81 【身内】三途病院連続殺人事件【R18G】
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| >>+8誰かが触れた気がして、振り返る。 ……誰もいない。 風かとも思ったが、窓は閉め切っている筈だ。 「……」 不自然に消えた道具を確認すれば、宿直室へ向かった。 (16) 2021/07/06(Tue) 12:17:17 |
袖を摘まんだまま、宿直室へついていく。
その足取りは軽い。
──ペタペタ……ペタペタ……
霊感のない貴方には聞こえないかもしれないが、
貴方の足音に重なるようにもう一つの足音が聞こえる者もいるかもしれない。
「……、……感謝されるような事ではないですよ。
何て物を食わせたんだ、と怒る人もいるでしょう」
吊るされていた干し肉を下ろし、糸を外していく。
先日作った彼女の肉が、白い皿に盛られていった。
そして新たな肉を薄く切り、糸を通し、塩と胡椒を塗し、吊るしていく。
「優しい大人はこんな事を──……いや、」
自分に生きる術を教えた父は、優しかった。
優しい大人だと、今でも思っている。
「……うん。ありがとう、ございます」
貴方がそんなつもりで言ったのではないとわかっているが、
それでも、自身の父親を認められたような気がした。
「メイジくん。きみはきっと、優しい父親になれます」
「宿直室に、手紙を置いておきます。
……封は開けちゃだめですよ。
それをここから出たとき、外の大人に渡してください」
手術台の照明を消した。
赤黒い肉が乗る皿を持ち、扉へ向かう。
「……いいよ。周りにどんな目で見られても
オレは絶対、セナさんが優しいって言い続けるから」
あなたが死んでもメイジに賛同し続けると言ってくれたように。
人を殺し、今日も肉を切り刻んだ、全て自分の為にやった。
責められるのも、恨まれるのも、蔑まれるのも慣れてる。
「あはは……オレが父親か。なれたらいいね」
そんな、来るかもわからない遠い未来の話に
すこしだけ思いを馳せた。まだなにも見えない。
「手紙? ……うん、わかった」
なんの手紙だろう。少しひっかかるが
言及することはせず、素直に頷いた。
あなたの背を見送る。
| >>+9宿直室の扉を開き、乱雑に靴を脱いで畳に上がった。 紙と封筒、そして古い万年筆を取り出し、卓袱台に置く。 「……ふぅ」 長く息を吐いた。 久々に使う為か、それとも古いからか。 ペン先は少し錆びていた。 『此手紙を讀んだ方へ』 慣れない万年筆で綴っていく。 (18) 2021/07/06(Tue) 18:06:13 |
| >>18……文末に自身の名前を書き加えた。 親から貰ったものはこの名前と、この身体だけだ。 封筒に入れ、蓋を糊で閉じる。 その封筒を卓袱台の中央に置き、宿直室を後にした。 ──囁かれた言葉も知らぬまま。 (19) 2021/07/06(Tue) 19:58:01 |
メイジは、誰もいなくなった手術室で
大きなため息を吐き、どさりと椅子に座り込んだ。
吐いたせいで体力を消耗したのか、立っているのも怠かった。
ふと、懐から取り出したのは、お茶の缶のようなモノ。
"どんな痛み"でも"一時的"に取ってくれる薬。
「…………オレは、まだ大丈夫」
メイジはすぐにそれをしまった。
| >>20 >>21 【肉】 「ハルミさんとメイジくんもどうですか? 少し硬いので、よく噛んでくださいね」 薄い肉と、大きな肉。 両方を皿に載せて、調理台の上に置く。丁度、ロクの手前だ。 「 猿肉なので 、少し癖が強いですよ。 水は用意しておいたので、辛かったらこれで流し込んでください」 新たに二つの皿を取り出し、焼いた肉を置いていく。 この村周辺に猿がいないことは、村人なら誰もが知っている。 しかし。 人間は流されやすい生き物であることを、男は知っている。 (24) 2021/07/06(Tue) 21:16:21 |
| >>27 ミロク ニエカワ、と聞けば僅かに目が開いた。 が、直ぐ元通りの柔和な笑顔に戻る。繕う事には慣れていた。 言語が通じなくとも、 笑顔でいれば殺されることはない。 そう身体に染み付いている。 「時間は大丈夫ですよ。 ……そんなに人目を気にするような伝言なんです?」 少し、体は強ばっていただろうか。 遺言にも等しいのだから当然だ。 (28) 2021/07/06(Tue) 22:30:01 |
| >>29 ミロク 「……確かに暫く、彼の姿は見ていませんね。 何故殺されたという発想になったのかは、気になりますが」 男は霊魂の類を信じない。 それは医者としての思想ではなく、 そうであってほしいと願う個人的な思いだった。 「まさか“お話し”って彼としたんですか?」 こんこん、と。 返事を聞く前に、診察室の扉を小さく鳴らす。 “中に入れ”と促しているのだろう。 「……どうも、あなたは気が滅入っているようだ」 (30) 2021/07/07(Wed) 0:19:58 |
【肉】メイジ
ペタペタと、聞こえる人にしか聞こえない小さな足音で友達に近づく。
──あぁ……今から先生を食べるのか。
そんな眼差しで近くにいる人々を見つめる。
肉にかじりついて笑う友達の顔を覗き込んで
「──よかった……いっぱい食べてね。 ……俺の事も……」
薄らとほほ笑む。
少年はまた徘徊するように歩み始め、やがて消えるだろう。
| >>33 >>34 【肉】 フジノの告げる“いただきます”に合わせ、自らも肉を食べた。 男の聴力は、 誰かの 小さな足音を拾わない。 今この調理室に在る音は、生活音と肉が焼ける音だけだ。 肉を口にする子供達を見て、僅かに肩の力を抜いたが──。 「……大丈夫ですよ。 僕もハルミさんも、食べたでしょう? 」 屈んでメイジの背中を摩る。 声色は柔らかいが、どこか状況にそぐわない言葉だった。 (36) 2021/07/07(Wed) 8:18:24 |
| セナハラは、診察室の壁を力任せに叩いた。一拍遅れて、手が痺れるように痛む。 (a9) 2021/07/07(Wed) 11:48:47 |
| (a11) 2021/07/07(Wed) 16:23:15 |
| (a12) 2021/07/07(Wed) 16:23:29 |
| (a14) 2021/07/07(Wed) 17:26:24 |
| セナハラは、かつて父も同じ気持ちだったのだろうかと、二人の子供を見ながら考えた。 (a17) 2021/07/07(Wed) 20:36:58 |
雨の音と重たい空気が支配する
静まり返った手術室で、メイジはひとり呟く。
「……さよなら」
干された肉を一瞥し、戸棚に向かってそう呟く。
「向こうでは、もう苦しくないかな?
また会えたらいいね……リョウ」
笑う。ふざけたことを言ってると自分でもわかっている。
もしまた会ったらオレのこと怒るかな、軽蔑するかな。
それともまだトーキョー行きたいなんて思ってるかな。
……そこまでバカじゃないか。
会えるはずもないのに、信じてなんていないのに
そんなこと許されるとも思っていないのに
そうやって言葉にして、自分を騙すような遊び。
──"友達"だと言ったのは、嘘じゃなかった。
| セナハラは、広げた調理器具を片付ける。余った肉はまた明日、誰かの糧になるだろう。 (a18) 2021/07/07(Wed) 20:41:24 |
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