113 【身内】頽廃のヨルムガンド【R18G】
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首輪を付け、傷と痣が目立つ体で酒場に駆け込んできたアンゼリカは、酒場の群衆のざわつきとどこからか聞こえてくる噂から、師匠の身によくないことがあったのではないかと予感する。彼に何があったかは、知る由もない。
「せ……せんせ……。ノアせんせ、どこ……。」
必死に辺りを見回すも、当然その姿はない。
よろよろとその場にへたり込み、誰にも聞こえないような声で呟く。
「やめて……。もうこれ以上、わたしの……
大切な人を、傷付けないで……。」
| >>10 エドゥアルト 酒場に入ってきた人物の悲惨な格好を見て、ぎょっとしたように目を丸くした。 次いで目に飛び込んできたのは1m以上ある鳥(らしきもの)。 背景に星がいっぱい現れた気がします。きっと気の所為です。 とにかくすべてを理解しました。でもね、でかくないですか? ちょっと、ちょっと待ってくださいね。確かにおいしいチキンを捕まえてくるとは言ってましたけどね。ちょーーーっと待ってくださいね……。 煙の魔女から『あれ早くどうにかしな』と言わんばかりの視線を浴びながら、エドゥアルトに近付く。 「………… よくできました 」 花丸。予想外のデカさでしたが、えらい事に変わりはない。 嫌がられなければ頭を撫でましょう。爪先立ちしたら届くはず。 (14) 2021/12/13(Mon) 12:46:30 |
「わたし良い子にしてますから」、とお祈りをしている。その対象は神様ではないのだろう。
| 灯屋はそのまま、料理を届けに来た給仕のひとりに声を掛ける。 「すみません。あれが先日頼んだものです。捌いておいしい料理にしてください」 「はァ!?あんなでかいって聞いてないんですけど!?ってかアレ魔物じゃないですか!?うちゲテモノ料理屋じゃ」 「金貨1枚上乗せします」 「5枚」 「2枚」 「5枚」 「……3枚」 「しょうがないなー。ま、うちの大将珍しいモン好きですからね。任せてくださいよ!」 話はついた。 3人がかりで鶏のような鶴のようななにかは運ばれていっただろう。 (15) 2021/12/13(Mon) 12:58:59 |
| レイは、エドゥアルトに向かって手招きした。「手当しますから、座ってください」 (a16) 2021/12/13(Mon) 13:00:05 |
| >>+6 3日目、アイシャ 唇を噛む。 それでもいつものように振舞う貴女に、どうにか……少しだけ歪な笑みを返した。 「……はい。私も信じています。 何事もない日常。より良き日々が訪れる事を。 貴女が戻ってきて笑顔で花を売り、言葉を届ける事を」 「心から願っています」 大丈夫。大丈夫。 貴女の繰り返した言葉をレイもまた、繰り返したでしょう。 (20) 2021/12/13(Mon) 21:30:16 |
「その方が見やすいし、声も聞きやすいでしょう」
貴方の当たり前に自身の当たり前を突きつけて崩している気もする。それはそれで良くない事でもあるのだろう。
けれど、やっぱり見限ったり切り捨てたりなんて事はできないだろうなと思うのだ。
「私は意外と寂しがり屋なものでして。
だから隣にいて頂けると、助かります」
視線を下ろした時に誰もいないと、寂しいじゃないですか。
命令のようにもお願いのようにもとれる言葉と共に、そんな言葉を零した。
「…………。寂しがり屋。そうか……」
ふ、と笑い声のような吐息。
「貴方が、そう望むのなら、いなければ、ならないな……」
となりに。やはりどこか居心地のわるさのような、戸惑いが
なくなったわけではないけれど。そう命令されてしまっては、従うほかない。
「……ヘルの望む『より良き日々』とはなんだろうか」
ふいに浮かんだ疑問を投げかける。
「もしこの街がきらいで、壊してしまいたいと、自分の良い日々だけを願う人が革命軍にいたとしたら、どう思う?」
貴方はそれでもあちら側の味方でいようと思うのだろうか。
| >>17 >>a18 エドゥアルト 爪先立ちせずとも届くようになった頭をよしよしと撫でる。 口や目以上にものを言う尻尾を微笑ましく感じた。 ……ちょっとだけ触りたくなったが、それより至る所にできた傷が気になるので我慢する。 「ほう。見た目は驚きましたが……それは、とても楽しみです。 少しの傷が致命傷になる事だってあるでしょう? ほら、まずは腕を出して。……服は繕うか、新調する必要がありそうですね」 どんな戦いをしたんですかと呟きながら治療薬と包帯を出し、順番に手当していく。 終わる頃にはできあがった料理が届き始めている頃だろう。 きっと二人分には多い量の肉だ。酒場にいる他の者にも振舞われていくのだろう。 (21) 2021/12/13(Mon) 23:09:48 |
「そうですとも」
大真面目に頷く。
―――投げられた質問に、緩んでいた口元が微かに歪んだ。
「飢えない事。寒さに震えない事。
病に怯えない事。太陽の下で歩める事。
……皆平等にとは言いません。けれど下層市民が、もう少しマシな生き方ができればいいと思うのです」
『──ある者は、この街への憎悪から。』
誰かの言葉を思い出す。この街はそんなにも憎まれていたか。
「私、この街は意外と嫌いではないのです。
だから、壊されるのは困りますね。自分にとっての良い日々というのも、きっと破壊した上で行われるものでしょう。
……革命軍全体がそう考えるようになったなら。
私はあちらの味方ではいられなくなるでしょう」
政府側にもなれず、革命軍側にもなれず。
そんな立場でやれる事なんて高が知れている。
「まぁ、足掻いてみますよ」
それでも黙って見ている事は、きっとできないだろうから。
「…………そうか。
貴方は、この街が、きらいじゃない、と」
ガルムはこの街が好きかと言えば、わからなかったものだから、同意をすることはなかった。今日のメシも満足に選べないような男は、人の役に立ちたいのだって、それ以外の生き方を知らないから。
「おれも、下層市民が、誰かが、救われることはきっと喜ばしいことなのだろう」
「……けど、同時に、壊されようが、それで救われる誰かがいるなら、それでもいいと思っているおれは、どこか、おかしいのだろう」
政府側でもない、革命側でもない、うつろな存在。
番犬は、はじめてあなたとは明確に違う意見を言った。
「……」
「検討は、ついてきましたが。
今日は
エアハート
を調べてきます」
/*
先に占い先相談失礼します。そろそろフラグを圧し折りたいPLより
| >>22 エドゥアルト 「……今度狩りに向かう時は声を掛けてください。 近付けないように手伝う事はできますから」 前に立つとは言えない紙装甲。それでもひとりよりはマシでしょう。たぶん。 どこか居心地の悪そうな様子は無視して手当を一通り終えた頃、料理は運ばれてきただろう。 「流石に仕事が早い。 冷めてしまう前にいただきましょう」 手を合わせていただきます。 味がどうだったかは、頬をゆるっゆるに緩めた顔が全てを物語っていた。 (23) 2021/12/14(Tue) 12:43:41 |
「ああ……わかった。では、おれは
チェルシー
を探ろう」
さて、これもいつまでつづくのか、次は誰が連れていかれてしまうのか。せめてそれが、貴方ではないことを、祈る。
戻ってきた次の日のお昼ごろ、酒場に姿を見せました。
「ああ、問題ない。
穏便に済んだ。報告する内容も特段ない。
むしろ穏便じゃないのはお前の方だろう。
下手にお前が動いても半端になってしまいだと思うが。
上手くやれる相手を見つけていると言うなら別だ。
野良猫、お前はどうだ。
正直な所、俺は少々気分がすぐれない。
それこそ穏便に終えたのを滅茶苦茶にしかねない。
……誰でも良いと言うなら動けるがな」
/*
噛みに悩む狼窓ですわ。私、凶狼なので仲間噛みもできますけど、噛む理由がまだ思いついてないので、何か提案あればそれも選択肢として使える、とお書きしておきますわ。担当者も悩みますわね。
「本音を言うと、吟遊詩人をいきたいんだけど……
奴はコネで護られてるフシがあるからにゃあ。
全く、好きに尋問もできないなんて。
中間管理職はいっつも貧乏クジばかり引くにゃ。
……接点があるところからいくならミズチでいく。
でも、それは積極的な理由じゃないにゃ。
だから誰か浮かんだらそれでいい、にゃん」
「……この後の身の振り方は、考えなければな。
ここから連鎖して、とかお話にもならない」
/*
こちらも似たようなもんです。一日延長して助かった……と思いつつ、暫定の相手は↑言っておきますね。
「このような場所でも、故郷というものなので」
ロクな場所じゃないとわかりながら残り続け、愛想を尽かして出て行くのではなく変えていけたらと願った程度には。思うところがあったようだ。
「……いいえ。おかしくはありません。
皆救われるおとぎ話なんて、現実で起こりうる事はないんですから。
どちらにも救われる者がいて、どちらにも傷つく者がいるでしょう。
私が片方を選択したように、貴方はどちらでも構わないという選択を行っただけです。
……ガルムの意見が聞けて良かった。
私の選んだ道が誤っていても、貴方を巻き込まずに済みそうだ」
| レイは、チキンがおいしい。これチキンなんですかね?チキンみたいな味がするのできっとチキンです。 (a35) 2021/12/15(Wed) 0:02:50 |
「流石は〈骸狩り〉……仕事が早いのね」
同じ死霊術師である〈人皮綴〉が逮捕されたことに、にべもなく。
むしろ、あんな輩はそうなってくれて清々すると言わんばかりに。
「……何があなたをそうさせるんだか、ご苦労なことだわ」
| >>c6 アイシャ 「花を。ひとつ頂けますか」 ぼんやりとした様子の貴女に以前のように声をかけた。 これが貴女へ与えられる日常は、これぐらいだ。 (26) 2021/12/15(Wed) 1:01:38 |
レイ様
貴方に声を掛けられて、少し遅れて反応を返します。
ふわり、と笑顔にはまだ疲れが残るものの 以前のように振舞おうと努めている様子です。
「あ……は、はいなのです。
ごめんなさい、ぼーっとしてたのです。
えっと、どのようなお花をお求めなのです?」
勿論、希望がなければお任せでも構わないようです。
レイ【3日目時空】
「……ええ、舌は変わってないわ。今も」
旧知の仲には、ほんの少しだけでも皮肉気な態度もなりを潜める。
傷口に沁みるのだろう、注文された飲み物はゆっくりと口にする。
「……でしょうね。構わない、これは……少し零したくなっただけ。
けれど、騒ぎが収まるまでなんて、待っていられないわ……」
スカリオーネ
「必要だったから、ね……」
ふぅん、とその言葉の奥にあるものに想いを馳せながら、反芻する。
テーブルを指で叩く姿を一瞥してから、視線を宙に浮かせて。
「……教えたふたりは"はずれ"だったのかしら?」
| >>+14 アイシャ 「いいんですよ。まだお疲れでしょう? では、先日選んでいただいたラベンダーの花はまだありますか?香りも気に入ったので、もう少し欲しくなりました」 今日はその場で代金を支払うだろう。先日の分も合わせてしっかりと。 花を受け取ってもすぐには離れようとしなかった。 「……お腹が空いていたら、チキンはどうですか。 エドゥアルトが大きな鳥を獲ってきてくれたんです。 しっかり焼いたものもほろほろになるまで煮込んだものも、なんでもありますよ」 出てきたのはそんな言葉たち。 灯屋なりの気遣いのようだ。 (34) 2021/12/15(Wed) 3:04:55 |
| >>+15 ペトルーシャ【3日目】 「それはよかった。 後でこちらを舐めておくといい。口の中の傷によく効きます」 貴女の前にコロンと置かれたのは包み紙に入った飴が数個。傷に効く薬草が含まれているらしい。ちなみにミルク風味。 「いいえ。相棒がないと心細いのはよくわかります。 ……あちらが押収したものをどう扱ってるかによっては、取れる手段もあります。なんとか探ってみますよ」 (35) 2021/12/15(Wed) 3:15:03 |
「……随分、…いや…
…俺は現状無理に動く理由は無い。
後のことはあんた達に任せる事としよう。
任せきりにはなるが、新参者らしいと言えばらしい有り様だ」
「言うまでもないが、向こうにあんた達の事は吐かないさ
こっちに構わず為すべきを為すといい。
口を噤んだところで、バレる時はバレるだろうがな…」
/*
たいへんおそくなりました。
わたくしグチャグチャお嬢様、襲撃先も襲撃もお二方にお任せ致しますわ。
正直延長が無ければ終末(オワ)ってましたわ。
ギリギリでいつも生きていましてよ…
| >>36 エドゥアルト 「それぐらい構いはしませんよ。 気付かれずに狙えるようになるまで、手を借りるのだと思いなさい。 ……そもそも、動けないような怪我をしていたらどうするつもりだったんですか」 貴方が構わなくても私が構うのですと。 頭をもう一度、ぽんぽんと軽く撫でただろう。 「もいひ…… むぐ ……すごく、おいしいです。今まで食べた中で一番かもしれません。 ほら、貴方も食べましょう」 目を細めて左右に揺れる尻尾を見て、再びチキンを口に入れた。 (37) 2021/12/15(Wed) 12:55:03 |
その夕方に『いる』。たしかにそこにいて鈴の音を鳴らしている。だが姿を現さない。
「そうか、……。だが、おれは、貴方の味方だ
それは今も変わっていない。
何が正しくて、何が誤っているかなど、わかりはしないが」
「──故郷、だから?」
よほど思い入れが強い場所なのか、と。
/*
時間が 時間が足りませんわ!!
暁月卿オーウェンお嬢様に噛みをお願いしてもよろしいかしら…!?
| レイは、ノアベルトの声がした辺りにチキンを置いた。元気がない時はおいしいものを食べた方がいいですよ。 (a45) 2021/12/15(Wed) 18:55:35 |
エドゥアルト
「……あ〜、エドゥアルトは目がいいですね〜……。
敵にしたくもなりたくもありません。
これでもモンスターにはほぼ見つからない奇襲100%の姿なんですよ」
気配がするから見ていただけだ、とすぐに判断すれば気が抜けたように机にへばりつく。
やってきたチキンの皿が手に当たり、おもむろに手を伸ばせば、握った手元からその肉が周りには見えなくなっていく。
あとから投げられたのはきれいにしゃぶり尽くされた骨だけだ。
カラン。
「ありがたいことに足と腕、その上首までつながっています。嬉しい温情ですね本当に……」
声が小さい。
見るからに、見えないが、元気がない。
レイに銅貨を一枚投げた。「ありがとうございます……」
| レイは、明らかに低いテンションと囁くような声に眉を寄せ、シチューも置いておいた。暖まりますから。 >>c12 (a47) 2021/12/15(Wed) 20:51:49 |
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