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【見】 吟遊詩人 フェリックス「――さてさて?リーゼロッテ嬢。チェルシー……あの勇敢なる女性陣達は、カニを得られたのかな、さて。」 海辺まで行ったら、興が乗って魚釣りに執心でもしていたのだろう。共に参加はできなかった男は、のんびりと降りて来たのだ、が。 「今度は骸狩り殿か。……まさか、見つからなければ全員捕まえてみる、とか言わないだろうなあ。当て推量で捕らわれるのは釈然としない。子爵殿にラブレターでも送るかな」 脅迫状にそんなルビ振りをするのはこの男だけかもしれない。 メニューをのんびりと眺め、無事、蟹が追加されていることを確認する。 (@0) 2021/12/16(Thu) 3:40:03 |
フェリックスは、ノアベルトに愉快そうに耳打ちした。 (t0) 2021/12/16(Thu) 3:46:26 |
オーウェンは、冒険者に必要なものは、黄金の欠片ではない、と思っている。 (a15) 2021/12/16(Thu) 3:56:48 |
オーウェンは、一杯の安酒と、馬鹿みたいな冒険譚を、誰かに望んだだけ。 (a16) 2021/12/16(Thu) 3:58:10 |
オーウェンは、自分の手元に残るものこそ、黄金の夢の残滓であればいい。 (a17) 2021/12/16(Thu) 3:58:55 |
エドゥアルトは、夢か幻か、何か奇妙な記憶がおぼろげにある。 (a18) 2021/12/16(Thu) 9:51:21 |
エドゥアルトは、これは祭り……? (a19) 2021/12/16(Thu) 9:51:33 |
スカリオーネは、早朝に起き、いつもの席に陣取り、花が来るのを待つ。 (a20) 2021/12/16(Thu) 12:38:00 |
オーウェンは、だから踏み込ませたくなかったのに。 (a21) 2021/12/16(Thu) 13:37:02 |
オーウェンは、あと、真似するな。なんて言えたらよかった。 (a22) 2021/12/16(Thu) 13:37:28 |
スカリオーネは、花を手に酒場を出て行く。 (a23) 2021/12/16(Thu) 15:42:48 |
【人】 骸狩り スカリオーネ街を歩く。幾人ものごろつきが姿を見るなり逃げ出し、 そうでない者達は御布令を見たのかそそくさと視線を外す。 口さがない者はその場で「やっぱりね」だとか 「前から不気味だった」だとか、 そんな風に言葉を交わして。 それらの一切に興味がない、と いつもと変わらぬ顔でもって街を歩く。堂々と。 男は、自らにつく 尾行を嫌う 。どうせ後で露見するから。それでいて、 同行に関してはまるで頓着していない 。どこで何をするのに際しても、この男は平等だ。 邪魔にならない者を突き飛ばすような趣味はなかった。 あとは、もし決して気取られない尾行が出来るのなら、 それに関しては、容認しているだろう。 そうして街を、歩く。街を、抜けていく―― (25) 2021/12/16(Thu) 18:26:36 |
スカリオーネは、街を抜け、丘へと向かう。海を見下ろす、あの丘の上へ。 (a24) 2021/12/16(Thu) 18:30:12 |
【人】 埃運び オーウェンちょっと自分語りしてやったら、 ミズチはよく分からんことになるし。 俺は誰にも何も求めた覚えはないのに。 一仕事したって何したって、安酒は相変わらず雑味だらけだし、冒険者どもはいつも通り、少し疵は走れど変わらないままそこにある。 「くだらねえな、ホント」 結局、蔑ろにされているのは貴族どもでも下層市民でもない。 誰もがそれに気づいてないのが腹立たしくて。 「婆さんもっとマシな酒持ってこい、金なら出す」 それを濁らせるのは、やはり酒気だ。 自分までくだらない何かに成り下がってしまったのかもしれない、と自嘲した。 (26) 2021/12/16(Thu) 18:32:53 |
【見】 吟遊詩人 フェリックス風がそよぐ墓場の最中、その小高い丘。 昼ですら、ここはあまり人が来ない。 休むにしても、場所が悪いからだ。 昔のことを思い出しながら、弦を爪弾く。 幽かな音色のことを、『あの老人』は『懐かしい』と言った。 このあたりにこんな楽器はないだろうに、と尋ねると、 『美しいが、寂しく、求めても手に入らぬもの』 皴だらけの顔で微笑んでいたように思う。 『そのように言う』、と。 大層その表現が気に入って、『私』はその一節を取り留めておくこととした。多分、あいつも気に入るに違いない。 「はたして、あれはもう孫か」 首を傾げる。 「それとも、息子なのか。」 「いやいや。無粋か。やれやれ………」 (@1) 2021/12/16(Thu) 19:01:21 |
【人】 骸狩り スカリオーネ>>@1 フェリックス 丘の上の墓所。海を見下ろす、無数の墓石。 一体幾人が、寿命以外で納められているのやら。 そして幾つの死体が、今地上を歩いているのやら。 「……潮風を堂々と浴びる詩人がいるとはな。 喉にも楽器にも悪いと思うが」 まして煌びやかな場所でもなく、寂れた墓場。 こんな所で死体に聞き込みか、とでも言いたげに、 巨漢の男が姿を見せた。 (27) 2021/12/16(Thu) 19:25:57 |
【見】 吟遊詩人 フェリックス>>27 「おやぁ……?」 声をかけられれば、静かに振り返る。 芝居じみた様子だが、何ならいつものことだ。 微笑みながら、片手をあげた。 「なあに、この程度で。第一、昔は船に魔女を載せて謡わせていたぐらいだ。海を鎮めるのに、な。潮風が喉に悪いなんていうのは迷信さ。 楽器はそうだが」 ぺち、とリュートを小さく叩く。 「こいつは特別性、だ。変わったところに来るなあ。ここは、他にはなんにもないようなところだが……」 (@2) 2021/12/16(Thu) 19:33:32 |
【人】 骸狩り スカリオーネ>>@2 「結果魔女に沈められる船も多かったと聞くがな。 ……そもそも詩人と情報屋のどっちが本業なんだ、お前は」 胡散臭い男はあの都市に少なくないが、 政治の場に根深く食い込む詩人は目の前の男くらいなもの。 こういう時に限ってこういうのと遭う辺り、 御布令の辺りから運は向いていないらしい。 「……何もないから来ている。 ヨルムガンドは喧騒が過ぎる」 上等な靴で墓場の湿った土を踏んでいく。 いずれの墓石の前に留まることもなく、 崖際まで歩いていくだろう。 (28) 2021/12/16(Thu) 19:42:20 |
【見】 吟遊詩人 フェリックス>>28 スカリオーネ 「どちらもだ。とはいえ、……難しいがあー、ううん」 首を捻る。難しそうに眉を顰めて、 「情報屋が生業。詩人は生き方、といったところかな。なんとなく、お前さんには伝わるだろう。」 骸狩り。 仕事ではあるだろうが、生き方そのものではない。 とはいえ、仕事だからと割り切れるほど自分から遠くもないのではないか、と。 歩くあなたを見遣る。 水平線の光が眩しく、少し目を細めて、笑ったまま問いかける。 「そう言うな。祭りの最中だ、仕方あるまいよ。 ……それで?次のご指名はあったようだが。生活には本当に変わりはないかね」 (@3) 2021/12/16(Thu) 20:02:41 |
【人】 骸狩り スカリオーネ>>@3 フェリックス 「…………」 多くの場合と同じように、沈黙は肯定でもある。 ただし、あなたと男では履いている靴が違う。 潮風が撫でつけた髪を僅かに解き、揺れさせて。 もうあと2歩、いや1歩。踏み出せば落ちる。 そんな場所に立ち止まり、 風にはためくコートのポケットに手を突っ込んだ。 「生憎変わりはない。変わらせるつもりも、ない」 抜かれた手には二輪のクモマグサ。 造花のそれは、男の言葉と同じように変わる事なく。 逆風を切り裂くように、海へと放り投げた。 「……それで、お前は何をしていた。 祭り騒ぎの元凶が届くのでも眺めていたのか」 遠くをゆく船を見る事も、詩人に振り返る事もなく。 (29) 2021/12/16(Thu) 20:30:21 |
【人】 灯屋 レイ>>+26 アイシャ 「良くないものですか。常のようにできなければできないと主張していい。心配をかけたっていい。 日頃から皆を心配してる貴女だ。たまには、心配をかける側に回ったっていいでしょう」 十分ですと、先日のように大事そうに受け取る。 一本、二本ぐらいが丁度いい。 「はい。とても頑張ってくれたんです。次に会った時は勞ってあげてください。 ……どういたしまして。しっかり食べてくださいね」 暗かった彼女がいつもの明るさを徐々に取り戻す様子を、これもまたほっとした様子で眺め、自分もひとつ口にする。 騒がしい酒場の一角で、和やかな時間は過ぎていっただろう。 (30) 2021/12/16(Thu) 20:43:50 |
オーウェンは、フランドルは結構やんちゃだと思っている。 (a25) 2021/12/16(Thu) 21:35:08 |
レイは、皆が平等に、幸せになれるとは思っていない。 (a26) 2021/12/16(Thu) 22:05:57 |
レイは、けれど。せめて隣人と食事を分け合えるような世界が欲しい。 (a27) 2021/12/16(Thu) 22:06:14 |
レイは、より良き日々を求めている。誰にとっても、より良き日常を。それを『彼ら』に求めていた。 (a28) 2021/12/16(Thu) 22:06:40 |
レイは、この街を嫌ってはいない。 (a29) 2021/12/16(Thu) 22:07:17 |
レイは、"野良猫"を探している。 (a30) 2021/12/16(Thu) 22:07:40 |
シュゼットは、痛かったら言ってね? (a31) 2021/12/16(Thu) 23:27:28 |
【見】 吟遊詩人 フェリックス>>29 スカリオーネ 骸狩りの男の言葉に目を伏せて、 口許の笑みはそのままに、少し悲し気な顔をした。 「だろうなあ」 変わらぬだろう。 この程度の事で在り方が変わる男なら、 割に合わぬアンデッド狩りを生業にすることもないだろうから。 「元凶?ほう。元凶が届くのか……?それは、しらなかった」 人を食ったような口調ながら、聊か驚いたように返した。 遠い船を、自分も見送る。 万年、暑すぎるほどのこの地も。 すこし、涼しさを帯びた風邪が吹いている。 (@4) 2021/12/16(Thu) 23:37:17 |
【人】 埃運び オーウェン「はあ〜〜風呂でも行こうかな……」 少しだけ上等な酒もあけて、程よく酔いが回ったころ。 いつもなら意識をどっかやるまで飲み耽るところだが、 今日はなんだか、まだ考え事をしたい気分だ。 娼館横のアレにはあんまりいい思い出はないが、 かといって近隣の高級浴場は懐に痛い。 妥協するか。今回も。 (33) 2021/12/16(Thu) 23:42:03 |
【人】 骸狩り スカリオーネ>>@4 フェリックス 「仮に俺が死んでも、この仕事は誰かが引き継げる。 無論、空中分解する可能性もあるがそれはそれだ。 どちらにせよ、この街は変わらない」 個人の話が、いつのまにか街の話へと。 そうしてまた、ポケットに手を突っ込む。 「……〈脳刺し〉が行った蟹狩りの船は そろそろ帰港ではなかったか。 それとも既に着いていたか。 悪いが昨夜は忙しかったんでな」 元凶は元凶でも、一般的な賑わいの方。 国ぐるみの喧騒なら、あなたの方が詳しいはずだ。 肩を竦めて、水平線を見る。 崖下を覗き込んでも、もうそこに花は見えないだろう。 花と同じように、何か、手に対してずっと小さなものを ひとつ、ふたつ……海に向かって放った。 手を軽く払い、振り返る。 葉巻を一本咥えて、火をつけようとして、 その背に向けて吹いた咎めるような強い潮風に―― ふ、と。いびつにわらって、葉巻をしまいこんだ。 (34) 2021/12/17(Fri) 0:02:35 |
残氷 の エアハートは、メモを貼った。 (a32) 2021/12/17(Fri) 0:19:19 |
エドゥアルトは、誰かの下に付く生き方しか知らない。 (a33) 2021/12/17(Fri) 1:24:58 |
エドゥアルトは、せめて、身近なひとが幸せであればそれでいい。 (a34) 2021/12/17(Fri) 1:25:26 |
スカリオーネは、もう、昔のようには笑えない。 (a35) 2021/12/17(Fri) 2:33:54 |
スカリオーネは、死にぞこないだ。 (a36) 2021/12/17(Fri) 2:35:46 |
スカリオーネは、それでも動き続ける。 (a37) 2021/12/17(Fri) 2:36:12 |
スカリオーネは、……屍人と、何が違う? (a38) 2021/12/17(Fri) 2:36:46 |
エアハートは、「レモネードより中毒性がって何ですか!引き合いに出すとか許しませんよ!」と怒った。 (a39) 2021/12/17(Fri) 4:25:50 |
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