151 【身内】狂花監獄BarreNwort3【R18G】
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「おや、思ったより票が割れたんですね」
もうちょっと俺に集まるかと思ってました、なんて気楽に呟いて。
軽い足取りで処刑室へと向かいながら。
「さーて処刑室はあちらですよー、道案内いります?」
「ふーん……」
投票結果を見て呟くのはそれだけ。
この後死ぬことを知らないので、それだけ。
「はいはーい、じゃあキエはついてきてくださいね!こっちです!
これから何度か来ることになりますから覚えといても損はないですよ」
少しペースを落として先導していく。
然程かからずに処刑室には到着するだろう。
「俺は
特に死亡条件はなし!
普通に死ぬ、普通の人間だね」
質問にもしれっといつも通りに答えて。元気なままだ。
「さーて、皆さん準備とか必要な武器のレンタルや選択、準備はきっちりしてくださいね!
半殺しで途中で悩まれると俺困っちゃいますから、そうゆうのは事前にーですよ!」
運営補佐らしく説明係も兼ねて、声をはって辺りを見渡した。
レヴァティ
「よくわかってるじゃないですか、ばっちり俺の1票です」
ノーカンになったけど間違いなくそこにある、1票。
レヴァティ
「死にますよ、場合によってはレヴァティさんが殺せますし」
これは真面目な説明のつもりの看守だ。
| サルガスは、覚束ない足取りで、少し遅れて処刑室へ。 (a1) 2022/06/09(Thu) 21:55:34 |
| (a2) 2022/06/09(Thu) 21:55:43 |
ニア?!?
大根を手に寄ってくる皇女に戸惑いを隠そうともせず。流石に武器を抜くのもどうかと思い躊躇っているうちにそれは目の前に。
「えっ、本当にそれでいくんでっ」
「…………」
キエの歌を聴きながら無言でニアとバラニに視線を。
男はファルシオンと呼ばれる武器を握っている。
それを握る力が徐々に増しているが。
「………………」
やはり無言だ。
ニア
「…ッ、く…ははッ。ホントに大根つかうんですもん、」
「痛いどころか、びっくりして頭の中がぐちゃぐちゃですよ、もう。」
漸くその手に武器を取ると振りかざされる大根をその刃で受け止めて。振り払う。
処刑室に似つかわしくない大根の斬れるザクっとした音が響いて、続いて切り落としたそれが床に落ちる音。
徐々に歌による高揚感のせいか、痛みも多少鈍くなってから。
「そろそろ俺の番、でいいですよねッ!!」
目の前の貴方の腕目掛けて、思い切り斬り払うだろう。
「…………そろそろ、動くか」
バラニがニアへ反撃する頃。
Klap。Klap。
二度の拍手音。
能力で2つの爆弾を作り出し、それを片手に。
もう片手には先程の通りファルシオンを握り。
──駆け出す。バラニへ向けて。
長物相手に飛び込むのは無謀とも言えるが、男は止まらない。
さて、バラニはどのような行動を起こすだろうか。
ヴェルク
斬り払った勢いのまま視線は次の近づいてくる気配へ。
くるりと一歩身を引き、貴方の片手にあるソレにちらりと視線をやって。
爆破の衝撃を警戒しながら武器を構え直せば鋭いそれで貴方の胴目掛け踏み込んで突きを。
バラニ
「……はッ!!いいねぇ!!!
」
攻撃の姿勢を見せたバラニに賞賛の声。
胴目掛けて突き出されたソレを避ける様子はなく。
深深と突き刺さり血反吐を吐くも、殆ど顔を歪めない。
寧ろ楽しげに笑って、手にしていた2つの爆弾を──投げた。
そして、爆弾を投げた手の方。指先は曲げられ。
手の甲付近から矢じりのようなものがついたワイヤーが射出される。
それはバラニの胸元に向けて。
ヴェルク
「そっちもね!!」
多少離れても回収できる、焦る事はないだろうと踏んでパッとハルバードから手を離しワイヤーと爆弾を避けることを優先する。
もしも回収できなくとも、今の俺の役目は死ぬ事だ。
飛び退いた先、着地すれば改めてそちらの出方を窺うだろう。
| (a9) 2022/06/09(Thu) 23:37:53 |
| 監視役は壁際に立ち、処刑を見守っていた。 「…… …… ……」 高揚感を煽る歌声と。 大根の砕ける鈍い音から始まる処刑。 刃が風を切り、爆弾が宙を舞い。 「……、……気持ちが、悪い、」 歌声による己の感情の高ぶりよりも。 人々の 普段とは異なる感情の変化で、ぐにゃり、ぐにゃりと歪むように瞬く眼の 色彩 に。 「……ッう゛、…… ……」 口元を手で抑えてえずいた。 酔いの方が勝ってしまった。 (29) 2022/06/09(Thu) 23:39:17 |
| サルガスは、カツ、コツ、コツン、とヒールの音を弱く響かせ処刑室から出ていった。 (a10) 2022/06/09(Thu) 23:39:37 |
バラニ
──BOMB!!
…………と爆発はしなかった。
何故なら、合図は送っていない。
2つの爆弾は床に転がり、射出されたワイヤーは元に戻る。
男はバラニの武器──ハルバードを強く握ったまま後退。
それを引き抜く真似はせず、歪な笑みを浮かべて対象を見つめている。
レヴァティ
「じゃあここからならいいって事、ですね!?」
所持しているもう一方のキューブを展開する。中からアサルトライフルを取り出せば、時間が稼げればよいと2発ほどの威嚇射撃を。
当てる気のないそれでも驚かすには十分、かもしれない。
その隙に植物からの脱出を試みるだろう。
メレフ
植物による拘束から抜けだす前のそれを躱す事はなく。
貴方の狙い通り片腕は風の刃によって裂け。
「ぅぐっ、あァ!!!」
アサルトライフルを取り落とす事はないものの片腕での射撃だ、著しく精度も下がる。それでも尚貴方の方へと弾をバラまいて見せるだろう。
ソレはただの威嚇射撃か、狙って撃っているのか分からないかもしれない。
「
はー
…っ、う、」
腕からは止め処なく
赤
が流れ、カーディガンが真っ赤に染まっている。けれど歌の効果か未だに意識はあるのだ。
「まだ、こんなもんじゃないんでしょう?
くるなら、来てください…!それ、とも…
はぁ
、失血死がお好みですか?」
誰を狙ったとも言い切れない位置へ再びの威嚇射撃。
その次の瞬間には足首(
)へ食らいつかれ、音に成らない声を上げて。
それでもまだ生きているから。
体勢を崩しながら足元…シャトの方に照準を合わせると2発ほど発砲した
男は、相変わらず黙って見つめている。
バラニが踊る様は見ていて
楽しい。面白い。
だから部屋を出るものの姿には気づかなかった。
それは処刑が終わってからも、そのように。
無理やり引き上げられた高揚感に酔いそうだ。
くらくらり。脳が揺れて可笑しくなりそうだ。
けれども耳は塞がない。好きにしろと、言っていたので。
ああ、いいな。鮮血が舞う。花が咲くように。
美しい。もっと、もっともっと。咲き誇れ。
アマノ
見事な竹刀が空から襲撃してくれば大声で主張する。
大根とか竹刀の特殊なラインナップ、けれど確実に痣になるだろうそれらは、十二分に、痛い。
アマノ
「はぁ、は、ぅ…知らなかった!!!!新しい知識をありがとうアマノ!!!!」
「っ、でも次はちゃんと仕留めてもらえるようなのがいいなぁ!」
呼吸が乱れて、けれど相手の勢いについ合わせてしまって。
けほ、と咳をしながら、ふらつきながらもまだ此処に俺は在る。
ルヘナ
足が震えてる貴方をみて、そしてその得物をみて。
目を逸らしたままなのに疑問はあれど、高揚感では誤魔化しきれない失血と痛みに蝕まれている。
「けっこう、頑張ったかな
」
小さく呟かれたそれは貴方くらいにしか聞こえないだろう。
けれど確かに呟いて、不安定な貴方の得物が逸れない様に僅かに首を差し出した。
あとはそれが振り下ろされるのを待って。
あぁ、やっと休める
次の瞬間。
鈍く肉を断つ音が、した気がした。
| 「……、けほっ、……」 コツン、コツン、とヒールの音が響く。 小さな咳き込みは搔き消える。 処刑が終わり、暫く経ってからサルガスは再び処刑室に現れた。 「……なんだ? もう終わった……のではないのか? そろそろ片付けに取り掛かる頃合いだと思ったのだが」 バラニが息をしていないことはもう認識している。 だからこれは、残る面々を見て出た疑問だ。 (63) 2022/06/10(Fri) 4:09:10 |
| >>65 キエ 座っている君へと視線を落とす。 「成程、だからそんな場所に座っているのか。 ……まあ、急ぎでもない。動けるようになったらちゃんと自室で休むように。体調の改善が見られなければ、治療室に行くといい」 残る面々を無理に追い出そうとはしない。 それぞれの要件が終わってから、サルガスは片付けのために動くのだろう。 (66) 2022/06/10(Fri) 4:33:36 |
| >>68 キエ 君が 歌っていたのは認識している。 歌による感情の操作が起こっていたのも、認識している。 「……ああ」 本人がそう言うのならば大丈夫なのだろうと、短く返答をした後はきょろきょろしているシャト( >>67)の元まで歩いて行くだろう。 (69) 2022/06/10(Fri) 4:57:31 |
| サルガスは、あっ、……シャトとすれ違った。ので、そのままバラニの遺体のそばで片膝をついた。 (a27) 2022/06/10(Fri) 5:03:47 |
「……………………………………ふっ」
バラニが死に行く様を見て零したのはこれだけ。
各々が各々の行動を始める中、壁に背をつけたまま息を吐く。
昂った感情が酷く胸を震わす。
あぁ、全てを殺す勢いで能力を使えば。
残る理性で爆発しそうなこの思いを制御して。
そうすれば、見たいものをもっと見られただろうか。
ぐるぐると回る思考の波に、酔いが来た。
目を閉じ、数秒間そのように。
少ししてから胴に刺さるハルバードを投げ捨て、零れていく鮮血に視線を向ける。片付けのことは考えていない。
抜く一瞬だけは小さく呻いたが、それ以上の反応はない。
このまま何もせずにいれば男にも死が運ばれてきそうだが。
そういったことは望んでいないため、さっさと処刑室を後にして治療室へと向かうだろう。
尚、この後襲撃で死ぬ。
死を回避しきれなかった男は暫く姿を現さない。
| 「えっ、ちょ……」 メレフが蘇生の申請をしているらしいことを端末で確認し、バラニからそっと離れ……ようとした所でシャト( >>73)に連れられたシアン( >>72)が近くに来るだろうか。 「ま、待って……フェリシアン・ソニエール。貴方が、……運ばなくても、大丈夫だから。蘇生装置の申請はメレフ・アンソフィアが済ませている、直に運ばれて行く筈です」 ちょっとキョドり気味、小声で伝えようとする。 (74) 2022/06/10(Fri) 5:28:12 |
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