234 【身内】不平等倫理のグレイコード-0010-【R18G】
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「あー、あー。テスト、テスト ワン、ツー、スリー…」
「うむ、問題なく音声は入っているな?」
マイクが入る前後特有の微細なノイズ音の後、
そんな通信が入る。受信先の形式が口頭でなく文面であれば、
文章化されたものがポップアップされでもしただろう。
「聴こえておりますよ、バンドッグ」
ザザ、と一瞬だけ入ったノイズのような音のあと。
教育用グレイの声が通信に乗って返ってきた。
「共通回線があるとは思いませんでしたね、たまたま自室に置かれているのを見つけたのですが…」
他の部屋にもあるのだろうか。少なくともあなたの元にあることは今わかったわけだが。
| 「……………」 問題が起ころうとも、歌唱用は変わった様子は見せない。 それはストレス値にも表れている。 結局特に弄らないままで終わったマイクスタンドをもって、 塔への道のりに足を踏み出した。 「ショッピ……ザ……モール…… ……高低………命綱……ザザ………?」 (4) 2023/11/28(Tue) 22:24:48 |
「む、その声はロベル殿か。
こちらも聞こえている。これは……何だろうな」
「おそらくは何らかの施策なのだろうが…
まあ、あるものは有り難く使わせて頂こう。
…とはいえ、二人で話すとなるとどうしたものだかな」
こちらはなんとインカムに仕込まれていた。
落ち着かなくてなんとなく弄っていたら見付けたのだ。
「……うむ、もしロベル殿がよければなのだが…
都合の良い時にでも、
製菓している所を見せてもらってもいいだろうか?」
「あいにく小官は工場で作られて運ばれてくる
ミールパックの類しか見たことがなくてな…」
「ああ、それならちょうど良かった」
「実は、試作した時に味見してくれる方を探すつもりだったんです。アトリなんかは喜んで来てくれると思っていたのですけど」
「折角の縁ですから、見学ついでにいかがですか?
自分好みのアレンジにさせるチャンスも生まれますよ」
悪魔の囁きのように、悪戯っぽい声で笑ってみせる。
実のところ、期待されているようで嬉しいのだ。
「む、そうだったのか。
であれば……そうだな、そうさせてもらうとしよう
気の利いた感想が言えるかはわからんが…」
副看守とはいえグレイはグレイ、食事は囚人と同じものだった。
味気ない監獄食に戻れなくなったらどうしよう。
「まったく、君もなかなか食えないものだ。
そう言うからには多少の無茶振りにも期待して良いのだな?」
「構いませんとも。
味見をして頂くのは、私の主観だけでは不足がある可能性があるからですしね」
「人間同様、グレイにもそれぞれ味覚は存在しています。
趣味趣向が違うように、舌に合う味も違うものです。私にとって丁度良くとも、人によっては甘すぎたり濃すぎたりするものです。よく坊ちゃんにはお小言を言われましたよ」
出来は良いのに、味の好みが違うんだよな。そう言ったこと。
それからは、同じお屋敷に務める別のグレイに味見をしてもらったものだ。
それに、万が一自分の味覚機能にバグがあった時にもすぐわかるだろうから。
「それはそれとして、真っ先におやつを食べられる特権付きです」
「はい。無茶振りに応えられた際には、是非"ぎゃふん"と言っていただけると嬉しいですね」
ジョーク。
「そういうものだろうか?
それぞれ好みが違うということはわかるが……
小官のような刑務官と再び会う事はそう無いだろう。
その味覚データなど、今の間しか役立たないと思うぞ」
君がそれでいいならいいのだが、と付け足して。
「一番に食べられるのは……まあ、その、嬉しく思うが」
『特権』については気恥ずかしそうに言葉を濁した。
やっぱり甘いものには弱いらしい。
「うむ……その暁には確かに言ってやろうとも」
これはジョークが通じない番犬。大真面目に考慮している。
| 「…………」
当番表。昼ご飯の担当らしい。 料理…………?
「……………。」
キッチンまで歩いて行って、フードプロセッサーがあることを確認した。 スムージーくらいなら作れるかもしれない。 (23) 2023/11/29(Wed) 11:15:29 |
「ロベル殿、バンドッグだ。
広間に置く菓子類を見に娯楽施設へ向かおうと思うのだが…」
「何かあった方が良いものはあるだろうか。
なに、小官が選ぶと無難なものばかりになりそうでな。
ある程度皆の出身に合わせたものが良いとも思うのだ」
| そ……っ食卓にバナナスムージーを追加した。 それから食卓をじっと眺める。
「………………」
やや悩んでから、猫飯を手に取った。 これが一番喉を通りやすそうな気がする。 汁気のないものは飲み込むのが一苦労なのだ。 (54) 2023/11/30(Thu) 23:09:01 |
| シングソンは、昼食も食べ終わった後、掲示板の前で考え事。 (a43) 2023/12/01(Fri) 0:00:48 |
| シングソンは、暫く掲示板の前で佇んでから、一枚の紙を貼りだした。 (a44) 2023/12/01(Fri) 0:01:22 |
| (a45) 2023/12/01(Fri) 0:02:35 |
| (a59) 2023/12/01(Fri) 11:37:59 |
| 「…………」
紙を懐に収めて、広間のソファに座った。 暇な時間を過ごす術はあまり多く知らない。 少し目を閉じて昼寝の構えであった。 (61) 2023/12/01(Fri) 11:40:05 |
「ふむ、そうですね」
「口に合ったものを、というのも良いですが。ある程度は貴方の主観で選んでも良いと思いますよ」
「無難なものも、貴方にとって目新しいものも」
「皆さん、あれば食べるでしょうし。案外新規開拓にはなるのかもしれませんからね」
それでも指針が欲しいのならば、半生菓子は避けた方がいいと言っただろう。
そういったものは、おやつとして作って出すことになるだろうからだ。
「うむ……そうか、であれば適当に見繕おう」
「とはいえ、刑務所から出た事のない小官にとっては
殆どが目新しいものなのだがな。
皆にとってはそうではないものもあろう。
それほど懸念することも無いか」
半生菓子は避けた方が良いと言われれば、了承を返して。
無事買い出しは終わったことだろう。
| (a64) 2023/12/01(Fri) 16:54:57 |
| 「………?」
変な音で目をぱちりと開けた。 何の音………?はてな。 体を起こす。お供え物がある。 なんだこれ……愛玩用と共にはてな。 (74) 2023/12/01(Fri) 17:49:55 |
| >>79「…………」 点燈用のおはようの言葉には会釈を返す。 体を起こし、愛玩用とココアを交互に見つめ。 「…………?」 食卓の方を指さし、お腹をさすり、首を傾げる。 飲んでもご飯が食べれるなら飲んでもいい、というジェスチャー。 歌唱用は成人男性型なのでその辺は大丈夫。 じー…と君を見つめている。 君が飲まないなら自分も後にするか…というつもりのようだ。 (80) 2023/12/01(Fri) 18:22:36 |
| >>83「………。」 頷きを返した。 本人が大丈夫だと言っているから大丈夫なのだろう、多分。 パキ、とココアの蓋をあける。 ふわっと甘い香りが漂った。 「こぼさ……ザザ……ように………をつけて……」 白い服にココアの汚れはさぞ目立つだろう。 子供扱いして注意を促しながら、ココアを頂くのだった。 ……甘い。 (84) 2023/12/01(Fri) 18:44:57 |
| シングソンは、愛玩用とソファでココアを頂いた。(この辺にSDサイズのミニスチル) (a70) 2023/12/01(Fri) 19:14:31 |
| 「………」
ココアを飲み終わった後、一度水を飲んでから食卓に着く。 あまり刺激のないタイプの料理だ。ありがたい。 もぐ…もぐ………ただ黙々と食す。 (94) 2023/12/01(Fri) 20:15:35 |
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