「兎も角。眞澄は今後、
僕の家に蛍として住まわせますから。
蛍に付かせた方が仕事を覚えやすい、
というのは納得していただけたのでしょう?
なら、問題はありませんよね?」
[いつも通りの笑顔を浮かべ、尋ねる形を取って入るが、本来2人には拒否権はない。
わざわざ許可を取りにきたのは、とりあえず筋は通しておこうと思っただけで。
あと、取らなかったら眞澄が帰ると言いかねないから。]
「それじゃ、預かりますんで。
認識だけしておいてください。」
[僕はそう言って一方的に話を切ると、荷物を持って家を出た。
ーー結局、出された
毒
には手を付けないまま。]