132 【身内RP】穏健なる提案【R18G】
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身に覚えのない方は、
直ちに退出してください。
「…………」
「先にご挨拶だけ。また後でお話しましょう」
……ザ……ザザ……
……………………………。
「……可哀そうに。」
……プツン。
| 「お。そろそろ話し合い始まりました?」
今回の候補者たちの会合を、ただ見ている。遠巻きに。 そうだ。ステルス機能があるんだっけ? 今はONにしておこうかな。折角だし。 (@1) 2022/02/20(Sun) 20:51:23 |
| 「将来の夢、大事ですよね。 僕は応援したいなあと思います。夢を持てるって素晴らしい事だから」 (@2) 2022/02/20(Sun) 21:25:49 |
| 「わ。凄いなあ。あのヒメノさんに会えるなんてね」 (@4) 2022/02/20(Sun) 22:19:38 |
| >>53 ヒメノ 「あ〜〜〜見学なのが惜しいっすね。折角のサインが……」 何と、見学者なので候補者には触れないんだ。 油性ペンは僕の手のひらを通過してしまう……。 (@5) 2022/02/20(Sun) 22:30:21 |
| >>58 ヒメノ 「はい。意味ないんですよ」 ひらひら。サインの書けなかった手を振ってみせた。 「応援しますよお。頑張ってる人は好きなので。 わあ、サイン送ってくれるんですか。嬉しいな」 それはそれとして、アイドルの臓器なんてファンが血眼で欲しがりそうだね。 (@6) 2022/02/20(Sun) 22:52:08 |
| (t8) 2022/02/21(Mon) 0:48:42 |
| 「皆、お疲れ様です。 会議はまだまだこれからだしゆっくり休んでくださいね」 (@8) 2022/02/21(Mon) 0:58:57 |
『エノさん。そちらは落ち着きましたか』
『落ち着き次第、こちら側の話し合いも始めましょう』
『先ずは、最初に選ばれる事になる
あの人をどうするかについて』
………アクセス、承認。
███ネットワーク、接続。
『問題ないよ。』
『どういう風にしてもいいんでしょ。』
『君は、どういう風にしたいとか、あるの?』
| (t14) 2022/02/21(Mon) 17:23:38 |
『そういう事になってますね』
『だから、自分は』
ほんの少しの間。
何度か入力中の文字が点滅して、それから。
『勿論 エノさんが嫌でなければ、です』
『でも あの人はきっと助かりませんから』
対してこちらの返答は、すぐだった。
『いいよ。じゃあ殺そう。』
淡白な文章。きっと本人も同じくらいに。
『君はそう言うのが選べる人なんだ。』
『いいね、一つ君を理解した。』
生死なんかより、それの方が大切だとばかりに続けて、
そして。
『あぁ、そうだ。』
通知はまだとまらない。
音を立てて、文字が画面を流れゆく。
『あの人って何の罪で捕まったんだろう。知ってる?』
『本人に聞こうかな。それでさ。』
『同じことをあの人にやってあげようかな。』
『そしたら、あの人の事理解してあげられるかもしれないし。』
理解されながら死ぬならきっと幸せだよね、と。
それが殺人か、暴行か、放火か、強姦か、
あるいはもっと軽いものであっても。
理解するために同じことをしてみたい。
ここではそれが許される。
『君はそれを許してくれる?』
一思いとはいかなくなるかもしれないけれど。
無機質な文字が画面を流れていく。
通知が、画面が動きを止めて、暫くした後。
『いいですよ』
『手伝いも、後片付けも、必要ならします 何だって』
『自分は目を瞑ります その代わりに』
『この先、自分がきみに何かお願いする事があったら
その時は聞いてくれますか。』
『ありがとう。』
『あの人がどんなことをしたかによるけど』
『片づけは助かるよ。』
『しっかり理解できるといいな。』
なにを思って罪を犯したのか、何故その手段を選んだのか。
一つ一つを聞いて、一つ一つを真似してあげたい。
理解してあげたい。そうすれば寂しくない。
ただそれだけの想い。
『いいよ。俺、人のお願い聞くの好きだから。』
『君のお願い、何でも聞いてあげる。』
『ぜひ頼ってね、カミクズくん。』
契約は結ばれる。
「ほんとに歳下なのかな……」
現実と同じ外見とは限らない事は理解しているし、
何もあなただけに限った話ではないのだけど。
そしてこれは口頭での独り言なので、誰かに伝わる事は無い。
多分。きっと。
『ありがとうございます』
『自分も後片付けは得意ですから、任せてください』
『
人が死んだ後のものは、特に。
』
多分、あなたにとって。
そのように殺すという事は、
理解の為の手段の一つであって、目的じゃない。
文面の圧が与える印象ほど恐ろしい人ではない、はずだ。
けれど、殺す事が理解に繋がるとしたら。
きっと躊躇う事は無いんだろうな。
そんな事を思って、最後の一文を付け足した。
言葉が通じない場所にいる。
呟きがどこに届くこともなく。
青年は部屋で一人、端末を操作している。
「へぇ。」
興味の湧いたような呟きもまた、どこにも届かない。
『死体の処理に慣れているんだ。』
『なんだか不思議だね。』
『そういう仕事にでもついてたの?』
理解さえできればいい。
理解のためなら何をしてもいい。
だって、理解より幸せなことなんてないんだから。
今、理解の矛先は君に向いた。
端末の向こう側で、夕焼けのような眼が君の文字をなぞった。
単純明快な返答。
あまり職や身の上の事を明かすつもりは無かったけれど。
ああまで言ってしまえば同じものだろうと判断した。
『聞いた事くらいはありませんか?』
『遺体そのものは専門というわけではありませんが』
『相応の耐性はあるつもりです』
「特殊清掃員………」
呟いて、端末に浮かぶ文字を眺めて。
指を動かす。
『孤独死した老人とかを回収する人だ。』
『そりゃ後片付けもうまくなるね。』
『何でそんな仕事選んだの。』
『望んでやる人なんていなさそう。』
理解の刃は留まる事を知らない。
遠慮もなにもなく土足で踏み込んでいく。
『ちなみに。』
『何か俺にお願いしたくなるような事、あるの?』
今はまだないのかな。端末の向こうで首を傾げた。
『一人暮らしがしたかったんですよ』
『その理由が欲しかったんです』
『この職は臭いがつくから、そうせざるを得ないでしょう?』
土足で踏み入る事を咎めこそしないけれど。
理由の一部は、敢えて伏せた。
これだけだと、そんな理由で、と思われそうだけれど。
別にそれでいい。くだらない理由だから。
『それから、今お願いするような事は、何も。』
『単なる保険です。
誰を選ぶかの相談になるか、他の事になるかもわかりませんが』
『拒否する自由はありますからね』
『ふぅん、家族から離れたかったの。』
『理由を付けてでも一人で暮らしたいくらい。』
理由を付けないと、一人暮らし出来なかったんだ、と思った。
自分にはわからない感覚だ。
なにをしようとそれを止められたりすることもなかったし。
ただひたすらに放任主義だった。
面と向かって話してるわけでもなし、君の隠し事に気付けることもなく。
『大丈夫、拒否しないよ。』
『どんなことでもしてあげる。』
『君の事を理解したいからね。』
『思いついたらぜひ、お気軽に。』
誰かを拒否する事なんてしない。
理解を邪魔するあらゆることを、自分からすることはない。
家族から離れたい。
それは確かに図星だった。俄に表情をなくす程に。
その理由までは、察されてはいないようだったけど。
『何分未成年の頃でしたから』
言及には、曖昧な答えだけを返して。
『それで自分を理解できるかはわかりませんが』
『その時は、お願いします』
『では、何かあったらまた連絡を』
面と向かって話してるわけじゃない。
無機質な文字しか伝わらない。
今どんな顔をしているかなんてわからない。
もし、目の前に居たら。
その表情の遍歴を目の前で眺めていたなら、青年は───
───それはそれは嬉しそうに、笑ったことだろう。
『うん、ばいばい。』
通信の切れる表示。
端末をぽい、とすぐそこに投げ、ベッドに体を倒した。
「…また一人になっちゃった。」
どこかに出かけようかな、なんて考えながら。
青年は青年の日々を過ごしていくのだった。
| (t18) 2022/02/22(Tue) 2:02:28 |
| メイサイは、カミクズ&フカワとツルギ&アクタが夜の峠を攻める夢を見て目を覚ました。清々しい朝です。 (t19) 2022/02/22(Tue) 8:37:17 |
| メイサイは、自分は平気だというアピールがやめられない。 (t20) 2022/02/22(Tue) 12:18:40 |
| メイサイは、他人の同情を誘った方がよっぽど生きやすいという事はよく分かっている。 (t21) 2022/02/22(Tue) 12:18:54 |
| メイサイは、それでも「かわいそう」だなんて思われるのは癪だ。 (t22) 2022/02/22(Tue) 12:19:09 |
| 「…………」
分かっちゃいたけど見学者は食べ物にも触れられないわけだよ。そりゃね。凍ったサンマで刺殺! みたいなのがあったら大変だもんね。 いや、VR空間だから食べる必要もないんだけど。でもみんながお茶とか飲んでたりするとこう、あるよね。何か。 そんなちょっとだけやるせない思いに包まれながら、僕は広場の辺りを散歩しています。 (@14) 2022/02/22(Tue) 21:17:01 |
| 「何かめっちゃ穴あるじゃん」 「こわ」
広場を歩いていたら、一角に穴が幾つも開いていた。ボコボコだ。 一体誰がこんな事を? 何のために? 恥ずかしい時に入る用? ここがお前の墓穴だって意味か? 何も分からない。 謎は深まるばかりだった。 (@16) 2022/02/22(Tue) 22:15:04 |
| 「……」
これって見学者の当たり判定どうなるんだろう(※広場の穴の話です)。 そっと穴に足を突っ込んでみる。 今は迷彩じゃないリョウなので、広場には今まさに謎の穴に入ろうとしている人の姿が見えるだろう。 (@18) 2022/02/23(Wed) 12:45:48 |
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