってきたけど……川遊びするくらいなら必要ないっか。景色も撮らないといけないしね」

愛用のカメラは防水仕様でばっちり。
記憶を頼りに、川のあるであろう方角へ歩いていく。
(128) 2021/08/10(Tue) 11:44:34

【人】 インスピレーション 竹村茜

>>57 うな
「ちなみに染めてたらどんな色だったのさ、金?
 あたしは卯波の髪色好きだけどな」

地毛でそれって羨まし〜、と明るめの髪色を見て。
真っ黒だった自分と比べるとブリーチも必要なかったりするのかな、と思った。

「2年経ったらほとんど大人みたいなものだろうし、流行りも変わるからまた髪色とかファッションとかも変わると思うよ〜?
 今のこのあたしが貴重になっちゃうかも」

いっぱい撮りな〜、と写真自体には凄く乗り気でいる。ピース。

「しっかし卯波は昔から写真好きだね、もう10年以上やってるでしょ?ベテランじゃん」
(129) 2021/08/10(Tue) 11:45:18
竹村茜は、ラムネだ!と嬉しそうに瓶を手に取って、慣れたように飲み始めた。
(a48) 2021/08/10(Tue) 11:48:56

【人】 四角形の記憶 卯波

>>121 夕凪

「そーいうの、よく分かります。寧ろその点だと、
 俺はずっと、ずっと──寂しかった側ですから」

向いてる方向は違えど、歳の差、成長の差で、
思うことはほとんど同じで。
困ったように眉を下げ、だが口角は上げたまま。

「少なくとも俺は、時任姉さんのこと、おまけだなんて思ったことなかったですよ。
 あの頃の思い出、それを作る一人一人が全部大切で、だからこそ形に残せるようにカメラを構えてるもので。

 帰省してる間いっぱい撮りますから……また感想聞かせてくださいね!」
(130) 2021/08/10(Tue) 11:57:47

【置】 学生 涼風

 家か、或いは関係者に渡したのか。
 手触りのいい和紙の便箋がとある人宛に送られた。

『髪置くん元気?私だよ。涼風です。
 帰省していると聞いたよ。10年ぶりだね。

 久しぶりに話がしたいな。アイスでも食べてさ。ところで、おすすめのアイスとか知らない?大祓さんとこのお店で買ってきてほしいな。私の分も。
 公園かどこかにいるから、よろしくね。待ってます。

追伸
濡れてもいい格好してきてね』

 ほっそりとした字で、ありとあらゆる無茶振りが書かれている。
 文章の内容に従うも従わないも自由だ。そもそも、虫取りに励んでいる貴方はいつ気付くだろうか。手紙を書いた人物は、きっとどう転がるか分からない結果さえも楽しみにしているかもしれないが。
(L2) 2021/08/10(Tue) 12:05:13
公開: 2021/08/10(Tue) 12:10:00

【人】 学生 涼風

 遡ること数時間前。
 実家に着いた少年は、和室の真ん中にその身を投げ出していた。い草の青々とした香りの上を、すらりと伸びた手足が我が物顔で乗っかっている。

「…………」

 赤本を取り上げられた。折角服と服の間に隠して持ち込んだのに、祖母もまた父方の親族たちと連絡を取り合っていたのだろう、自分が勉強しようとする姿を見て笑顔で手を伸ばしてきた。実は、もう一冊持ってきていることは内緒だ。

「……………………………………………………………………………………暇だ………………………………………………」

 そう、暇だった。都会に引っ越して暫くしてから、ずっと勉強するだけの毎日だった。勉強以外、何をしたら良いのか分からない。
 ころりと寝返りを打つ。日に焼けていない真白の肌に畳の目がくっついているのがなんだか面白くて数えていたが、その数が十もしないうちに飽きてやめた。

 縁側から聞こえる蝉の唄。肺に流れてくる畳の匂い。肌にまとわりつく熱気。今となっては田舎暮らしよりも長くなってしまった都会での生活から離れたのだと、あらゆる感覚がじわじわと事実を伝えてくる。そして。

「…………遊ぶか。それしかない」

少年はがばりと身を起こした。そうと決めたら早かった。
(131) 2021/08/10(Tue) 12:06:16
涼風は、家を飛び出した。その途中、物置が目に映る。
(a49) 2021/08/10(Tue) 12:07:37

涼風は、何かを見つけた。白いトートバッグに詰め込んで、持ち出して再出発。
(a50) 2021/08/10(Tue) 12:08:26

【人】 おかえり 御山洗

>>a48 竹村茜

「あ、茜――ちゃんはラムネ開けられるんだな。
 せっかくだし、わかんない子に教えてあげてもらっていいかい」

難なく開封する様子に声を掛ける。自分の知ってる姿と違って呼び方に惑ったけど。
記憶の中にある年少達の姿というと、男の子さながらに元気な茜の姿と、
それと相反するように女の子のような百千鳥の姿、同い年くらいに見える卯波の姿。
なんだか今の彼彼女らの風景とはまるで違っていて、少し吹き出してしまった。
(132) 2021/08/10(Tue) 12:08:26