人狼物語 三日月国


98 【身内】狂花監獄BarreNwort【R18G】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


≪遊戯の間ともにあるあなたへ≫

≪御機嫌よう。今宵の宴は我々の逢瀬を雲間より盗み見る輩がおります故、このような文字でのご挨拶をお許しください≫
≪最も、あなたが見せつける方がお好みならば…わたくしも月下の元、躍り出ましょうか≫

「 
ア オ ー ン …
 」
狼の鳴き真似。
「覗き見されてもいいようにまずコードネームを決めませんか」
誤爆したときに仲間が漏れない対策でもある。

「じゃあファントムで」

いやバレそうだな……

「やっぱトムで」

 ア オ ー ン … 


まねっこ。

「では、オリオンと」

「……そちらは?」

最初に発言した者を見る。

「ならばセファーと」

端的に名乗る。

「トム、オリオン。セファーは凶狼だ。よろしく頼む」

「なお私は皇狼である。すごく馴染む……どうしたものか……自分でうっとりしすぎて大声で叫びたい……」

やめたら?狼。

「自分で自分を抱きしめて構わないか?」

トラヴィスはそっと……自らを抱いた。
やや前傾に、目を瞑って暫し沈黙する……。皇狼……あまりにも……馴染みすぎる……私のための役職ではないだろうか?決闘者もかなり私であったが……

「……ふ……」

御満悦。

←これは何も言うまい……の顔だ。

「トム……」

「オリオンの役職はこれでわかりましたね」

つまりそういう事です。

「問いかけに意味はありますか?
自身で満足できるのならば、それに越した事はないでしょう」

「とても似合っている。ある種予想通りでもある」

やっぱ褒めた。抱きしめられるのは嫌だと思うから。
あと正直決闘者も似合う。すごい。

「敬語は付けたり付けなかったりする。各位留意されたし。お叱りは裏でどうぞ」
ぶっちゃけフェイクしたいけど崩す塩梅に悩んでいる。

「はい」

I am Tom.

「初日はテラだったな。特に今の我々が語るべきことはないか」

襲撃方法の好みは、犯罪者共の好みが優先される……とトラヴィスは考えている。罪人の残酷性を罪人が引き受けるのが、『正しい』在り方だと考えているからだ。必要が無ければ、ヒトである自分が境を踏み越える理由などない。

……。

……ないはずだ。

「我々以外に此方の会話を聞ける方もいると記憶しています。
オリオンはこの口調で会話しましょう」

You are Tom.

「はい。初めはテラ様です。その後は我々に一任されています」

「……ご希望がある方は?」

Yes, you are Tom.

「初日はテラで間違いない。
 今日のセファーはオリオンやトムがやりたくないならやる」

セファーは襲撃方法をその都度変えていくつもりでいるし、殺害したい相手ができた場合は積極的に進言していくつもりでいる。ここにいる時点で誰もが"化け物"になり得る力を持っているのだから。
今は"人"だったとしてもいつまでそういられるのやら。

「今、セファーがトムやオリオンに話したいことは特にないが、交流と洒落込みたいのならば応える気概はある」

【人】 新人看守 ダビー

>>0:266 模擬戦 アマノ

 空間ごと蹂躙する光の奔流。その強い輝きはしっかりと網膜に焼き付いた。

 成る程、これは厄介な相手だ。
 得物を必要としない戦闘スタイルに近接戦のネックである間合いをカバーできる能力。攻撃にも防御にも活かせるだろうそれを掻い潜りダメージを与えるのは至難の業であると静かに思考を巡らせる。

 事実、男の問いかけには答えなかったが空中へ逃げた今厳しい立場にある。

「──出し惜しみはしていられないか」

 上着の内側から何かを取り出した。長方形の、透明なガラス瓶にも似た容器だ。その中は真っ赤な液体で満たされている。
 握りしめるそれに力を込めると、容器は呆気なく砕けて役割を放棄する。

 眼前に広がる赤。その下で待ち受けるターコイズ。無機質な雰囲気を湛えたままの瞳を持つ男は、劣勢にあってもなお表情を崩さない。

(7) 2021/10/01(Fri) 22:32:37
/*襲撃ロールは狼、被襲撃者ともにやりたい場合のみなのでテラは「襲撃情報」をGMに提出するだけでも大丈夫だと思います。
セファーは以降も襲撃ロール対応可かつ歓迎なので被襲撃者に希望があるなら行きますね。得意分野はエロなので暴力得意な方がいたら仲介するかもです。

【人】 新人看守 ダビー

>>0:266 >>7 模擬戦 アマノ

「《雨よ》」

 告げる。
 それが能力を行使するためのトリガーだ。己の力はある程度応用が利くが、それ故に制御が難しい。能力操作は苦手としている男は、力を上手く扱うのに言葉という指針を用いなければならなかった。

 言葉と共に赤の雫は針の形へ姿を変える。一つ一つは大した威力ではないが、生身で受ければそれなりに苦痛を伴う。それが無数に用意されている。大半は雷に焼かれるだろうが、その隙間を縫って肉を刺す事に全てを託す。

「行け」

 静かに右手を振り下ろす。真っ赤な血の雨が眼下に構える男目掛けて降り注ぐ。

 男は雷を完璧に防ぐ術も回避する術も持たない。唯一切れるカードといえば──同じように攻撃を仕掛けることくらいだった。
(8) 2021/10/01(Fri) 22:35:14
/*腹上死!?

/*腹上死したいなら襲撃して差し上げましょうか!?普通にセックスしろと言われればまあそう。

「トムの希望は特に無し。態々手を染めてやる必要性は感じないが、貴様らが簡単に済ませるつもりだと言うならば、この私こそが古来よりの手技にて罪人に相応しい苦痛を与えてやるさ。それが仕事。あわいの番人の為すべきこと」

カチカチ、と歯を鳴らされる捻じれた手のひら大の金具は、拷問の類に詳しければ相応の用い方がある道具だと知れるだろう。

「私はその手の手法に詳しいのでね」

/*やだエッチ!偉い人に告げ口してやるわ!いや私が看守だったわ

/* なるほど。オリオンは手拍子をしていればよいでしょうか?

「オリオンからも特には。本日はよろしくお願いします、セファー様。

……オリオンはそういった器具に詳しくありませんが、随分なものをお持ちなのですね、トム様」

「……これが何か【知っている】ならば。その前提など飾りにもならんよ。私のこの指が扱う様子を美しいと述べたと言うのならば、肯定はするがね」

僅かに嫌悪感を滲ませ、それはやがて彼の自己愛の仮面に隠された。嫌悪がどこに向かっていたのかは、受け取り手の見るように在るだろう。

/*なるほどって何がなるほどなんですかオリオン様!?

「セファーが行くとしたら簡単に済ませることになる。だからトムがそれを望まないのであればトムが行くといい。
 ……セファーはそれを何に使うか知らない。二人の反応を見るに悍ましいものなのだろう程度だ」

この狼にはあまり残虐さが見受けられないので、そういったものに対する知識は少ないのだろうと伺えるかもしれない。

「……」

深く、息を、吐き尽くす。

「……わかった。私が行う。道化た態度をとる余裕も無い程に、な」

手加減は、【されるべきではない】。ならば、自分がやるべきなのだと、器具を強く握った。

全く。どちらが悪なのかわからない。その通りだ。

「所持している者を見たことがあります。
その者が後に何をしたかも存じております。
故に、どのような用途に用いられるかわかります。
ですが、オリオンは使用した事も使用している光景を見た事もないのです」

故に、この場に立つ事を希望したのかもしれない。

「トム様が行うのですね。承知致しました。
……それを操る指先の美しさを拝見するために、オリオンは同行してもよろしいでしょうか」

「今後の役に立つものであれば、セファーも同行を希望する。
 不要であるのなら概要を聞きたい。
 それすらも不要というのなら……セファーは何も聞かずにいよう」

【人】 新人看守 ダビー

>>9 模擬戦アマノ

 雷が宙を駆け、血の雨諸共男を喰らう。

「ぐ、……ッぅゔ……ッ!」

 呼吸が止まる。肉の焦げる臭いがする。いくら脳が必死に命令を下しても手足がうまく動かない。一部神経が損傷したか。
 肉体の負傷を静かに把握しながら自らの読みの甘さに舌打ちする。強化を受けた体に易々とダメージを与えてくる。想像以上だ。

 それでも意識はまだ途切れずにいる。鼓膜も破れておらず、心臓もきちんと機能している。ろくに避けることもないまま電撃を受けたにも関わらず消し炭やショック死を免れているのは、看守という立場から得られた身体強化が働いているからだろう。男は己の血を操る力こそ持ってはいるが、それ以外は特筆すべき点のないただの常人なのだから。

 重力に引きずられ地へと落ちていく間に思考を巡らせる。
唐突に頭の中に自分の声が響く。交戦中余計なことを考えてはならないと叩き込まれている筈のに。

 速やかに状況分析と取れる行動の精査を。
彼はこうやって人を傷つけ殺し、罪を犯したのか。

 体が動くなら落下を利用して攻撃しなければ。
蹂躙された相手はどう感じたのだろう。……。…………。

 
(39) 2021/10/02(Sat) 10:17:33

【人】 新人看守 ダビー


「……ふ、ふ。はは」

 不意に笑いが込み上げてきたから、そうした。


(40) 2021/10/02(Sat) 10:19:32

【人】 新人看守 ダビー

>>9 模擬戦アマノ

 体に鞭を入れ体勢を整える。難なく着地した。
 ぐ、とそのまま両脚に力を込める。攻撃の着弾を確認した。痛みで隙が生まれているうちに間合いを詰めて近接戦へ持ち込んで──

「──……ぁ?」

 幕切れは想定していたよりも遥かに早く、唐突に。
 さながらそれは糸が切れた人形の如く。かくんと膝が折れてそのまま地面と接触する。触れた床の硬さに、計算し切れていなかった肉体の不具合に、思わず目が見開かれる。

 電撃傷は思ったよりも深かった。問題なく動くと見込んでいた両脚が痺れて言うことを聞かないのだ。

「……。まだ一度しか攻撃を受けていないのに」

 自身の敗北を意味する言葉は、どこか他人事めいた声色で、けれど確かに残念がるように口をついて出た。
(41) 2021/10/02(Sat) 10:21:20
「……」

罪人に『それ』を見せる影響についてを暫し考えた。
しかし、……変わりはしない、だろう。見たことがあるのなら。この無礼講の場では、調べることもできるのだから……

「むしろ。見て、自分の苦しみを待たせるのも、一興」

頷いた。

「死体を前にした私独りの舞台であるが、観客が居ないというのも世界の損失だ。良かろう。席に着くことを、許す」

「月光のように遍くトム様の厚意に感謝致します」

恭しく頭を垂れる。

「オリオンはしかと拝見させていただきます」

「観劇の許可をお与えくださる慈悲深さに感謝を。
 トムが行い、オリオンも行くのであれば、サファーも当然席につく」

今回この狼が手を下さないとしても今後もそうであるとは限らないため。この監獄に長く滞在するのであればいつかまた巡り回ってくることもあるだろうと思っているから、そのいつかに備えようという心積もり。

/*自分のコードネームで誤字する人間がいるらしいですわ。セファーですわ。

【人】 新人看守 ダビー

>>46 アマノ

 暴力的な通り雨が過ぎ去った今、男が放った血は針の形を失った。但し貴方の血と混ざり合って衣服や周囲を汚すことはなく、風に攫われる砂埃のように音もなく消失するだろう。能力に使われた血はどうやら一度使うと消えてしまうらしい。

 瞠目した貴方に気付くことはなかった。笑みの形に表情が歪んだあの刹那、看守本人も己は愚かだと思っていたものの、男が見ていたのは目の前の貴方ではなく……想像上の貴方だったのだから。

「貴様の能力について聞いていた筈なのに、対抗できる手段があまりにも少なすぎた。
 U-681、謝らなくていい。これも確かな経験だ。実際これだけでも今後の課題がいくつも見えたし、看守長からいただいた強化の恩恵もある程度把握できた。協力感謝する」

 一瞬見えた笑みはもうどこにも無い。普段と変わらず無愛想なまま、けれど手を差し出されるとほんの少し困ったように眉を動かしてからおずおずと差し出された手を取るだろう。

「……そうだな。まだ両脚に力が上手く入らない。治療の申請をしてくる。
 だが貴様の分も行うぞ、U-681。少なからず損傷しているのだから大人しく治療を受けるように。貴様に何かあった場合チャンドラ様に申し訳が立たないからな」

 貴方がご主人様と呼ぶ彼をちらりと見ながらそう呟いた。>>a2
(49) 2021/10/02(Sat) 14:34:20

【人】 新人看守 ダビー

>>50 >>53 アマノ チャンドラ

「……貴様の戦いも目を見張るものがあった。反抗的な囚人でなくて良かったと心底思うくらいには。また機会があれば協力を要請する」

 言葉こそそっけないものであったが、普段から歯に衣着せない物言いを考えれば偽りなく貴方を評価していることが分かるだろうか。

 負傷こそしているが意地でも立つ気満々でいた為、貴方の中で立たせる選択肢がない事に気付かなかった。手を握られたまま何も起きないことに不思議そうに目を瞬かせた後、それから「ああ握手か……」とようやく思い至ったので軽く手を揺らして握手をした。

「チャンドラ様。このような形での挨拶となり申し訳ございません。
 労いの言葉、治療の手配共に感謝致します。ですが傷を負わせたとはいえ敗北したのは此方です。遅れを取らないようより一層修練して参ります」

膝をついたままではあるが、先輩看守へと深く頭を下げて大人しく治療を受けるだろう。
(59) 2021/10/02(Sat) 15:46:52

【人】 新人看守 ダビー

こちらを見るナフの視線に気付く。>>52

「…… M-219か」

 そういや彼は『無礼講』前から元気に走り回っていたことを思い出す。此処に来るのもおかしくはないな……と考えながらぼんやりナフとアマノのやりとりを眺めていたのだった。
(60) 2021/10/02(Sat) 15:49:49

【人】 新人看守 ダビー

 輸血治療の支度を始めたチャンドラに気付くと、表情こそ変えないもののやや慌てたように口を開いた。

「……ああ、チャンドラ様。俺への輸血は不要です。実際に血を流したのはU-681ですので、輸血するのであれば彼の方に」

上着から何かを取り出す。戦闘中に使用したものと同じ血液のカートリッジだ。

「実際に体内に流れる血を消費していては長時間戦えませんから、私的な時間に予め血を抜いて保管しているんです。
 本来は刀や拳銃と合わせて使うものですし、武器を介さず力を使うのは不得手ですのでそのままの使用はほぼ無いのですが……」

 ですので大丈夫です、お気遣いありがとうございますと先輩に頭を下げるだろう。

「……輸血パック、いただけるのであれば欲しいところですけど」

 ちょっと欲は出ちゃった。
(62) 2021/10/02(Sat) 15:59:04

【人】 新人看守 ダビー

>>61 ナフ

 ほぼ露出の無い装いに覆われた肉体は電撃によってあちこち火傷を負っていた。神経の幾つかも損傷しているが、囚人が気付くことはあるのだろうか。

 全身をくまなく確認する視線を受けてか、発する声に疑問の色が滲む。

「M-219。俺に何か?」

 獣が品定めしているようだなと密かに感想を抱いた。
(65) 2021/10/02(Sat) 16:10:38
ダビーは、輸血用ユニットをまじまじと見ている。セラピー用の動物やサポートユニットとはあまり縁がなかったので。
(a11) 2021/10/02(Sat) 16:11:30

ダビーは、そわそわしている輸血用ユニットをちょっとつついた。固い。
(a12) 2021/10/02(Sat) 16:12:02

【人】 新人看守 ダビー

>>64 チャンドラ

「助かります。寛容なお心遣いに感謝を。
 ……後ほどカートリッジ作成の為に数時間ほど看守控え室に居座る為その間エリア巡回などは出来なくなりますが、どうかご容赦を」

 輸血パックと専用ユニットを受け取って丁寧に礼を述べた。
 数分のうちに治療が終わると、拳を握ってみたり足を軽く動かすなりして確認を行い、問題無いことを把握してから普段通りきっちり背筋を伸ばし待機姿勢へと移るのだった。
(69) 2021/10/02(Sat) 16:34:16

【人】 新人看守 ダビー

>>66 ナフ

 貴方が気付けるとするならば、力が込められず微かに震える両脚くらいだろうか。電撃を喰らった際は流石に耐え切れず呻き声をこぼしたものの、戦闘を終え体が悲鳴をあげていても男はその声を無視していた。

「そうか。分かった、受けてたつ。いつ頃開始するかは其方に委ねよう。俺は治療が済んだからいつでも行ける。
 他に何か希望はあるか?先程は武器を使えない状況を想定した戦闘を行なったが、それも今終了した。何か要望があるなら検討する」
(71) 2021/10/02(Sat) 16:41:59

【人】 新人看守 ダビー

>>81 ナフ

 紅のピアスがささやかな彩りを添える耳に、周囲の音が飛び込んでくる。
 いつのまにか人が増えている。けれど、男は変わらず無表情。

 色の見えない顔の代わりに、ブーツの踵を鳴らして問題なく足が機能することを貴方に伝えた。

「問題無い。始めよう」

 それだけを伝え、踵を返していくらか距離を取る。

「ああ、それと。今回は銃も使うかもしれない。
それでいいならこのまま進める。嫌なら言うように」
(95) 2021/10/02(Sat) 20:20:41
「見えてる奴あいつじゃなかろうな」

緊張してきたな……
観客席の方向がわからない舞台、めっちゃやりにくいとは思っているんだけど……

「私、名乗りもなしにファントムとか呼ばれるほど地顔は醜くないしメンタルが陰キャ童貞野郎のつもりないんだけど……声が天使なのかな……」

照れるな……流石に天使は照れる……
トラヴィスは自らの頬を押さえて呟いた。照れてなさそう……

「オリオンも思いました」

思いました。

「……ですが、美醜や内側はともかく立ち振る舞いが挙げられた人物のように例えられるのもまた事実なのだと思います。
ひとまず様子を見てみましょう。

天使かどうかはわかりませんが、トム様の声はよく聞こえて良いとオリオンは思います」

「正直な話。
セファーもぶっちゃけ一瞬そう思った


ぶっちゃけちゃった。めずらしいね。

「(声が天使かどうかも含めて)なんとも言えないが、オリオンの言う通り様子を見てもいい。その上で気になるようなら指示を求めてもいいとセファーは思う」

【人】 新人看守 ダビー

>>104 ナフ

 吐息が肌を擽るほどにまで近づいていた相手が、いつの間にやら軽やかに遠ざかる。
 準備体操を行ったところを見届けると、看守もまた呼吸を整えて気を締め直す。

 柘榴色の双眸から逃げることなく、真っ直ぐ見つめる。

「了解した。

 ──それでは、始めよう」

(108) 2021/10/02(Sat) 22:16:07

【人】 新人看守 ダビー

>>104 ナフ

「──ッ」

 始まりの号砲は高らかに。

 挨拶代わりのクイックドロウ。使用すると宣言したばかりの拳銃を抜きざまに数発。
 男の所持する銃は彼の能力に合わせて作られた特注品だ。実際の銃と異なる点はいくつもあるが……周囲の者たちが真っ先に気付くのは銃声だろうか。

 ガラスの砕ける音にも似た銃声が木霊する。

 小手調べとばかりに放たれた弾は真っ直ぐ貴方へ。実戦においてヘッドショットは好まれない。最初に潰そうと狙ったのは足だ。

 枷から解き放たれて自由を得た両脚に、再び苦痛の花枷を嵌めようと鮮血のホローポイント弾が駆けていく。
(109) 2021/10/02(Sat) 22:16:47
「……仮面一つで辿り着くモチーフの一つといえばそうなんだけどもね……」

私仮面めっちゃ持ってるし……聞かなくても辿り着けると言えばまあわりとそうではあるんだけども……とか呟いている。

「偽名変えようかな……エリックとかに……」

よけいバレると思うし、変えると複雑になりそうなので今のままで行きます。

新人看守 ダビーは、メモを貼った。
(a18) 2021/10/02(Sat) 22:25:27

「我々がこうしてのんびりと拷問器具説明会をしている間にも、どこかで何かが起きている……というのは面白いものだね」

拷問器具説明会を行っている。
実践はもうすぐ、脱走犯の肉体をもって行われる。

説明、実践、解説。

この順序は非常に効率の良い学びをもたらすのだ。
教師としても優雅に。トラヴィスはどちらかといえば完璧主義に同意をするタイプだ。即興曲の織りなす美しさを知るものとして、完璧主義そのものになることはできないが。

「質問や、使ってみたいものの希望はあるかい?なに、流石にこれで貴様らの罪を加算したりはしない。役割に忠実であることは変わりがないのだからね」

「セファーは拷問器具の多くを知らない。
 が、拷問と言うくらいだからすぐに楽にさせる手法はないのだろうことは分かる」

この狼もあえてどちらかを選ぶのであれば完璧主義を掲げる側の人間だ。だからこそこうして学びの場に訪れ、トムに師事しようという心積もりらしい。

「トム、質問がある。セファーのような拷問初心者でも行いやすい拷問には何がある? 最終的に殺害に至らしめるのならばやはり出血を伴うものがいいのか?」

【人】 新人看守 ダビー

>>110 ナフ

 彼がエリア内で跳ねて回るように動いていたことは確認していた。その為体をめいっぱい駆使した肉弾戦を持ちかけることだって想像に難くない。

 当たるとは思っていなかったが、こうも容易く避けられるとは。

「(これでは拳銃はあまり役に立たないな)」

 体勢が大きく変わる相手を捉える。そう認識したかと思いきや、瞬きする間もなく白い影が滑り込んでくるのを見る。
 低い位置からの急襲。考えられる攻撃の手は──

「……っ!」

 咄嗟に空いた片腕で喉元と顎を覆い、後ろへ飛び退る。意識を刈り取られたら終わりだ。
 もう片方、拳銃を握ったままの手はそのまま下へ。銃口を潜り込んできた貴方へ向けて発砲。

 後退しながらの、そして咄嗟にとった行動だ。赤い弾道は大きく逸れる。その上、欲が出て反撃も行ってしまったものだから後ろに飛びきるよりも先にナフの右手が接触したことだろう。
(124) 2021/10/03(Sun) 3:27:12
「いい質問だ。血液は……直に死を思わせるという点で効果は高い。だが、それ故に『終わり』への時間を目で確認できるという点が問題となる。当然、拷問は、長く終わらないものである方が絶望的だね?出血を伴うならば、出血していることだけを見せ、その量を見せないのが望ましい」

机に並べたのは、先に説明した視界を妨げるための器具たちだ。

「故に、血を流す場合は共にこれらを使う。飴も鞭も、無限だと錯覚させてこそだ。そういった点さえ抑えておけば、コルク抜き一つでヒトは簡単に屈服し得るものだよ」

道具の質や種類ではなく、実行する過程に拷問の肝があるのだと語る男は、それを嫌悪するでも好むでもなく淡々と説明を続けた。

「セファーのような背景があるのなら理解は容易かろう。時計の一つですら、情報を奪われることは苦痛だろう?」

【人】 新人看守 ダビー

>>125 ナフ

 常に刺さり続ける柘榴色の視線。瞳は絶えず無感情のままだけれど、決して逸らされることはなく。
 翠の視界は貴方だけ。貴方だけを真っ直ぐに、見つめ続けている。

「くれてやる」

 端的に言い切る。

「だから」

 拳銃を握る手の親指が静かに弾倉を吐き出すボタンにかけられた。
 銃に装填されていた、殆ど減っていない血のカートリッジは滑らかに落ちていく。

 
貴方の足と己の胴の間へと。


「──お前を寄越せ」
(126) 2021/10/03(Sun) 4:37:52

【人】 新人看守 ダビー

>>125 ナフ

 血に満たされた容器諸共、鋭い一撃が体に突き刺さる。脚と胴に潰されて、呆気なくカートリッジは砕けて中身をぶち撒けた。

「……っぐ、ぅあ゛……ッ!」

 胴を揺らす衝撃に無表情を貫いていた顔がたまらず歪む。骨まで響き、軋み、体が痛みに絶叫をあげる。
 されど唇は決して止まることなどなく。

「《杭よ》」

 己が血に命ずる。
 瞬間、互いの体を汚す看守の血液が沸騰したかのように熱を持ち──そこから、貴方の体を貫こうとする幾つもの大きな鋭い杭が勢いよく飛び出した。大まかな方向性は指定できても細かに差したい部位までは操作できないから、貴方の体のどこを貫くかは男にさえも分からないけれど。

 刺さっても長くは保たない。前の戦いで見せた血の雨のように、暫くすれば音もなく消えていくだろうが、自分は串刺刑を実行したい訳じゃない。ただ相手を倒したいだけだ、何も問題はない。

 初めから待っていた。
 武器を増やしてもそれだけでは獣のような身のこなしの貴方にきっと勝てないだろうから。

 ──飛び込んでくれるのを、ずっと待っていた。
(127) 2021/10/03(Sun) 4:40:25
ダビーは、ヴィオラの音を聞いても、ただそれだけだ。今は認識するだけ。
(a24) 2021/10/03(Sun) 4:45:51

ダビーは、普段であれば、「それはきっと綺麗なのだろう」くらいは言えたはずだ。
(a25) 2021/10/03(Sun) 4:46:17

【人】 新人看守 ダビー

>>128 >>129 ナフ

 たたらを踏み、体は前に傾いた。骨は確実に何本か折れた気がする。けれどそれがなんだというのだ。体が動くなら問題ない。

 むせ返る血の臭い。もう昔からずっと嗅ぎ慣れている。何の感情も湧かない。

 戦いに敗れることは死を意味する。そんな世界に身を浸し続けた男の頭に、遊ぶという概念など無い。
 熱を帯び始める貴方とは反対に、男はどこまでも冷め切ったままひたすらに次の一手を打ち続けた。

「い゛っ……、ぇ゛……ッ」

 臓器が詰まった胴体。その真ん中に、足がめり込む。看守の体がさらにくの字に折れ曲がる。男の嘔吐く声がこぼれた。
 壮絶な痛みと引き換えに、空いた片手で突き刺さる足を抱え込むように掴もうとするだろう。こうでもしなければ、きっと貴方に攻撃を当てることなど出来ない。

 同時にトリガーガードに入れた指を支点にしてくるりと拳銃を回転させる。
 銃身を握り、ハンマーの如くグリップ部分を相手の膝へと叩きつけようと腕を持ち上げ──躊躇いなく振り下ろした。
己の声がする。
あれは悪だ。遊びで人を殺める悪だ。
殺せ。屠れ。始末しろ。悪は全て敵なのだ。
己の声がする。
だから、眩しそうに相手を決して見てはならないのだ。
(130) 2021/10/03(Sun) 5:59:02

【人】 新人看守 ダビー

>>131 ナフ
 腹部の痛みに耐えかねて折れた体に降り注ぐ貴方の声。
 無表情を貫いていた男が、痛み以外の理由で顔をしかめた。或いは、ただ目を細めたようにも見えるかもしれない。

 理解に苦しむ。
理解してはいけない。覗き込んではいけない。


 どれだけ体が叫んでいても、悦びと共に踊り続けられる貴方であれば。前傾姿勢を取らざるを得なくなった男の肩を掴むのは容易いだろう。

「ーーーッッッ!!!」

 ──しまった、思う頃にはもう遅い。

 柘榴色に飲み込まれる。

 衝撃と共に初めに感じたのは視界の暗さだ。一瞬でぐにゃりと歪んで明滅する。続いて鋭い痛みを追いかけてくるように燃えるような鈍い痛みが頭を覆う。同じようなタイミングで血が額を伝い落ちているのも感じた。
 初めからずっと握っていた拳銃さえもからんと手から滑り落ち、二人の男の血で汚れ切った草原に音もなく落ちていく。

 もう体がどうなっているのか把握するにも一苦労だ。
それでも男は倒れてはならないと精神力だけで体を支えて行動に移す。

 真似をするように胸ぐらを掴もうと手を伸ばし、その上逃げられないようにブーツで相手の素足を踏もうと足を振り下ろした。
 そのまま、もう暫く呻き声しか出ていない唇は、久しぶりに言葉を紡いだ。

「……ッ、は、ぁ……《雨よ》……!」

 力の行使。前の戦いでアマノの体を貫いた血の針の生成。
 けれど能力操作の補助を担う拳銃を取り落とした今、額を濡らす血だけで生成できる数などきっと片手で足りる程度だ。

 それでもいい。相手を倒せる手段があるのならなんだって使ってやる。
 体の血が燃えるように沸騰する錯覚に襲われながら、生命を削って生み出した針を貴方に向けるだろう。
(133) 2021/10/03(Sun) 7:02:53

【人】 新人看守 ダビー

>>134 ナフ
 どうしてそんな顔をする。
 どうしてそんな声を出す。
 理解ができない。意味が分からない。
 お前は悪で、罪人で、疎まれる者で。
 善と呼ぶべき人間達に償い消費されるべき存在で。
 どうしてどうしてどうしてどうして。

 心がぐちゃぐちゃに荒らされる。
 やめろ、やめろ、そんなものを見せるな。
 覗き込みたくなるようなものを見せるな。

 ──やめろ!
(135) 2021/10/03(Sun) 7:40:59

【人】 新人看守 ダビー

>>134 ナフ

 もう呼吸をするだけでも痛みが走るというのに、弾かれるように手を振り払い、腹部めがけて蹴りを入れて貴方から否が応でも距離を取ろうとするだろう。

「……M-219。満足したか」

 もし叶うのならば、取り落とした拳銃をよろめきながらも拾い上げ、上着の内側に保管しているカートリッジを装填する。
 途中で何もしない限り、そのまま銃口は貴方へ向けられる。
(136) 2021/10/03(Sun) 7:42:41

【人】 新人看守 ダビー

>>137 ナフ

 ぶち、と。小さな音がしたと思えば口の中に血の味が広がった。歯を立てた自身の唇が切れたのだ。

 少し前まで何の感情も抱かずに見る事ができていた柘榴色。それが今は、一切目を向ける事ができずにいた。
 翠色は揺らぎ、泳いで、呑気な青色の草原に逃げたまま。

「そうか」

 それだけを呟いて引き鉄に指をかける。

 終わりの号砲は控えめに。
 ただ一度だけ、硝子が砕ける音が響いた。

 貴方の中に赤色の弾丸が埋められる。
 貴方の中で紅色の花が静かに咲くだろう。

「……これにて、戦闘を終了する」

 相手の生死を確認しないまま、柘榴色から逃げるように男は限界を迎えた体をどうにか叱咤しその場から離れようとするのだった。
(138) 2021/10/03(Sun) 8:08:10
ダビーは、後ろを振り返ることもしないまま蘇生要請を出した。
(a28) 2021/10/03(Sun) 8:31:17

ダビーは、生死を確認していない。しかし、念の為に手配するだろう。
(a29) 2021/10/03(Sun) 8:33:48

ダビーは、それでも振り返ってナフを見ようとしない。見る事ができない。
(a30) 2021/10/03(Sun) 8:34:21

ダビーは、柘榴色が、強く焼き付いている。
(a31) 2021/10/03(Sun) 8:36:27

【人】 新人看守 ダビー

>>140 トラヴィス

 肩を叩かれたその瞬間。

「──ッ!」

 ぶわりと殺気が迸る。
 ホルスターに納めたばかりの拳銃をすかさず抜いて構えた。脳が指示を出したわけではない。肉体に染み付いた反射にも等しいものだった。

「……ぁ、あ。
 …………とんだ無礼を。申し訳ございません、トラヴィス様」

 自身に触れるのが己の先輩であると理解した瞬間、目を僅かに見開いて速やかに得物を下ろし、深く頭を下げた。
 戦闘を終えた自分の骨は何本も折れているし、きっと幾つかはその奥に刺さり今もなお痛みを生み続けている。それでも、先輩に銃口を向けた事実のほうがより新人看守の心を苛んだ。

「実戦は……そうですね。久方ぶりです。鈍らぬようにと看守になってからもトレーニングは重ねてきましたが、こうして他者と実際に戦うのは……本当に……」
(141) 2021/10/03(Sun) 8:56:43
《ご丁寧な挨拶をどうもありがとうございます》
《私めは囚人という卑しい身、看守様にかけるに相応しい美しい言葉を知らぬことをお許しください》
《もし許されるなら、我々の関係は隠しておきたく思います。あなたのお気に入りの囚人や他の看守様に知られれば、きっと妬まれてしまいますから》

トムの説明を聞き漏らさぬよう黙していた狼は並べた器具のひとつひとつを眺めて数度頷く。この狼は拷問というものを道具によって区分けされた大まかな枠組みでしか捉えられていなかったのだ、故にトムの語る言葉は新たな視点をもたらしていることだろう。

「セファーはその問いに同意する。なるほど、拷問というものは、」

それ以上を紡ぐことはなく、
感傷を抱く暇もないので、
表情は変わらない。
ただ若干、己の今後が拷問と縁遠いものであることを願う気持ちは膨らんだが。


「……トムが先程持っていたあの器具は?」

【人】 新人看守 ダビー

>>142 トラヴィス

 肩をすくめた貴方には頭を下げて返すしかなかった。

「……はい。仰る通りです」

 貴方の言葉を受け止める。受け止め、咀嚼しようとするけれど。今はまだ上手に飲み込む事ができない。男は仮面を一つも持っていなかった。現状出来ることといえば、顔に浮かぶもの全てを削ぎ落とす努力しかなかった。

 貴方が笑顔を被りながら何を考えているのか分からないまま、後輩看守は言葉通り大人しく治療を受けるだろう。
(145) 2021/10/03(Sun) 12:52:16
興味深そうに。
時折、想像したのかそっと眉を潜めて。

ひとつひとつの説明と質疑応答を静かに聞いていた。
視界を奪われるという事がどういうものなのか、オリオンはよく知っている。

「ふむ。これは逆に、目を瞑らせないための器具だよ。直接痛めつけるものではない…………だが、そう、目を瞑ることは、拒絶することは、全てを見ないことは、救いの一つだからね」

その器具を持ち上げて、歯をかちかちと鳴らす。

「瞼をこじ開ける。統制された恐怖がある。ある種、最も残酷な道具さ。これを用いて、目の前に針を置くだけでいい。……とはいえ、情報を奪うことに比べて、上手く与えることは難しいものだ」

過ぎれば、先程までの『奪ったもの』の意味も失くす。
飢餓にまつわる拷問に近い。
苦しむ程度に与える。
それが上手く出来るかどうかは、……トラヴィスにも断言はできないものだ。

「これを用いるものは、上級者。あるいは無謀な中級者かな。どちらにせよ、その他の手技も相当のもの……まあ、私はそれなりに長けているけれど…… オリオンは知っている様子だったが、どちらかといえば忘れたほうがいい類のものだ。拷問を受けるとき、『これ』があるという知識は無用な恐怖を生む」



だから、
見せたのだ。

【人】 新人看守 ダビー

 治療用ユニットの治療を大人しく受けた後。確かめるように無表情のまま自身の体を探る。
 蹴りを受けた腹部、問題なし。頭突きを貰った頭部、額は乾いた血が張り付いているがそれだけだ。問題なし。拳銃も傷がない。

「チャンドラ様。トラヴィス様。
 ……俺は、BarreNwortの看守に見合った力があるでしょうか」

 サポートユニットを呼び出して預けていた刀を取り出す。拳銃を納めたホルスターとは反対側に刀を差し、周囲の観戦していた囚人達に目を向ける。何も言わなかったが、少しだけ目を細めた。
 しばらく見渡した後、最後にチャンドラやトラヴィスに向けて深く一礼をした。

「恐れ入りますが、俺はこの辺りで失礼させていただきます。消費した備品の作成のために暫く看守控え室にいますが、何かありましたら直ぐに伺いますのでその際はご連絡を」

 それではと告げ、トレーニングルームを後にする。普段と何ら変わりない無愛想で無表情な新人看守の顔に戻っていた。
(148) 2021/10/03(Sun) 17:13:02
「……ああ、」

知らなかった頃にはもう戻れない。無知こそが恐ろしいという意識をずっと持っていたはずなのに、それが情け容赦なく覆されてしまったように錯覚する。
拷問と言う技術に覚えがある人間から聞かされるそれらの言葉がこの狼に染み込み、気付くことがなかった、あるいは過去に忘れ去られたはずの恐怖が、知識を得たことで蘇ったように思った。

「トムは……本当に、場を支配するのに長けている。舞台を掌握できる人なのだとセファーは思うし、……その技術も知識も、セファーには扱いきれぬものだと思う」

訥々と語る狼は首を左右に振った。いくら頭を振ってももう
無用な恐怖
からは逃れられないというのに。

「オリオンは。オリオンは質問や、やりたいことはないのか」

「…っ、ふふ」
「OK、君の存在は隠していこう。けれどそこまでいってしまうと僕はもうバレてそうだ。楽にはなしちゃおうかな♡」

バレたことを特に気にするでもなく。楽し気に笑って。

「さて、それじゃあ。君を雲間に隠すために。ここでだけの呼び名でも考えようか?」

クソ眠い!

私が堕ちた時のため、君たちにこれを託す!
本当にすまない!
起きていたい!でも眠い

「……」

「トム様は、お優しいのですね」

無知は罪だと誰かに言われた。
けれどどうでしょう。知っているからこそ感じる恐怖もあるではありませんか。

「いいえ。トム様にご教授頂きましたから、これらの使い方は理解できました。
後はトム様が
実践
する所をしかと、見せていただきます」

【星層遺跡荒 テラ 襲撃状況】

■死因
当初失血によるショック死と見られていた。
詳しい調査の結果、精神錯乱による心臓麻痺と判明。

■詳しい状況
当囚人は脱走直後であることを加味し、顔まで覆う拘束衣を着用させていたが、襲撃時にはその全てが脱着、金属製拘束具を用いて全身を固定されていた。開眼具及び遮眼革によって視界が外部的に操作されている点、全身の穿孔痕からみて、当囚人が精神錯乱を起こしたのは襲撃者の意図によるものであると予想される。

■凶器
コルク抜き
※直接的な死因ではないが、現場に残された血濡れのコルク抜きが全身の穿孔痕の原因であることは明らかであるため、ここに記すものとする。

/*とっとこハム太狼なのだ。狼窓に貼るのなら我が匿名メモに投げるのだ!我等に任せて無理せず寝るのだ鼠狼クン!

【人】 新人看守 ダビー

 爪の先が赤く塗られたように彩られている。男の爪から血が静かに滴り落ちた。

 ぽたりと重力に引かれて落ちた雫は机に落ちて辺りを汚す……なんてこともなく。限りなく薄く伸ばされフィルムのような形へ姿を変える。それらは意思を持つ生き物のように虚空で踊り、長方形に組み合わされていった。
 出来上がった骨組みに数回、数十回、数百回同じように薄く伸ばした血が重なり合う。

 単調な工程を数時間かけて血液を保存するカートリッジが完成する。手間はかかるが、これなら弾薬は他の者へ回せるし元々使い道のないプライベートな時間を消費していたから問題はない。今は資源の少ない軍にいるわけでもないから然程気にしなくてもいいし、空いた時間だってあるなら巡回したいところだけれど。

 先輩看守から輸血パックを貰っていたので恐らく五つくらいは作れるな、と内心ほくほくしているところでふと思い出したことがあった。

「……」

 一度作業の手を止め、端末を手に取って起動する。
(150) 2021/10/03(Sun) 20:07:07
寝てください


おやすみなさい

/*
セファー様、お願いいたしますね

ダビーは、チャンドラに連絡を取った。『M-219はきちんと回復しましたか』。
(a44) 2021/10/03(Sun) 20:08:17

寝てくれ。
寝よう。おやすみなさい。

/*
セファーがやろう。任された。

/* 凄惨な状況はPCなら慣れていてもPLが苦手ってこともあるからね。こんなかんじで表現させてもらったよ。明日以降、君たちがどのような手段をとるかは任せるけれど、今日のところはこんな風に。

実際、報告書の内容よりはえげつないかんじに仕上がってるとは思うけど。

/*有り体に申し上げて滾りましたありがとうございます!パクろ……じゃなかった、参考にしよっと……今後の襲撃先の決定や襲撃者もあわせて楽しみです。皆様と狼できて嬉しい!よろしくお願いいたします!

ダビーは、チャンドラに『そうですか。分かりました』とだけ返信をした。
(a47) 2021/10/03(Sun) 20:12:51