100 【身内RP】待宵館で月を待つ2【R18G】
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キエは人を夢で判断する。どんな夢が実るか、実りそうな場所か。その尺度しか持っていない。
……矢張りキエも、リーパーの事を何ら特別視していない。尤も其れは貴方に限った事ではなく、人間全てに対してだが。
「君達の刻も動き出した様で何よりさ。其れを僕のお陰だと気付けたのも有難いねェ。
此れで君達を食えていれば、文句無しのハッピーエンドだったんだけどなァ?」
乾いた笑みがありありと思い浮かぶ様な声色が届く。
キエの言葉が真意である事は、刹那といえど共犯者と成った貴方なら判る筈だ。
「しかし、だが────次回は敵にも味方にもなってやらないさ。僕ァ舞台をスポットライトの上から見下ろすのが好きなんでね。
もし君が再び舞台に立つ事があれば、僕は何処まででも照らし続けてあげよう」
さよならなんて人間じみた言葉は、考えもしていない。
死が夢を別つまで、キエは人の中に在り続ける。
人が夢に向かって歩き続ける限り、“キエ”で在り続ける事ができる。
「其の時は、きっと
また
」
「陳腐で、趣味の悪い、最高の
ミステリーを見せておくれよ」
| >>133 ポルクス 「やっぱり……わたしは、あなたとは違う。本当はいなかったものを作り出しただけだから」 むしろ、あなたが羨ましく思えるのはきっと、変なんだと思う。 最初からひとつであれば、不幸な事にはならなかっただろうけど。けれどふたつでなければ、ほんとうに出会うことができない、存在を認められることができない。 もし、もっと早くあなたをよく知っていれば あなたの気持ちに応えることはできたのかな。 「……わたしは、お祭りに誘われた時はうれしかったし だから、きみのことをもう少し知って……」 いや、きっと知れば知るほど可能性は低かったと思う。 「ほんの少しだけ、仲良くなれたらいいなって思っていたけど」 ろくに友達もいなかった──否、いらなかった──少女には、当然はじめてだった。 でも境遇、想い、何が悪かったのか、それがかみ合うことはなかった。 → (134) 2021/10/28(Thu) 19:23:04 |
| >>133 ポルクス 「じゃあ、ちょっとは考え改めたらしいアンタに最後にひとつ言わせてもらう」 「どんなにことばを入れ替えていても、あ、あれは……れいせいに、かんがえたら、あいの言葉みたいなモンだった、でしょ?」 「 お、俺を愛してくれ〜みたいな 」 本当に、好きな人が自分ではなくとも、だ。 誰でもよかったとしても、だ。 「わ、わ、わ、わた、わたしはなぁ……!!!」
「あんなこと、言われたの初めてだったんだから!!! 乙女の純情を踏みにじったことは一生許さない! 許さないけど、殺意は死んでも抱いたりはしない」 手を伸ばす、距離をつめる、胸倉をつかもうとしている。 顔を近づける── 「……………」 少しの間が、あって。 → (135) 2021/10/28(Thu) 19:24:38 |
| (a19) 2021/10/28(Thu) 19:25:20 |
| >>133 ポルクス 「仕返し」 自分の額も痛かった。笑う。ぎこちない、不自然な笑み。 「オレはまだ優雅に終わらないパーティ満喫するんだ。 友達だっているし〜〜〜〜〜??? もうゾズマじゃなくてザラって名前ももらったし? 外に戻ったらもっとマシな人間になれよな! バーーーーーーーーーーーーカ!!! 」 せいいっぱい元のゾズマの時のようなテンションで叫んだ。 (136) 2021/10/28(Thu) 19:25:38 |
| 「さよなら、ポルクス」 (137) 2021/10/28(Thu) 19:28:17 |
「
そう思っていることに、変わりはないんだよな
」
テラは今此処に存在しているつもりでも、
それは“つもり”なだけで、テラの実在は不確定だった。
不透明な君達は、疑いようもなく当然存在しているもので。
影響を及ぼそうと思えば及ぼせるけど、
及ぼそうと思わなかったら及ぼせない。
「
テラは本当に存在しているの?、なんて思うのはおかしくないだろ?
」
こんなに、テラにとって都合の良い、夢みたいなことなんて
何かの奇跡だとかそういったものの類で。
今のこの、見てもらえた聞いてもらえたっていうのが
夜が明けた後もずっと続くだなんて保障はなくって。
この待宵館に、月がこうしてのぼるから。
それは、テラなんかよりもずっと強大な力を持っているものだから。
だからテラも、夢じゃないけど夢を見られていたのさ。
そう思った方が、望む通りにいかなった時の落胆は少なくて済むだろう?
「
テラはそう言うから、テラにとってはそれが事実さ
」
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