人狼物語 三日月国


246 幾星霜のメモワール

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【人】 仕立て屋 エリー

「聖女様も大切な国民を露出狂紛いになんてしたくないだろうしさ。
 気楽に、アンジュの言ったように普段通り過ごせばいいんじゃないかな?
 楽しんでるのを見る方が聖女様も嬉しいはずだよ」
(44) 2024/01/27(Sat) 20:12:06
「ただ単に賑やかなお祭りが楽しいの?
 リッカってほんとうにいつまでも子供みたい」

目の前の存在は神秘的。幻のようだけれど夢と消えず確かに其処に居る。
隣で無邪気に笑うあなたを見る目が、孤児院の子供を見るのと同じになったのはいつからだったろう。
幼子でなくなり、少女でなくなり、大人になったファリエ。
あなただけはずっと変わらない。
あなたとの関係性が変わるとすれば、間違いなく己が原因なのだ。

「そうね。お祭りというのは本来そういうものね。
 ここではないどこか知らない世界に迷い込んだようなドキドキ。雪だって世界を彩るイルミネーションになるよ」

底の見えない冷たい瞳を覗き込んだまま、眉尻を下げて微笑んだ。

「私も昔は大好きだったよ」

過去にはふたりで揃いの喜びを分かち合ったものだけれど。
大人になるというのは知ることだ。
例えばどんな楽しい事もいつかは終わるだとか。
例えば祭りの後は物寂しいだとか。

だから女はあなたほど純粋無垢では居られない。

「ねえ、リッカはお祭りをどう過ごすの?
 何かとびきりの予定があったりする?」

「私は、まだ決めてなくて」

【人】 白昼夢 ファリエ

「変な場所に痣が現れた方は大変ですよね。
 目立ちますし、かと言って蔑ろにできませんし」

「私もあまり露出なんてしたくありませんから、何事もなく終わってほしいです……普段通りじゃ全然なくなっちゃいますよ」
(45) 2024/01/27(Sat) 20:23:09

【人】 寡黙 エミール

>>37 ファリエ

「別におしゃれしてるわけじゃないんだが…………」

見ず知らずの人間たちから祝われるのも面倒くさくて隠しているだけの話。
うなじなら何もしなくとも隠れていただろうからそこは少し残念だが、額や頬などといった隠しようもない場所でなかっただけ幸運だったと言えよう。
はぁ、と息をついて頭をかく。
どうやら、目の前の知人は緊張しているらしい。

「……落ち着かないならなんか食いに行くか?」

とはいえ、この場のメンバーとの話が続く限りは共にこの場に残るだろう。
それくらいの気遣いは出来る男ではあった。
(46) 2024/01/27(Sat) 20:23:31

【人】 薄荷 アンジュ

「はい。それもまた聖女様へのお返しとなりましょう。
 同じ選ばれた者同士、一緒に素敵な聖女祭りにしていきましょう、ファリエさん」
(47) 2024/01/27(Sat) 20:24:54

【人】 寡黙 エミール

「ぱっと見で目立つところに痣のあるやつは今のところ見ないな」

一応女神も配慮してくれてるのかもしれない。
信仰心が強いわけじゃないからよくわからないが。
皆は何処に痣があるのだろうかと気にならないわけではないが、聞くほどでもないのでそこは黙っている様子。
(48) 2024/01/27(Sat) 20:25:32

【人】 飄乎 シヴァ

「た〜〜のも〜〜〜!! ここエリーの城ってマ?」

 痣持ちが教会に集まった翌日のどこかの時間、店先から軽い調子の声。どうやら宣言通り彼がやって来たらしい。腕には随分と立派な花束を抱えている。

「あ、店員さん? 俺ちゃんシヴァってェの、
 エリーに開店祝いに来たのサ、聞いてない?」

「え〜〜いや〜〜〜??
 店開いたのいつって昨日知ったんですよ俺ちゃ〜ん。
 お祝いとかいつにしててもいいじゃんね」

 ってことでお花飾っちゃってて〜!と、店員に花束を渡せば、店内をうろつき始めるだろう。店主が出てくる方が先かもしれないが。

#Moordag
(49) 2024/01/27(Sat) 21:38:44
「全然、来てくれるって分かってたし。
 ほら暖かくなる魔石もあるんだよ、名付けてカイロ石」

揺れる火のように光る宝石を取り出し微笑みかけ。

「こちらこそ改まらせちゃったしおあいこってことで。
 あ、お腹空いてたら先に食べちゃう?」

本題を中々口に出せず勿体ぶるように先に紙袋を渡した。

この街に深い思い出があるわけでもない、なのにどうしてか郷愁を感じてしまうのは夢で聞いた幼い聖女の声のせい。
カリナにとってギルドの者たち以外に直近で仲良しなれた同性はあなたぐらいだ。
冒険者をするようになってから何度も会える人など減ってしまって。
だからと嬉しい再会を噛みしめていたいのに、いつもならかっこつけて自慢をするはずの口すら今ばかりは重くなっていた。

【人】 仕立て屋 エリー

>>49 シヴァ
店内はほどほどの客入りで、飾られた服の注文などを店員が受けたり、ウィンドウショッピングを楽しむ客が見受けられる。
が、あなたの騒がしさで、皆一様にあなたへ視線を向けた。

「うちの可愛い店員とお客様を困らせないでくれる?」

奥の部屋から騒ぎを聞いて、店主が現れた。
タイトなパンツスタイルは、細身のエリーによく似合う。

「祝いに来るとは聞いてたけど、まさかこんな喧しいとはね。
 って、シヴァはいつでもうるさいか。
 で、何の用? 仕立て? 食事とかならもう少しで店閉めるからそれまで待ってくれるかな」

#Moordag
(50) 2024/01/27(Sat) 22:11:08

【人】 仕立て屋 エリー

「それにしても痣って浮かぶ場所に規則性とかあるのかな。
 もしあるのなら、その辺りを隠せる商品を開発したいんだけど。
 因みに僕は胸元に浮かんだよ。大体心臓の辺り」
(51) 2024/01/27(Sat) 22:12:57
「お〜、便利なアイテムですね。火要らずで火傷の心配もありません」

取り出された光る宝石に目が煌々と輝いた。
それじゃあ食べながら、とクリームパンの紙袋を手に取り、一つを取り出した。
もう一個あったけどそれはあなたが食べるのだろうと思い、また紙袋を返した。

「……このパンには目を付けていたんです。やはりアタリでした」

まぐまぐと小さくちぎりながら食べる。
――合間を埋めて、隙間を埋めて、どうしたものかと会話を繋ぎ止める。

少し前の、祭りの準備中。
白昼夢のような心地の中で脳内に響いたのはかの聖女からの神託だった。
同じ痣を持つ者が消えてしまうかもしれない。

あの場にいた者、つまり目の前にいるあなたもそうなるかもしれない。

「……カリナさん、お話したい事とは何でしょうか。
 相談事なら私、力になりますよ」

【人】 薄荷 アンジュ

「私は腹部に浮かんでいます。胸元も服さえあれば隠せるので楽ではありますが、確かに他人に見せるというわけにはいきませんね……。
 痣を隠すという点では需要も少なそうですが……傷隠しにも流用はできそうですね。
 冒険者向けともなれば、彼らは生傷の堪えないお仕事ですから」
(52) 2024/01/27(Sat) 22:29:27

【人】 仕立て屋 エリー

「傷隠しは化粧で結構なんとかなるもんだけど……
 深い古傷とかはどうしようもないか。
 できたばっかりとかも触れられないし。
 アンジュはどういうのがいいとかある?
 見たことある傷とかで想像してもらってもいいんだけど」
(53) 2024/01/27(Sat) 22:41:59
「これ試作品で2日しか保たないからあげるよ」

石と紙袋を交換すればくしゃりと軽い音を立てて抱え持つ。
聞き馴染んだその声を聞いて自分もゆっくりと深呼吸をしながらいつもの調子に戻していった。

「よかった、その審美眼私の探知スキル以上だね」

一呼吸置いてあなたが気遣ってくれるのを感じる。
話さなきゃ、うじうじしているのもらしくない、自分もあなたの力になりたいって言うんだ。

「聖女様の話、昼間にされたでしょ。
 ……私、なんだか他の人より聞こえる言葉が多くてさ。
 定期的にあの痣を持った人達がどんな人なのかわかる  みたい」

この街に来て、鮮明にすべてを思い出したそのとき。
聖女の言葉が頭に入ってきてその意味を理解した後。
一番はじめに聴こえてきたのがあなたのことだった。

「アンジュ。
 あなたにその痣を光らせる力があるって本当?」

それは、転生者にとってはまるで。

「私ね……できたら光らせたく、ないんだ。自分の痣」

【人】 薄荷 アンジュ

「子供の頃にうっかりつけた傷が大人になっても残るのもありますよね。火傷で少々大きな傷を作ったという話もありますし。

 そうですね……いっそ傷を目立たなくさせるために模様つきのシースルーやレースとか。女性向けではありますが、それでもオシャレしたいヒトというのはいると思いまして」
(54) 2024/01/27(Sat) 22:58:46

【人】 飄乎 シヴァ

>>50 エリー

「祝い事とかいっくら賑やかにしてもいいじゃんね、
 ってあっれもう閉めちゃうん? 宴会でもする??」

 適当なことを抜かしながらドンドドン。しっかりプレゼント用にラッピングされた品々がアイテムボックスから取り出され、カウンターの邪魔にならないところに置かれていく。
 教会では酒がどうのと言っていたが、半分はジュースの類だ。元々の土産は勿論、祝いの品としてメジャーな品目も見受けられる。新しく購入したのだろう。


「は冗談としてェ。いや全然普通にお客をプレイする気
 だったんだワ。コレがあんまり目に入らんように
 なるくらいの上着でも欲しいって言うか〜?」

 左手首をひょいと持ち上げる。複雑な装飾の、古びた銀の腕輪。好みがシンプルやスタイリッシュに寄っている彼の趣味には合わないものだ。

「旅してる時はまだいいんけど、
 こうやってふつーに町にいる時に
 あんまり意識したくないとこがあると言いますか」

「ただ隠すだけなら別に何でもいいんけど、
 俺ちゃん好きじゃない物は身に着けたくないし?
 それでお祝いがてら見に来たってワケ」

 あっコレは別ね!と付け足して左手をひらひら。

#Moordag
(55) 2024/01/27(Sat) 23:03:41

【人】 寡黙 エミール

「……皆ばらばらだから規則性ってのはなさそうに思うが」

首筋、うなじ、胸元、腹。
聞いてる限り同じ場所に痣がある者は今のところ居ないようだと考察して嘆息した。
同じ場所にある人が居たとしても、おそらくは偶然だと思われる。

「聖女が場所を選んだのかどうかは知らないがな……」

選んだとしたなら随分と悪趣味だなと、勝手ながら散々な人物像の聖女が思い浮かべてしまった。
いや、額とかじゃないあたりは有り難いのだが……。
(56) 2024/01/27(Sat) 23:09:10
「本当ですか。ありがとうございます!」

石を貰い、両手にそれを包み込んでから、懐に一度入れた。こうしているだけでも体は温まるって、北国に行った際に教わったから。
いつも勉強していますから。あなたから教わったことや、独自で学んだことも含めて。
冒険者ではあるものの、本職は薬師であり行商の身。小さなことだけどこうした目を養うことは今後に繋がると信じているから。

「……はい」

あなたが語る声は、最初は瞬間的に理解するには難しかったけど少しずつ飲み込めた。
光らせる力があると問われると肯定した。
痣を光らせれば、祭りが終わった後消えるなんてことにならなくなる。
具体的な方法がどんなものかは――直感的に理解していた。聖女様の神託を受けた日から、きっと『そうなのだろう』という確信すら得ていた。
これがあればあの場にいた人を救える。自分にとっての『魔法の薬』なのだと。
けれどあなたは、なぜそれを拒むのか。

「なんで、ですか。元々この街には、その痣が光らなかったら消えてしまうかもしれないって噂があって……でもそれは真実らしいんです!
 理屈や仕組みは分からないですけど、そうなったら嫌です。会えなくなる事になったら私……!
 力に、なりたいんです! 私は助けたいのにどうしてそんなこと……!」

シヴァは、露出が少ない。一見には痣の場所はわからなかっただろう。
(a8) 2024/01/27(Sat) 23:19:59

【人】 白昼夢 ファリエ

>>46 エミール

「そう?怪我じゃないのなら構いませんけれど。
 これだけしか居ない中で似たような位置に痣が現れるなんて不思議ですね」

唇に指をあてて視線を逸らす。その先には女神像が鎮座していた。
痣の位置は首で当たりのよう。
位置が位置だけあって何かあったのかと勘繰ったがそういう事なら話は別。
女にできることも口を出すことも無い。

「珍しい。あなたの口からそんな誘い文句を聞くなんて。
 ……子供達は連れて行かないで、ですか?」

はっと視線を戻した。瞳はまんまる意外さを隠さない。
拍子に余計な力が抜けたのか、軽口も交えて。
(57) 2024/01/28(Sun) 0:01:22
えー?と肩を竦めるように。
そう笑った聖女は、気分を害したというよりは「だって子どもだもん」とでも言いたげな。

確かにあなたの前にいて、声を届けて。
だけど確かに実像ではない、不可思議な聖女。
その証拠に、聖女はあなたの視覚と聴覚を借りるだけ。
触れることはない。すり抜けたことなら、幾らでもあったろうが。

"昔は"、とその言葉にも微笑みは変わらない。
では"今は"?―――聖女がその質問を紡ぐことはなかった。
……聞く必要もないと、この時判断したから。

冷たい色の瞳はあなたを映したまま。
そんな様子であると言うのに、続いた問いに、無垢にきょとんと瞬きして。


「 とびきりの 、よてい?
  …… ううん 、ないわ。 ない。
………… ない…… けれど 」

思案の仕草に、またほの光る髪が揺れる。
冬だというのに聖女の衣服は袖もなく、すらりと細い腕は露出したままだ。

そんな白い左腕で口許に手を運んで。
ほんの少し、小首を傾げたりして。


「 ――― ふふ 」


そんな様子が、また、笑みに変わる。

【人】 遊蕩 ディルク

プリシラを待つ間、痣の話を盗み聞き。
男もまた露出部位に痣は見えない。
(58) 2024/01/28(Sun) 1:08:32
「 とびきりの予定は 、ないけれど。
  じゃあ、ファリエがわたしの
  とびきりの予定に なってほしいわ 」

いつもの無邪気そうな声。
けれど、このときほんの少し、その笑顔に含むようなものがあったことにあなたが気付いたかどうか。


  「 ――― ねえ ファリエ。
    わたしと お祭りに行きましょう ? 」


聖女からあなたへ。本当に簡単な、"デート"のご提案。

【人】 寡黙 エミール

>>57 ファリエ

「包帯の下には痣があるだけだ……何なら見せてもいいが」

同じ痣持ち。
別に見せられない理由などない。
……が、見せびらかす趣味もない。
だからお願いでもされない限りは包帯を取ることはないだろう。

「誘…………、いや、誘ったが。
……あいつらは他の大人が見てるんだろ」

連れて行く必要があるのかと。
一瞬言葉を吃らせながらも、変わらぬ温度の目でみつめた。
軽口を言える程度には緊張は解けてきたようではあるけれど、誘いを撤回する様子はない。
この祭の間は村へは帰らずルフトに寝泊まりする都合、毎日が外食だ。
そのうち何回か、誰かと食事をともにしたってバチは当たらないはずだ。
(59) 2024/01/28(Sun) 1:24:11

【人】 仕立て屋 エリー

「なるほど、肌は出したいけど……ってあるだろうしね。
 シースルーで火傷の傷跡に迷彩をかけるって感じで。
 例えば……」

マジックバックから紙と鉛筆を取り出して、素早く何かを描いた。
モノクロで描かれたそれは、植物の模様をあしらったレースに見える

「こんな感じとか?」
(60) 2024/01/28(Sun) 1:27:31

【人】 薄荷 アンジュ

>>60 エリー

「おぉ、さすが手が早い。
 植物を模した形であれは目立ちにくく、柄としても楽しめるので良さそうですね」

じっとモノクロで描かれたデザイン案を見ながらこくこくと頷いた。
(61) 2024/01/28(Sun) 1:50:01

【人】 栄枯 プリシラ

「……そういえば痣が出た人ってどう知ってるんだろう。
 探知できる魔法とかがあるんでしょうか?

 あたしね、最初自分でもどこに痣ができたか分からなくて、
 でも在る≠フはなんとなく肌で分かって。
 暫く鏡の前で自分の身体と格闘してたなあ」

結局何処にあったかは定かではない。言い忘れている。

「どうせならただ隠すよりかは綺麗に飾りたいかも。
 傷も印も、全部は冒険の証っ!そう──

 植物を模してるなら何も言うことはないわね!」

聞きつけて描かれたものを見に行こうとしていた。
魔女故に、植物に関する話題に対してはとても耳ざとい。
(62) 2024/01/28(Sun) 2:18:12
 


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