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239 【身内】ミッドナイト・カマイユ【RP】
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![](./img/madparty/215r.png) | 立派ですねぇ 少年のときから、彼のような人に 憧れを抱かれていたのはとても光栄です
[ だがその十五秒後、彼は多くのテレビカメラに 捉えられたステージで、再び大号泣をする羽目に なったのだから撮れ高は上々と言えるだろう。 ] (2) 2023/12/29(Fri) 21:57:51 |
![](./img/madparty/215.png) | [ サプライズゲスト、シークレットゲスト 呼ばれ方は様々あるが、 秘密であることが最大の売りであるのだから トークやら締めやら、打ち上げやら には顔を出さない方が美点が高い、のを 良いことに、さっさと着替え、シャワーを済ませ タクシーに飛び乗った。 その中で、 ] なんだかんだ見てたのかよ [ トークアプリに届く、友人からのメッセージ >>1:n2は 大事な友人の晴れ舞台を、見ていました と言わんばかりに届く。 ] (3) 2023/12/29(Fri) 21:58:11 |
![](./img/madparty/215.png) | 『大昔子役の頃に共演したから少しだけ』 『お前大晦日だってのに、怒り狂ってるなよ』 『悪いね、皆の紺色うさぎは今夜俺のものです』
[ そんな内容を送りあっていれば、 タクシーの運転手から、到着しました、と 声がかかったか ]
お忙しい中ありがとうございました。 またお世話になりますから、取っておいてください
[ ぱたり、タクシーのドアが閉じる。 足早にエントランスを抜け、オートロックを解除し、 エレベーターに乗り込んで。
………階段駆け上がった方が早かったんじゃ? と、思ってしまうくらいにはきっと、ハイになっている。 ] (4) 2023/12/29(Fri) 21:58:26 |
![](./img/madparty/215h.png) | ――……ただいま!!
画面越しに、惚れてくれた?
[ バイクに乗っているときと、仕事がうまくいった後、 それから君に会いに行くとき、
俺の心は少し、少年に還る。 ]
あの場でなんにも言わなかったけど 心臓ぶち破れるかと思った………、
[ コートも脱がないまま、恋人を抱きしめて ようやく、全てが終わった、というように 深く長い、ため息をついた。* ] (5) 2023/12/29(Fri) 21:58:39 |
[揶揄ような声に、んー……とぐずるように小さく唸り
唇を離したら、そのまま肩口に頭を乗せて。
離れがたく思う気持ちと、襲いくる睡魔と戦う。
その間にも事後処理をしてくれる手に身を委ね
大人しくされるがままに面倒を見てもらった。
もうその頃には半分夢現だったから、
抗う力も残っていなかったというのもある。
ベッドに移動した衝撃で、少しだけ意識が浮上する。
向き合うように横になったベッドの中で
仕事の話をうとうととしながら耳を傾けて。]
…… うん、待って、る……
[辛うじて応えられた小さな声は
彼の耳に届いただろうか。
眠りを促す緩やかな声に、再び瞼が落ちた。*]
![](./img/madparty/215.png) | [ 生放送での出演、とは。一回限り。 失敗が許されないという緊張感が尋常ではない。
舞台の仕事も、少しだけは経験があるが 基本的に現役時代はドラマや映画が仕事の中心だった 新米だった己は言われるがままに ではあったが、監督の納得がいくまで、 撮り直すのが当たり前で、その中で研鑽していく。
勿論予算や天候の都合上、一発撮りの事もあったが 概ねは一度くらいの失敗は誰にもあること。
――だがそれを、生放送されては堪らない。
なにせこちらはほぼほぼ隠居の身だという 自覚がありながら、"お願い"されて、 重い腰を上げた という有様だ。
その身で失敗、など許されやしないし 興醒めさせては、了承した意味がない。 ] (16) 2023/12/30(Sat) 15:48:57 |
![](./img/madparty/215.png) | [ クリスマスの日の朝、眠たげな恋人に 見送られてから大晦日まで会うことは なかった。それは意図的にでもあるし、 多忙を極めたこともある。
それは仕事だから、だけではなく。 この出演をなんなら自分より、喜び 楽しみにしてくれている存在が居たからこそ 頑張れた、のは間違いない。
綿密な打ち合わせ、稽古 完璧な位置取り、体に染み付くまで 夢に見てしまうまで、繰り返し続けたお陰で 本番の反響はすごかった。
曲が終われば、出番が終わる。 最後の一音が終わった後、 一瞬静寂に包まれたと思ったら
割れんばかりの歓声が響き渡った アナウンサーから、注意が入るほど。 ] (17) 2023/12/30(Sat) 15:49:09 |
![](./img/madparty/215r.png) | [ 中には、リスナーも居たのだろうか 叫び声の中に「高野」は無くとも、 「漆黒」だとか「無名」だとか。 固有名詞に至らない、それでも分かる人には わかる、自分への声援が、確かに、聞こえた。 テレビの前で、またラジオを聞きながら 同じように、声を上げてくれるひとが 大勢、いる。 彼らに恥じぬ舞台であったと声を大にして 言えると思う。 帰宅したとてその高揚感がすぐには 消えず、おかえり >>14の声を聞いて、 尚強く、その体を抱きしめた。 ] (18) 2023/12/30(Sat) 15:49:23 |
[ 勢いのまま、ただいま、おかえりの
と枕詞が着くには、熱っぽい口づけを
繰り返す。
外気に触れて冷たくなっているであろう
唇は、君の熱を奪うように、熱くなっていく。
キッチンからは彼が丹精込めて作ったであろう
料理の良い匂いがしている。
リビングからはつけたままのテレビの音が
僅かに漏れ聞こえている。
玄関の壁掛け時計の針が時を刻むのと
口内を好き勝手暴れるが故に漏れる水音だけが
響いて、 ]
――ン、……ふ
[ あたたまる、どころか熱を上げ始めたあたりで
名残惜しげに、唇を離した。 ]
テンション上がっちゃって、つい
[ このまま、温めて、と寝具に転がすことも
少しは頭を過ぎった。この次は、という約束も
ついでに掠めていくけれど。
明日は元旦で、今夜はまだ、長い。 ]
続きはあとでね
[ そう言って体も離すと、ゆるやかな仕草で
コートを脱いで。* ]
? ……──んッ、 ぅ、
[顔を上げると同時に唇がぶつかった。
驚きに微かに上がった声は、すぐさま舌にこじ開けられ
送り返されるように喉奥に注ぎ込まれていく。]
ン、……ん、っ、……ぅ、
〜〜、ッぁ……んんッ、……
[一瞬ひやりとした唇はすぐに温度を分かち合い、
舌を絡め取られ、口蓋を擽られ、身体が震えた。
重ね合わせる角度を変える度に呼気を逃して
声が漏れる。ゾクゾクする。]
[先程まで聞こえていたテレビの音が遠くなる。
とろ、と瞼が落ちてきて、
腰に力が入らなくなってきて、膝が落ちそうになる
──ところで、ようやく唇が解放されて。]
……っ、
は……ぁ、
[惜しむような声を漏らして、彼を見上げた。
突然の情熱的なキスに翻弄されて
まだぼうっとした頭がついていかない。
てんしょん、と彼が口にした言葉を繰り返し
じわりじわりと、大仕事を終えた興奮からだと理解して。]
[ランナーズハイ、みたいなものだったのか。と。
思えば、翻弄された自身が恥ずかしくなる。
キッチン前の通路で、齎されたキスだけで
膝が崩れそうになるくらいになったのはきっと、
彼のランナーズハイだけが理由ではないから。
すれ違いざまに続きを仄めかされる。
それは、どういう意味なのだろう。]
続きって、……、
[自然に脱いだコートを受け取ろうと手を伸ばしながら、
言いかけて、澱み、言葉を切った。
これで、聞いてしまったら期待しているみたいじゃないか?*]
[ するのもされるのも、好むらしい。
のは体感で分かった。
情事の最中も、そうでなくとも
目を細めて、幸せそうに笑うから。
今は少し驚かせてしまったせいで、
あとは口内を弄られて、それどころでは
ない故に、そういった表情は見られない。
代わりに、口づけの隙間から、
艶めいた声が漏れ、とろ、と瞼が落ちてくる
様子が見える。
心ここにあらずというように、
てんしょん、と舌足らずに繰り返し
続きを促すような声が聞こえたら ]
約束したでしょ?
うんと、気持ち良いことしようねって。
忘れちゃった?
[ くすくすと笑って脱いだコートをハンガーに
掛けると、イブの夜の約束、を口にする。 ]
今すぐ、でもいいんだけど。
そしたら朝まで離してあげられないだろうから
夕食、食いっぱぐれちゃいそうだよね
[ 体型維持のため、もあるし、
本番で満腹で体が重い、なんて無様を
晒せないから、最近食事は控えめを心がけていた
つまり、 ]
那岐くん、夕飯作ってくれてるって
思ってたからすごく、楽しみにしてたんだ
[ わりと、空腹であるので。 ]
お風呂、もう済ませちゃった?
まだなら夕飯の後、一緒に入ろうね
[ なんでも無いことのように、そう誘いかけて、
仕事着から部屋着に着替え終えると、
テレビの方へ視線を向けて、なんとなく
悔しげな表情を浮かべる。それに、
気づかれたとしたら ]
……二時間早く、帰れてたらなぁ
[ 大変子供っぽい口調で、 ]
[ さらりと口にした。
無理だろうとは思っていたが、 ]
来年は、そのつもりでいてね
[ と、新年そうそうに、煩悩塗れの約束を
一方的に取り付けると ]
あけまして、おめでとう
今年もよろしく。
[ 食卓へ着こうとしただろう。* ]
[受け取ろうと伸ばした手は空を掴むだけ。
行き場のない手を下ろしながら、
通り過ぎていく声を聞く。]
約束?
…………ぁ、……あー
[きょと、と一瞬疑問符が浮かんだものの、
後の言葉が続けば、すぐに理解はできたので。
意味のない母音を伸ばして、視線を泳がせた。
朝まで、という宣言に嘘はないのだろう。
実際にそういった日がないわけでもなかったし。
夕食というにはあまりにも遅すぎる時間。
時計を見れば長針と短針が今にも重なるところだった。
一年が、終わろうとしている。]
[テレビの中では除夜の鐘がまだ鳴り響いている。
煩悩を消すという鐘が聞こえる中で、
こんな話をしていると怒られてしまうだろうか。
キスで上げられた熱が頬をまだ赤く染めている。
いくつめか分からない鐘を聞きながら、
テレビの中のアナウンサーが新年を告げた。
部屋着に着替えた彼がくつろいで呟く声に戸惑う。
けれど。]
お風呂は先に済ませましたけど、
[年末はゆっくりする為に、早めに風呂に入る習慣がある。
けれど、今日早くに入った理由はそれだけじゃない。]
一緒に入り直すのも、いいですね。
だけど、食事も食べられてないなら、
蕎麦作りますよ、先に年は越しちゃいましたけど。
[伝えるには照れが勝り、小声で絞り出すようになった後。
入りたいなら、と顔を上げて微笑み。
ひとまず彼がお腹を空かせているのならば腕を振るおうか。]
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
[新年を迎える言葉を口にして、
赤く染まった顔を隠すみたいに
足早にキッチンに逃げ込んだだろう。]
[準備と行っても、蕎麦は事前に出汁を取っておくくらい。
天ぷらは時間がかかるから番組が始まる前に
揚げていた大きな海老がラップに包んである。
蕎麦の上に乗る主役だ。
コンロに乗せたままだったそばつゆに再び火を掛ける。
蕎麦だけでは足りないだろうかと、
海老と一緒に揚げたかぼちゃやまいたけの天ぷらは
後で蕎麦が出来上がる頃にもう一度
電子レンジで温めることになるだろう。
今の電子レンジは揚げ物もからりと仕上げてくれる。
便利な文明の利器だ。]
[いつもは食事を作る楽しみも、
食べてもらえる楽しみも、あるけれど。
先程口にした自身の言葉が、微かに脳裏に残っている。
彼が小さく口にした、言葉も。
蕎麦つゆが煮えて泡立つまで
小ネギを切りながら、ふと。
先程交わした、キスを思い出して。]
…………、
[そっと、自身の唇をなぞり、ため息をつく。
少しだけ炙られた熱が、身体の奥で燻っているみたいだ。*]
[ 脱いだコートを受け取るために
伸ばされた手
に、小さく首を降ったのは
ただでさえ諸々を一手に引き受けて
くれているから、このくらいは自分で。
と思ったため。
買い出しに炊事に、もしかしたら
浴室なども軽く掃除してくれているの
かもしれない。使った、というなら多分。
普段から汚さないように、散らかさないように
と意識している故に、それほど大掛かりでは
なかったのだろうが。
あれもこれも、甘えてしまっているなと
図らずとも似たような物思いを数秒。
――え、結婚したっけ。
したかもしれない
いやまだか、しよう
と物思いがふっと
遠くに飛んでいく直前、歯切れの悪い返事が返り
物思いは霧散する。 ]
なんだ、忘れてないんだね?
[ 先に済ませた
その後に続く言葉に ]
あぁ、……期待してた?
[ それは悪いことをしてしまった、とは胸中のみで
呟いて。一緒に入り直す、にはうん、と頷いた。
空腹を訴えたためか、――それとも、
何度言われても、また何度しても、恥ずかしいのか
足早にキッチンに向かっていく姿を見て、
するり、と己の腹を撫でた後、自分も
キッチンの方へ向かう。
そこでコンロに火を入れ、包丁に手を掛けるのを
見て ]
………、気が変わっちゃったな
[ コンロの火を止め、後ろからそっと両手を
制すように被さって、 ]
危ないから包丁置いて?
で、手を洗って
[ 親が子にしてやるように、重ねたままの手を
流し場に引いて手を洗わせる。手元付近に
キッチン特有の、危険がなくなったところで、
はむ、と耳朶を口に含んだ。
何がスイッチとなり、己をこう駆り立てるのか
正直な所自分でもわからないが、 ]
いつしても、良いように
準備してくれてたって聞いたら、こうなっちゃった
先に、那岐くん食べていい?
[ 問う声に甘さが滲むあたり、多分君が
何らかのスイッチを押したに違いない、とは
責任転嫁、だろうか。 ]
ここで、して
お風呂でもして、ベッドでも、しよ
待てなくなっちゃった
[ ――いつかの日、エプロンを身に着けた君を
ここで抱いた事がある、その時も、準備をしてきたと
君は言っていた。思い出せば、むく、と熱が更に
膨らんで、頭を擡げる。
ぴたり、と体が密着していれば、それに
君も気づくだろう。
そんなつもりでは無かったと言われても、
もう遅いかな、布巾でさっと拭った
手は服の裾から侵入しているし、その気にさせる
事に関しては、自信があるものだから。* ]
そ、れは。
待ってて、言っていましたから。
[コンロに視線を落としたまま、掛けられる声にハッとする。
忘れてないという確認には
そう応えることで答えになっただろうか。
なのに更に後押しするみたいに。
意地悪く聞いてくることには思わず口を噤んだ。]
……、そういう聞き方はずるいです。
[まるで自分だけが期待していたみたいに。
先程いやらしい年越しを考えていた人とは
違うみたいに軽い声が問うのを拗ねるように責める。]
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