黒崎 柚樹は、?スマホ……誰の?ああ松本さんの…… (a25) 2022/09/12(Mon) 11:33:12 |
黒崎 柚樹は、……津崎から?(出ていいのかな、これ……) (a26) 2022/09/12(Mon) 11:33:42 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹>>76 [そう、そういえば、スタッフルームのテーブルには津崎のスコッシュが、不思議な感じに置かれていた。 まるで陳列するように、財布とか絵はがきとか、あと、どう見ても女の子向けのハンカチ、とか >>4:207 。 なんでこんな風に並べてあるのかな、と思ってはいた。さほど気には留めなかったけど。] 傷は、見てるうちにどんどん塞がった。 今は出血してない……けど。 でも、回数が……もう、どれだけ、って。 [シャツ見ればわかるよ、と、かけていた毛布をちらりと捲れば、ずたずたになって血濡れた──香りだけは芳醇な林檎という忌々しい──シャツが覗けると思う。*] (78) 2022/09/12(Mon) 12:20:15 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹[私が松本さんについて知っている、性格以外のことといえば、1学年下だけど5歳上なこと。 死にたがりなこと。 何らかの理由でスマホの文字情報のやりとりが難しいこと。 そのくらい。 同性愛者である事は知らなかったけれど、知ったところで、「ああ、そうなんだ」という納得しか覚えなかっただろうと思う。 ほとんど言葉も交わしていないうちから私が女であると看破して、だからと言って誰に何を言うでもなく、態度を変えることもなく、ただ"どう呼べば良いか"という意味合いだけを乗せて、"黒崎ちゃん"と呼んで来た人。 >>0:75 こんな態の私に、"女の子が好きな同性愛者なんでしょ?"なんていう偏見を押しつけたりはしてこない、優しい人。 人のこと、応援したり励ましたりばかりで、俺はそういうの要らねぇのよとへらりと笑うばかりの人。 沢山のものをくれた松本さんに私も何か返したいのに、全然、ちっとも、返せていない。*] (85) 2022/09/12(Mon) 13:38:33 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― 特別展 展示室 ―― [多分一人になりたいのだろう小泉さんがいるレストラン周りに行くのは避け、何とはなしに足を向けたのは、松本さんが倒れていた特別展の展示室。 10個の林檎頭の絵が並ぶ、あの陰惨な部屋。] ………………。 [むせかえるような林檎の香、私たちと同じ服を着た林檎頭の肖像たち。砕けた頭の4つが誰を指しているのかなんて、一目瞭然だった。] ………………。 ……?…………っ。、 [先刻、松本さんを介抱している時に、粘つくような視線を感じた気がしていた。 出元はおそらく、"私の絵"。 睨むように見つめていたら、その絵がじわりと動く気がした。] (88) 2022/09/12(Mon) 14:29:00 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹[自分の声のような。 でも違うような。 自覚よりいくらか高く、甘く舌っ足らずな風な声が絵の中の自分から聞こえ、気付けば己の絵の様相は一変していた。 それは確かに自分……なのだろうけど。 いかにも華奢で女性的な、首から肩の線。 シンプル極まりない黒いシャツは黒いブラウスに。 白パーカーはふわふわとしたカーディガンに。 肩にまで落ちている黒髪は、艶やかに緩くふわりと柔らかな弧を描いていた。 砕けた林檎に隠れた唇は、きっと私のものより数段赤く艶やかなのに違いないと、見えてもいないのに確信する。] (91) 2022/09/12(Mon) 14:30:11 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹────そんなの、いらない。 いらなくないでしょう? 欲しいでしょう? "これ"だったら、どこに出ても 少しも恥ずかしくない、 恋人同士になれるんだよ? さぁ──手を、伸ばして。 (92) 2022/09/12(Mon) 14:30:48 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹[────などということは、なく。 ふ、と笑う私の手は、絵の中の、崩れた林檎頭に伸びていく。 うん、頑張って引きずりこもうとしているね。 掴まれた手首に長く伸びた爪が食い込む感覚が走る。 けど、そんな貧弱な力で引っ張られて、私が動くわけ、ないじゃない。] 要らないって言ったでしょう。 余計なお世話。 武藤が好きになってくれたのは、私であって、 あんたじゃない。 [掴んだ、崩れた林檎頭。 ぐ、と力を込めたら、更に崩れてぐずぐずになっていく。 ぎいいいい、と、悲鳴とも不協和音ともつかない音が絵から溢れてきて。] (94) 2022/09/12(Mon) 14:32:34 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹…………ね、どんな顔してるの。 見せてよ。 [凶暴な衝動に駆られるまま、更に握り潰して芯まで全部砕いてやろうとしたのだけど────直後、弾き飛ばされるように私の腕は絵の外側に抜け出ていた。 眼前には、最初に見たままの、パーカーにTシャツ姿の、砕けた林檎の私の肖像。] …………なんだ、根性無し。 [そう告げ背を向け歩き出したら、砕けた林檎へはもう振り返らない。**] (95) 2022/09/12(Mon) 14:34:53 |
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