人狼物語 三日月国


181 忘却の前奏曲、消失の1ページ

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


[犠牲者リスト]
名坂愛子

二日目

本日の生存者:木津 愛美、惜別ハツナ、朝日元親以上3名

【人】 朝日元親



[ ぼやけた意識の中
  なにか暖かな物に触れたような感覚がする。>>1:100

  空白のページに綴られた
  懐かしいような、それでいて心当たりのない…。]



(0) 2022/10/30(Sun) 20:12:10

【人】 朝日元親



[ すると、どこかで
  誰かが泣いている声がした。

  声がするとボクが自覚しているのに
  それは音ではなく、特徴も分からない。

  まるで心の奥底に直接響くような
  そんな不思議な声が、聞こえたんだ。]


(1) 2022/10/30(Sun) 20:13:42

【人】 朝日元親



[ 目を覚ますとそこには眠る彼女がいた。
  密かに流れ出た涙の跡を拭いさって
  丁度いいタイミングで、彼女が目を覚ます。


  今、ボクに唯一残されている縁の糸は
  彼女との間だけだから。

  真に孤独にならないのも彼女のおかげで
  ボクは確かに、彼女に救われていた。

  彼女に対して義理を感じるようになったのも
  その事に気づくことができたからだ。]


(2) 2022/10/30(Sun) 20:14:26

【人】 朝日元親



      うん、美味しかった。
      いつもありがとう。



(3) 2022/10/30(Sun) 20:15:31

【人】 朝日元親


 [ ボクは彼女にそう答える。
   形は違うかもしれないけれど
   彼女は、今のボクにとっても特別になった。


        それが彼女にどんな影響を与えるか
        考えることもしないままに。>>101


(4) 2022/10/30(Sun) 20:16:36

【人】 朝日元親



[ 正直、もう学校になんて行きたくなかった。
  あの事故から数日経っても来てくれるのは彼女だけ。
  連絡帳は空白にまみれている。

       ボクは、きっと学校で独りで。
       そんなボクに声をかけてくれたのが彼女。
       それは優しさか、あるいは……。



  こんなの、気づかない方がどうかしてる]


(5) 2022/10/30(Sun) 20:17:45

【人】 朝日元親



  必要になんて、きっとならないよ。>>1:103


[ ボクをつなぎ止めてくれている彼女の前なのに。
  ボクは酷く冷たい声で、言い返してしまった。
  けどこれは彼女は全く悪くないし
  むしろありがとうとボクが頭を下げるべきことで。

  ハッとしたボクはバツが悪そうに彼女に謝る。]


   ごめん……ハツナさんの厚意を
   迷惑だって言ってるわけじゃないんだ…。


[ 受け取って欲しいとまで言われてしまえば
  完全にこちらの負けだ。

  観念したようにノートを受け取るボクは
  心の中でずるいことを考えていた。
  本当は自分が学校でどんなやつだったのか
  自分なりに想像はしていたのに。

  分かっていて、彼女に聞いてしまったんだ。
  今は彼女の言葉しか、信じられないから。>>1:105



(6) 2022/10/30(Sun) 20:19:00

【人】 朝日元親



[ 彼女の言葉が濁ったこと。>>1:104
  すぐには答えたくないという意思。>>1:106

  いやな形で、鎖が繋がったような気がする。

  少なくともボクは欲しい答えを貰えたから
  それでもう良かったんだけど
  彼女がなにかしようとしているらしくて
  ボクはそれを首を傾げながら見つめていた。]


    えっと…それは…?
    って、ちょ…ハツナさん…?


[ 表紙を見る限り、ノートだ。>>1:107
  流石に身を乗り出して覗く訳にもいかないから
  それが交換日記だとはすぐには気づけない。

  それでいてノートを渡されると
  まるで逃げるように彼女が行ってしまったから
  ボクは彼女に直接聞くことは叶わなかった。
  それができないからノートを見ろって
  きっと、そういう事なんだろうけど。



(7) 2022/10/30(Sun) 20:20:02

【人】 朝日元親



  ハツナさんって、

      実は頑固だったりするのかな…。


(8) 2022/10/30(Sun) 20:21:00

【人】 朝日元親



[ 彼女が居なくなったのをいいことに
  ボクはそんな独り言を呟きながらノートを捲って
  しばらく考え込んでいた。

  彼女が身を削る思いをしてくれたことが功を奏して
  ボクはかなり精神的に落ち着いてきていたから。



  ハツナさん、可愛いし。優しいし。

  ボクみたいなよく分かんない一般人が
  あんな人とお付き合い出来たら
  それは……奇跡って感じだけど……。


[ いまいちしっくり来なかった。
  記憶を失うボクが彼女に惚れたのなら
  それはそれはもう、容易に想像がつく。

  けど応えるかどうかを決めるのは彼女だ。
  惜別ハツナという人が、ボクに応えてくれる理由が
  さっぱり思いつかなくてモヤモヤしてしまう。]


(9) 2022/10/30(Sun) 20:21:54

【人】 朝日元親


***

[ 事故で怪我を負ったと言っても
  不随になったわけじゃない。

  最初こそ車椅子だったけど
  何日も経てば次第に歩けるようになるもので。

  何度も何度もここに来てくれる人がいるから
  精神的なところもだいぶ落ち着いていられる。



   (ハツナさん、今日、来るのかな…)


[ ボクとしては来てくれた方が嬉しいけど
  だからって連絡してしまったら圧になりそうで
  そういった連絡は控えるようにしていた。

  ボクはなんて馬鹿なんだろう。
  それが結局彼女の限界に気づけない
  原因になってしまったんだから。>>1:118>>1:119


(10) 2022/10/30(Sun) 22:35:39

【人】 朝日元親



[ その日ボクは先生と今後の話をしていた。
  記憶は戻らないかもしれないけど
  社会生活には早く復帰した方が楽だと。

  ボクもそのことは理解していて
  退院の日付などを決めていた。

  今日、彼女に話すことは決まった。
  後は彼女が来るのを待っているだけ。


(11) 2022/10/30(Sun) 22:37:06

【人】 朝日元親



  [ すると外から、なにか大きな音がする。
    なんとか歩けるようになっていたボクは
    何事だろうかと病室の外に出て


              見て、しまったんだ。



(12) 2022/10/30(Sun) 22:38:03

【人】 朝日元親




    [ ハツナさんが、倒れていた。]

    

(13) 2022/10/30(Sun) 22:38:30

【人】 朝日元親



[ 本当にパニックになると人は何も出来ないというけど
  実際は考えるより先に身体が動くもので。

  ボクは叫び声をあげるよりも、
  誰かを呼びに行くよりも、
  何より初めに、病室のナースコールの
  ボタンを押した。

  本来鳴るはずのなかったナースコールは
  危機を伝えるには効果が絶大で。

  駆けつけた先生たちに
  彼女が運ばれていく姿を見つめながら
  ボクは不安のあまり俯いてしまったんだ。]


(14) 2022/10/30(Sun) 22:39:40

【人】 朝日元親



[ 取り残されて
  ふと目に映ったのは千羽鶴>>0:117

  本来入院の初めに寄越す見舞いの品
  退院を控えたボクにはあまりに時期外れで
  言葉にし難い不快感が募る。

  今更何を、どの面を下げて。
  そう思えて仕方ないのは、
  作ったのが彼女とは到底思えないから。


  これも昔のボクが彼女に言ったとされる
  被害妄想というやつなんだろうか。

  でもその答えを
  ボクより先に知ってる人が、いたらしい。]

(15) 2022/10/30(Sun) 22:40:18

【人】 朝日元親



[ 糸はまるで磔のよう。>>1:115

    そこには悪意の成れの果てが
    みすぼらしく捨てられていた。>>1:116


(16) 2022/10/30(Sun) 22:41:47

【人】 朝日元親



[ ボクは千羽鶴を一匹ずつ、殺していく。
  その度に陰湿な悪意が顔をのぞかせた。

  悪意は人を渡っていく。>>1:116
  通り過ぎるもの全てを飲み込み>>1:117
  触れるもの全てを闇に引きずり込む。>>1:118


  残された血は、見えない血で塗れるだけ。]


(17) 2022/10/30(Sun) 22:44:45

【人】 朝日元親




  『祝・ 交 通 事 故 』



    『誰 に も 望 ま れ な い 人 生 、楽 し い ?』



   『死 ん だ く ら い で 許 さ れ る と 思 う な 。』



           『身 の 程 知 ら ず 。』



(18) 2022/10/30(Sun) 22:47:26

【人】 朝日元親




  [ あぁ、よかった。

      これが彼女に向けられたものじゃなくて。]


(19) 2022/10/30(Sun) 22:49:32

【人】 朝日元親



[ 千羽鶴を全て捨てさった後、
  処置を終えた彼女が眠っている病室で
  ボクは見守るように独り、座る。

  ボクの答えはまだ不正解だった。
  真実はもっと根深いもので。]


  …………ごめんね。

    ボクがいなければ……ハツナさんは……
    ■■■■■■■…。


[ 震えた声で頭を下げて
  ボクは貴女に背を向ける。

  それがボクにできる唯一の、償いだった。]*

  
(20) 2022/10/30(Sun) 22:51:53


  …………ごめんね。

    ボクがいなければ……ハツナさんは……
    幸せだったよね…。


【人】 惜別ハツナ



[ わかってる、んだけどな。
  私が言わなきゃ、
  君はチョコボールの意味に気づけない。>>4

  わかってる、のに。


         
さびしいな、やっぱり。
 


  
(21) 2022/10/30(Sun) 23:37:51

【人】 惜別ハツナ



   ……そっか。>>6

        
( ごめんね……、わがままで。 )



[ きっと必要になんてならない。
  冷たく響く言葉に、何も思わないわけじゃない。
  君がいない学校は……味気ないし
  君にノートを届ける、って
  そういう目的がなければ行きたくなくなる。


  だからそう、君がノートを受け取ってくれる限り
  私は学校に嫌でも行くことになるし、
  
それはいいことなんだよ、きっと。 ]


  
(22) 2022/10/30(Sun) 23:39:30

【人】 惜別ハツナ



[ 戸惑う君をよそに、
  さらさらと綴っていた内容。
  覗き込まれたら、ちょっと困っちゃったけど
  君はそこまでしなかったから。
  助けられちゃったね。

  
別に逃げたつもりはなかったんだけどな。

  でも、直接聞かれるの、
  どうしてもいやだったから。
  そういう意味で逃げたって言われるのなら
  そうなのかもしれないね。


  頑固?……否定できないな。
  そうじゃなきゃ、ここまでしないでしょ。 ]

  
(23) 2022/10/30(Sun) 23:40:02

【人】 惜別ハツナ



   
……交換日記、か。



[ 病室を出て、ため息をついた。
  
君には見せない、陰った顔。


  あの日からずっと持ち歩いている、
  破り取った1ページを
  ポケットから取り出して見た。
  君にとってはよくわからないまま
  消失した1ページ。

  これを君に渡せる日は、
  君の記憶が戻った日だ。

          
今渡しても、意味がない。 ]


  
(24) 2022/10/30(Sun) 23:40:52

【人】 惜別ハツナ



[ 君の記憶を取り戻すには
  どうすればいいんだろうって
  色々考えて、不安になることが多くて。
  事故のあの日から、
  私はひとりで何度も歌おうとした。
 
  
でも、歌えないままなんだ。


  
身を削るように頑張ってるのに

         
頑張ってるから


      
君にだけ聞かせていた歌が歌えない。 ]


  
(25) 2022/10/30(Sun) 23:41:31

【人】 惜別ハツナ


*** 
  


『 なんであんな奴のために頑張るのかな?

  いい子ぶっててうざい。

  ねぇ、ハツナの邪魔してやろうよ。 』


  
(26) 2022/10/31(Mon) 0:28:11

【人】 惜別ハツナ



『 いつも澄ました顔してるハツナの泣き顔、
  見てみたいでしょ? 』



         
『 いいじゃん、面白そう! 』


  
(27) 2022/10/31(Mon) 0:28:33

【人】 惜別ハツナ



[ いつしか学校は息苦しい場所へと変わってた。
  物がなくなる。
  ノートとか、体操服は破かれて。
  私は大切なものを学校に持って行くのをやめた。
  どうせなくなるか壊されるかの二択だから。


  君に渡すプリントやノートはいつも持ち歩いて。
  嫌がらせはいつだって私がいない時に
  私が見ていない時にされていたから、
  そうしていれば、守ることが出来たんだ。

  
  
私は私のしたいことをしてるだけなのに。


  それでも、逃げなかったのは……
  負けたくなかったからなんだろうね。 ]


  
(28) 2022/10/31(Mon) 0:29:15

【人】 惜別ハツナ



『 もう、病院行くのやめなよ。

         きっとそれが気に入らないんだよ。
         ハツナちゃんだって自分の方が
         彼氏より、大事でしょ? 』


  
(29) 2022/10/31(Mon) 0:30:03

【人】 惜別ハツナ



[ 傍観者からのアドバイスは無視した。
  余計なお世話だよ。

  だって、間違ってるのは向こうなのに
  それを止めてもくれない人の助言なんて
  聞いてあげる価値、微塵もないでしょ? ]


 
(30) 2022/10/31(Mon) 0:30:47

【人】 惜別ハツナ



[ 負けない、
負けてたまるか。

  みんなの悪意より
  私が君を想う気持ちの方が何百倍も強いから。


  絶対に、折れてなんてあげないんだから。

  
それでも、もし折れる時が来たら……。 ]


  
(31) 2022/10/31(Mon) 0:31:18

【人】 惜別ハツナ




   
その時は一緒に地獄に引きずり降ろしてやる。
 


 
(32) 2022/10/31(Mon) 0:31:46

【人】 惜別ハツナ



         私たち、友達だよね。
         ずっと、ずーっと一緒だよね。

       女子のお決まりの台詞を言いながら。


 
(33) 2022/10/31(Mon) 0:32:13

【人】 惜別ハツナ



[ 君からの連絡があったら、
  嬉しいと思うことはあっても
  迷惑とか圧だとか、そんなこと思うなんて
  絶対に、ないのにね。
  遠慮なんて要らないのに。>>10

       ……仕方ないよね。君にとっては
       そこまでの関係じゃ、ないんだもん。 ]


  
(34) 2022/10/31(Mon) 0:32:44

【人】 惜別ハツナ



[ 過呼吸を起こした私は、
  それだけが理由で倒れたんじゃないんだと思う。

  睡眠不足だってあったし、
  食欲がなくなって、前より食べる量が減った。

  精神的に追い詰められて。
  もう、限界を通り越してたんだろうね。


  普通に考えたらわかるのに。
  千羽鶴に悪意がこもってないわけないって。


  私の目の前で嫌がらせされたわけじゃないから
  誰にされたか分からない。そんな状況で
  私自身も弱ってる状態。
  私が気づいてないだけで、
  私は…普通の状態じゃなかった。


  過労だ、って。
  きっと私を診た先生は君に教えたんじゃないかな。
  しっかり休ませないとダメだ、とも。 ]


  
(35) 2022/10/31(Mon) 0:39:17

【人】 惜別ハツナ



[ そして、私の持ち物が不自然に少ないことも
  破かれた教科書が鞄に入ってることも。

  ……バレてしまうんだろうね。 ]


 
(36) 2022/10/31(Mon) 0:39:57


[ 意識を手放した後。
  久々に、幸せな夢を見た。 ]



    
[ ハツナ、って呼んでくれる君の夢。 ]


  



[ 君が先に歩いていく。
  待って、待ってよ、って。

  追いかけて、手をつないで。

         ただ、それだけのことが
         たまらなく、幸せで。 ]


 




     
[ もういっそ、覚めないで欲しいくらい。 ]

 



[ 幸せな夢。ずっと、ここにいたい。
  そう思う私の耳に、
微かな悲鳴が聞こえる。


  それは誰の悲鳴だったんだろう。

  ただ、わかるのは……。

       
放っておいちゃいけないってこと。 ]


 



      [ そして現実に引き戻されるんだ。 ]

 

【人】 惜別ハツナ



[ 見覚えあるような、ないような天井。
  ぱっと体を起こして、
  此処が病院だと、すぐに理解した私は、
  君が、なぜか背を向けてることに気づいて。

  君に、縋るんだ。 ]


    
待って……!


  
(37) 2022/10/31(Mon) 0:44:14

【人】 惜別ハツナ



[ 千羽鶴を君は見てしまったのかな。
  わからない、わからないよ。


      
自分から言いだすことさえできない。


  それでも、君を引き止めたのは―――――。 ]

  
(38) 2022/10/31(Mon) 0:44:42



  
( 私は、君だから傍にいたいんだよ。 )



  



[ 自分のせいで生まれた悪意が
  自分じゃない誰かに向く。

  それが続けばその誰かが悲鳴をあげて
  その心を崩壊させてしまう。

  あぁ、吐き気がする。
  一番そんな目に合わせたくない誰かが
  もう既に、限界に近いなんて。



【人】 朝日元親



[ 先生がボクを落ち着かせるように教えてくれた。
  恐らく無理をしていたんだろうと。
  大切な人が自分の記憶を無くしてるなんて
  平静を保っていられるはずがないと。


  ボクは思う。
  ボクが彼女に甘えきっているだけ
  彼女が心の傷を悪化させていく。


  恋人とそっくりな皮を被った誰かが
  恋人と同じ声で、表情で

         他人の面をしていのだから当然だ。



(39) 2022/11/01(Tue) 14:26:07

【人】 朝日元親



[ ボクなんていない方がいい。
  そう思ってしまうしかないような状況。
  ボクは思わず眉間を指先で押えてしまった。


      「さっさと別れてよ。あの子の為に。」



  聞き覚えのない声が、言葉が
  ボクの心を激しく締め付ける。
  触れただけで分かるほど露骨な悪意が
  今度はまるでボクの方へ矛先を向けたみたいに。]


(40) 2022/11/01(Tue) 14:27:00

【人】 朝日元親



[ そんなボクにトドメを刺すように。
  眠る彼女の傍にあった鞄をみつけてしまう。

  破かれた教科書が
  ハツナさんの人柄が結びつかない以上
  導き出された可能性は一つだけだった。]



(41) 2022/11/01(Tue) 14:27:35


[ 彼女に背を向けるボクの表情が
  もう人のそれでは無いことは誰も知らない。

  消えてしまいたいという衝動の裏で
  消してしまいたいという悪意が渦巻く

  そんなボクのことなんて、誰も……………。]






「ひとりにしないで……。」



【人】 朝日元親



[ 思わず、振り向いてしまう。
  まさか彼女が起きてしまっていたなんて。
  ボクは動揺を悟られまいと小さく深呼吸をする。]


   ご、ごめん。起こしちゃったかな。


[ 見たくなかった、彼女の泣き顔なんて。
  それでも引き出してしまったのはボク自信だから。

  その事実からは目を逸らさぬように
  ボクは彼女の眠っていたベッドの傍に座る。]


(42) 2022/11/01(Tue) 14:32:22

【人】 朝日元親



[ 落ち着かせるために頭を撫でようと
  伸ばした手は届く前に引っ込められる。

  今のボクには何も出来ない無力さを呪い
  その手で握りこぶしをつくっていた。]


   ボクは、許せないんだ。
   貴女にそんな顔をさせてしまうボクも
   貴女を苦しめているやつらも、皆。


[ そう言うと、ボクは彼女から目を逸らす。
  ここに一度座って心の内を明かしたのは
  ボクの気持ちも、望みも、怒りも。
  彼女には知る権利があると思ったから。]*


(43) 2022/11/01(Tue) 14:38:22

【人】 惜別ハツナ



[ 見せたくなかった、泣き顔なんて。
  我慢しなきゃ、いけなかったのにね。


  でも、君が行ってしまわなくてよかったって。
  ちょっと安心した私もいるんだ。

  久々に見た君の夢。
  あれはきっと君が隣にいてくれたからだね。 ]



   ううん、……君のせいじゃないよ。


[ そう、全部君のせいなんかじゃないんだ。
  君のおかげだ、って言えることはあっても
  君のせいで、って思ったことは一度だってない。]

 
(44) 2022/11/01(Tue) 21:22:12



[ でも、それが間違いだと、したら……? ]



  

【人】 惜別ハツナ



[ 届かない手が、今の二人の距離を
  示しているみたいで。
  何の躊躇いも遠慮もなく
  手をのばしてもらえないことが
  さらに、私の心を抉っていく。


  ひっこめられた手を目で追いかければ
  その手は強く握られていて。

  どうして、だろう。
  君には悪いことなんて何もないのに。
  息を吸って、吐いて。
  少しずつ、気持ちを落ち着けて
  心の内を明かしていく。    ]

  
(45) 2022/11/01(Tue) 21:26:27

【人】 惜別ハツナ



   元親くんは何にも気にしなくていいんだよ。

   私が、わたしが、……。
        
弱いのにわがままだっただけ。


  
(46) 2022/11/01(Tue) 21:27:08

【人】 惜別ハツナ

   

[ 合わない視線が、寂しい。
  寂しさは胸に秘めたまま、私はうつむいた。 ]


   頑張らなきゃ、って。
   ずっと、ずっとおもってたから。

       
きっと、疲れちゃったんだね、私。



[ どことなく他人事なのは、
  まだ、まだ駄目、頑張らなきゃ。
  太陽でいなきゃいけないんだって
  そう思い続ける私がいるからで。

  でも、もう一人の私が悲鳴をあげてる。
  もう無理だ、太陽でいるのなんて無理だって。 ]


  
(47) 2022/11/01(Tue) 21:27:55

【人】 惜別ハツナ



   ごめんね。
   私がたくさん頑張ってるの、
   君にとっては迷惑、だったかな。

   
きっと迷惑、だよね、倒れちゃうなんて。


  
(48) 2022/11/01(Tue) 21:28:25

【人】 惜別ハツナ



   最近学校で色々、嫌がらせとか、あって。
   嫌がらせに負けたら……
   私が君のことを諦めちゃうみたいになりそうで
   
私ね、それだけは、嫌なんだ。


  
(49) 2022/11/01(Tue) 21:29:26


[ 窓から見える空に向かって、手をのばした。
  差し込む太陽の光を遮るように。

  
太陽から、逃げるように。 ]


  

【人】 惜別ハツナ



   ……そう、思って、頑張ってた。
   私ね、君の傍にいたいんだよ。

   どうしても、どうしたって。
   君のこと、諦められないんだ。


  
(50) 2022/11/01(Tue) 21:33:11


   
太陽も休んでいいんだよ
って
   そう言ってくれた君が
   私の傍からいなくなってしまったら
   私は、今よりずっとずっと苦しいんだ。
   
   君は偽物じゃないよ。
   君は、君のままだよ。

   
ねぇ、元親くん……。


  



   
大丈夫だよ、記憶が戻らなくたって。



       
[ 大丈夫、なんかじゃないけれど…。 ]


  



  それでも私は君の傍にいたいんだ。


     
[ それでも君を一人にしたくない。

           
私が独りになりたくない。 ]


  



   だから……
   私のために、傍にいて欲しいんだ。


       
[ ごめんね……、狡い言い方して。 ]

 

【人】 朝日元親



     恋人にわがままを言って

          ダメなわけがない。


(51) 2022/11/02(Wed) 21:51:58

【人】 朝日元親



[ つい口をついて出てしまった。>>46

  ハツナさんは自分が悪いと思っていて
  ボクは自分が悪いと思っている。

  この平行線が交わるのは一体いつだろうか。
  その答えは、互いに分かっているはずだ。]


(52) 2022/11/02(Wed) 21:52:43

【人】 朝日元親



[ でもやっぱり、胸が痛くなる。
  貴女が求めているのが誰かなんて
  そのしょげる姿を見たらいやでも思い知る。

  その責任も>>47>>48
  その痛みも>>49

  本当なら背負わなくていいはずなのに。
  どうしてそう背負おうとしてしまうのか。

  ボクにはそれが、ずっと分からないまま。]



(53) 2022/11/02(Wed) 21:53:16


[ いや、ちがう。]






  [ 分かっているはずだ。
    そこに答えがあると。

            分かっているはずだ。
            自分が何をすべきなのか。]






[ 諦められないと漏らした悲鳴も
  ボクの姿にしょげる姿も
  大丈夫だという人の在り方とはまるで違う。

  記憶が無くなろうとも、偽物なろうとも
  ボクはボクで、考え方も同じだから。

  今なら分かるんだ。
  その時、ボクがなんでそう言ったのか。


  記憶を取り戻せなかったとして
  そんなボクが彼女に果たす責任はひとつ。]




【人】 朝日元親



   ボクが言っても説得力、ないか…。
   ごめんね。こんなことしかいえなくて。


[ 言い終えると今度こそ立ち上がる。
  時折頭に起こる強い痛みが気になって
  立ちくらみさえしてしまうけど

  きっとこれは身体的なものとは違う。
  言い出したのに気まずくなったボクはというと。]


   そうだ。ボク、退院する日が決まったよ。
   ハツナさんが傍に居てくれたおかけで
   今もあまり不安にはなっていないんだ。


               ………ありがとう。



[ 記憶にないような気恥ずかしさを感じて。
  言い逃げしてその場を後にしようとした。]*

(54) 2022/11/02(Wed) 22:10:40